戦姫転生ゼロフォギア   作:真紅林檎

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GX編第十一話、前回のあらすじは?
「響と真が夢を見て起きる」
「私たちの元にお二人とミカが現れました」
「お二人がユニゾンでミカさんと戦いましたが逆にやられました」
「うちらと奏たちが戦いうちらが勝ったぞ」
「不穏な変身メタルクラスタホッパー」
よし、そんな不穏なメタルクラスタ初戦闘回、GX編第十一話、張り切ってどうぞ!


銀色の悪意

真が悲痛な悲鳴を上げ変身したメタルクラスタホッパー、その姿はその場にいない者達に衝撃を与えた。

 

「なんなんだ、あのゼロワンの姿は・・・?」

 

「銀色の・・・バッタ」

 

「おいっ!?馬鹿真の奴大丈夫なのかよ!?」

 

クリスが友里に尋ねるが、彼女は首を横に振る。

 

「分からないわ、急にバイタルが不安定になったと思ったら今は嘘のように静かになってる」

 

「だとしても・・・これは静かすぎます」

 

「いったい、彼女に何が?」

 

皆が困惑する中、響はモニターに映るメタルクラスタホッパーを心配そうに見る。

 

「真さん・・・!」

 

 

 

真の変身には戦場にいた者達にも衝撃を与えていた。

 

「なんだよ・・・あの姿・・・」

 

「真お姉ちゃん・・・?」

 

変身した真をみんなが見つめるが、真は変身してから微動だにしてなかった。

 

「なんじゃあの姿は・・・じゃが桃恵よ」

 

「うん、わかってる・・・あれは、危険」

 

紫苑と桃恵は直感にも等しいもので真の危険性を感じていた、だが彼女は違った。

 

「なんだそれ!すっごく強そうだゾ!どれほどなのか見せてもらうゾ!」

 

そう言うとミカは新たに大量のアルカノイズを召喚する。

 

「まだあんなに!?」

 

セレナが驚く中、出されたアルカノイズ達は即座に真を囲む。

 

「真!気をつけろ!」

 

奏が叫ぶが、囲まれた真は微動だにしていなかった。

 

そして微動だにしていない真に向かって一体のアルカノイズが解剖器官を伸ばしてきた。

 

「危ねぇ!」

 

真に解剖器官が接触する直前、真の体に纏われた金属の一部が変形し触手を防いだ。

 

『えっ?』

 

皆が驚く中、金属が再び変形し鋭い棘となりアルカノイズを貫いてしまう。

 

「なんじゃと!?」

 

仲間の一体がやられたのを見てほかのアルカノイズ達は一斉に真に襲い掛かろうとする。

 

群れが襲い掛かろうとした瞬間、突如真に纏われた金属が全て変形し、先程にも見た大量の銀色のバッタが辺りを覆いつくした。

 

「な・・・なんですかこれ!?」

 

「調!?バッタが!バッタが大量デス!?怖いデス!」

 

「うん・・・すごく怖い・・・」

 

大量のバッタが辺りを覆いつくす光景は端から見たら恐怖の光景でしかなかった。

 

真の体を覆う大量の金属、その名は『飛電メタル』。

 

硬度・可塑性・密度を自在に変化させることが可能であり様々な形に変えることができる。

 

この大量のバッタもその性能のお陰である。

 

そして繰り出された大量のバッタは群れを成してアルカノイズ達に襲い掛かった。

 

アルカノイズの体にバッタが纏わりつくとそこをえぐられてしまい、全身を覆われればアルカノイズは完全に食いつくされてしまうその光景は蝗害そのものだった。

 

そしてそのバッタたちは紫苑たちやミカ、そして何故か奏たちまで襲ってきた。

 

「どわっ!?こっちにも来た!?」

 

「きゃあ!!」

 

「ぬおっ!?こっちにも来おったぞ!」

 

「嫌ー!来ないでください!」

 

「こっちにも来たゾ!」

 

「うわぁ!こっち来るなデス!?」

 

「切ちゃん危ない!」

 

それぞれ手にしていた武器で何とか追い払い、バッタが再び真の体に纏われた時には大量にいたアルカノイズ達はいなくなっていた。

 

「確信したゾ!お前、すっごく強いぞ!今度はあたしが行くゾ!」

 

メタルクラスタの強さを感じたミカはカーボンロッドを繰り出し、真に襲い掛かった。

 

「みか!よすんじゃ!」

 

紫苑が制止しようとするが遅く、ミカの持つカーボンロッドが真に振るわれた。

 

・・・だが、振るわれたカーボンロッドはガキンッ!という音と共に止められてしまう。

 

「ゾッ?」

 

真は微動だにしてない、なら何がカーボンロッドを止めたのか・・・その答えは目の前にいたミカは理解した。

 

真の体に纏われている飛電メタルが変形し、盾のように防いだのだ。

 

「おおっ・・・ガッ!?」

 

ミカは嬉しそうに言葉を紡ごうとするが、急に真の腕がミカの首を掴む。

 

ミカは抜け出そうとするが、真の腕はミカを離さなかった。

 

「ミカさんが抜け出せれない!?」

 

