「ガリィに敗北してしまったマリア姉さん」
「えるふないんと一緒の所をがりぃが襲いにきたぞ」
「セレナちゃんとマリアさんが共に戦う中、マリアさんは自分の弱さを受け入れた」
「そしてイグナイトに変身出来て見事ガリィを倒した!」
「と思ったのもつかの間、響の父親が現れて不穏な気配に・・・」
よし完璧、それじゃあGX編第十七話どうぞ!
浜辺での特訓後、S.O.N.Gのブリーフィングルームにて真は未来と電話していた。
「・・・なぁ未来、響の様子はどうだった?」
『いつもと変わらない様子だったけど、どこか元気がないみたい・・・』
「そうか・・・」
真は浜辺での一件を思い出す。
三人で買い出しに向かった時現れた響の父、そして父の姿を見た瞬間逃げだした響。
何故そんなことをしたのか気になった真は未来から響の過去について聞いたのだ。
「・・・とにかく、今は響の傍についていてくれ」
『分かりました』
そう言って連絡を切り、真はブリーフィングルームを出る。
「・・・家族を置いて失踪、か」
真は一人で出かけている時、未来の話してくれたことを思い出す。
かつてライブでの事件の時、響の父親は家族を置いて逃げ出した。
「・・・くそっ、響にかける言葉が見つからないな」
そうして一人悩んでいるとき、誰かが声をかけてきた。
「あっすみません、ちょっといいかな」
「えっ?」
真は突然声をかけられたことに驚き振り返ると、そこにいたのはあの時の響の父親だった。
「あんたはあの時の・・・!」
「やっぱり、あの時響と一緒にいた人だね・・・少し話をしてもいいかな?」
真と響の父親は近くのレストランに入店し、話をすることにした。
「急にすまないね、呼び止めたりして」
「いえ、俺もあんたと話がしたかったからちょうどいいよ・・・えっと」
「立花 洸だ」
「俺は継菜真です」
二人は水を一口飲むと、真の方から切り出す。
「じゃあまず俺から、何で俺を呼んだんですか?」
「貴方を呼んだのは偶然だ、たまたまあなたを見かけて浜辺でのことを思い出してつい呼び止めたんです」
「そうですか・・・」
「それで・・・響の様子はどうですか?」
「今は未来がついてますけど、空元気の様です」
「っ!・・・そうですか」
真の言葉を聞くと洸は暗くなる。
「それで、あなたはどうしてここに?未来の話じゃ遠くに行ったって聞きましたけど」
「前に月が落下するっていうニュースが流れてたの知ってますよね」
「・・・ええ」
「そのニュースを見てた時、響そっくりな少女が写ってたんです、それから響のことが気になってこちらまで」
真はあえて、あのニュースに出ていたのが本人であることを伏せた。
「・・・それで、此方に来てどうするんですか?」
「・・・未来ちゃんからある程度聞いてますよね、自分のこと」
「ある程度は、家族を置いて逃げ出した父親・・・と」
洸の言葉に真は少し怒りを込めた言葉を放つ。
「っ・・・返す言葉もない、まったくもってその通りだ」
洸はそう言い水を一口飲む。
「・・・虫がいい話だと思うけど、俺は家族と復縁をしに来たんだ」
洸の言葉を聞いて、真は怒りを覚える。
「あの時は逃げ出してしまったけど、今度こそは家族を『・・・て』えっ?」
洸の言葉を遮るように真は口を開くが、その言葉には怒りが籠っていた。
真が呟くと、机を叩いて立ち上がった。
「どうして家族を見捨てて逃げ出したんだ!?あんたそれでも父親なのかよ!それなのに家族を見捨てて失踪して、ニュースに娘と同じ人が写ったから気になって様子を見に来て復縁?ふざけんじゃねえよ!その時響達がどんな目を受けていたのか知らないくせして復縁しに来たなんて抜かすんじゃねえ!」
真はかつて響が傷つけられていた時のことを思い出し怒りの言葉を口にする。
他の客の視線が集まろうとお構いなしに真が叫ぶと、洸は静かに顔を伏せる、それを見て真は少し落ち着き席に座る。
「・・・すみません、急に怒鳴ったりして」
「・・・気にしないでください、貴方の言う通りだ」
洸はコップを手に取るが、その手は震えていた。
「本当は自分自身もわかっているんです、あまりにも虫が良すぎると。こんな俺に響の父親を名乗る資格はないって・・・」
手が震えると同時に洸の瞳からも一筋の涙が流れる。
「家族の元から離れてから、俺はひどく後悔した、会社でのストレスを家族にあててしまったこと、響がつらい目にあっているのに助けてやれなかったこと、離れるときに見えた家族の悲しそうな顔、全てが俺に重くのしかかった」
