戦姫転生ゼロフォギア   作:真紅林檎

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GX編第六話、前回はボロ負けだったな。
「うっせぇ、所見殺しもいいところだろアルカノイズに仮面ライダー二人って」
「まあ確かにな、ありゃ最初は勝てないな」
「じゃが、あるかのいずの戦闘能力は従来ののいずと変わりはせんぞ、まともに戦えばお主らでも勝てるじゃろうて」
「そうですね・・・って、敵にそのことを教えてもいいんですか?」
「うむ、その辺りはきゃろるは深く言っておらんからな」
「お姉ちゃん、すぐ答えちゃう人だから・・・」
「ああ~そっちも苦労してるんだな」
「あはは・・・」
なんか仲良くなってるみたいだし、そろそろ始めるか、それではGX編第六話どうぞ!


揺らぐ撃槍

「錬金術師にオートスコアラー・・・そして復活したノイズの存在」

 

錬金術師とオートスコアラーとの戦いから数日が経ち、響と未来が学園、切歌と調が入院している間、まだ帰国していない翼たちを除く無事なメンツは弦十郎たちと話し合いをしていた。

 

「まさか、再びノイズと相まみえる時がこようとは・・・」

 

「それに加えてシンフォギアを壊すなんてな」

 

翼とクリスのギアの破損、それはS.O.N.Gにとって大きな痛手となっている。

 

「シンフォギアについては了子君が研究員と共に解析している・・・それよりも問題は」

 

そう言って皆は真の方に視線を向けた、そんな真は先ほどからだんまりだった。

 

「・・・敵に仮面ライダーが二人もいるってことか」

 

クリスがそう言った後、モニターに出されたのは如月姉妹とその変身した姿、仮面ライダー滅と仮面ライダー迅だった。

 

「私と奏さんのショットライザーとも、真お姉ちゃんのゼロワンドライバーとも違う別のドライバーによって変身した新たな仮面ライダー・・・」

 

「それに加えて、真君が言うには彼女の所有しているキーの幾つかが無くなっているということらしい、十中八九敵の手に渡ってると見よう」

 

「・・・完全に俺の判断ミスだ、まさか仮面ライダーが敵として現れるなんてな」

 

弦十郎の発言に真は口を開いた。

 

「そんな、真お姉ちゃんの責任じゃないですよ!」

 

「セレナ君の言う通りだ、とりあえずこの件は翼たちが帰国してきてから続けよう」

 

「・・・わかりました」

 

そう言って真は部屋から退室する、退室してから少しすると真のライズフォンに女神から連絡が入ってきた。

 

『あっ出た!大丈夫真君!?』

 

「ああ、なんとかな・・・それより神さん、聞いてないぞ俺たち以外にライダーがいるなんて!」

 

『それに関しては私も予想外だったわ、それもフォースライザーなんて・・・』

 

「あれもドライバーの一種なのか?」

 

『ええ、けどあれは本来、人間が使えば体中に激痛が走るはずよ』

 

「・・・けど、あいつらはそんなそぶりはなかったな」

 

『そうね・・・けどオートスコアラーでもない、間違いなく人間よ』

 

「ならどうして・・・」

 

『・・・まさか』

 

女神が呟くと、途端に黙りこんだ。

 

「神さん?」

 

『・・・はっ!と、とにかく彼女たちについてはこっちでも調べてみるわ』

 

そう言って電話が切れる。

 

「・・・俺たち以外の仮面ライダーか」

 

すると真のライズフォンにメールが入る。

 

「今度はメールか・・・ということはあいつか」

 

真がメールを開くと、内容は『今日もまたお願いします』の一文だけだった。

 

 

 

それから数日後、翼たちは帰国し全員が集まり話し合いが始まった。

 

「シンフォギア装者勢ぞろい・・・とは、言い難いのかもしれないな」

 

モニターに映ったのは、破損したイチイバルとアメノハバキリだった。

 

