GX編第十八話、前回のあらすじは?
「響の父親と遭遇した俺は父親に一喝入れた」
「そんな中、共同溝内に敵が現れて近くにいた切歌達が現場に向かった」
「そこにいよったみかとあるかのいずと戦う中、響の様子がおかしかったのう」
「そして響さんが狙われるが、切歌さんと調さんが守りますが、二人の雰囲気が険悪な感じに・・・」
「その後緒川さんが何かを発見しました」
はいOK、それじゃあGX編第十八話、どうぞ!
ミカが逃げ去った後、真達はS.O.N.Gに帰還しエルフナインから検査を受けていた。
「検査の結果、皆さんに大きなけがは見られませんでした」
「そうか、ありがとうなエルフナイン」
「調が悪いデス!」
真が礼を言うと、少し離れた場所で切歌と調が口喧嘩をしていた。
「切ちゃんが無茶するからでしょ!」
「調が後先考えずに飛び出すからデス!」
「切ちゃんが、私は足手まといに思ってるからでしょ!」
二人は言い争い互いにそっぽ向いている。
「二人が喧嘩するなんて・・・」
「別に変なことじゃないだろ、未来と響だって喧嘩してたし」
「真さん・・・あまりそのことは思い出したくないんですけど」
真と未来が話していると、エルフナインが二人の元に駆け寄る。
「お二人とも、傷に触るのでやめてください!そんな精神状態ではイグナイトモジュールを制御できませんよ!」
「「・・・・・・」」
エルフナインの言葉に二人は気まずそうにするが、顔を見合わせると再びそっぽ向いてしまう。
すると響が二人に近づく。
「ごめん二人とも!」
響は二人に謝罪して二人の手を取る。
「私が油断してたから二人に迷惑かけちゃって、だから・・・ごめん」
響が謝罪すると、切歌と調は響に質問する。
「さっきはどうしたんデスか?」
切歌の言葉に響は少し顔を暗くする。
「・・・あの時、昔のお父さんの事を思い出してたんだ、ずっと昔の記憶だと思ってたんだけど」
「響・・・」
響は昔のことを思い出し目頭に涙が溜まり、未来はそんな響を見て心配する。
「・・・・・・」
真はその様子をただ見守っていた。
響は心配そうに見え来る未来に気が付き、涙をぬぐい取り笑顔を見せる。
「大丈夫だよ未来、へいきへっちゃら」
「・・・うん」
二人のそんな様子を見て真は切歌達に声をかける。
「・・・こっちは心配しないでお前らは戻っておけ」
「・・・はい」
「デス・・・」
そう言って二人は部屋から出るが、いまだに二人の仲は改善されなかった。
「切歌さん、調さん、これを」
エルフナインが二人を追いかけてあるものを渡した。
「モデルK・・・」
「オートスコアラーの再襲撃が予想されます、投与はくれぐれも慎重に。体への負担もそうですが、ここに残されているLINKERにも限りがありますので・・・」
一方シャワールームでは、先の戦いに参加しなかった五人が話し合っていた。
「やっぱりあの子の父親の事ね」
「響さん、大分考え込んでいましたから・・・」
「こういう時はどんな風にすればいいんだ?」
クリスの疑問に翼が答える。
「どうしていいのか分からないのは、私も同じだ・・・」
「翼・・・」
「一般的な家庭の在り方を知らぬまま、今日にいたる私だからな」
司令室では、緒川からの報告を弦十郎とフィーネが受けていた。
「敵の狙いは電気経路の調査だと!?」
『はい、発電施設の破壊によって電力総量が低下した現在、政府の拠点には優先的に電力が供給されています、ここをたどることにより』
『表からは見れない市都構造を探ることは可能ってわけね』
一方チフォージュ・シャトーでは、ミカのメンテナンスを終えた紫苑達とミカがエントランスにやって来る。
「よし、みかのめんてなんすは万全じゃ」
「おお!ありがとうだゾ!」
「いえいえ、それではミカさん、お願いします」
「分かったゾ!ホイッ!」
ミカが手をかざすと、床の何かのマップが映し出された。
