GX編第十六話、前回のあらすじは?
「イガリマとシュルシャガナ、そしてアガートラームとシェンショウジンの改修完了」
「特訓と称して海に来たぞ」
「そこに襲撃してきたガリィと紫苑さんと桃恵さん」
「マリアさんがイグナイトを使うけど暴走してしまいました」
「結果ガリィに止められ逃げられてしまった」
はい今日もバッチシです、それではGX編第十六話、どうぞ!
浜辺での襲撃の後、帰還した紫苑達はチフォージュ・シャトーに戻っていた。
「派手に立ち回ったようだな、ガリィ」
「目的ついでにちょっと寄り道を」
「自分だけペンダント壊せなかったのを引きずってるみたいだゾ?」
「うっさい!だからあの外れ装者から一番にむしり取るって決めたのよ!」
「落ち着かんかがりぃよ、怒っても仕方ないぞ」
「・・・っち」
苛立っているガリィを紫苑が止める。
「そうですね、それにマスターの命を果たさなければいけませんから」
そう言って皆は天井から垂れ下がる四色の垂れ幕に視線を向ける。
「そうじゃのう・・・あそれとそれに伴いお主らのこんでぃしょんを整えよう」
「ええ・・・別に大丈夫なんですけど」
「もしものことがあってはいかんからのう、最善は尽くすつもりじゃ」
「はいはい、分かりましたよ・・・」
「うむ、まあすぐに終わるから安心せい、すぐに準備しよう、行くぞ桃恵」
「う、うん」
そういって二人が部屋から出ると、紫苑は懐から四つの結晶を取り出す。
「さて・・・早く刻まんとな」
真達は襲撃の後、異端技術研究機構にて体を休めていた。
「主を失ってなお、新たな主と共に活動する人形」
「キャロルがいなくなっても紫苑と桃恵がいる限り計画は止まらないか・・・」
「けど、どうして相手は私達に止めを刺さないんでしょうか?」
「確かに、いままで俺たちに止めを刺す機会はあったのに刺さなかったな・・・」
調の疑問にみんなは少し考えこむ。
「あいつら、何を企んでんだ?」
「それに、気になるのはマリアさんの様子もだよ」
「・・・力の暴走に飲み込まれると、頭の中まで黒く塗りつぶされて、何もかも分からなくなってしまうんだ」
「・・・そうだな、あれだけはもう勘弁だな」
暴走の経験がある響と真の発言に空気が重くなる。
「そういえば、セレナちゃんは?」
「ああ、マリアの様子を見に行ったって」
一方マリアは簡単な治療を受けた後、一人浜辺で黄昏ていた。
(人形に救われるとは情けない・・・私が弱いばかり、魔剣の呪いにあらがえないなんて)
マリアは暴走したときのことを思い出し、己の拳を握り締める。
(強くなりたい・・・)
すると、マリアの前をボールが横切り、その後にエルフナインがやって来る。
「ごめんなさい、皆さんの邪魔をしないよう思ってたのに」
「邪魔だなんて・・・練習、私も付き合うわ」
「はい」
途中セレナがマリアの様子を見にやって来るが、マリアがエルフナインの練習を見守っているのを見て隠れて様子を見ていた。
「えい!えい!・・・おかしいな?うまくいかないな、やっぱり・・・」
「・・・色々な知識に通じているエルフナインなら、分かるのかな?」
「?」
「だとしたら教えてほしい、強いって・・・どういう事かしら?」
マリアの問いにエルフナインは、静かに答えてくれる。
「・・・それは、マリアさんが僕に教えてくれたじゃないですか」
「えっ?」
エルフナインからの意外な答えにマリアは驚くと、とたんに背後から水柱が上がった。
『っ!』
「お待たせ、外れ装者♪」
突然のガリィの襲撃にセレナは飛び出し、マリアと共にエルフナインを守るように前に出る。
「マリア姉さん!」
「セレナ・・・手伝って!」
「はい!」
「今度こそ歌ってもらえるんでしょうね?」
二人がガリィに向き合う中、エルフナインがマリアに声をかける。
「大丈夫です、マリアさんならできます!」
エルフナインからの言葉を受けて、マリアはペンダントを握り締める。
「Seilien coffin airget-lamh tron」
マリアに合わせ、セレナもショットライザーを身に着けヴァルキリーアガートラームプログライズキーを手にする。
『シルバー!』
『オーソライズ!』
『Kamen Rider...Kamen Rider...』
「変身!」
『シンフォニックライズ!』
『ヴァルキリーアガートラーム!』
