「きゃろるがいないしゃとーにてうちと桃恵は覚悟を決めていた」
「深淵の竜宮にたどり着いたクリス達」
「翼の口から語られる風鳴家の真実」
「再びファラさんが風鳴邸に襲い掛かりましたが、イグナイトを起動した翼さんとアサルトウルフの奏さんが勝ちました」
「そしてキャロルの元に紫苑さんと桃恵さんが現れました!」
はい完璧、それではGX編第二十一話、どうぞ!
キャロルを守るように突然現れた紫苑と桃恵の存在にクリス達は驚いていた。
「お前ら・・・一体どうやって!?」
クリスが叫ぶと、紫苑は懐からジェムを取り出す。
「それで此処まで・・・っ!」
未来がそう言う中、ふと隣にいるクリスの肩が震えていることに気が付く。
「あたしの一発を止めてくれたな・・・!」
「うむ、あの一撃がきゃろるに直撃してしまったらただではすまんと理解し防がせてもらったぞ」
紫苑の言葉にクリスは下唇を噛む。
(後輩の前でかかされた恥は、百万倍にして返してくれる!)
クリスが攻撃姿勢を取ろうとすると、未来がクリスを止める。
「待ってクリス!先走っちゃだめだよ!」
「どうしてだ!」
「あの二人は真さんを倒したんだよ、今の私達で敵う相手じゃ・・・」
「だけど・・・!」
未来がクリスを制止する中、相手にも動きがあった。
「きゃろるよ、ここはうちらが・・・!」
紫苑がそう言い二人がフォースライザーを取り出す直前に、キャロルが二人を制止する。
「いや、お前たちが出る幕ではない」
キャロルはそう言うと、結晶をばら撒きアルカノイズを出現させる。
「・・・だとしても、あたしは!!」
『使用BGM TRUST HEART』
未来の制止を振り切り、クリスは出現したアルカノイズに向けて弾幕を放ち殲滅していくが、キャロル達は錬金術でクリスの弾幕を防いでしまう。
「だったら特大のをくれてやらぁ!!」
クリスは先ほどのミサイルを二つ繰り出す。
「鉛玉の大バーゲン 馬鹿に付けるナンチャラはねえ」
二つのミサイルをキャロル達に標準を構えると、紫苑が叫ぶ。
「待つのじゃ!そんなものをここで繰り出してはいかん!」
「なんだと!?」
「そんなものが爆発してしまってはこの施設も、おぬしの仲間もただではすまんぞ!」
「っ!?・・・くっ!」
紫苑の言葉にクリスは固まり、とっさにミサイルを収納してしまう。
「レイア、この埒を開けて見せろ」
「即時、遂行」
キャロルの命でレイアが飛び出しノイズを掃討するクリスを翻弄する。
(後輩なんかに任せてられるか・・・ここは先輩のあたしが!)
クリスは先輩としての意地でレイアに弾幕をばら撒くが、レイアを捉えきれない。
「ばら撒きでは捉えきれない!」
「落ち着くデスよ!?」
二人が叫ぶがクリスの耳には届かず、クリスは弾幕をばら撒くのに必死で周りが見えずその銃口が調に向けられる。
「駄目!!」
銃口が調に向けられる直前、未来が手にしていた扇でクリスのガトリングを止める。
「なっ・・・!」
未来が止めたことで、クリスはやっと冷静さを取り戻す。
「あいつらは!どこに消えた!?」
「きっと・・・ここから」
調が指さしたところには、床に大穴が開けられていた。
「逃がしちまったのか・・・」
「ごめんなさい・・・私たちが油断してたばかりに」
「でも、もう大丈夫デス!今度は四人で力を合わせれば・・・!」
そう言って近づく切歌をクリスは突き放した。
「後輩の力なんて当てにしない、お手々繋いで仲良しごっこじゃないんだ、あたし一人でやって見せる!」
「クリス!」
未来の叫びでも、クリスの意志は変わらなかった。
(一人でやり遂げなければ・・・先輩として後輩に示しがつかねんだよ・・・・!)