「派手にひん剥いたな」
ミカはマップを展開すると、どこかへ行こうとする。
「どこへ行くの、ミカ?まもなく思い出のインストールは完了するというのに」
「自分の任務位わかってる!きちんと遂行してやるから後は好きにさせてほしいゾ」
「あっ、待ってくださいミカさん!」
そう言ってミカがどこかに行こうとする前に桃恵が呼び止める。
「ん、なんだ?」
「あっ・・・えっと・・・」
桃恵は何か言いたげだが、言葉を詰まらせてしまう。
「・・・気を付けてくださいね」
「おお、分かってるゾ!」
そう言ってミカは今度こそどこかへ行ってしまう。
「・・・・・・」
「桃恵・・・」
心配そうにミカの行った先を見つめる桃恵に紫苑が呼びかける。
「・・・わかってる、けどやっぱりこんなやり方は」
「分かっておる、じゃが今のうちらにはどうすることもできん」
「・・・うん、わかってる」
紫苑の言葉に桃恵は静かにうなずいた。
夕方になり、切歌と調は神社の近くを歩いているが、まだ険悪な雰囲気だった。
「・・・私に言いたいこと、あるんでしょ?」
「それは調の方デス!」
「私は・・・」
そうして話していると、近くで爆発が起きた。
二人はその方を向くと、空から大量のカーボンロッドが降って来ていたのだった。
「これは・・・!?」
「私達を焚きつけるつもりデス!」
二人が辺りを探していると、鳥居に上にミカが立っていたのを見つける。
「足手まといと、軽く見てるのなら!」
調と切歌はガーゼを取り、ペンダントを握り締めた。
「Various shul shagana tron」
「Zeios igalima raizen tron」
『使用BGM ジェノサイドソウ・ヘヴン』
「二つ結びの輪舞 お仕置きのスタート」
調はギアを纏うとミカに目掛けて大量の丸鋸を放つ。
α式 百輪廻
ミカは放たれた丸鋸を全てカーボンロッドで弾き、鳥居から飛び降りる。
S.O.N.Gの方では、切歌達の戦いをモニターで見ていた。
「今から応援をよこす!それまで持ちこたえて・・・っ!?」
そう言った瞬間、S.O.N.Gの潜水艦が大きく揺れる。
急いでモニターで調べると、潜水艦を持ち上げる巨大な人影があった。
「海底に巨大な人影だと!?」
沖では、海を見つめるレイアがいた。
「私と妹が地味に支援してやる、だから存分に暴れろ、ミカ」
神社ではミカの放つカーボンロッドを躱しながら二人はミカに接近していく。
「切り刻むことない 世界に夢抱き キスをしましょう」
ミカに接近した調はスカートを刃状に変化させ回転しながら迫る。
Δ式 艶殺アクセル
だが調の攻撃をミカは防ぎ弾き飛ばし、調の背後から現れた切歌の攻撃すらも躱し蹴り飛ばす。
二人は絵馬のところまで弾き飛ばされながらも体勢を立て直す。
「これっぽっち?これじゃギアを強化する前の方がましだったゾ」
「そんなこと、あるもんかデス!」
切歌はミカの言葉に怒りを感じミカに迫る。
「駄目!」
調べが呼び止めるが止まらず、切歌はミカに切りかかる。
ミカは空中に躱すが切歌はそれを追いかけ空中で鎌の刃を増やし放った。
切・呪リeッTぉ
放った刃は全てミカに直撃し爆発を起こす。
「どんなものデス」
爆煙が晴れると、そこには無傷のミカが大量のカーボンロッドを展開していた。
「こんなもんだゾ!」
ミカは大量のカーボンロッドを切歌目掛けて放つ。
切歌はカーボンロッドを躱していくが、徐々に行動を封じていき、逃げ場を失ってしまう。
「変形しないと無理だゾ」
「躱せないなら・・・受け止めるだけデス!」
切歌は迫る大量のカーボンロッドを受け止めようとしたとき、調が前に出て巨大な丸鋸でカーボンロッドを受け止める。
「なんで!後先考えずに庇うんデスか!」
切歌は庇ってくれた調を突き飛ばしてしまう。
「やっぱり、私は足手まといと・・・!」
