さて、GX編第十二話、前回のあらすじは?
「メタルクラスタに変身した俺」
「圧倒的な力でノイズやミカさんを瞬殺」
「うちらも挑んだが見事に敗北じゃ」
「そして暁さんと月読さんすらも襲ってしまいます」
「絶体絶命の時に響達が駆け付けた」
よし完璧、それじゃあGX編第十二話、どうぞ!
戦場にて相対する四人の少女。
響達は油断なく目の前の真に立ちふさがる。
「皆さん・・・来てくれたんですね!」
「うん、お待たせ!」
三人が来て奏たちが喜ぶ中、ある程度回復した奏が立ち上がると、地面に何かの機械が転がっていたのを見つける。
「あいつは、確か・・・!」
奏がそれを理解すると、その機械を拾い上げキーを取り出す。
『バレット!』
『Progrise key confirmed. Start projection.』
その機械にキーを装填すると、光と共にシューティングウルフライダモデルが現れる。
「頼む!切歌と調を安全な場所に!」
奏の声を聴き、ライダモデルはすぐさま二人を自身の背に乗せその場から離れた。
「よしっ、これで大丈夫だ・・・あとは」
二人が離れたのを確認して、奏は視線を紫苑達と真に向ける。
「こいつらをどうするか・・・だ」
「継菜に関しては私たちに任せてもらおう、奏たちは三人の確保を」
「翼、大丈夫なのか?」
「案ずるな・・・と言いたいところだが、正直厳しいだろう」
そう言って翼は視線を先ほどから微動だにしない真に向ける。
「今の継菜は立花の暴走に近い物らしい、何とか正気に戻そう、だから敵の確保を頼む」
「だけど・・・」
そう言っていると突如、紫苑達の前に赤い陣が生成され、そこからキャロルが現れる。
「なっ!?お前は!」
「きゃろる!」
「キャロルちゃん!」
「すまない、遅れたようだな」
突然現れたキャロルは紫苑達を守るように立ちふさがる。
「紫苑、桃恵、ミカの損傷が激しい。急いで戻り修復に移れ」
「きゃろる・・・」
紫苑は不安げな表情でキャロルを見つめると、すぐに視線をそらしミカを抱える。
「・・・桃恵、帰還するぞ」
「う・・・うん」
桃恵がジェムを取り出し地面に叩きつけ、三人はその場から消え去った。
「・・・すまないな」
キャロルは小さく呟くと、響達の方を向く。
「そこの仮面ライダーの暴走は想定外だがちょうどいい、ここでお前たちを葬ろう」
キャロルは大量の結晶をばら撒き、新たなアルカノイズを生み出す。
「またこいつら・・・どうする先輩!?」
「くっ・・・アルカノイズの対処に移りたいが、ここで継菜をほおっておくわけには!」
「けど、真さんに集中してるとキャロルちゃんたちに襲われてしまいます!」
三人がどうするか悩む中、奏とセレナは顔を合わせ共に頷き、三人の前に出て真と相対する。
「奏さん!?セレナちゃん!?」
「真はあたしらで何とか抑えとく、響達は後ろを頼む」
奏の提案に三人は驚愕した。
「勝機か!そんなボロボロの体であいつとやり合うってのか!」
「そうだ!継菜は私たちに任せ二人も避難を!」
「別に無策と言ったわけじゃありません、アルカノイズに関しては今の私たちが戦ってもすぐに捕まって装備が分解されるのが目に見えてますから」
「それに加えて、今のこいつがそう簡単に逃がすわけなさそうだからな」
その目に映るのは、飛電メタルで大量のバッタを生成する真が戦闘態勢に入っていた。
「それに、お前らが此処に来たってことは、あのノイズ達の対策もバッチリってわけだ、なら現状でノイズの相手できるのはお前たちだけだ」
「でも『それに』?」
「さっきこいつも言ってたからな・・・『大切な後輩がやられてるってのに・・・逃げる馬鹿がいるかよ』ってな」
奏とセレナはショットライザーを身に着け、言葉を紡ぐ。
「だから、後輩のこいつはあたしらが止める・・・!」
「私もです、後輩ではありませんが、私を支えてくれた真お姉ちゃんを絶対に取り戻して見せます!」
「奏さん・・・セレナちゃん・・・」
二人の背中を見つめ、三人はゆっくりと二人に背中を預ける。
「・・・危なくなったらすぐに駆け付ける、だから任せた」
「後ろはあたしらに任せろ」
「真さんのこと、お願いします!」
そう言って三人はアルカノイズの群れに向かって行った。
「・・・さて、そろそろこっちも始めるか」
そう言って奏たちは真の方に視線を向けると、すでに大量に生成されたバッタ達が二人を威嚇するように舞っていた。
「そういや、真と戦うって初めてだな」
「それもそうですね、手合わせは何度かしてますけど本気なのは初めてです」
「今の真の強さは段違いだ、おそらく普通のフォームでもシンフォギアでも勝ち目は薄いと思う」
「でしたら・・・残る手はあれだけですね」
「ああ・・・そうだな」
そう言って二人はホルダーの『異質な形のキー』に手を触れる、そのキーは他のキーとは違いメタリックカラーで特に目立つのは取り付けられた『銀色のグリップ』だった。
今から一か月前、戦闘訓練をしてる時、二人は真に呼ばれこのキーを託された。
「このキーは?」
「端的に言えばお前たちの新しい力だ、性能もパワーも通常のと比べて格段に上がってる」
「本当ですか!それにこれって真お姉ちゃんの持ってるあのグリップですよね?」
「じゃあ、こいつもあれと同じぐらい強いのか!?」
「おそらくな、けどその分負荷も馬鹿デカい、下手すれば途中で変身が解除される、だからまずはそれを使いこなせるように鍛えないとな」
「・・・一応聞きますけど、どう鍛えるんですか?」