一方S.O.N.Gの方でも、キャロル達に行方が分からなくなっていた。
「如月姉妹の出現を予測しきれなかったのが仇となったか・・・すぐに追跡の再開を急げ!」
オペレーターたちがキャロル達を追跡する中、エルフナインは切り裂かれたヤントラ・サルヴァスパに視線を向ける。
「最後のパーツ、ヤントラ・サルヴァスパが失われたことでチフォージュ・シャトーの完成を阻止できました・・・なのに、キャロルはまだ」
かつて、エルフナインがシャトーにいた頃、キャロルから真実を聞かされた。
「説明してください!僕が建造に携わったチフォージュ・シャトーは僕達のパパの意志を継ぐためだったはず!世界をバラバラにするなんて聞いてません!」
「いかにも、チフォージュ・シャトーは錬金技術の粋を集めたワールドデストラクターにして、巨大なフラスコだ」
キャロルの答えにエルフナインは絶句する。
「・・・僕を騙すつもりで」
「さて、そうと知ってどうする?力のないお前が俺を止めて見せるのか?」
キャロルの言葉にエルフナインは拳を握り締めて答える。
「それでも・・・それでも、僕が思い出の向こうのパパを大好きなように、貴方もパパのことが大好きなはずです」
「っ!?お前・・・何を」
「パパは世界をバラバラにすることなんて望んでいなかった!望んでないことを僕は貴方にさせたくない!」
エルフナインが言い切ると、キャロルは立ち上がり怒りを表に出す。
「思い出を複写されただけの廃棄躯体風情が・・・出来損ないの娘が語る事ではないと覚えよ!」
キャロルの怒りの言葉にエルフナインは怯えると、キャロルは再び座り込む。
「・・・お前をシャトー建造の任より解く、後はどうとでも好きにするがいい」
その瞬間視界は暗転し、同時にキャロルが目を覚ます。
「ん・・・」
「きゃろる!大丈夫か?」
紫苑の言葉にキャロルはあたりを見あたし状況を理解する。
「俺は・・・落ちたのか?」
「はい、また拒絶反応が起きてました。それで撤退の途中で意識を・・・」
「高レベルフォニックゲイナーが複数揃う良好に、逸るのは理解できますが・・・」
「杞憂だ・・・だが、助かった。礼を言う」
キャロルの言葉に紫苑と桃恵は頭を下げる。
「だが・・・ヤントラ・サルヴァスパが無き今、どうすれば・・・」
「今から代わりを探そうにも時間と追手が・・・」
キャロルが別の案を模索する中、桃恵が手を上げる。
「どうした?」
「実は・・・キャロルちゃんの所に向かう途中でこんなものを見つけたんです」
そう言って桃恵が陣から取り出したのは、厳重にケースに保管されている脈動する左腕だった。
「それは・・・!」
「ネフィリムの左腕・・・!」
「そこにあった資料によれば、この左腕は所有者が危険思想を持っているため米国が秘密裏に所有者から物理的に切り離し、ここに保管されていたそうじゃ」
「所有者は現在牢獄の中、でもそれでもこの左腕はその力を失っていません、危険なら処分します」
桃恵がそう言うと、キャロルは首を横に振る。
「いやよくやった、これなら何とかなるかもしれん」
「なんじゃと?どういう事じゃ?」
「詳しい話は追っ手を撒くながら説明しよう」
「えっ・・・逃げなくていいんですか?」
「案ずるな、奴らの動きは把握済み、時間稼ぎなど造作もない」
一方クリス達はサブモニタールームにてS.O.N.Gと連絡を取っていた。
「力を使うんじゃないと言ってるんじゃない!その使い方を考えろと言ってるんだ!」
モニター越しに弦十郎がクリスを叱っていた。
「新しくなったシンフォギアは、キャロルの錬金術に対抗する力だ!使いどころは今を置いて他にねえ!ねむてぇぞおっさん!」
「ここが深海の施設だと忘れるなと言っている!」
