戦姫転生ゼロフォギア   作:真紅林檎

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GX編第二十六話、前回のあらすじは?
「響と分断された真」
「そこにうちと桃恵がやって来て真と戦うぞ」
「ですが紫苑さんと桃恵さんの実力の前に真お姉ちゃんが倒れてしまいました」
「そこで私とお姉ちゃんの昔の話をして、真さんは本当の覚悟を手に入れました」
「そしてメタルクラスタを制御して二人に勝利、二人の思いを受け取ってみんなの元へ」
はいOK、それじゃあ新年早々GX編第二十六話、どうぞ!


「ありがとう」

離れた場所で爆発が起きた後、響はキャロルに訴えかけていた。

 

「もうやめよう!キャロルちゃん!」

 

「崩壊を遂げようとしてるのだ、今更止められるものか!」

 

キャロルは止める気配を見せず、手にもつダウルダブラの弦に手をかける。

 

「思い出も・・・何もかもを焼却してでも!」

 

そしてキャロルはダウルダブラの音色を奏で、その身にファウストローブを身に纏う。

 

「ダウルダヴラの・・・ファウストローブ! その輝きは、まるでシンフォギアを思わせるが」

 

「ふっ、輝きだけではないと覚えてもらおうか!」

 

そしてキャロルはファウストローブを身に纏った状態で歌を奏でる。

 

『使用BGM 殲琴・ダウルダブラ』

 

嗚呼、終焉への追走曲(カノン)が薫る

 

「これは!?」

 

キャロルが歌うとともに、キャロルの手にエネルギーが溜められていく。

 

殺戮の福音に血反吐と散れ

 

その様子は、弦十郎たちも確認していた。

 

「交戦地点のエネルギー圧急上昇!」

 

「照合完了!この波形パターンは・・・!」

 

「フォニックゲイン・・・だと!?」

 

『そんな・・・シンフォギア装者以外がフォニックゲインを!?』

 

「これは・・・キャロルの!」

 

キャロルから放たれるフォニックゲインに全員は驚いていた。

 

るLuリRあ・・・宇宙が傾き RゥるRiら・・・太陽が凍る Genocide&genocide

 

キャロルの歌に呼応するように、背中の翼が展開され、その弦が揺れる。

 

血液一滴残らず 憎悪と力で掻き毟る

 

キャロルから黄金の竜巻が放たれ、響達は済んでのところで回避するがその威力は今までの比ではなかった。

 

震え怖じよ・・・世界の崩れるLove song

 

物陰に隠れる翼たちは、キャロルの子の異常なまでの力に既視感を覚えていた。

 

「この威力・・・まるで!」

 

「ああ間違いねえ!こいつは絶唱だ!」

 

「絶唱を負荷もなく一人だけで・・・!」

 

「錬金術ってなんでもあり何デスか!?」

 

「だったらS2CAで!」

 

響がS2CAを提案するが、それを翼に止められる。

 

「よせ!あの威力、立花の体がもたない!」

 

「でも・・・!」

 

愛など見えない 愛などわからぬ 愛など終わらせる

 

その瞬間、響達に向かって巨大な竜巻が襲い掛かってくる。

 

「響!翼さん!」

 

「「っ!?」」

 

二人は気づくが、回避は間に合わない、竜巻の直撃を受けるその瞬間。

 

「はぁ!!」

 

二人の前に何かが飛び出し、キャロルの黄金の竜巻に対抗するように銀色の盾が防ぎきる。

 

「何っ!?」

 

キャロルが防がれたことに驚く中、響達はその人物に目を向けた。

 

「ギリギリセーフ・・・だったな、大丈夫か響、翼」

 

「真さん!!」

 

響達の前に立っていたのは、メタルクラスタホッパーを制御した真だった、真を見たみんなも駆け寄って来る。

 

「真さん!その姿・・・!」

 

「大丈夫だ、もうこの力は制御出来てる、それよりも問題はあれだろ!」

 

メタルクラスタの制御にみんなが喜ぶよりも先に、真は宙に浮かぶチフォージュシャトーに指さす。

 

するとそこにはキャロルの歌に呼応するように輝きだすチフォージュシャトーがあった。

 

「響達の元に向かっていたら歌が聞こえてきて、そこから爆発音と衝撃と共にあいつが輝きだしたんだ、まるでキャロルの歌に共振してるようにな」

 

「共振・・・まさか!?」

 

「あいつ!キャロルの歌に合わせて力を蓄えているってのか!?」

 

奏の予想は正しく、チフォージュシャトーにエネルギーが蓄積されていき、そしてそのエネルギーが一気に地面に向けて放たれ大地を走っていった。

 

放たれたエネルギーは放射線状に放たれ、そして地球全体を包み込んだ。

 

「放射線状に拡散されたエネルギー波は、地表に沿って収斂しつつあります!」

 

「この軌道は・・まさか!」

 

「フォトスフィア・・・!」

 

それはナスターシャ教授が残した情報集積体、放たれたエネルギー波はまさに、その軌道通りに描かれていた。

 

「行けません!ここは!」

 