「安心しろ、一応弦十郎さんクラスの特訓はしないから」
そういう真の目はどこか遠い目をしていた。
「まっ、俺でもすぐに使いこなせたんだ。二人もすぐに使いこなせるさ」
「・・・ああ、ありがとな、すぐに使いこなしてやる」
「そうですね!私も特訓頑張ります!」
「よしっ!じゃあ早速始めるか!」
そうして、キーを使いこなすための特訓は始まった。
二人はあの時のことを思い出しながら、ホルダーからキーを取り出す。
「お前から託されたこの力で・・・!」
「あなたを救い出して見せます!」
二人は決意し、『アサルトチャージャー』を押し込んだ。
『アサルトバレット!』
『アサルトダッシュ!』
アサルトチャージャーを押し込むと奏は『キーコネクタ』を掴み力ずくでこじ開けショットライザーに装填し、セレナは手にしていた右手でキーを上に放り投げ落ちて来たキーを左手で掴みそのまま装填しキーコネクタを展開する。
『『オーバーライズ!』』
『『Kamen Rider...Kamen Rider...』』
キーを装填した二人はショットライザーを手に取り、真に向けて構える。
それを見た真はバッタを何匹か飛ばすが、その前に二人の声と共に引き金が引かれた。
「「変身!」」
『『ショットライズ!』』
引き金が引かれ、銃口から飛び出したのは弾丸だけではなく、ホログラムの狼と豹も現れる。
狼と豹は迫るバッタを払いのけ、そのまま弾丸と共に二人の元へ駆け抜けると、二人は弾丸とホログラムを手で掴み取る。
つかみ取ると、霧散したホログラムが複数のビットとなり、そこからレーザーが照射し新たなアーマーが生成され二人の身に纏われる。
『READY,GO!アサルトウルフ!』
『READY,GO!アサルトチーター!』
『『No chance of surviving.』』
アーマーが纏われ、二人は新たな姿へと変身した。
一方は従来のシューティングウルフと違い暗いブルーを主張とし、重々しい装甲に加え全身に備え付けられた重火器と胸元に輝く『オービタルバインダー』が特徴の『仮面ライダーバルカン アサルトウルフフォーム』
もう一方は、従来のラッシングチーターと違い濃い橙色を主調とし、バルカンとは違い重火器は備え付けられてないスマートな体格だが、その代わりと言ってもいいように両足のアーマーと、両腕のかぎ爪、そしてバルカンと同じように胸元で赤く輝くオービタルバインダーが特徴の『仮面ライダーバルキリー アサルトチーターフォーム』へと変身した。
二人が変身すると、全身に襲い掛かる負荷によろめく。
「くっ・・・!こんなにもかよ・・・!」
「真お姉ちゃんは・・・いつもこんな辛さを・・・!」
ボロボロの体に強力な負荷がかかり二人は倒れそうになるが、気合で堪える。
「だけど・・・耐えれない訳じゃない!」
「はい・・・これぐらいどうって事ありません!」
二人は気合で負荷を払いのけ、真の元へ向かう。
真は即座に大量のバッタを変形させ、その形を大量の剣に変えると一斉に二人に向けて放出する。
二人は迫る大量の剣を強化されたアーマーで躱していき、真に迫り拳を振るうが、即座に剣が集まり形を変え盾となり拳を防ぐ。
「くそっ!厄介すぎるだろ!」
二人が距離をとると、飛電メタルは再び形を変え今度は二本の巨大な蟷螂の鎌に形を変え真の両肩に備えられると、真はオーソライズバスターを手に二人に襲い掛かった。
迫る二本の鎌とオーソライスバスターの連撃に対し奏は両腕に備えられた『AWガントレット』に備えられた短機関銃で応戦し、セレナは両腕の取り付けられた『ACクロ―』で真の鎌に応戦する。
真の怒涛の連撃に加え、ボロボロの体が重なり、少しずつ二人は押されていってしまう。
「くっ・・・きゃあ!!」
そんな中真がセレナの防御を破り一撃で吹き飛ばし、セレナは地面を転がる。
「セレナ!!」
セレナを心配する奏だが、分散されていた攻撃が奏一人の集中され少しづつダメージを受けてしまう。
「う・・・うぅ・・・!」
セレナはボロボロになりながらも、体を無理やり立たせ真に視線を向ける。
「絶対に・・・止めて見せます!!」
全身を奮い立たせ、セレナはアサルトチャージャーを押し込み引き金を引いた。
『アサルトチャージ!』
『アクセルストームブラストフィーバー!』
引き金を引くと、両腕のACクローと両足の『ACグリーブ』と『ACブーツ』がオレンジ色に発光し、セレナは高速で真に接近し攻撃を仕掛ける。
高速で接近するセレナに対し真は即座に奏を吹き飛ばし飛電メタルで防御する、だがセレナは防がれても再び高速で真に攻撃を仕掛ける。
それも防がれるが、セレナはボロボロな体を奮い立たせ四方八方から攻撃を仕掛けていく。
吹き飛ばされた奏がその光景を見ているととあることに気が付く、先程よりもセレナの速度が上がっている。
ラッシングチーターの速度は100m2.1秒、計算すると時速約180km。
だがアサルトチーターはアサルトウルフと比べて防御力が低い代わりに、ゼロワンのシャイニンググラディエーターに似た装置『ACコネクタ』がセレナの身体能力を引き上げている。
その最高時速はラッシングチーターの約二倍、実に時速約360kmに到達する。
「だあぁあぁぁぁああ!!」
ボロボロな体で無理やり身体能力を引き上げた高速の連撃は、真の防御を掻い潜りついに真に鋭い一撃を与えた。
ア
ク
セ
ル
ス
ト
ー
ム
ブ
ラ
ス
ト
フ
ィ
ー
バ
ー
アクセルストームブラストフィーバー!