「洸さん・・・」
「こっちに来たのは良いが、いざとなるとあの時のことを思い出して話に行けなかった、家族に否定されるんじゃないかっていう恐怖で胸がいっぱいだった、恐怖で子供たちの避難もせずに逃げた俺に確かにそんな資格はないな・・・でも」
そう言って洸は水を一気に飲み干し、口を開く。
「それでも、俺はもう家族は裏切りたくはない。この思いだけは絶対だ!」
「・・・そうか」
話し終えて、二人は店から出る。
「済まないね、呼びかけたりして」
「いえ、おかげで色々聞けましたから・・・響には会うつもりですか?」
「・・・いや、まだそこまでの勇気はない、でも時間はかかってもいつか必ず」
「・・・わかった、そこまで言うなら俺からは口出ししません」
「ああ・・・それじゃ響をお願いします」
そう言って二人は別れる。
一方チフォージュ・シャトーではファラが入手したチップから巨大な金色な球体のホログラムが現れる。
「筑波で地味に入手したようだな」
「強奪もありでしたが、防衛のためにデータを壊されてしまっては元もこうもありません」
「うむ、よくやってくれたのうふぁら」
紫苑と桃恵もその球体を見つめる。
「一本一本が地球にめぐらされた血管のような物、かつてナスターシャ教授はこのラインに沿わせてフォニックゲインをフロンティアへと収束させました」
「これが、レイラインマップ」
「世界解剖に必要なメスはここ、チフォージュ・シャトーにそろいつつありますわ」
「そうでなくては、このままだと暴れたりないと妹も言っている」
ファラとレイアが話す間、紫苑と桃恵は手にしている金色の結晶を見つめる。
「お姉ちゃん・・・」
「分かっておる、じゃがきゃろるはうちらの命の恩人、あの時協力すると誓った身じゃ」
紫苑はそう言うと、結晶を握り締める。
「・・・じゃが、もしものことがあれば、その時は」
切歌と調は、学校帰りに自動販売機に寄ってジュースを購入していた。
「今朝の計測数値なら、イグナイトモジュールを使えるかもしれないデス」
「後は、ダインスレイフの衝動に抗うだけの強さがあれば・・・ねぇ切ちゃん」
調が切歌に言う中、切歌は自販機のボタンを複数押して、その結果ブラックコーヒーを出してしまっていた。
「ああ~!!苦いコーヒーを選んじゃったデスよ~!」
「・・・誰かの足を引っ張らないようにするにはどうしたいんだろう?」
調はそういいながらペンダントを取り出した。
「きっと自分の選択を公開しないよう、強い意志を持つことデスよ」
切歌がそう言うと、調は自身の持つジュースと切歌の持つコーヒーを入れ替える。
「オヨ?」
「私、ブラックでも平気だもの」
「ご・・・ごっちゃんデース」
すると、司令から連絡が入る。
『アルカノイズの反応を検知した!場所は地下68M、共同溝内であると思われる』
「共同溝?」
「なんデスか、それは?」
『電線を始めとする、エネルギー経路を埋設した地下溝だ、すぐ近くにエントランスが見えるだろう』
二人が辺りを調べると、すぐに見つける。
『本部は現場に向かって航行中』
『先んじて立花と小日向、そして継菜の三人を向かわせいる』
『緊急事態だが、飛び込むのはあいつらと合流してからだぞ』
それから少しして、三人がやって来る。
「待たせたな、二人共」
「大丈夫です、私たちも来たところですから」
ふと真が隣を見ると、響の顔は暗かった。
「あの・・・響先輩大丈夫デスか?」
「・・今はそっとしておいてやろう、今は地下に向かうぞ」
そう言って五人は地下へと向かった。
少し進むと、大きな穴にたどり着く。
「戦う場は地下だ、なるべく周りを傷つけないように戦うぞ」
真の言葉に四人はペンダントを握り締め、真はセレナから預かったアガートラームのキーを手に取る。
「マリア、セレナ、力を借りるぞ」
『シルバー!』
『オーソライズ!』
キーを認証させると、ドライバーからアガートラームを纏ったマリアのライダモデルが現れる。
「Balwlsyall Nescell gungnir tron」
「Rei shen shou jing rei zizzl」
「Various shul shagana tron」
「Zeios igalima raizen tron」
「変身!」
『シンフォニックライズ!』
『Silver through justice! ヴァルキリーアガートラーム!』