すると、司令室に緒川と洸が入ってくる。

 

「頼む!俺はもう二度と娘の頑張りから眼を逸らしたくないんだ!娘の・・・響の戦いを見守らせてくれ!!」

 

「エネルギー波、解析地へと収束!」

 

「屹立します!」

 

そしてエネルギー波が屹立し、それに飲み込まれたものは全て分解されてしまった。

 

「これが世界の分解だ!!」

 

「そんなこと!!」

 

響が飛び出し止めようとするが、寸前で弦に止められてしまう。

 

「ふっ、お前にアームドギアがあれば届いたかもな」

 

響が捕まった瞬間、真が飛び出し響に巻き付く弦を切り裂いた。

 

「大丈夫か!」

 

「はい、何とか!」

 

真が響を助けると、キャロルは真に視線を向ける。

 

「ゼロワン・・・ここに来たということは二人を退けたようだな」

 

「・・・ああ、二人は倒させてもらった」

 

「そうか・・・」

 

その時、キャロルはどこか悲しげな表情をするが、すぐに表情を戻す。

 

「・・・ならば、余計に世界の分解を遂行しなくてはいかんな、俺のために倒れた二人のために!」

 

キャロルが叫んだ瞬間、マリアが飛び出した。

 

「マリア!?」

 

「私はあの、巨大な装置を止める!」

 

マリアがチフォージュシャトーに向かうと、その後を調、切歌、セレナが追いかけ、マリアの手を掴む。

 

「マリア姉さん、私達も行きます!」

 

「うん、LINKER頼りの私達だけど」

 

「その絆は、時限式じゃないデス!」

 

三人がついてきてくれたことにマリアは喜び、四人はチフォージュシャトーへと向かう。

 

「それでも、シャトーの守りは越えられまい、俺を止めるなど能わない!」

 

その瞬間、翼が切りかかるが避けられキャロルが回避したところをクリスと未来が攻撃を仕掛けるが、反撃を喰らってしまう。

 

二人が反撃を受けると同時に真と奏が同時に飛び出すが、二人共弦のバリアに弾かれてしまう。

 

「世界を壊す、歌がある!!」

 

シャトーにたどり着いた四人を待っていたのは、防衛としておかれた大量のアルカノイズだった。

 

四人は大量のアルカノイズに臆さず、次々と撃退していき、シャトー内へと向かった。

 

「チフォージュシャトー侵入を確認!」

 

「響ちゃん達のバイタル、大幅に低下!」

 

オペレーターが報告する中、また一つ報告があった。

 

「っ!チフォージュシャトーに向かう別の何かを検知!」

 

そこに映し出されたのは、変身して空を飛ぶ桃恵と、桃恵の手を掴んで共に向かっている紫苑の姿だった。

 

二人はシャトーにたどり着くと、そのまま内部へと侵入する。

 

そんな中、洸はキャロルと戦う響に目を向けていた。

 

「二度と眼を・・・逸らすものか・・・!」

 

 

 

そして同時刻、シャトー内でマリア達は何者かの襲撃によって倒れていた。

 

何者かの姿が変わり、皆が視線を向けると、そこにいた人物に驚く。

 

「・・・マムっ!?」

 

そこにいたのは、マリア達にとっての大事な人物、ナスターシャ教授だった。

 

「思い出しなさい、死に穢れた貴方の手を。どうしてその手で世界を救えるなんて夢想できますか」

 

「・・・それでも、私は」

 

「そう、貴方が世界を救いたいと願うのは、自分が救われたいが為」

 

「っ!」

 

ナスターシャ教授の言葉にマリアは言葉を詰まらせると、後ろからセレナたちが呼びかける。

 

「マリア姉さん!その人はマムじゃない!」

 

「そうデス!マムがこんなところにいるわけないデスよ!」

 

「私たちは、マムがどこにいるのかを知っている!きっとこの城塞の・・・」

 

「そんなの分かってる!あれは偽りのマム・・・だけど、語った言葉は真実だわ」

 

ナスターシャはマリアに近づき言葉を紡ぐ。

 

「救われたいのですね、眩しすぎる銀の輝きからも」

 

「っ!」

 

その言葉を聞いた瞬間、マリアの脳内に倒れるセレナの姿が映る。

 

「マリア姉さん!」

 

「奥へ走ってください!」

 

セレナの声が聞こえた瞬間別の声も聞こえ、マリアとナスターシャの間に向かって炎と氷が放たれ爆発が起こると、その隙に座り込むマリアの手をセレナが掴み四人はその場から離れる。

 

「切ちゃん、マリア、セレナ、行こう!」

 

調が先頭を切り四人は奥へと走っていく。

 

「今のなんなんデスか!?」

 

「分かりません!でも今は逃げてこの建物を止めるのが先決です!」

 

そう言いながら、四人はシャトー内を走り回った。

 

四人が奥に行ったのを確認してから、とある二人は別のルートを走っていった。

 

 

 

そんな中、世界の分解は着実に進んでいた。

 

「世界の分解現象、依然拡大中!」

 

「まもなく都市部へと到達します!」

 

