戦姫転生ゼロフォギア   作:真紅林檎

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GX編第二十五話、前回のあらすじは?
「響さんと真お姉ちゃんの前に現れたキャロルさんと紫苑さんと桃恵さん」
「出会ってすぐに真が吹き飛ばされ分断されてしまった」
「そして響さんだけの中、響さんの父親の洸さんが身を挺してキャロルちゃんの注意を引きました」
「そして響は父親から託されたものを思い出し、しんふぉぎあを纏いきゃろるを追い詰めたぞ!」
「そして翼たちも駆け付けて決戦の前に、場面は俺の方に移す」
よしOK、それじゃあGX編第二十五話、どうぞ!


互いの覚悟

時を遡り、真が桃恵に吹き飛ばされた時刻に戻る。

 

「く・・・っ! やられた・・・!」

 

桃恵によって吹き飛ばされた真は響達から大きく離れた場所へと飛ばされてしまう。

 

真が体勢を立て直すと、そこに紫苑と桃恵の二人がやって来る。

 

「済まぬのう、急にこんなところへと吹き飛ばしてしもうて」

 

「すみませんが、貴方の相手は私たちが務めさせていただきます」

 

「なるほど・・・最初から俺と響の分断が目的だったわけか」

 

「うむ、現状を置いて勝率が高いのはうちら二人がかりでお主と戦い、きゃろるが彼奴と戦う事じゃからな」

 

「なるほどな・・・お前らも本気って訳か」

 

「はい、もうすぐワールドデストラクターは起動し、世界は分解されます、キャロルちゃんの夢の邪魔はさせません」

 

そう言って二人は手元に陣を生成する。

 

「もうすぐ世界は分解される。その邪魔だけはさせん」

 

「だから、ここであなたを食い止めさせていただきます」

 

二人が陣に手を入れると、そこからフォースライザーを取り出す。

 

「決着をつけるぞ、仮面らいだぁ・・・否」

 

二人はフォースライザーを手に取ると、同時に叫ぶ。

 

「「仮面ライダーゼロワン!継菜真!」」

 

真を見るその眼は真剣そのもの、その眼を見た真もキーを取り出す。

 

「ああ、その通りだな・・・決着をつけるぞ、仮面ライダー滅、如月紫苑!仮面ライダー迅、如月桃恵!」

 

アウェイクン!

 

フォースライザー!

 

三人はドライバーを身に着け、それぞれキーを手に取りライズスターターを押し込む。

 

ジャンプ!

 

ポイズン!

 

ウィング!

 

オーソライズ!

 

キーを認証させると三体のライダモデル達が現れ、それぞれ体をぶつけあい牽制する。

 

『変身!』

 

プログライズ!

 

飛び上がライズ!ライジングホッパー!

 

A jump to the sky turns to a riderkick.

 

フォースライズ!

 

スティングスコーピオン!

 

フライングファルコン!

 

Break Down.

 

三人はそれぞれの姿に変身し、互いに構える。

 

「「「・・・・・・・・・」」」

 

互いに構え、静寂が迸る中・・・近くの木の葉から一滴落ちその雫が地面にぶつかった瞬間。

 

「「「っ!!」」」

 

三人はぶつかり合った。

 

 

 

真はライジングホッパーの脚力を生かし、地面から建物の壁に、壁から地面へと高速での移動を繰り返し二人を翻弄させながら、二人の隙を突き攻撃を仕掛けるが、紫苑達の錬金術で食い止められてしまう。

 

攻撃を止められた真に紫苑がアタッシュカリバーを構えて接近し切りかかり、真は紫苑の斬撃を躱す中上空から飛翔した桃恵がアタッシュショットガンを構え真に発砲し、それに気が付いた真は紫苑から距離を取り射撃を回避する。

 

(くそ・・・、武器なしなのがキツイ)

 

現状カリバーとショットガンは二人に奪われたまま、残るアタッシュアローとオーソライズバスターは奏とセレナに預けており、真の手元には武器がなかった。

 

武器があるのとないのとでは、戦力に大きな差が出てしまう。

 

真が策を練る暇もなく、紫苑と桃恵は真から奪ったプログライズキーを武器に装填する。

 

カット!

 

タロン!

 

『Progrise key comfirmed. Ready to utilize.』

 

スラッシングカバンストラッシュ!

 

レイジングカバンショット!