ミカが抜け出せれない状況に紫苑と桃恵は驚いていた。

 

ミカは戦闘に特化した性能、ゆえにその力もオートスコアラーの中でも最強。

 

だが今の真の力は、ミカの性能を優に超えていたのだった。

 

「グッ・・・離すんだ・・・ゾ!!」

 

ミカは無理やりに引きはがそうと真に向けて両腕を突き出すと、掌から大量のカーボンロッドを真に向けて連射した。

 

真は離す気配もなければ避ける気配もなく、カーボンロッドの連射を受けていた。

 

『真(お姉ちゃん)(さん)!!?』

 

直撃する大量のカーボンロッド、真を呑み込む爆炎、はたから見れば悲惨な現場だった。

 

爆煙が真を包むと、ミカは連射を止める。

 

「どうだ、思い知ったか・・・!?」

 

ミカはそう言うが、連射に気を取られて重大なことに遅れて気が付いた・・・自身の首を掴む腕はまだ首を掴んでいたことに。

 

その疑念と共に爆煙が無くなり、そこには傷はおろか、汚れすらついていない真が立っていた。

 

汚れすらついてない真の姿に紫苑たちは驚愕していた。

 

「そんな!?傷一つついてない!?」

 

「あれだけの攻撃を受けて・・・一体どういう事じゃ!?」

 

あれだけの攻撃を受けて無傷の真に二人は困惑する。

 

自身の攻撃で傷一つついてないことに驚くミカに対し、真はミカの首を掴んだまま顔を地面に叩きつけた。

 

「ガァッ!!」

 

ミカを地面に叩きつけ、そのまま真はミカを蹴り上げる。

 

ミカが真の上に行くと、真は跳躍しすぐにミカの上をとる。

 

上を取ると真は飛電メタルの形状を蜘蛛の足のように変化させ、ミカに襲い掛かる。

 

「ガァァアァァアアァ!!!」

 

襲い掛かる真の連撃にミカの体は傷つき、体の所々が砕かれてしまう。

 

ミカの体が傷つくと真はミカより先に地上に降り、再び飛電メタルの形状を変化させると、今度は銀の巨腕に変形する。

 

変形させると、ミカが落ちてくるのに合わせ、その巨大な拳をミカに向けて振るった。

 

その拳はミカに直撃し、ミカは大きく吹き飛ばされ離れた建物の壁に激突してしまう。

 

「ミカさん!!?」

 

「桃恵!みかの元へ向かえ!」

 

「う、うん!」

 

桃恵は急いでミカの元へ向かいすぐに修復に取り掛かるのに対し、紫苑は真に対し怒りを覚えた。

 

「よくもみかをやってくれたな!」

 

紫苑はアタッシュカリバーと刀を構え、すぐさま錬金術で冷気を纏わせ真に襲い掛かる。

 

それに対し真は身動き一つ取らず、紫苑は真に向かって切りかかるが、飛電メタルがそれを防ぐ。

 

「くっ・・・はぁっ!」

 

紫苑は何度も切りかかろうとするが、的確に盾で防がれてしまい攻撃を与えられない。

 

それに対し真はオーソライズバスターを繰り出しアックスモードに切り替えると、そこにキーを装填する。

 

プレス!

 

『Progrise key confirmed. Ready for buster.』

 

キーを装填し危険を感じ取った紫苑はこの一撃を振るった後にすぐ離れようと考え二本の武器を振るう。

 

だがその攻撃は防がれると同時に飛電メタルの形状が触手の様に変化し武器を絡めとられてしまう。

 

「なっ!?」

 

両手の武器を固定され驚きで体が硬直してしまった紫苑の胴体に真の一撃が振るわれた。

 

バスターボンバー!

 

「がぁっ!!」

 

その一撃は紫苑の体に突き刺さり大きなダメージを与え吹き飛ばし、紫苑の変身が解ける。

 

「お姉ちゃん!」

 

それを見た桃恵は修復を止め、翼を広げアタッシュショットガンを構える。

 

「よくもお姉ちゃんとミカさんを・・・許しません!」

 

桃恵は錬金術による炎の射撃を真に放つ。

 

桃恵は上空にいれば安全と踏んでいたが、それは甘かった。

 

桃恵の攻撃を防ぐと、再び飛電メタルの形を変え、今度は翼のような形になる。

 

「翼・・・まさか!?」

 

桃恵が理解するのと同時に真は金属の翼で羽ばたき桃恵と同じ高さに飛び上がった。

 

「嘘・・・!」

 

桃恵が驚く暇もなく、真は桃恵に迫りオーソライズバスターを振るうと、桃恵はすぐに気が付き手にしている武器で防ぐが、防ぐと同時に翼の形状が変わり鋭い棘が桃恵の翼を貫いた。

 

翼を貫かれたことで桃恵は落下し落下する桃恵に対し真はオーソライズバスターをガンモードに切り替え、再びキーを装填する。

 

バースト!

 

『Progrise key confirmed. Ready for buster.』

 

装填すると、真は桃恵に急速で迫りその銃口を桃恵の体に押し付けた。

 

「っ!?」

 

桃恵が驚くと同時に真はその引き金を引いた。

 

バスターダスト!