『Seilien coffin airget-lamh tron.』
二つの音とともに、二人は異なるアガートラームを身に着け戦場に立った。
『使用BGM 銀腕・アガートラーム』
「外れじゃないのなら、戦いの中で示してみてくれよ!」
ガリィが結晶をばら撒くと、大量のアルカノイズが出現する。
「セレナ!右をお願い!」
「うん!」
マリアとセレナは二手に分かれ、アルカノイズの掃討に出た。
マリアは手にした短剣と変形させた蛇腹剣でアルカノイズを切り裂き、セレナは大量の探検を操作して飛ばし、片手でショットライザーを手にして撃ち抜いていく。
そんな中、建物の屋上に立っていたファラの姿が透明になる。
「アルカノイズの反応を検知!」
建物内では、アルカノイズの出現を聞いたみんなが急いで駆け付けに向かった。
「マリア達がピンチデス!」
皆が出て行った後、緒川と未来も向かおうとすると、一瞬透明な何かが前を横切ったのが見えた。
「っ!」
慌てて二人が確認するが、そこには誰もいなかった。
「風・・・?」
一方外では、マリアとセレナは順調にアルカノイズを倒していき、マリアはガリィへと向かって行った。
「はぁぁ!」
マリアが向かう中、ガリィは大量の水を操作し、それをマリア目掛けて放った。
マリアは短剣を繰り出し、三角形のバリアを展開し水を防ぐが、ガリィは再びマリア目掛けて水を放ち、二発目を防ぎきれなかったマリアに直撃してしまう。
「ふっ」
マリアに水をぶつけながらガリィは陣を生成すると、水を浴び続けているマリアの体が次第に凍っていき、全身が凍り付いてしまう。
(強く・・・強くならねば・・・!)
「マリア姉さん!」
マリアが凍り付いたところを、セレナが短剣を繰り出し氷を砕いてマリアを救出するが、マリアは膝をついてしまう。
「はぁ・・・はぁ・・・!」
「てんで弱すぎる!」
マリアは息をと問えながら、胸元のペンダントに手を伸ばす。
「その力、弱いあんたに仕えるの?」
ガリィの発言で、ペンダントに向かう手が止まる。
「っ!私はまだ、弱いまま・・・どうしたら強く・・・!?」
マリアは悔しがる中、先程のエルフナインの言葉を思い出す。
『・・・それは、マリアさんが僕に教えてくれたじゃないですか』
「私が・・・」
「マリアさん!」
エルフナインの声にマリアは振り返る。
「大事なのは、自分らしくある事です!」
エルフナインの言葉でマリアは浜辺での自分の言葉を思い出す。
『弱く打っても大丈夫、大事なのは自分らしく打つことだから』
マリアは自身の言葉を思い出し、立ち上がり、セレナもマリアの傍に向かう。
「弱い・・・そうだ」
「っ?」
「強くなれない私に、エルフナインが気付かせてくれた。弱くても、自分らしくある事、それが、強さ!」
マリアはそう言いながらエルフナインに視線を向ける。
「エルフナインは戦えない身でありながら、危険を顧みず勇気を持って行動を起こし、私たちに希望を届けてくれた」
マリアの発言にガリィは怪しく微笑む。
「エルフナイン、そこで聞いていてほしい。君の勇気に応える歌を、そしてセレナ」
今度は傍にやって来てくれたセレナに視線を向ける。
「手伝ってくれないかしら?こんな弱い私に」
「・・・うん!それに弱いだなんて私思ってないよ、だってマリア姉さんは強いって私知ってるから!」
セレナの発言にマリアは一筋の涙を流す。
「・・・ありがとう」
涙を拭きとり、マリアとセレナはガリィに視線を向け、マリアは胸元のペンダントを握り締め、セレナはホルダーからアサルトチータープログライズキーを手にする。
「イグナイトモジュール、抜剣!」
ダインスレイフ
マリアはイグナイトモジュールを起動し天に掲げ、セレナはアサルトチャージャーを押し込んだ。
『アサルトダッシュ!』
『オーバーライズ!』
『Kamen Rider...Kamen Rider...』
セレナがキーを装填して構える中、マリアのギアペンダントが宙を浮かび形を変え、マリアの胸を貫き再び破壊衝動がマリアを襲う。
「ぐっ・・・うぅ・・・!」
破壊衝動が襲い掛かる中、マリアはかつての自分を思い出すフィーネを名乗り、テロを起こした弱い自分自身を。
(狼狽えるたび、偽りにすがって来た昨日までの私・・・)
マリアは破壊衝動に苦しみながらも、その目を開く。
(そうだ、らしくある事が強さであるなら!)
