「これでセレナも大人の仲間入りか」
「はい!というよりこの中でまだ大人じゃないの私だけですからね・・・」
「あ~そういやそうか」
「そういえばそうじゃの」
「紫苑さん私より背小さいのにこの中じゃ桃恵さんと同じく一番の年長さんですからね」
「そうですね・・・そういえば何で私とお姉ちゃんは23歳だったんですか?」
お前らのキャラが完成したのが23日だったから。
「適当かよ!?」
そうだよ、それじゃ特別編始めますか!
10月15日、今日はセレナの誕生日・・・なのだが。
「まさか、俺以外予定で来れないなんて・・・!」
「あはは・・・っ」
現在家にいるのは真とセレナ二人だけである。
その理由としてはまず響達学生組は学祭の準備で帰りが遅く。
そして翼とマリアはライブで現在外国へと飛んでいる、奏は二人のボディーガードとして共に行っている。
したがって現在S.O.N.G所属で現在暇な真とセレナだけがいるのであった、それに加えて。
「ここ最近は書類に追われていて碌に準備ができていない・・・!」
真自身書類の山に追われていて、何とか終わらせたのだが肝心の料理の下準備は一ミリもできていなかったのだった。
「済まないセレナ!まさかこんなことになるなんて!」
「いえ、気にしないでください真お姉ちゃん!こういう時もたまにありますから」
セレナに対して頭を下げる真をセレナはなだめる。
「まあ、マリア姉さんはとんでもなかったけれど・・・」
「あれはやばかった、まさか空港のど真ん中で子供の様に泣き転がるとは思わなかった」
「身内として少し恥ずかしかったです・・・」
「翼たちがいてくれたから何とかなったけど、あのままだったら警備員呼ばれるところだったな・・・」
二人は空港での出来事を思い出すとため息をつく。
「・・・しかし、せっかくの誕生日を何もなしで過ごさせるわけにはいかないな、せめてセレナの要望位は聞くぞ」
「要望・・・ですか?」
「ああ、俺にできることならある程度は叶えるよ」
真の言葉を聞いてセレナは少し考えると、思いついたようで口を開いた。
「・・・じゃあ今から出かけませんか?」
「出かける・・・ってどこに?」
「どこでもです、私ってよく考えたら真お姉ちゃんと二人だけで出かけたことがないので偶にはと」
「あ~・・・確かにな、でもそれでいいのか?」
「はい、良いでしょうか?」
セレナが尋ねると、真は微笑む。
「まさか、ご要望には応えるよ」
「ありがとうございます!ではいきましょう!」
そう言って二人は街へと繰り出したのだった。
街に出たところで二人はその辺りをぶらついていた。
「さて、どこへ向かおうか・・・出来る限りセレナが喜びそうなところがいいよな」
「そんなに深く考えなくてもいいですよ」
「とは言ってもな・・・」
真がどこに行こうか悩んでいると、正面から見慣れた人物がやって来る。
「あら?真ちゃんじゃない」
「あっふらわーのおばさん、こんにちは」
「こんにちは、それとそっちの子はあの時の子ね」
「どうも、セレナと申します」
セレナはフラワーのおばさんに対し礼儀正しく頭を下げる。
「あらあら、ご丁寧にどうも。それで何してるのかしら?」
「いや、今日セレナの誕生日なんですけどパーティーの準備もプレゼントも用意してなくて、それでセレナの要望を聞こうと思って今出かけてるところなんです」
「あら!そうだったの。それはおめでたいわねぇ」
「ありがとうございます、それで今どこに行こうか真お姉ちゃんが悩んでて・・・」
「なるほどね・・・あっ!だったらこれよかったら」
そういっておばさんが取り出したのは二枚のチケット、そこには『本日女子限定スイーツバイキングサービス券!』と書かれていた。