 

繰り出される攻撃に錬金術を上乗せし、その威力を高め真に放ち、攻撃を見た真はすぐさまホルダーからシャイニングを取り出す。

 

シャイニングジャンプ!

 

オーソライズ!

 

プログライズ!

 

シャイニングホッパー!

 

すぐにシャイニングに変身し、真は高速で二人の攻撃を躱す。

 

「逃がしはせぬぞ!」

 

シャイニングに変身した真を見て紫苑は桃恵の持つレイジングキャサワリープログライズキーを手に取り起動させる。

 

タロン!

 

起動させたキーをフォースライザーに装填しフォースエグゼキューターを引く。

 

フォースライズ!

 

レイジングキャサワリー!

 

Break Down.

 

レイジングキャサワリーフォームに変身した紫苑はすぐさま真に迫る。

 

迫られた真はすぐさま攻撃を仕掛けるが、真が使った時とは違い新たに取り付けられたスプリング型の衝撃力増幅機構『ショッカーアンプ』によってキック力が真の時よりも上昇したレイジングキャサワリーの蹴りによって防がれてしまい、逆に真が蹴りつけられると紫苑はすぐさまフォースエグゼキューターを戻し引く。

 

レイジングディストピア

 

瞬間紫苑の右足に炎が纏われ、炎を纏った足で真は蹴り飛ばされてしまう。

 

「ぐっ・・・!」

 

真は紫苑の一撃を繰りながらも、何とか起き上がりアサルトグリップ取り出しシャイニングと合わせる。

 

ハイパージャンプ!

 

オーバーライズ!

 

認証させると、上空からシャイニングアサルトホッパーライダモデルが真を守るように現れる。

 

プログライズ!

 

Warning,warning. This is not a test!ハイブリッドライズ!

 シャイニングアサルトホッパー!

 

No chance of surviving this shot.

 

真はシャイニングアサルトホッパーに変身すると、シャインクリスタを繰り出し高速で紫苑達に迫る。

 

シャインクリスタと共に二人を翻弄し攻撃する算段だったが、直前で紫苑は錬金術で作った氷のドームで二人を守る。

 

氷のドームで身を守る中、桃恵は別のプログライズキーを手に取り起動させる。

 

リフレクト!

 

真から奪ったプログライズキー『ディシービングフォックスプログライズキー』を装填させると、フォースライザーから『ディシービングフォックスライダモデル』が飛び出し吠える。

 

フォースライズ!

 

ディシービングフォックス!

 

桃恵がディシービングフォックスフォームに変身したのを見て紫苑は氷のドームを解くと、桃恵はすぐさま飛び出す。

 

飛び出した桃恵に真はシャインクリスタによる攻撃を仕掛けるが、桃恵は自身に取り付けられた複数の装甲『フォックスブレスト』『フォックスショルダー』『フォックスレッグ』によって複数の分身を繰り出し真を困惑させる。

 

真はシャインクリスタのレーザーで反撃するが、ほとんどが偽物ですり抜けてしまい真に迫った桃恵は更にその姿を消してしまう。

 

姿を消した桃恵に驚き辺りを探すと、桃恵が背後から現れアタッシュショットガンにキーを装填した。

 

リフレクト!

 

『Progrise key comfirmed. Ready to utilize.』

 

装填した音声で気が付いた真がすぐに振り返ろうとするがすでに遅く、桃恵の銃口が真の背に押し付けられ桃恵はその引き金を引いた。

 

ディシービングカバンショット!

 

ゼロ距離の直撃を受けてしまい真に大きなダメージが入り、真の変身が解けてしまいその場に倒れてしまう。

 

「がぁ!!」

 

その場に倒れる真にスコーピオンとファルコンに戻った二人が歩み寄る。

 

「これで終わりですね」

 

「・・・ま、まだだ」

 

桃恵がそう言うと、真はなんとか立ち上がろうとする。

 

「まだ・・・俺は負けてない」

 

「そうじゃろうな、お主はこれしきの事で諦めるような者ではないからな、じゃが一つ聞かせてくれんか」

 

「・・・なんだ」

 

紫苑は真にとある質問をした。

 

「なぜお主はあの銀の姿を使わんのじゃ?」

 

「っ!?」

 

紫苑のその問いに、真は意をつかれる。

 

「あれならばうちらにも対抗することができるはずじゃ、なのにそれを使うそぶりすらなかったのが不思議に思ってのう」

 

