戦姫転生ゼロフォギア   作:真紅林檎

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GX編第二十四話、前回のあらすじは?
「クリスと未来の活躍で撃退するが、エルフナインが負傷してしまう」
「そしてファミレスじゃあ響と親父さんが話し合っていた」
「話し合いの様子を盗み聞きしている真お姉ちゃん」
「ネフィリムの腕を使ってチフォージュシャトーが起動しました」
「そして真達の前にうちらが現れたぞ」
よしOK、それじゃあGX編第二十四話どうぞ!


へいき、へっちゃら

響と真、そして洸の目の前に突如現れるキャロルと紫苑と桃恵。

 

突然の三人の登場に二人は警戒する中、真が空に浮かぶ建造物を見つめて尋ねる。

 

「あれはやっぱ、お前らの所有物か?」

 

「いかにも、俺たちの城チフォージュ・シャトー。アルカノイズを発展応用した、世界をバラバラにする解剖機関でもある」

 

「あいつが・・・例の世界を分解する装置か・・・!」

 

「世界を・・・あの時もそう言ってたよね」

 

「あの時、お前は戦えないと寝言を繰り返していたが、今もそうなのか?」

 

キャロルの言葉に響は言葉を詰まらせるが、意を決して胸元のペンダントを取り出そうとすると、それに気が付いたキャロルが錬金術で風を繰り出し、響のペンダントを吹き飛ばしてしまう。

 

「ギアが!」

 

「俺が行く!」

 

真が急いでペンダントを取りに行こうとした瞬間、真の目の前に桃恵が現れる。

 

「貴方の相手は・・・私達です!」

 

「っ!?」

 

桃恵がそう言うと、錬金術で風を生みだし真を襲う。

 

「ぐっ・・・がぁ!!」

 

真は風に耐え切れず、そのまま遠くへ吹き飛ばされてしまう。

 

「真さん!!」

 

真が吹き飛ばされた方を見て、紫苑はキャロルの方を向く。

 

「きゃろるよ、うちらがあやつの相手をする、よいな?」

 

「ああ、仮面ライダーの相手にふさわしいのは仮面ライダーだからな、行ってこい」

 

「うむ・・・ゆくぞ桃恵」

 

「うん」

 

そう言って二人は真の行った方へと向かって行き、その場にキャロルと響と洸が残されてしまった。

 

「もはや、ギアを纏わせることも、仮面ライダーが助けに来ることもない!」

 

再び陣を錬成するキャロルに対し、響は拳を構える。

 

「俺は、父親から託された命題を胸に、世界へと立ちはだかる!」

 

「お父さんから・・託された・・・」

 

「誰にだってあるはずだ」

 

キャロルの言葉に響は頭を悩ませる、自分は父親から何を託されたのか。

 

「・・・私は何も・・・託されてない」

 

響は何も託されてない事実に言葉を漏らす。

 

「何もなければ耐えられまいて!」

 

陣から放たれた風は響に向かって行き避けられないと思った時、洸が響を抱えて風を躱した。

 

「響!大丈夫か、響!!」

 

響に呼びかける中、キャロルは再び陣を生成し二人に向ける。

 

「世界の前に分解してくれる」

 

キャロルの陣を見て洸は周りを見渡し、そして意を決した表情で響を寝かせる。

 

「・・・響、本当にすまなかった」

 

「え・・・?」

 

洸の呟きに響が反応すると、洸は響を寝かせたまま立ち上がる。

 

「っ・・・!こっちだ、この野郎!!」

 

洸は立ち上がると、キャロルにそう叫びながら響から離れる。

 

「お父・・・さん・・・」

 

「自ら的になるとはいい度胸だ、望み通りお前から分解してやろう!」

 

キャロルは走る洸目掛けて錬金術を放ち、洸は何とか躱しながら進んでいくが途中で転倒してしまう。

 

「ぐぁっ!」

 

転倒した洸の元にキャロルが降り立つと、洸は近くに落ちてあった石を拾い上げキャロルに向かって投げる。

 

「くそっ・・・こっちだ!」

 

洸は石を投げつけキャロルの気を引いて、再び立ち上がり走り出す。

 