限界を迎えセレナは変身が解けその場に倒れてしまう、真は予想外の一撃に怯むが、すぐに立て直しセレナに止めを刺そうとすると、セレナは微笑む。
「後はお願いします・・・奏さん」
「ああ、お前からのバトン受け取ったぜ」
セレナの言葉に真は後ろを見ると、奏がショットライザーに手をかけていた。
「こいつでお前を・・・正気に戻す!」
奏が叫び、アサルトチャージャーを押し込み引き金を引いた。
『アサルトチャージ!』
『マグネティックストームブラストフィーバー!』
引き金を引くと奏は飛び上がり、足にエネルギーを溜め真に向かってライダーキックを放つ、足に溜められたエネルギーは狼の頭部を模していた。
真はセレナへの追撃をやめ、飛電メタルを全て防御に回し奏の攻撃を防ぐ。
拮抗する二人、だがその拮抗を崩したのは膝をついた真だった。
先程喰らったセレナの一撃が響き、真の体勢を崩した。
「っ! おらあぁぁああぁぁぁああ!!」
その隙を逃さず、奏は渾身の力を籠め真の防御を打ち破り、真に一撃を与えた。
マ
グ
ネ
テ
ィ
ッ
ク
ス
ト
ー
ム
ブ
ラ
ス
ト
フ
ィ
ー
バ
ー
マグネティックストームブラストフィーバー!
奏の渾身の一撃は真に突き刺さり、真は吹き飛ばされる。
地面を転がり、止まるころには変身が解け気を失った真が倒れていた。
「はぁ・・・はぁ・・・やっと止まったか・・・はぁ」
真が変身解除したのを見届け奏は安心したのか、変身が解けその場に倒れてしまう。
「やりましたね・・・奏さん」
「ああ・・・そうだな・・・」
初めての真対奏とセレナ、勝者は奏とセレナで幕を閉じた。
「おっしゃーーー!!」
後書きの時間・・・の前に誰かセレナ抑えろ。
「じゃ・・・じゃああたしが行くわ」
おう、頼んだ。
「んで、ついに出たなアサルト、しかもセレナもか」
そっ、前々からアサルトバルキリーは考えてたし出そうと思ってな。
「ふむ、中々の性能じゃな、うちらで苦戦したこやつに一撃入れるとは」
「うん、私達で勝てるかな・・・?」
まあ頑張れとしか・・・まあここでアサルトチータについて説明するか。
「アサルトチーターは火力に特化したアサルトウルフとは違い、機動性に特化した性能なんだよな?」
ああ、簡単に比較するとアサルトウルフの性能が火力:8 防御:7 機動性:4と仮定して、アサルトチーターは火力:6 防御:4 機動性:9といった感じだな。
「ふむ・・・防御を捨て、代わりに機動力に振った感じかのう」
そんな感じだ、セレナ落ち着いたか?
「はい、それはもう落ち着きました」
「つ・・・疲れた・・・」
お疲れさん。
「それにしても、前回からして響さん達が戦うと思ってましたが、私達なんですね?」
ああ、このタイミングでアサルトを出すのは決まってたし、響達VSキャロル、奏&セレナVS真って感じにしてみた。
「なるほどな・・・まっこれで二人も強化されたって感じか」
「はい!このままバルキリーの最強フォーム期待してますからね!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・ああ。
「なんですかその間!?」
いや・・・正直言ってバルキリーの最終フォームに関してはまだ検討中なんだよな。
「ガーーーーン!!?」
「あっせれなが石になったぞ」
すまぬ・・・すまぬセレナ・・・。
次回までにセレナを何とかするとして、そろそろ〆るか。
「「「「「それでは次回もお楽しみに!」」」」」