「違うデス!調が大好きだからデス!」
「えっ?」
切歌はそう言ってミカに攻撃を仕掛けた。
「大好きな調だから、傷だらけになる事が許せなかったんデス!」
調は切歌の発言に驚きを隠せなかった。
「じゃあ・・・私は・・・!」
「私がそう思えるのは、あの時調に庇ってもらったからデス!みんなが私たちを怒るのは、私たちを大切に思ってくれているからデス!」
切歌の言葉に調は今までいろんな人に叱られた時のことを思い出す。
「私達を・・・大切に思ってくれている・・・優しい人たちが」
そんな中、切歌はミカの炎で吹き飛ばされてしまう。
「なんとなくで勝てる相手じゃないゾ!」
調は吹き飛ばされた切歌を支えながら口を開く。
「マムが残してくれたこの世界で、カッコ悪いまま終わりたくない!」
調はメディカルルームでの響の顔を思い出す。
「だったら、カッコよくなるしかないデス」
「自分のしたことに向き合う強さを!」
そう言って二人はギアペンダントに手をかける。
「イグナイトモジュール、『抜剣!』デス!」
二人は同時にイグナイトモジュールを起動させる。
ダインスレイフ
起動したペンダントは形を変え、二人の胸を貫き、二人に破壊衝動が襲い掛かった。
「うぁぁ・・・あぁ・・あああああああぁ!」
「ぐぅ・・・あぁ・・・あああああああぁ!」
破壊衝動に苦しむ二人を見てミカは喜ぶ。
「底知れず、天井知らずに高まる力!」
ミカが喜びながら、自身の体を思い出を燃やし力を高める『バーニングハート・メカニクス』を起動させる。
一方で調と切歌は苦しみながらも互いの手を取る。
「ごめんね・・・切ちゃん!」
「いいデスよ、それよりも皆に」
「そうだ、みんなに謝らないと・・・そのために強くなるんだ!」
二人の思いに応え、呪いの力が形を変える。
二人のギアの形を変え、黒く染め上げ、弱さを超える力を二人は手にした。
『使用BGM Just Loving X-Edge(IGNITED arrangement)』
「危険信号点滅 地獄極楽どっちがイイDeath?」
イグナイトを身に纏った二人はミカに攻撃を仕掛けるが、強化したミカは全て防ぎ受け止めてしまい、調べは投げ飛ばされてしまう。
「調!」
「最強のあたしには、響かないゾ!もっと強く激しく歌うんだゾ!」
そう言ってミカはカーボンロッドを放つ。
「未成熟なハートごと ぶつけた敵対心」
切歌はカーボンロッドを鎌で切り落としていくと、ミカが懐に入り切歌を吹き飛ばしてし後ろの壁に激突してしまう。
「行き場のないボルテージ 隠したティアーズ」
吹き飛ばされた切歌に大量のカーボンロッドを放ち身動きを封じたミカは切歌に迫り近距離でカーボンロッドを放とうとする。
「向き合うんだ・・・でないと乗り越えられない!」
それを見た調が先ほどよりも大量に丸鋸を放つがミカはすべて燃える髪で防いでしまうと、上空に陣を生成しそこから大量のカーボンロッドを雨のように降らせる。
「切り刻むことない世界に夢抱き」
「キスをしましょう」
切歌は降り注ぐカーボンロッドの雨をよけながらミカの隙を伺う。
「強くなりたい 守られるだけだと」
「強くなる為には 何がいるかを求め続けるだけだと」
「闇雲に逃げてたらジリ貧だゾ!」
ミカは逃げる切歌に目掛けて巨大なカーボンロッドを放つ。
「知ってるデス・・・だから!」
切歌は巨大カーボンロッドを避けると、そのままミカに攻撃をしてミカの体勢を崩した。
「ゾナホシ!?」
「強くなれば 太陽の輝きに」
「強くなる勇気を 心に秘めて月を包む 輝きに」
地面に降り立ったミカ目掛けて切歌はアームドギアを伸ばすがミカは全て避けるが、その背後で待機していた調が切歌の伸ばしたアームドギアに自身のアームドギアを連結させミカに迫る。