「これは!」

 

『新型のノイズに破壊された、アメノハバキリとイチイバルよ。コアとなっている聖遺物の欠片は無事だけど、エネルギーをプロテクターとして固着させている機能が、完全になくなっているわ』

 

霊体のフィーネの言葉を聞いて、マリアは懐から壊れたアガートラームを取り出した。

 

「セレナのギアと同じ・・・」

 

「けど、フィーネなら治せるよな?」

 

クリスの発言にフィーネは首を横に振る。

 

『できることなら治してあげたいけど、この体では治すことは不可能ね。その上、私の助言があっても普通の人間で治せるかどうか・・・』

 

「まじかよ・・・」

 

「それに加えて、翼とクリス君が戦ったオートスコアラーに加え、真君と響君が出会った錬金術師と仮面ライダー、はっきり言って敵戦力は巨大だ」

 

その言葉に響と真は苦い顔をする。

 

「現状戦えるのは、ガングニールを持つ響君と、仮面ライダーの三人の計四人だけ」

 

「私達だけ・・・」

 

「そんなことはないデスよ!」

 

弦十郎の発言に切歌達は異を唱えた。

 

「私達だって・・・」

 

「そうよ!いざというときは私たちも」

 

「駄目だ」

 

「っ!どうしてデスか!」

 

切歌の言葉に奏が答えた。

 

「LINKERなしでギアを纏うのは危険行為だ、適合係数が低い状態でギアを纏うことがどれだけきつい事かわかるだろ」

 

奏の発言に切歌と調は押される。

 

「・・・どこまでいっても、私たちは役に立たない」

 

「メディカルチェックの結果が思った以上によくないのは知ってるデスよ、それでも・・・!」

 

「お二人共・・・」

 

「こんなことで仲間を失うことはさせたくないからな」

 

「その気持ちだけで十分だ、後はあたしらに任せとけ」

 

翼と奏がそう言った後、話し合いはまだ続く。

 

 

 

一方、とある建物では、キャロルと如月姉妹、そしてロンドンで翼達を襲ったファラ、日本でクリス達を襲ったレイア、それに加えて二人よりも小柄な青い服の少女のような人形が全く動かない赤髪の少女のような人形に近づいていた。

 

「いっきまーす」

 

そう言って青色の人形は赤色の人形に口づけをすると、そこからエネルギーのようなものが赤色の人形に送られていった。

 

「・・・ん」

 

少しすると、赤色の人形が動き出したと思うと、その場に座り込んだ。

 

「んん・・・んぁ~」

 

赤色の人形が体を動かそうとするが、どこかぎこちなかった。

 

「おお!やっと起きたか『みか』よ!」

 

「思い出の回収お疲れ様です、『ガリィ』さん」

 

「どういたしまして、それにしても集めるの大変でしたよ~」

 

「・・・オートスコアラー最大戦力であるミカを動かすだけの思い出を集めるのは、存外時間がかかったようだな」

 

「大丈夫ですよ、ばれないようにうまく集めましたから♪」

 

そう言ってガリィは所定の位置に戻った。

 

「まあいいだろう、これでオートスコアラーは全機起動、如月姉妹も仮面ライダーに変身できた、計画は次の段階へ進めることができる」

 

キャロルがそう言うと、ミカはその場にへたり込む。

 

「あぁ~」

 

「むむ?どうしたのじゃみかよ?」

 

「お腹がすいて、動けないゾ・・・」

 

「まだ思い出が十分じゃないみたいですね・・・」

 

「そうみたいだな・・・ガリィ」

 

「はいはい、ガリィのお仕事ですよね」

 

「ついでにもう一仕事こなしてくるといい」

 

「はいはい、分かりましたよ」

 

そう言ってガリィはその場から離れると、キャロルは少し思案した後紫苑に話しかけた。

 

「紫苑、悪いがお前もついて行ってくれないか?どうもあいつだけでは何かやらかしかねんからな」

 