錬金術が洸を襲う中、洸は響に向かって叫ぶ。

 

「響!今のうちに逃げるんだ!壊れた家族を元に戻すには、そこに響もいなくちゃダメなんだ!」

 

洸が叫ぶ中、錬金術が洸の足元の直撃し爆発が起こる。

 

「お父さん!!」

 

爆風に巻き込まれ洸は倒れるが、響の呼び声で何とか起き上がる。

 

「っ・・・これ位・・・へいき、へっちゃらだ」

 

「っ!」

 

洸の言った言葉に響は昔のことを思い出す。

 

響がまだ幼かったころ、洸が野菜の皮むきをしていたらつい包丁で指を切ってしまった。

 

「お父さん、大丈夫?」

 

「へいき、へっちゃらだ」

 

洸の言葉と笑顔を見て不安そうにしていた響は笑顔になる。

 

(そっか・・・あれはいつも、お父さんが言ってた)

 

「どうした、もう逃げるのは終わりか?」

 

「ああ、もう終わりだ・・・!」

 

洸は立ち上がりキャロルと顔を合わせる。

 

「確かに俺はあの時逃げたさ。だけど、どこまで行っても、この子の父親であることからは逃げられないんだ!」

 

「お父さん・・・!」

 

「俺は生中だったかもしれないが、それでも娘は本気で、壊れた家族を元に戻そうと!勇気を出して向き合ってくれた!」

 

洸は足元の石を投げながらキャロルに言い放った。

 

「だから俺も、なけなしの勇気を振り絞ると決めたんだ!」

 

なけなしの勇気を振り絞る洸の姿を見て響は立ち上がり、立ち上がった響を見て洸は拳を握りしめる。

 

「響、受け取れ!」

 

そして洸は手に握った物を響に向かって投げ飛ばすと、キャロルは投げられた物が何かわかった。

 

そして響に向かって投げられた物、ギアペンダントを響は受け取り、聖詠を歌う。

 

Balwlsyall Nescell gungnir tron

 

響が歌いきる前に、キャロルは響に向かって錬金術を放ち、放たれた錬金術は響に直撃し爆発を起こす。

 

「響ぃ!!」

 

『使用BGM リトルミラクル -Grip it tight-』

 

「へいき、へっちゃら」

 

洸が叫ぶ中、爆煙の中からギアを纏った響の姿が現れる。

 

「響・・・」

 

「私、お父さんから大切な物を受け取ったよ。受け取っていたよ!」

 

響が受け取った物、それはどんな時でも勇気を与えてくれた魔法の言葉。

 

どんなに悲しい時でも、どんなに苦しい時でも、響を支えてくれた父親の言葉。

 

『へいき、へっちゃら』

 

「お父さんは、何時だってくじけそうになる私を支えてくれていた。ずっと、守ってくれていたんだ!」

 

「響・・・」

 

自分に大切な物を託してくれた父を守るために、響は歌を歌い、キャロルに立ち向かう。

 

奇跡が宿った機械仕掛けの このアームには意味がある(意味がある)

 

向かってくる響に対しキャロルは大量のアルカノイズを繰り出す。

 

普通の日常なんでもない日々 そんな夢の為だと(夢の為に)

 

響は繰り出されたアルカノイズをその拳で蹴散らしていき、腰のブースターを使い上空へと飛び上がる。

 

温もりを伝える(温もりが伝わる)

 

上空に飛び上がった響は拳のギアを展開し、ブースターで勢いをつけて空を飛ぶアルカノイズを殴りつける。

 

言葉じゃなくたって(言葉じゃなくても)

 

上空から勢いづけて地面に落ち、地面にいたアルカノイズをある程度吹き飛ばすと洸の前に降り立ち、再びアルカノイズに向かって駆け出す。

 

この拳の答え 武器を持たぬ答え

 

そんな戦う響の姿を見て、洸は確信した。

 

「一撃必愛」ぶっこめラブソング

 

(じゃあやっぱり、あの時の女の子は・・・響だったのか)

 

かつて、フロンティアでの一件の際、全世界に配信された少女の姿を見て、洸はその子が響に似ていると思った。

 