「サービス券!?いいんですか!」
「ええ、貰った物だけれどもうおばさん甘い物って年じゃないし貰ってくれないかしら?」
「わぁ!ありがとうございます!」
セレナはおばさんから券を嬉しそうに受け取る。
「おばさん、本当にありがとうございます!」
「いいのよ、せっかくの誕生日なんだし楽しんできてね」
「はい!行きましょう真お姉ちゃん!」
「ああ!急がないとな!」
甘いものが大好きな二人は急いで券に書かれているお店へと向かって行く様子をおばさんは微笑ましく見ていた。
「あらあら、仲良しね」
お店にたどり着いた二人は早速スイーツバイキングを楽しんでいた。
「ん~!美味しいです!」
「ああ、本当にな」
二人は更に持ったスイーツを堪能していると、セレナの手の動きが止まる。
「・・・セレナ?」
「真お姉ちゃん、こんな場ではありますが改めてお礼を言わせてください。マリア姉さんたちを助けてくれてありがとうございます」
「どうしたんだよ急に」
「いえ、わたし常々思うんです、もし真お姉ちゃんと出会わなければマリア姉さんたちを取り戻せられなかったかもしれません」
セレナはフロンティアでの出来事を思い出しながら言葉を紡いだ。
「それに真お姉ちゃんが支えてくれなかったら私はネフィリムの恐怖でつぶされていたかもしれません。いえそれ以前に、もし日本にいないときに真お姉ちゃんの存在を知らされていなかったらマリア姉さん達のことを知れなかったと思います」
「・・・・・・」
「二課に入ってから・・・いえ日本に来てからずっと真お姉ちゃんにお世話になりっぱなしだったのでお礼が言いたかったんです」
セレナがそう言うと、真は優しく微笑みセレナの頭を撫でる。
「気にすんなよ、それにマリア達を助けたいって最初に考えたのはお前だろ?俺はただそれの手伝いをしてただけさ」
真はそう言いながらセレナの頭から手を放しコーヒーを飲む。
「それにお礼なら俺だけじゃなく響達にも言ってやれ、正直響達居なかったらなにも助けれなかっただろうしな・・・それに俺はセレナの夢を守れただけでいいのさ」
手にしたコーヒーを机に置くと、セレナに向けて笑顔でそう答える。
「だから気にすんなよ、セレナ」
「・・・はい、わかりました!」
真の言葉に対しセレナは笑顔で答えてくれた。
『え~まもなく限定プディングが完成いたします』
「おっといけねえ!急ぐぞセレナ!今日中にメニュー全制覇だ!」
「はい!私頑張りますよ!」
二人はすぐに立ち上がり仲良くスイーツを取りに向かった。
その様子はさながら本当の姉妹の様だった。
「後書きの時間だが・・・この作品のヒロインってセレナだっけ?」
いや、まだ決めてないけど・・・なんか自然にこんな感じになってしまった。
「けど私は真お姉ちゃんのことは本当に慕ってますよ」
「うむ、真よ、よい妹を持ったの」
「セレナの姉はマリアなんだけど・・・まっいっか」
「にしてもあんときはマリアの奴に本当に苦労掛けられたな、空港のど真ん中で泣き叫んで転がってたからな」
「ああ~なんじゃか想像できてしまうのう」
「マリア姉さんが本当にごめんなさい・・・」
「いやいいさ、それより作者、セレナの誕生花は用意したのか?」
ああ、セレナにぴったりの花を用意させていただきました、というわけではいどうぞ。
「これは・・・?」
『クレオメ』って花だ、花弁の形が蝶みたいで和名は『西洋風蝶草』っていうんだ、花言葉は『舞姫』でセレナにピッタリだろ。
「なんてセレナにぴったりな花だ、よかったな」
「はい、ありがとうございます!」
「気にすんな、それじゃあそろそろ〆ますか」
「「「「「「それでは次回もお楽しみに!」」」」」」
そして~!
『ハッピーバースディ!セレナ!』