「・・・・・・っ」

 

紫苑の言葉に真が口ごもる中、それを見た紫苑はある事に気が付く。

 

「・・・もしやお主、あの力に恐れておるのか」

 

「っ!」

 

図星をつかれて真は息が詰まるような感覚を覚える。

 

「あの時のお主は確かに凶悪じゃった、眼に映るもの全てを破壊し、仲間にも手をかけてしまった。確かにあのようなことが起きてしまっては使うのも躊躇してしまうじゃろうな」

 

「・・・・・・っ!」

 

確信をつかれてしまい、言葉を発せずにいた真はただ下を俯いていた。

 

真は此処までの戦いの中、何度かメタルクラスタを使おうと思った、だがそれを考えるたびにあのことを思い出してしまう。

 

再び仲間を襲ってしまうかもしれない恐怖に真は無意識にメタルクラスタを避け別のキーを使っていた。

 

それを突かれてしまい、真は何も言えない真に紫苑は言葉を紡いだ。

 

「じゃがあえて言わせてもらおう・・・その程度の覚悟でうちらに勝てるなどと思うな」

 

「っ!!」

 

「うちらは既に覚悟は決めておる・・・否、今よりも前に覚悟を決めておった」

 

「はい、私たちはあの時、既に覚悟を決めました」

 

「覚悟・・・」

 

「うむ、あの時うちらはきゃろるの悲願に共感したと言ったな・・・」

 

「・・・」

 

「せっかくじゃ、この際話してやろう。なぜうちらがきゃろるに協力するのか・・・」

 

 

 

 

 

 

今より二十年以上前、とある山奥に小さな集落があった。

 

その集落に二人の夫婦がいた。

 

二人の夫婦は呪い師で、その力を使って集落の人たちに慕われていましたが、一部の人達には化け物を見る眼で見られていました。

 

そんなある日、二人の夫婦に子が授けられました、子の誕生に集落の人たちは喜ぶ増したが、同時に驚きもしました。

 

それはその生まれた子が双子だったからでした。

 

この集落に古くから伝わる話で、双子が生まれると災いが起きてしまうと言われていた。

 

双子が生まれたことに人々は不安を覚えましたが、それでも夫婦は生まれた子達を大切に育てていきました。

 

双子は健やかに育っていき、双子にも友人が出来て、災いなど迷信だったと誰もが思った時、悲劇が起きてしまった。

 

突然集落に謎の化け物たちが現れ人々を襲ってきた、その化け物に触れた人々は次々と炭になってしまい無くなってしまった。

 

この化け物の正体はバビロニアの宝物庫から飛び出したノイズであったが、当時ノイズを倒す方法は存在しなかった。

 

その結果、集落の人口の三分の二が亡くなってしまった。

 

その状況を見た人々は次第にこのような思考にたどり着いた。

 

『あの双子のせいで災いが起きてしまった』

 

それに合わせ夫婦の呪いを異端だと主張する者も現れ、集落の人たちは決起した。

 

そのことを知った夫婦はせめて子供たちだけでもと、双子を森の中に逃がした。

 

その結果、夫婦は人々によって炎に焼かれてしまった。

 

逃げた双子は集落の追っ手から逃げる中、一人の少女と出会う。

 

少女は追っ手から二人を守ると、二人はその少女について行った。

 

少女について行った双子は少女に育てられ、ある程度育った双子に少女は自身の持つ四つの力を学ばせた。

 

姉は大切な物を守るために氷と土の力を、妹は姉と共に戦うために炎と風の力を手にした。

 

力を学び、二人が育っていく中、二人は少女の計画を知ってしまった。

 

最初は反対しようと思ったが、少女は命の恩人であるため二人は何も言えなかった。

 

そこで二人はあることを考えた。

 

計画には協力するが、もしその途中で考えを改める可能性があるかもしれないと。

 

だが、もし考えを改めなかったら、その時は最後まで少女に協力しようと。

 

そうして双子は覚悟を決め、少女の計画に協力したのだった。

 

 

 

 

 

 

「・・・これが、全てじゃ」

 

紫苑達の過去に真は言葉を失っていた。

 

「きゃろるもかつて、人々によって父を亡くしてしまった、故に協力的じゃった、じゃが計画が進んでいくうちにどこか不安を感じるうちらもいた」

 

