戦姫転生ゼロフォギア   作:真紅林檎

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GX編第十四話、前回のあらすじは?
「響達対キャロル」
「キャロルちゃんのダウルダブラのファウストローブ」
「響達決死の抜剣」
「暴走寸前じゃったが無事に換装したぞ!」
「そしてキャロルちゃんを撃退!」
お見事!それではGX編第十四話、どうぞ!

※今回のお話は本編で言う六話と七話の間のお話です、それでも言い方はご観覧ください。


少女達の秘密

キャロルを撃退した後、回収された響達は司令室に集合していた。

 

「イグナイトモジュールの起動、ひとまずは完了だな」

 

「はい、ですがあの時は立花がいてくれたからこそ起動できました」

 

「ああ、馬鹿が手を繋いでくれなきゃ今頃あたしも先輩も仲良く暴走してたぜ」

 

「ふむ・・・イグナイトを起動するたびに響君と共じゃないと戦闘に支障が出るかもしれない、当面は単独で起動できるように鍛えるべきだな」

 

「ええ、私たちも急いで扱えるようにならないとね」

 

「その通りデス!」

 

「私たちも頑張らないと」

 

『そのためにも今エルフナインちゃんと一緒に四人のギアの改修に励んでくれてるわ』

 

「はい、よろしくお願いします!」

 

「なら、あたしらもアサルトを使いこさないとな」

 

「はい!頑張りましょう!」

 

皆が奮起する中、響一人は暗い顔で弦十郎に話しかけた。

 

「あの・・・真さんは?」

 

その言葉に空気が重くなる。

 

「・・・今メディカルルームで検査してもらったが、身体に異常はない。精神的な疲れで今は眠っているようだ」

 

「そうですか・・・よかった」

 

弦十郎の言葉にみんなは安堵する。

 

「しっかし、馬鹿真のあれは一体何なんだ?」

 

「かつての立花の暴走と同等・・・いや、それよりも凶悪な様子だった」

 

「ああ、一応真君の所有物は全てこちらに持ってきている」

 

そう言うと緒川は真の所有していたドライバーとキー、その他持ち物を取り出す。

 

その中にはメタルクラスタホッパープログライズキーもあった。

 

「切歌ちゃん、調ちゃん、大丈夫だった?」

 

「今は大丈夫デス・・・けど」

 

「あの時は本当にやられそうだった・・・」

 

「ああ、敵も味方もお構いなしって感じだったな」

 

「まるで目に映るものすべてが敵のような・・・そんな感じでした」

 

四人の言葉に弦十郎は少し考えこむ。

 

「・・・とにかく、このキーは危険だ、一度こちらで預かり調べてみよう」

 

『あの時は分からなかったけど、エルフナインちゃんもいることだし何かわかるかもね』

 

「ああ、頼むぞ了子君」

 

そう言ってキーに手を伸ばしたその時、真のライズフォンに着信が入って来た。

 

『っ!?』

 

突然の着信にみんなは驚きライズフォンの画面を見ると、そこに『非通知』と出ていた。

 

皆はしばし放置していたが、着信は止まない。

 

「・・・おい、どうするんだよ?」

 

「うむ・・・出た方がいいのか?」

 

「けど、勝手に出ていいのかしら?」

 

「だよな、真が起きるまで待った方が・・・」

 

皆がどうするか悩んでいると、響が前に出てライズフォンを手に取る。

 

「響君!?」

 

「すみません、でももし真さんの関係者なら何とか説明しないと・・・」

 

響はそう言って電話に出た。

 

「はい、もしも『あっやっと出た!大丈夫真君!?』っ!?」

 

響の声を遮り電話の主は矢先に語り始めた。

 

『貴方がメタルクラスタを使った反応が出たから急いで電話をかけたのだけど無事なのよね!?いくら仲間の為って言ってもまた死んでしまったらどうするのよ!女神としてこれ以上の無茶は控えてほしいのだけど・・・聞いてる!?』

 

喋りようからかなり焦っていることはみんなして理解できた、だがそれよりも気になるワードにみんなは驚いていた。

 

「あ・・・あの、ちょっといいでしょうか?」

 

『あれ、この声って・・・・・・・・・えっ?響ちゃん?』

 

電話の相手が数秒黙ると、再び声が聞こえてきたが、その声はどこか震えていた。

 

そして、みんなが驚く中、一人だけ違う反応を見せていた。

 

「えっ・・・支援者さん?」

 

セレナは電話の声の主に反応すると、電話越しの相手も驚く。

 

『えっセレナちゃん!?ちょ!?真君は・・・メディカルルーム!?しまった確認忘れてた!?』

 

「まっ待ってください!何で真さんがメディカルルームにいるって知ってるんですか!?」

 

『あっヤバ』

 

相手は後悔するがもう遅く、響が問いただしてきた。

 

「貴方、真さんを知ってるんですか!それにあの銀色のゼロワンの事も!女神さまってどういうことですか!?それにまた死んでしまったらってどういう事なんですか!?」

 

『あ~~~あぁ~~~・・・』

 