「うむ、了解したぞ!」

 

そう言って紫苑はガリィの後を追いかけその場から離れた。

 

「そ、そういえばキャロルちゃん。ガリィさんの報告だとエルフナインちゃんは装者に保護されたみたいだけど・・・」

 

「ああ、把握している」

 

 

 

真達は、クリス達が保護したエルフナインの元にやって来ていた。

 

「僕は、キャロルに命じられるまま、巨大装置の一部の建造に携わっていました」

 

そこでエルフナインは何があったのかを話してくれた。

 

「そこでアクセスしたデータベースより、この装置が世界をバラバラに解剖するものだと知ってしまい、目論見を阻止するために逃げ出してきたのです」

 

「世界をバラバラにたぁ、穏やかじゃないな」

 

「そんなことが可能なのか?」

 

「はい、それを可能にするのが錬金術です、ノイズのレシピを元に作られた『アルカ・ノイズ』を見ればわかるように、シンフォギアを始めとする、万物を分解する力は既にあり、その力を世界規模にするのが、建造途中の巨大装置『チフォージュ・シャトー』となります」

 

「その装置の建造に携わっていたということは、君もまた錬金術師なのか?」

 

翼の問いにエルフナインは答えた。

 

「はい、ですがキャロルのようにすべての知識や能力を統括しているのではなく、限定とした目的のために作られたにすぎません」

 

「作られた?」

 

「装置の建造に必要な最低限に錬金知識をインストールされただけなのです」

 

「インストールと言ったわね」

 

「必要な情報を知識として脳に転送複写することです。残念ながら、僕にインストールされた知識に、計画の詳細はありません・・・ですが!」

 

そう言ってエルフナインは顔を上げる。

 

「世界解剖の装置、チフォージュ・シャトーが完成間近だということはわかります!お願いです、力を貸してください、その為に僕はドウェルグ=ダインの遺産をもってここまで来たのです!」

 

皆の視線がエルフナインの持つ箱に向けられる。

 

「ドウェルグ=ダインの遺産」

 

響がそう言うと、エルフナインは箱を開き中から黒い何かを取り出す。

 

「アルカノイズに錬金術師キャロルの力に対抗しうる聖遺物・・・『魔剣ダインスレイフ』の欠片です」

 

『ダインスレイフ・・・それは中々の代物ね』

 

「知ってるのか?」

 

『ええ、伝承ではひとたび抜剣すると、犠牲者の血を啜るまでは鞘に収まらないとも記される曰くつきの一振りであり、非常に危険性のある聖遺物よ』

 

「危険性・・・か」

 

 

 

少しして真達は司令室でエルフナインの検査結果を聞いていた。

 

「エルフナインちゃんの検査結果です」

 

「念のために彼女の・・・ええ、彼女のメディカルチェックを行ったところ」

 

「身体機能や健康面に異常はなく、またインプラントや催眠と言った怪しいところは見られなかったのですが・・・」

 

そういう二人の歯切れはどこか悪い。

 

「ですが?」

 

「なんだ、もったいぶらずに言ってくれ」

 

「彼女・・・エルフナインちゃんに性別はなく、本人曰く自分はただのホムンクルスであり、けして怪しくはないと・・・」

 

『あ・・・怪しすぎる『デース』』

 

皆の心が一つとなった瞬間であった。

 

 

 

次の日、響は未来と友人たちと通学路を歩いていた。

 

「私的には、付いてるとかついてないとかはあんまり関係ないと思うのだけど」

 

「ええぇぇぇぇ!!?」

 

未来の発言に響は顔を赤くして驚いていた。

 

「ビッキー、何をそんなに?」

 

「へっ、だ、だって!何がどこについてるかなんてそんな・・・!」

 

「付いてる付いてない、確率の問題です。今日の授業の」

 

「まーたぼんやりしてたんでしょう」

 

「あ・・・あはは、そうだったよね」

 