「マリアさーん!」
「マリア姉さん!」
マリアの後ろでエルフナインが、マリアの傍でセレナが声をかけてくれる。
「私は弱いまま・・・この呪いに反逆してみせる!!」
高らかなる発言に、マリアのギアが輝き、それを見たセレナはショットライザーの引き金を引いた。
『ショットライズ!』
『READY,GO!アサルトチーター!』
『No chance of surviving.』
二つの輝きと共に姉妹の姿が変わる。
セレナは真を救った時と同じ鋭利なるバルキリーの姿『アサルトチーターフォーム』へと変身し、マリアは弱い自分と共に呪いを身に纏った漆黒のギア『イグナイトギア』を身に纏った。
『使用BGM 銀腕・アガートラーム(IGNITED arrangement)』
「銀色の左腕に
「弱さは強さだなんて、とんちをきかせすぎだぜ!」
ガリィは再び大量にアルカノイズを繰り出すが、マリアは自身の左腕に短剣を取り付けアルカノイズ目掛けて射出し、セレナは自身の速度を生かし、ACクローでアルカノイズを切り裂いて行った。
「世界分の1を
「いいねいいね!」
ガリィは自身の足元を凍らせ滑るようにマリア達に迫る。
「たとえ膝をつく日が来ても ハートだけは 夢だけは」
マリアとセレナは迫ってくるガリィを切り裂くと、ガリィは無数の泡へと変わってしまう。
二人は空に浮かぶ泡を全て打ち抜いて行くと、背後から大きな泡が現れガリィが現れる。
「決して土で汚さない・・・決して!」
「あたしが一番乗りなんだから・・・っ!?」
ガリィはそう言うといきなり迫る二人に驚きながらも氷のバリアを展開して防ぐ。
「弱くてもいい!平凡な
ガリィは攻撃を防いだことで余裕を見せるが、自身を受け入れたマリアと姉と共に戦うセレナの力によってバリア砕かれてしまう。
「絶対突き出すこと この手覚えているのなら」
バリアを砕かれたことに驚くガリィにセレナがサマーソルトキックを決めてガリィを蹴り上げる。
「悔しささえも辱めでもなんでも」
蹴りあがったガリィをマリアは飛び上がりガリィの上まで上がると、マリアは左腕に短剣を取り付け刀身が巨大化し、セレナは地上でガリィ目掛けてショットライザーを構えてアサルトチャージャーを押し込む。
『アサルトチャージ!』
『アクセルストームブラスト!』
「ぐっと握って今 この身は炎となる!」
マリアはガリィに接近し、マリアの刀身が炎を纏い、セレナの銃口からオレンジ色に輝くチーターが飛び出し同時にガリィを切り裂き撃ち抜いた。
ア
ク
セ
ル
ス
ト
ー
ム
ブ
ラ
ス
ト
アクセルストームブラスト!