(逃げるばかりの俺と違い、お前は何があっても踏みとどまって、ずっと頑張って来たんだな)

 

そんな中、急に響の歌声が途切れたと思って洸が顔を上げると、キャロルの風の錬金術によって響が建物に叩きつけられていたのだった。

 

「響!!」

 

建物に叩きつけられた響はそのまま力なく落ちていく。

 

「負けるなぁぁぁぁぁ!!響、負けるなぁぁぁぁぁ!!」

 

響に向かって叫ぶ洸に向かってキャロルはいくつかの結晶を放つ中、響は父親の声を聴き眼を開ける。

 

もうへいきへっちゃら!(へいきへっちゃら) ハート響かせ合い!

 

響は体勢を立て直し、キャロルに向かって跳躍する。

 

なけなしの勇気だって「勇気」!

 

響は拳のギアを再び展開し、ブースターの加速と共にキャロルの腹部を全力で殴りつける。

 

「ぐあぁ!!?」

 

キャロルは苦悶の表情を浮かべ、そのまま上へと殴り飛ばされてしまう。

 

泣けるほどギュッと愛になる

 

上へと殴り飛ばしたキャロルに向かって響は跳躍する。

 

「ヘルメス・トリスメギストス!」

 

キャロルは向かってくる響に対して凝固な防御陣を展開する、だがどんな凝固な防御も今の響には無関係だった。

 

「知るもんかぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

響はキャロルの防御陣に殴りつけ、そしてその防御を打ち砕き、キャロルの顔を殴りつけキャロルは地面に叩きつけられた。

 

だがその瞬間、洸の足元にばらまかれた結晶からアルカノイズが現れ洸を取り囲んだ。

 

「お父さん!!」

 

「お前も父親を力と変えるなら・・・まずはそこからひいてくれる!」

 

アルカノイズの解剖器官が洸に向かって行く、響が向かうが距離が離れていて間に合わない。

 

「お父さん!!」

 

その時、上空から大量の光線が降り注ぎ、洸の周りのアルカノイズだけを消し去ってしまう。

 

キャロルがそれに驚き二人の元に向かおうとすると、上空から大量の弾幕と巨大な剣が行く手を阻んだ。

 

キャロルが上を見上げると、そこに立っていたのは駆け付けてくれた翼とクリスだった。

 

そして視線を変えると、建物の上に切歌、調、マリア、未来、セレナ、奏の六人が集まっていた。

 

響が残りのアルカノイズを倒していく中、緒川が車に乗って洸の前にやって来る。

 

「ここは危険です!早く!」

 

緒川に言われ、洸は車に乗り込みその場から離れる。

 

「響・・・」

 

緒川と洸が離れた後、翼たちは響の元に駆け付けた。

 

「待たせたな立花、よくぞ一人で持ってくれた」

 

「翼さん・・・みんな・・・!」

 

「響、真さんは?」

 

「あっちで二人と戦ってると思う」

 

「紫苑と桃恵か・・・」

 

そんな中、遠くで爆発が起きる。

 

「真さん・・・!」

 

爆発が起きた方を響達は不安そうに見つめる。

 

そして時は、真が吹き飛ばされた時まで巻き戻る。





さて、後書きの時間だ。
「なんだか洸さん、本編の時より父親してるな」
そりゃあお前の喝が効いたんだろうな、流石リアル男の娘。
「おいやめろ」
「そしてやっと私らも響の元に来れたな・・・ところで響の親父さんを助けた光線って?」
未来の光線です。
「でしょうね、皆さんの中で光線使うのって未来さんぐらいですし」
「だな、そして俺はまだなのか・・・」
まだというか、次回は大活躍だから期待してろ。
「あの感じを見ると・・・うちらと真の対決の様じゃな」
「だね・・・大丈夫なの?」
さぁ?果たして真の敗北記録が更新されるのか否か。
「絶対に勝つ、もう二度と仮面ライダーにだけは負けたくない」
「このところ真仮面ライダーに負けっぱなしだからな」
「やかましい、とっとと〆るぞ!」

「「「「「「それでは次回もお楽しみに!」」」」」」
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