弦十郎の発言にクリスはストレスをため、近くの鉄板に蹴りを与える。
「正論で超常と渡り合えるか!!」
「・・・・・・」
「クリス・・・」
クリスのいら立ちに困惑する切歌と調、そしてそんなクリスを見て心配する未来。
「・・・念の為、各ブロックの隔壁やパージスイッチの確認をお願い」
そう言われると、モニターに深淵の竜宮のマップに幾つものポイントが映し出される。
「こ、こんなにいっぺんに覚えられないデスよ!」
「じゃあ切ちゃん、覚えるのは二人で半分こにしよう」
「二人が覚えきれないところは私が覚えるよ」
調と未来がアシストすると、通信が入る。
「セキュリティシステムに侵入者の痕跡を発見!」
「そういう知らせを待っていた!」
風鳴邸では、ファラを撃退した翼たちはとある物を見つける。
「これは・・・先ほどの!」
そこにあったのは翼と奏によって上半身だけになったオートスコアラー、ファラだった。
「ええ、翼さんと奏さんが退けた、オートスコアラーの残骸です」
「おい、まさかこんな状態でも動くってのか・・・?」
「でも、相手は人ではないから可能かもしれませんよ?」
奏とセレナがそう言った瞬間、ファラの瞳が動き、翼達を捕らえた。
「・・・いつか、しょぼいだなんて言って、ごめんなさい。剣ちゃんの歌、本当に素晴らしかったわ」
「私の・・・歌・・・」
そう言った瞬間、ファラは狂ったように笑いだした。
「アッハハハハ!!まるで体が二つに砕かれるぐらい、素晴らしく呪われた旋律だったわ!!アハハハハハハッ!!」
ファラの発言に翼たちは互いに顔を見合わせる。
「呪われた旋律・・・確か以前にキャロルも言っていた」
「っ・・・!答えてもらうわ!」
深淵の竜宮では、クリス達はキャロル達を追いかけて走り回っていた。
「どこまでいけばいいんデスか!?」
「いい加減、追いついてもいいのに・・・!」
「全然追いつく気配がない・・・!」
「っ!この道で間違いないんだろうな!?」
S.O.N.Gの方でも、クリス達をマップで支援していた。
「ああ、だが向こうも巧みに追跡を躱して進行している!」
「まるで・・・こちらの位置や選択ルートを把握してるみたいに・・・」
友里の言葉で、その場にいた人たちはあることを思い浮かんだ。
「まさか・・・本部へのハッキング!」
「知らず、毒を仕込まれていたのか!?」
さて後書きの時間だ。
「原作と違うところは、ウェルが居なくて代わりにネフィリムの腕だけがあるんだな」
俺の中での米国はそういうことをしそうなイメージなんだよな。
「ともかく、これでキャロルの元に最後のパーツが手に入ってしまったって訳か・・・手かお前らどうやって見つけたんだ?」
「うむ、『転移成功するがきゃろるがいない』→『急いできゃろるを探して深淵の竜宮内を駆け回った』→『部屋という部屋の扉を壊しまくってたら偶然腕を見つけて持ってきてしまった』ということじゃ」
「とんでもないことしやがってた!?じゃあ今深淵の竜宮内ボロボロかよ!?」
「一応、建物に被害が出ない程度には・・・」
「なんというか・・・とんでもないことしますね紫苑さん」
「きゃろるが危ないと思っての、いてもたってもいられなかったんじゃ!」
「「「気持ちはわかるわ『わかります』」」」
「それに今はそちらのクリスさんがなんだか危ないんじゃ・・・」
「大丈夫さ、クリスならきっと乗り越えられる」
「あたしらはそれを信じてるからこうしてるのさ」
「はい、クリスさんなら大丈夫です」
「・・・そうか、ならばよい!」
「そうですね」
なんだか仲良くなったなお前ら・・・そんじゃそろそろ〆るぞ。
「「「「「「それでは次回もお楽しみに!」」」」」」