「でもあの時、キャロルちゃんが復活したとき、一抹の希望がありました。もしかしたら復活の影響で志向が変わっているかもと・・・ですが」

 

キャロルの計画は変わらず、二人は計画が変わらないと確信した。

 

「故に、うちらは最後まできゃろるに協力すると決意した!たとえその先が地獄であっても茨の道であっても光の刺さぬ闇であっても!」

 

「たとえ何があっても、私たちはキャロルちゃんについて行く!」

 

「「それが、うちら『私達』の覚悟じゃ『です』!!」」

 

二人の言葉に真は脳裏に今までのことを思い浮かべる。

 

響達はダインスレイフによる呪われた力を、それによって生じる破壊衝動を、仲間たちと共に覚悟を決めて起動させ、その呪いを克服した。

 

それに比べて真自身は、力を恐れ、仲間を傷つけてしまうんじゃないかという恐怖でその力から逃げていた。

 

響達も覚悟を決めて呪いを克服し、目の前にいる紫苑と桃恵も覚悟を決めてこの場に立っている。

 

そして響の父親も、覚悟を決めて娘と出会った。

 

(・・・どうやら俺は、全然覚悟を決めてなかったみたいだな)

 

そして真はホルダーのメタルクラスタに視線を向け、そして力を振り絞って立ち上がった。

 

「・・・まさか、敵に覚悟を教えられるとは思わなかったな」

 

真は傷ついた身体を奮い立たせ、しっかりと二人に眼を向ける。

 

「・・・どうやら、おぬしも覚悟を決めたようじゃな」

 

「ああ、お前らのお陰でな」

 

真はそのままゆっくりと手をホルダーに伸ばし、その手でしっかりとメタルクラスタホッパープログライズキーを手に取り、、ライズスターターを押し込む。

 

エブリバディジャンプ!!

 

オーソライズ!

 

キーを認証させ、真は葛藤を挟まず、すぐさまキーを装填する。

 

プログライズ!

 

装填した瞬間、赤黒い電流が真を襲った。

 

「ぐ・・・がぁぁぁぁああぁああぁ!!」

 

体中に激痛が走り、視界が赤く染まっていき、再び負の言葉が真の視界を覆った。

 

あまりの激痛に、あまりの精神的負荷に真の意識は飛びそうになる、だがそれでも真は食いしばる。

 

「響達を・・・この世界の夢と希望を守る、その為に俺は戦う、たとえその先がどんな困難な道であっても・・・決して折れず、たどり着いてみせる!」

 

視界が赤く染まる中、その一点に真は小さな白い光を見つけ手を伸ばす。

 

「それが・・・俺の覚悟だ!!」

 

その叫びと共に、真が光を握り締める。

 

その瞬間、真の視界を覆っていた負の文字は霧散し、真っ赤な世界は白く輝きだす。

 

 

 

瞬間、真のドライバーからあの時と同じく大量の銀色のバッタが出現する。

 

Let`s Rise! Le!Le!Let`s Rise! Let`s Rise! Le!Le!Let`s Rise!

 

あの時は飛び回っていたバッタ達は、今は一か所に集まり、その形は巨大なバッタのようになる。

 

そして構えをとる真、だがその瞳はあの時の血のような赤ではなく、覚悟を決めた目をしていた。

 

「変身!」

 

いつもの口調で、真はメタルライザーを畳んだ。

 

メタルライズ!

 

Secret material! 飛電メタル!メタルクラスタホッパー!

 

It's High Quality.

 

そしてゼロワンの姿が再び銀色に染まる、だがその瞳はかつての赤ではなく、希望を宿した今までと同じ黄色だった。

 

「紫苑、桃恵、お前たちを止められるのはただ一人・・・俺だ!」

 

今ここに、メタルクラスタホッパーは完全に誕生した。

 

「ついにその力を物にしたか・・・真よ!」

 

「なら、私たちも容赦はしません!」

 

二人は武器を構え、真に迫る。

 

真は飛電メタルを変化させ、一振りの剣に変えると紫苑のアタッシュカリバーを受け止める。

 

途中で桃恵の射撃が迫るが、飛電メタルで盾を生成し射撃を防いでいく。

 

「やっぱり厄介すぎる!」

 

桃恵の攻撃を防ぐ中、紫苑との切り合いで紫苑が自身の刀を手に取り、真ももう一本剣を作り出し刀を止める。

 