『Seilien coffin airget-lamh tron.』
響達はギアを纏い、真自身もマリアのアガートラームに似た姿『ヴァルキリーアガートラームフォーム』へと変身し地下へと向かう。
『使用BGM 限界突破 G-Beat』
「一点突破の決意の右手」
地下にたどり着いた五人は先に進むとアルカノイズが召喚され囲まれてしまう。
上を見るとミカが何かをしていた。
「来たな、だけど今日はお前たちの相手をしてる場合じゃ」
ミカが何か言っている途中で真はミカ目掛けて短剣を放つがすべて防がれてしまう。
「悪いが、こっちはお前らを相手するほどに暇なんだ、俺がミカに行くお前らはアルカノイズを!」
そう言って真はミカの元へと向かう。
「まだ話し終わってないんだゾ!」
ミカは怒りながら大量に結晶をばら撒きアルカノイズを繰り出してくる。
「悪いがどいてもらうぞノイズ共!」
真は蛇腹剣を振るい、アルカノイズを切り裂きながらミカに迫る。
下の方では四人が協力しながらアルカノイズを倒していくが、やはり響の様子がおかしく所々危なく未来がサポートしてくれていた。
(やっぱり響の奴、父親のことを・・・)
真は響の方を見ながらも、ミカに攻撃を仕掛けていく。
「さっきからしつこいゾ!」
ミカは更に大量にアルカノイズを繰り出し真を包囲すると、真から離れ響達の元へと向かう。
「っ!待て!」
真は急いで追いかけようとするが、アルカノイズが邪魔で進めなかった。
響達の元へ向かったミカが最初に狙ったのは、先程から隙がある響だった。
「っ!響!」
「えっ?」
未来が叫ぶがもうミカは響の懐に潜り込んでいた。
「遅いんだゾ!」
ミカの一撃によって響は吹き飛ばされてしまい壁に叩き着けられてしまう。
「がっ!」
「響先輩!」
近くにいた切歌が響の元へと駆け付ける。
「大丈夫デスか!?」
切歌が声をかけていると、ミカが二人目掛けて手を構える。
「これでも喰らうんだゾ!」
ミカの掌から炎が噴出され切歌と響目掛けて放たれる。
二人はよけきれず、迫る炎に包まれる瞬間、調が二人の前に出て巨大化させたギアで炎を防いだ。
だが炎の勢いは強く調は膝をついてしまう。
「切ちゃん・・・大丈夫?」
調は膝をつきながらも切歌を心配して声をかける。
「・・・な、わけ、ないデス」
「えっ?」
「大丈夫なわけ、ないデス!」
切歌はこの時、自分に助けられたクリスのことを思い出す。
「っ!・・・こうなったらイグナイトで」
「駄目!」
ペンダントに手をかける切歌を調が叫んで止める。
「無茶をするのは・・・私が足手まといだから?」
二人が言い合う中、ノイズを倒した真と未来がミカに迫った。
「攻撃をやめやがれ!」
「三人から離れて!」
二人が攻撃を仕掛けると、ミカは攻撃をやめて二人の攻撃を躱す。
「まだやるのかだゾ?」
ミカが再び攻撃を仕掛けようとしたとき、ファラから連絡が入る。
『道草はよくないわよ』
「正論かもだけど・・・」
『それに、紫苑達が心配してますわ』
「むっ・・・そう言われたら仕方ないゾ」
そう言うとミカは懐からジェムを取り出す。
「預けるゾ、でも次は歌うんだゾ」
そう言ってミカはその場から消える。
「逃げられた・・・」
その後、翼たちと職員達が駆け付けてくれて現場確認をしてくれていた。
「おっとり刀で駆けつけたのだが・・・」
「間に合わなければ意味がねぇ」
「相手は何を企てていたのか・・・」
「ああ、あいつら何考えてるんだ?」
緒川が辺りを調べていると、一つのコンソールを見つける。
「っ!これは・・・敵の狙いはまさか・・・急ぎ、司令に連絡を!」
緒川の掛け声で職員達はすぐに報告へと向かった。
さて後書きの時間だ。
「今回は真の奴大分怒ったな・・・」
「自分でも大人げないって思った、けどちゃんと言ってやらないとわからない気がしてな」
「うむ、その意気やよし。じゃがこの一件を解決するのはお主ではないぞ」
「分かってる、後は響に託すしかないな」
「そして父親は響さんと会わない・・・原作とは違う展開ですね」
響の父親もちゃんとしていればこんな展開になってたかもしれないと思ってな。
「そうですか・・・それにしても切歌さんと調さんにもいざこざが生まれてしまいましたね」
「響にキャロルに紫苑達にさらに切歌達・・・心が過労死するぞ」
まあそこは頑張れ、それじゃあそろそろ〆るか。
「「「「「「それでは次回もお楽しみに!」」」」」」