それを見たミカは回避しようとするが、新たに切歌の放ったアームドギアに拘束され身動きを封じられてしまい、切歌自身もアームドギアを巨大なギロチン状に変えミカに迫った。
「近づけるかな?」
「嘘はない 番いの愛」
「足りない出力を重ね合わせて!?」
二人の思惑を理解したミカに二人の刃が迫った。
禁殺邪輪 Zぁ破刃エクLィプssSS
「Just loving」
刃が迫る中、ミカは微笑みながらその体を両断され爆発した。
暫くしてクリス達が駆け付けたころには戦いが終わっていて消防隊が消火活動をする中、クリスと弦十郎は二人を叱っていた。
「こっちの気も知らないで!」
「偶には指示に従ったらどうだ?」
「独断が過ぎました・・・」
「これからは気を付けるデス・・・」
しっかりと反省している二人を見て二人は少し戸惑う。
「おっ・・・珍しくしおらしいな」
「私たちが背伸びしないで出来るのは、受け止めて受け入れること」
「だから、ごめんなさいデス」
「んんっ・・・わかれば、それでいい」
二人は頭を下げると、その場から立ち去る。
「先輩が手を引かなくったって、いっちょ前に歩いていきやがる」
(あたしとは、違うんだな・・・)
神社から離れた二人は、静かに帰路についていた。
「足手まといにならないこと、それは強くなることだけじゃない。自分の行動に責任を伴わせることだったんだ」
「責任・・・自らの義に正しくある事。でも、それを正義と言ったら調の嫌いな偽善ぽいデスか?」
切歌は前の調の発言を思い出す。
『それこそが偽善・・・!』
「ずっと謝りたかった・・・薄っぺらい言葉で、響さんを傷つけてしまったこと」
響を傷つけてしまったことに落ち込む調に切歌が肩に手を添える。
「ごめんなさいの勇気を出すことは、調一人じゃないデスよ。調を守るのはあたしの役目デス!」
そう言って切歌は笑みを浮かべる。
「切ちゃん・・・ありがとう。いつも、全部本当だよ」
一方でミカが破れたことで赤い垂れ幕にも模様が浮かぶ。
「みかよ・・・よく頑張ってくれたのう」
「ミカさん・・・ゆっくり休んでください」
二人が呟く中、かつてキャロルが座っていた玉座に置かれている装置が動き出し、その扉が開かれる。
その中にいたのは、響達の前で自決したはずだったキャロルだった。
「お目覚めになられましたか」
キャロルは輝く青と赤の垂れ幕を見て現状を理解した。
「そうか・・・ガリィとミカが・・・」
「派手に散りました」
「これからいかがなされますか?」
「言うまでもない、万象黙示録を完成させる」
キャロルはそう言い自身の手を握り締める。
「この手で奇跡を皆殺すことこそ、数百年来の大願」
キャロルの目に映るのは、この場にいない響と真だった。
「聞いた?調ちゃんと切歌ちゃん強いね」
「ああ、本当にあいつらは強くなったな、お前もそう思うだろ?」
二人のみ詰める先にいたのは、エルフナインだけだった。
「ああ思うとも・・・ゆえに、世界の終わりが加速する!」
そう叫ぶキャロルを横目に、紫苑と桃恵の表情はどこか悲しげだった。
さて後書きの時間だ。
「今回でミカも倒せて残りオートスコアラーは二体だな」
「はい、それに暁さんと月読さんも仲直りできてよかったです!」
「だな、やっぱ仲良しなのがいいよな」
「・・・うちらはこの場合どういった表情をすればいいのじゃ?」
「えっと・・・・・・どうしよう?」
「ああ済まない、お前らからしたら仲間がやられてるからな」
「いやよい、これも定めというものじゃからな・・・」
「それにしておキャロルの奴まさかの復活だったな」
「ああ、この様子じゃまた何かしでかしそうだな」
「けど、また私達で食い止めましょう!」
「で・・・でも、だったら私達もあなた達を食い止めて見せます!」
「うむ、その時は覚悟せい!」
さて、場も盛り上がったところでそろそろ〆ますか。
「「「「「「それでは次回もお楽しみに!」」」」」」