そして紫苑の二本の剣を弾き、紫苑を切りつけると同時に、飛電メタルで腕を生成し紫苑を殴り飛ばす。

 

「くっ・・・本当に自在か!?」

 

「どうやらそうみたいだな」

 

真が紫苑に迫ろうとすると、突然脳内に声が聞こえてくる。

 

『お待たせ真君!最終調整終わったわ・・・ってまた変身してる!?』

 

(ああ神様、大丈夫だ。もう飲み込まれたりはしないさ)

 

『えっ意識がある・・・嘘、せっかく急ピッチで調整したのに意味なし!?』

 

(そうでもないさ、流石にこの二人相手じゃまともな武器が欲しいところだったからな)

 

『そ・・・そう?それならよかったわ。もう使えるようにしてあるから使っちゃいなさい!』

 

そう言って通信が切れる。

 

「了解、早速使わせてもらうぜ!」

 

真は二本の剣を元に戻し、手を差し出すとその手にかつて響と未来を救った剣が握られた。

 

プログライズホッパーブレード!

 

「なんじゃ!?その武器は!?」

 

「まだ武器を持ってたのですか!?」

 

真がいきなり手にしたプログライズホッパーブレードに紫苑と桃恵が驚く。

 

「俺の新武器だ、早速試させてもらうぜ!」

 

真は紫苑の上へと跳躍し、『キックオントリガー』を一回押し込むと、刀身に飛電メタルで形成された刃が取り付けられ、そのまま紫苑を切り飛ばし、その衝撃で紫苑はアタッシュカリバーを落としてしまう。

 

「くぅ・・・!なんと重い一撃じゃ!?」

 

「お姉ちゃん!」

 

桃恵が空中から迫り真を遠距離で攻撃する中、真は防御しながらトリガーを五回押し込む。

 

フィニッシュライズ!

 

「っ!離れろ桃恵!」

 

それを見た紫苑が桃恵に叫ぶが、逃げる前に真が桃恵に向けて剣を振るった。

 

プログライジングストラッシュ!

 

桃恵に向けて振るうと巨大な斬撃が飛び出し桃恵に直撃した。

 

「きゃあ!!」

 

「桃恵!!」

 

直撃を受けた桃恵はそのまま落ち、紫苑が受け止めて事なきを得るが、桃恵も同じく先ほどの攻撃でアタッシュショットガンを落としてしまい、両方とも真が回収した。

 

「返してもらうぜ、俺の武器たち」

 

「くっ・・・でもまだじゃ!」

 

強力な攻撃を受けてもなお、紫苑と桃恵はまだ諦めていなかった。

 

「うちらは負けぬ・・・きゃろるの悲願を果たすために・・・!」

 

「キャロルちゃんは私たちを救ってくれた・・・だから、絶対に負けられない!」

 

「それはこっちも同じだ・・・みんなのために、俺は絶対にお前たちに勝つ!」

 

三人の決意が高まり、互いに感じ取った、次で終わりだと。

 

「ゆくぞ桃恵!」

 

「うん!お姉ちゃん!」

 

二人はフォースエグゼキューターを二回戻し引いた。

 

スティングユートピア!

 

フライングユートピア!

 

二人は同時に飛び上がり、足にエネルギーを溜める、その上錬金術も加えて紫苑は氷と土の力を、桃恵は炎と風の力を纏わせライダーキックを決める。

 

「これで終わらせる!」

 

ドッキングライズ!

 

アルティメットライズ!

 

真も取り戻したアタッシュカリバーにプログライズホッパーブレードを連結させ、ドライバーに認証させると、刀身に今まで以上のエネルギーが蓄積される。

 

「「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」

 

  

  

  

 

  

  

  

 

「おおぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

 

「「「はぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」」

 

スティングユートピア

 

フライングユートピア

 

アルティメットストラッシュ

 

三人の技がぶつかり合い、その衝撃で周りにあるものが吹き飛んでいく。

 

互いに均衡する中、徐々に押していったのは真の方だった。

 

「なっ・・・!?」

 

「そんな・・・!?」

 

押されていくのに驚く二人を真は渾身の力で武器を振るい、ついに二人の体勢を崩す。

 

そして体勢を崩した二人に向けて二撃目を放とうとしたとき、二人の眼に宙に浮かぶ少女の姿が映った。

 