電話の相手は響の言葉に黙り込み、そして観念したかのように言葉を紡いだ。

 

『・・・もう隠し通せそうにないわね』

 

「っ!話してくれるんですね?」

 

『ええ、それにここで私が言わなくても真君に聞きそうだし、それなら今ここで説明するわ』

 

その後、響は相手に言われた通り電話をスピーカーモードにして皆に聞こえるようにしてから話始めた。

 

『そうね・・・まずはどこから話した方がいいか・・・』

 

その言葉に弦十郎が口を開いた。

 

「では、まずあなたは何者なのか?」

 

『わかったわ・・・私はこの世界を見守る女神』

 

電話の相手、女神の言葉にみんなは驚く。

 

「め、女神!?」

 

「おい!適当抜かしてんじゃねえだろうな!?」

 

「ああ、にわかには信じられん」

 

『いえ、本当よ雪音クリスちゃん、風鳴翼ちゃん』

 

「っ!?何であたしらの名前を!?」

 

『貴方達の様子は今までもずっと見て来たわ、まあ今回はいろいろ込み合って真君の確認を怠っていたのだけど・・・』

 

「マジかよ・・・!」

 

クリスが驚く中、次に口を開いたのはセレナだった。

 

「あの!もしかして何ですけど・・・貴方は」

 

『ええそうよ、セレナちゃん。随分成長したわね』

 

「・・・っ!やっぱり、支援者さんなんですね!」

 

女神の答えにセレナは喜ぶ。

 

『あの時、貴方を日本に向かわせたのは正解だったわね』

 

「はい!そのおかげでこうしてマリア姉さんたちと一緒になれましたから・・・!」

 

『そう、よかったわ』

 

セレナが喜ぶ中、再び弦十郎が質問する。

 

「では、次なのだが・・・真君の持つあのドライバーは・・・?」

 

『そうね・・・それに関してはあの子について話さないといけないわ』

 

「あの子・・・真さんについてですか?」

 

『ええそうよ、みんな心して聞いてね』

 

女神の言葉にみんなは息を呑み、そして女神の口から語られた。

 

『・・・継菜真、あの子は此処とは違う世界で死んだ存在よ』

 

『ッ!?』

 

女神の言葉にみんなは驚愕した。

 

「死んだ存在・・・だと!?」

 

『ええ、あの子は元の世界で事故で亡くなった。そんなあの子を私がこの世界に転生させた、ゼロワンの力を授けてね』

 

「違う世界・・・事故で亡くなっただと・・・!?」

 

『信じれない・・・かしら?』

 

「さ・・・流石に違う世界だなんていきなり言われても・・・」

 

皆は信じられない中、了子が答えた。

 

『・・・いえ、別世界は存在するわ』

 

「なんだと!?」

 

『現在S.O.N.Gが所有する聖遺物の中には並行世界に行くことができる完全聖遺物が存在するわ。それが存在する以上別世界の存在もあり得る』

 

『ええ、その通りよ』

 

「な・・・なんだか、話のスケールが大きすぎてちんぷんかんぷんデス・・・」

 

「う、うん・・・理解が追い付かない・・・」

 

「というより、ゼロワンってあんたが与えたものなのか!?」

 

『ええ、この世界でも戦えるよう私が改良して聖遺物に近いものにして彼に渡したわ、それにあなたとセレナちゃんに渡したそれも私が改良したものよ』

 

女神の言葉に奏とセレナは自身のキーを見る。

 

「こいつを・・・神様が」

 

『と言っても、まだ完全な聖遺物とは言えないけど、聖遺物の力を蓄えればいつか完全な聖遺物になれるわ』

 

皆が驚く中、今度は女神から言葉が紡がれた。

 

『それでは、真君のあの銀色のゼロワンについて説明するわ』

 

「っ!そうですよ!あれって何ですか!?」

 

『あれはメタルクラスタホッパー、現状真君の所有するキーの中で最強の力よ』

 

女神はメタルクラスタの性能について皆に説明した。

 

『分子レベルまでの崩壊・・・確かにそれならギアを破壊できたのもうなずけるわ』

 

「飛電メタル・・・確かにありゃ厄介だったな」

 

「私と奏さんの二人で何とかなった代物ですからね」

 

『ええ、でもその強すぎる力故その負荷も激しく、結果真君の意識が途切れ戦闘本能だけで戦う狂戦士となったのよ』

 

「そうなんですね、だから真さんがあんな風に・・・」

 

響が喋るかな、女神は小さな声で呟いた。

 

『・・・もしかしたら、『あれ』も関係してるのかも』

 

「女神さん?」

 

『あっいえ何でもないわ、それとそのキーについて何だけどまだ真君に持たせてくれないかしら?』

 

「何故だ?」

 

『今此方でメタルクラスタの負荷を抑えるための安全装置の改修しているわ、完了次第すぐに送れるようにするわ』

 

「そうか・・・あなたがそう言うならキーの回収はやめよう」

 

『ありがとう・・・そろそろ私は安全装置の改修に取り掛かるわ、皆さんどうかご気を付けて』

 

「は、はい・・・あっそれともう一つ!」

 