「一番乗りなんだからぁぁぁぁぁぁ!!!」
ガリィはそう叫びながら爆散した。
SERE†NADE
「泥にまみれた奇跡も 天は見てくれている」
二人の一撃によって、ガリィは爆炎と共に散っていった。
「やったね、マリア姉さん!」
「・・・ええ」
セレナとマリアはハイタッチをする。
「マリアさん!」
「セレナ!」
すると建物の方から響達が駆け付けてくる。
マリアとセレナは変身を解除し、詳しい事情を話した。
「オートスコアラーを倒したのか!」
「どうにかこうにかね」
「これがマリアさんの強さ」
「弱さかもしれない」
「えっ?」
マリアの意外な発言にエルフナインは驚く。
「でもそれは、私らしくあるための力だ」
マリアはそう言ってエルフナインに視線を向ける。
「教えてくれてありがとう」
「・・・はい!」
皆が勝利に喜ぶ中、建物の屋上に姿を現したファラが立っていた。
「お疲れさま、ガリィ、無事に私は目的を果たせました」
そういうファラの舌には、一つのチップがあった。
「・・・ですが、紫苑と桃恵は悲しむでしょう、あの子たちは私たちのことを大事に思ってくれていましたから」
チフォージュ・シャトーでは、ガリィの敗北と共に歯車が動き出しガリィの立っていた台から青い光が放たれ、青い垂れ幕に模様が浮かび上がる。
その様子を見ていた紫苑は青い結晶を握り締める。
「がりぃよ、よう頑張ってくれた・・・ゆっくりと休め」
垂れ幕を見つめる紫苑を見て、桃恵は悲しい表情を浮かべた。
夜、戦いを終えた響達は花火をしていた。
「よーし!次は五本同時に点火だ!」
「止めろ馬鹿!?ガチで危ない!」
「真お姉ちゃん!全然火が着きません!?」
「持ち手が逆だ!花火は危ないんだから全員気をつけろよ!」
『はーい!』
「それにしても、マリアが元気になって本当によかった」
「おかげで気持ちよく東京に帰れそうデスよ」
「うむ、充実した特訓だったな」
「それ本気で言ってるんっすか?」
「まっ翼だからな」
「それでいいのか歌姫・・・」
「充実も充実!おかげでおなかがすきてきたと思いません?」
「いつもお腹すいてるんですね」
「まぁ響だから・・・」
「だとするとれば、やることは一つ!」
マリアの言葉にみんなは気合を込める。
『コンビニ買い出しじゃんけんポン!』
じゃんけんの結果、響と未来と真が敗北した。
「パーとは実にお前らしいな」
「拳の可能性を疑ったばかりに・・・!」
「くっ、変なチョキに負けるなんて・・・!」
「変なチョキではない、かっこいいチョキだ!」
「まあしょうがないよ、早く行こう」
未来に連れられ、三人は近場のコンビニへと向かって行った。
「もう、どうしたの響?」
「凄いよ未来!真さん!東京じゃお目にかかれない茸のジュースがある!」
「何でそんなジュースがあるんだよ・・・てかよく企画通ったな」
真が呆れていると、コンビニから一人の男性が出てくる。
「あれ?確か君は未来ちゃん・・・じゃなかったっけ?」
「えっ?」
「えっ誰未来?知り合い?」
「ほら、昔うちの子と遊んでくれた・・・」
「どうしたの、未来、真さん」
すると、やってきた響に男性が驚いた。
「・・・響!」
「お・・・お父・・・さん」
「えっ、響のお父さん?」
すると突然、響は逃げるようにその場から走り出した。
「ちょ!?響!?」
「響!」
一難去ってまた一難、新たな波乱が巻き起こる。
さて後書きの時間だな。
「ようやくオートスコアラーの一人を撃破したな」
「ああ、後は三体と二人・・・この二人が厄介なんだよな」
まあ現在でトップクラスでやばいからな、まったく誰がこんな凶悪な二人を作ったんだ。
『作者』
ぐうの音も出ねえな。
「それにしても響さんのお父さんですか・・・父親編も佳境ですね」
「いやまて、何だ父親編って?」
「えっ?GX編は父親編ともいえるって・・・」
「いや呼ばんぞ、誰じゃそんなことせれなと桃恵にたぶらかしたのは」
私だ。
「よし作者、後で舞台裏な」
タスケテカナデ。
「まっ自業自得だ、そろそろ〆んぞ」
「「「「「「それでは次回もお楽しみに!」」」」」」
ではさらば!
「あっおい待て作者!」