「「・・・きゃろる『キャロルちゃん』」」

 

そして真の一撃が二人に叩きつけられた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

爆煙が晴れ、真の視界に映ったのは変身が解けその場に倒れる紫苑と桃恵の二人だった。

 

真は二人を見つけると、二人に近づく。

 

真が近づくと、二人は真の気配に気が付いたのか顔を上げる。

 

「・・・うちらは・・・負けたのか・・・」

 

「・・・ああ、本当に強かったよお前らは」

 

「・・・そう・・・ですか・・・」

 

「・・・俺は行かせてもらうぜ、響達が待ってる」

 

そう言って真は響達の元に向かおうとする。

 

それを見送る紫苑と桃恵、その時紫苑の脳裏にかつての記憶が浮かぶ。

 

まだ幼い自分たちを育ててくれた少女、その少女が二人に向けた穏やかで優しい微笑み。

 

その顔を思い出した紫苑は最後の力を振り絞り、真の腕を掴んで止める。

 

「継菜真!お主はうちらに勝ったんじゃ!うちらの覚悟をも超えて勝ったのじゃ!」

 

「・・・・・・」

 

「だから・・・頼む!きゃろるを・・・きゃろるを止めてくれ!!」

 

「お姉ちゃん・・・!」

 

突然の紫苑の叫びに桃恵は驚く中、紫苑は涙を流しながら真に頼み込む。

 

「もううちらではきゃろるを止められない!きゃろるの笑顔を取り戻せない!だから・・・だから頼む・・・きゃろるを・・・きゃろるを止めてくれ(救ってくれ)!!」

 

そう叫ぶと、紫苑は力を使い果たしたのかその場に倒れるが、倒れてもなお真に悲願する。

 

「頼む・・・頼む・・・!!」

 

「・・・それは少し違うな」

 

真は倒れる紫苑に近づき、その場にしゃがみ紫苑に声をかける。

 

「確かに俺たちならキャロルを止められるかもしれない、でも俺たちじゃキャロルを笑顔に出来ない」

 

「・・・・・・」

 

「俺たちがキャロルを止めれたのなら・・・あいつを笑顔にするのはお前達しかいないんだ」

 

「「っ!!」」

 

「でもまぁ、何とかしてみせるよ。それがお前らの夢なら・・・俺たちが守ってみせる」

 

真はそう言い残し、今度こそ響達の元へと向かう。

 

「・・・私たちが」

 

「きゃろるを、笑顔に・・・」

 

紫苑と桃恵は、真が言い残した言葉を呟いた。





さて後書きの時間だが、見事にリベンジ達成だな。
「ああ・・・だけど勝てたのはみんなのお陰なところがあるな、俺にとっては」
「そうか、それにまさかお前らもノイズの被害者だったとはな・・・」
「うむ、といってもそのころはまだしんふぉぎあなど存在してなかったからのう」
「逆に言えば、そのころにシンフォギアが存在してたら、私たちの運命も変わっていたのでしょうか・・・」
「それは・・・」
「・・・まぁ、過ぎたことは仕方ない、過程はどうであれうちらは負け、真に託したのじゃ・・・きゃろるを頼むぞ」
「・・・ああ、任せろ」
うんうん・・・さて、そんな中だが、今回使わせてもらったキーを紹介するぞ。
「今回使ったのはフォレスト643さんが考えてくれた『ディシービングフォックスプログライズキー』です」
「このキーの特徴は各装甲を使い、周辺の電磁波を屈折・反射させ姿を変えることや消すことができます」
「これあれだな、潜入任務とかにめっちゃ使えるよな」
「うむ、防御力は低いが電磁波やれーざーなどの攻撃は反射できるからのう」
「これってあれですよね、未来さんのギアみたいな特性ですよね?」
「あっちもステルスや鏡での反射・・・確かに似てますね」
だな、というわけで考えてくれたフォレスト643さん、ありがとうございます。
「というか、気が付いたら今年ももうすぐ終わりか・・・何か予定はあるか?」
特にはないな・・・後はクリスの誕生日を祝ってそれで今年の投稿は終わりだな。
「そうか、去年は無印編ちょうど終わったから何かあると思ったんだが・・・」
流石にあんな奇跡はそうそう起きないぞ、それじゃあそろそろ〆ますか。

「「「「「「それでは次回もお楽しみに!」」」」」」
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