 

引き金を引くと空中で爆発が起き二人を巻き込んだ。

 

「桃恵!!」

 

爆煙から変身が解けた桃恵が落下し、それを見た紫苑が急いで桃恵を受け止める。

 

「無事か桃恵!しっかりせい!」

 

「う・・・お姉ちゃん・・・」

 

桃恵の無事を確認し安堵すると、離れた場所に真が着陸する。

 

「くっ!これ以上はやらせんぞ!」

 

紫苑は桃恵やその後ろにいるミカを守るように振り返り刀を構え、真は武器を手に紫苑に向けて歩もうとする。

 

「もうやめるデス!」

 

歩もうとすると切歌と調が真の行く手を阻んだ。

 

「これ以上はやりすぎデス!」

 

「うん。こんな戦い方、いつもの貴方らしくない・・・!」

 

二人が真を止めようとすると、真は二人の前で動きを止める。

 

「もう相手は満身創痍デス、後は捕まえて・・・」

 

切歌が言い切る前に、真の蹴りが切歌に直撃し切歌は吹き飛ばされてしまう。

 

「・・・えっ?」

 

一瞬の出来事に調は理解が遅れ、調に真の蹴りが繰り出され調も吹き飛ばされてしまう。

 

「月読さん!暁さん!」

 

「おい真!!二人になにしやがるんだ!!」

 

奏が怒号を上げるが、真は聞く耳を持たず、ドライバーのキーに手をかけるのを見て奏は危機を覚える。

 

「っ!?二人とも、逃げろ!!」

 

吹き飛ばされた二人は奏の言葉で真を見るがもう遅く、真はドライバーのキーを押し込んだ。

 

メタルライジングインパクト!

 

押し込むと飛電メタルが再び形を変え、二体の人型に形を変え、切歌と調にライダーキックを仕掛ける。

 

二人はとっさに防御するが、その力はすさまじく、防御を崩されてしまい直撃してしまう。

 

 

メタルライジングインパクト

 

真の一撃は二人に直撃し、それに加えてメタルクラスタの持つあらゆる物を分子レベルまで分解する破壊能力は二人のギアにダメージを与え、二人のギアは破壊されてしまう。

 

「切歌!調!」

 

奏が叫ぶ中、真はゆっくりと二人に迫る。

 

「おい・・・まさか!?」

 

その状況を見て奏は最悪な光景を想像してしまう。

 

「おいっ!やめろ!聞いてんのか!?」

 

「真お姉ちゃん!もうやめて!!」

 

二人が叫ぶが、真は聞く耳を持たなかった。

 

「おい!真『奏君!セレナ君!』おっさん?」

 

二人が叫ぶ中、弦十郎から連絡が入って来た。

 

『こちらで真君を調べた結果、今の彼女に意識がないことが分かった!』

 

「意識がない!?どういうことだよ!?」

 

『わからん!だが意識がない以上、此方からの呼びかけに彼女が反応する可能性はない!』

 

「そんな・・・!」

 

反応がない以上声による呼びかけが聞かない以上無理やり止めるしかない、だが今の二人は紫苑と桃恵から受けたダメージでまだ動けない状態だった。

 

奏は危惧していた、このままでは二人が殺されてしまう。そして真自身のついても危惧していた。

 

意識がないとはいえ、自身が二人に手をかけたことを真が知れば、彼女の心が罪悪感で壊れてしまう可能性がある。

 

「このままじゃあいつらが・・・!!」

 

そして真は二人の前に立ち、手にしていた武器を振り上げる。

 

「駄目だ!真ぉ!!」

 

「お願い・・・誰か。誰か三人を助けてください!!」

 

二人の叫びと共に手にしていた武器が振るわれる。

 

 

 

瞬間、真の手にしてた武器を誰かが受け止める。

 

奏たちはその人物を見て驚く。

 

「ったく、意識を失って暴れるって馬鹿と同じことすんなよな」

 

「ああ、だが暴れる友を止めるのが我らの役目」

 

真の武器を受け止める赤と青・・・そして黄色。

 

「真さんは私を助けてくれました、今度は私たちが真さんを助けます!」

 

雪音クリス、風鳴翼、そして立花響が新たなシンフォギアと共に戦場に復帰した。





さぁて、後書きの時間だ。
「やっぱとんでもなく強いなメタルクラスタ・・・」
「うちらでもかなわんぞ、どうなっとるんじゃ」
「私なんてゼロ距離で爆撃喰らいましたよ・・・」
「飛電メタルってあんなことができるんですか?」
本編じゃやってこなかったけど、飛電メタルの設定を見てこうしたら強そうって考えてたんだよな・・・。
「それであのバッタの大群と蜘蛛の足と巨碗と翼か・・・はっきり言って反則だろ」
俺も思った、これは強いと。
「そしてやっと響達が復帰か・・・大丈夫だよな?」
大丈夫、復活して早々に退場とかしないから。
「それならいいんだが・・・」
さて、メタルも現れたしそろそろ〆るか。

「「「「「「それでは次回もお楽しみ!」」」」」」
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