「この頃ずっとそんな感じ」

 

「ん・・・ごめん、いろいろあってさ」

 

響は先日のことを思い出す。

 

『こいつがロンドンでアメノハバキリを壊したアルカノイズ』

 

『ああ、我ながらうまくかけたと思う』

 

そこに書かれていたのはどこをどう見ても人間の武士でありノイズの欠片もなかった。

 

『アバンギャルドが過ぎるだろ!?現代美術の方面でも世界進出するつもりか!?』

 

クリスが突っ込みを入れる中、マリアが口をはさむ。

 

『問題は、アルカノイズを使役する錬金術師と仮面ライダーと戦えるシンフォギア装者がただの一人だという事実よ』

 

『戦わずにわかり合うことは・・・できないのでしょうか?』

 

『逃げているの?』

 

『逃げているつもりじゃありません!』

 

マリアの言葉に響は突っかかる。

 

『だけど・・・適合して、ガングニールを自分の力だと実感して以来、この人助けの力で誰かを傷つけることが、すごく嫌なんです』

 

そういう響にマリアははっきりと答えた。

 

『それは・・・力を持つ者の傲慢だ!』

 

それが先日の事である。

 

(私は、そんなつもりじゃないのに・・・)

 

「きゃあ!?」

 

響が考え込んでいると、寺島の悲鳴が聞こえ前を見るとそこには生気がなく横たわっている人たちがいた。

 

「・・・っ!」

 

皆が絶句する中、響は気配を感じた方を向く。

 

「聖杯に思い出は満たされて、生贄の少女は現れる」

 

木陰から現れたのはオートスコアラーガリィだった。

 

「貴方はキャロルちゃんの仲間・・・だよね」

 

「そしてあなたの戦うべき敵」

 

「違うよ!私は人助けがしたいんだ。戦いたくなんかない!」

 

そういう響に対してガリィはめんどくさそうな顔をする。

 

「ったく、めんどくさいわねぇ」

 

そう言ってガリィは結晶を取り出し地面にばらまくと、そこからアルカノイズが生みだされる。

 

『きゃぁぁぁ!!』

 

生み出されたアルカノイズは五人を取り囲む。

 

「貴方みたいなめんどくさいのを戦わせる方法はよーく知ってるの」

 

「こいつ、性格悪!」

 

「お褒めの言葉ありがとうね」

 

「それより、あたしらの状況もよくないって!」

 

「このままじゃ・・・」

 

「頭の中のお花畑を踏みにじってあげる」

 

ガリィが指を鳴らすと、アルカノイズはゆっくりと五人に近づいていく中、響は胸元からペンダントを取り出し、聖詠を歌おうとする。

 

「・・・・・・ぁ・・・ぁ・・・!」

 

「響?」

 

だが、その口から聖詠は出てこず、響はせき込む。

 

「・・・歌えない」

 

「えっ」

 

「・・・あ?」

 

響の違和感にみんなは何かを感じ取っていた。

 

「聖詠が、胸に浮かばない・・・!」

 

それは、シンフォギア装者にとって致命的な出来事。

 

「ガングニールが、答えてくれないんだ!!」

 

響はガングニールを纏えずにいた。




さて後書きの時間だが・・・。
「うむ、ついにみかも起動してこちらの準備は万全じゃな。じゃがあの娘は大丈夫かのう?」
「響の奴、いったい何があったんだ・・・?」
「わかりません、けどこのままじゃ危険ですよ!」
「だ、大丈夫ガリィさんなら手加減してくれるはずです・・・多分、きっと」
「自信持て!身内に!」
まあガリィの性格からして手加減しなさそうだけど・・・。
「そこ!メタ発言するな!」
まあ大丈夫!そこらへんはきちんと対策済みだから!
「本当か?」
もちろん!それじゃあそろそろ〆るか!
「んん~なんか納得しないけどまあいいか・・・」

「「「「「「それでは次回もお楽しみに!」」」」」」
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