電話が切れる前に響が問いかけた。

 

『あら、何かしら?』

 

「えっと・・・真さんは元はどういった人物なんでしょうか」

 

『そうね・・・真君に関しては本人から聞いた方がいいわね』

 

「真さん本人から・・・ですか?」

 

『ええ、私の口から話したらあの子に怒られそうだからね。それじゃね』

 

そう言って今度こそ連絡が切れた。

 

「・・・なんだか、とんでもないことを知ったわね」

 

「あいつは此処とは違う世界の存在で・・・」

 

「そしてすでに亡くなっている・・・か」

 

「真君の経歴には謎が多かったが、そういう事だったのか」

 

戦いの中、新たな事実を知ったみんなは更に悩みこむ。

 

「・・・真君に関しては戦いが終わってから話し合おう。今は敵の動きに警戒しなくてはな」

 

「そうですね、私と雪音もイグナイトを使いこさなくては」

 

そう言ってみんなは気持ちを切り替えたのだった・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

薄暗い森の中、二人の子供が手を繋いで走っていた。

 

「ううっ・・グスッ・・ヒグッ・・!」

 

「大丈夫じゃ・・うちが守って見せる・・・!」

 

一人は泣きじゃくりながら、もう一人は涙を堪えて手をしっかりと握り先頭で走っていた。

 

少女達が急いで走っていると、途中で誰かとぶつかって転んでしまう。

 

少女達は恐る恐る顔を上げると、そこにいたのは自分たちと変わらない年頃の金髪の少女だった。

 

「お前たち、こんな森の中で何をやっている」

 

「お、お主は誰じゃ?」

 

「別に、ただ暇をつぶしていただけだ、それよりも早く家に帰る事だ、こんな夜中に子供だけだと親が心配するぞ」

 

少女がそう言うと、二人の少女は顔を暗くなったのを少女は確認できた。

 

「・・・どうした?」

 

「・・・親はもうおらん」

 

「何?」

 

少女は堪えていた涙を流し口を開いた。

 

「父上と母上は、村の者達に・・・異端と言われて・・・・・!」

 

「っ!?」

 

少女の言葉に金髪の少女は驚き、そして二人の姿をかつての自身と重ねる。

 

「・・・そうか、お前たちも親を」

 

『いたぞ!こっちだ!』

 

すると遠くから男の声が聞こえ、少女たちの来た方から何人かの大人が獲物を手にやって来る。

 

「くっ!もう・・・」

 

「そんな・・・!?」

 

少女はやってきた大人たちに怯え涙を流しもう一人は涙する少女の手をしっかりと繋ぐと、金髪の少女が二人の前に出る。

 

そしてその手をかざすと、青い陣が生成され目の前に巨大な氷の壁が生成され大人たちを捕らえた。

 

「え・・・何今の?」

 

「お・・・お主は、一体・・・」

 

少女達が驚くと、少女は振り返り少女達を目を合わせる。

 

「・・・助かりたいなら俺と共にこい」

 

視線を合わせる少女に二人は互いに顔を合わせ、そして少女の後をついて行った。

 

 

 

「・・・ん」

 

紫苑が目を覚ますと、目の前には修復中のミカが眠っており、紫苑と同じくまだ眠っている桃恵がいた。

 

「随分懐かしい夢を見たものじゃな・・・」

 

そう言って紫苑は置かれていた毛布を桃恵にかぶせ、ミカの修復に取り掛かる。

 

修復する際、紫苑が眼を逸らすと、机の端にミカの頭部に繋がれたコードとつながっている『赤い結晶』とその隣に置かれている『青』『黄』『緑』そして『金』の結晶があった。

 

「・・・きゃろるよ、あの時うちらを助けてくれた恩は必ず果たす・・・じゃが」

 

そう呟く紫苑の目は覚悟を決めた目だった。

 

「うちらはもう家族を失うようなことはせんぞ」

 

紫苑はそう呟き、修復を開始した。





さて後書きの時間だ。
「ついにバレたな、俺の存在」
「だな、と言っても性別までは話してないみたいだな?」
性別に関してはしかるべき時に話します。
「それにしても支援者さん・・・じゃなくて神様が直々に話すなんて・・・」
「というよりこの神慌てすぎじゃないかのう?」
そりゃプログライズホッパーブレードの改修中に真がメタルクラスタに変身して暴れて倒れたら慌てるわ。
「それと同じぐらい気になるのはお前たちの過去だな」
「お二人ってキャロルちゃんと同じ・・・」
「うむ・・・あの時きゃろると出会わなければうちらはきっと・・・」
「お姉ちゃん・・・」
「・・・まあ詳しい話はまたいつかの」
「・・・そうだな、その時は聞かせてもらうぞ」
「うむ、じゃがだからと言って負ける気はないからのう!」
「上等だ!あたしらが必ず勝ってやるさ!」
「はい!負けませんよ!」
「わ・・・私もお姉ちゃんやみんなと一緒に頑張ります!」
おーおー張り切ってるな、んじゃそろそろ〆るか。

「「「「「「それでは次回もお楽しみに!」」」」」」
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