「くっ・・・!」

 

『これが、キャロルの計画した世界の分解というわけね』

 

弦十郎とフィーネが呟く中、エルフナインは傷ついた身体で何とか立ち上がる。

 

「これが・・・計画の最終段階・・・!」

 

何とか立ち上がるも、受けた傷で倒れようとした時、近くにいた洸がエルフナインを支える。

 

「酷い怪我じゃないか!」

 

「キャロルを止めるのは僕の戦い、見届けなくちゃいけないんです・・・!」

 

シャトーの外では、真達がキャロルと相対していた。

 

「何で、錬金術師が歌ってやがる!?」

 

「七つの惑星と七つの音階、錬金術の深奥たる宇宙の調和は音楽の調和。ハーモニーより通じる絶対真理」

 

「七つの惑星と七つの音階・・・?」

 

「どういうことだ!」

 

「その成り立ちが同じである以上、おかしなことではないと言っている!」

 

キャロルはその理由を口にする。

 

「先史文明期、バラルの呪詛が引き起こした相互理解の不全を克服するため、人類は新たな手段を探し求めたという。万象を知ることで通じ、世界と調和するのが錬金術ならば、言葉を越えて、世界とつ繋がろうと試みたのが・・・」

 

「歌・・・」

 

「錬金術も、歌も、失われた統一言語を取り戻すために創造されたのだ!」

 

キャロルが口にした真実に全員が驚く。

 

「マジかよ・・・!」

 

「その起源は明らかにされてないが、お前達なら推察するもの容易かろう」

 

『っ!』

 

その言葉に、響達はある人物を脳裏に浮かべる。

 

かつて思い人に自分の言葉を伝えようとした、巫女の姿を。

 

一方で、シャトー内を走り回っているマリア達。

 

「いったい、どこでシャトーを制御できるのでしょうか・・・?」

 

「建物がでかすぎて頭がこんがらがるデスよ!」

 

そんな中、四人の前に何者かが立ち塞がる。

 

「貴方達は!?」

 

そこに立っていたのは、ボロボロの姿の紫苑と桃恵だった。

 

「まさか、私達を食い止めるために・・・!?」

 

四人が警戒する中、二人は四人をじっと見つめて、紫苑が口を開く。

 

「・・・うちらに戦う意思はない」

 

「えっ?」

 

紫苑の言葉に驚くと、桃恵も口を開く。

 

「私たちも、チフォージュシャトーを停止させに来たんです」

 

「なんですって!?」

 

「っ!さっきの炎と氷は貴方達の!」

 

四人が先ほどの事に気が付くと、紫苑と桃恵は答えずそのまま振り返る。

 

「制御室まで案内する、こっちじゃ」

 

そう言うと二人は先を走り、四人はその後をついて行った。

 

 

 

紫苑と桃恵の先導の中、六人はシャトーの制御室へとたどり着いた。

 

「チフォージュシャトーの制御装置・・・つまり、これを破壊すれば」

 

「それじゃいかん、それだと制御不能となるだけじゃ」

 

「じゃあどうするんですか?」

 

セレナの言葉に桃恵は少し歩き、落ちていた物を手に取る。

 

「これを使います」

 

「それって!?」

 

それはシャトーの起動にも使われたネフィリムの腕だった。

 

「キャロルちゃんはこの腕を通して錬金術でチフォージュシャトーを起動させました、だから私とお姉ちゃんでこの腕を通して・・・」

 

その瞬間、六人の周りを大量の陣が取り囲み、そこから大量のアルカノイズが出現する。

 

「こうしてる間にも世界の分解は進んでおる、そのことを忘れるでない!」

 

そう言って二人は制御装置へと走っていく。

 

 

 

その間にも、世界の分解は進んでいく。

 

「歌・・・歌が世界を壊すなんて・・・!」

 

「東京の中心とは、張り巡らされたレイラインの終着点。逆に考えれば、ここを起点に全世界へと歌を電波させられるという道理だ」

 

「そのために、安全弁である要石の破壊を!」

 

「もうどうしようもないのか!?」

 

「此処まで来たっていうのに・・・!」

 

「そんな・・・!」

 

響たちが落ち込む中、通信が入ってくる。

 

『ないことはない!』

 

シャトー内では、マリア達が大量のアルカノイズを撃退していた。

 

「たとえ万策尽きたとしても、一万と一つ目の手立ては、きっとある!」

 

その通信をエルフナインも聞いていた。

 

「マリアさん・・・!」

 

調と切歌もアルカノイズを撃退していき、セレナは紫苑と桃恵の二人を守っていた。

 

「私たちが敵を押さえます、だから二人は・・・!」

 

「分かっておる!桃恵、そっちはどうじゃ!」

 

「こっちは順調だよ!お姉ちゃんはそっちの制御を!」

 

「うむ!」

 

二人係でチフォージュシャトーを制御していると、目の前にキャロルが映し出される、キャロル自身も二人がシャトーを制御しようとしていることに驚いていた。

 

『お前達・・・!?何をしている!』

 

「きゃろる・・・っ!しゃとーのぷろぐらむを書き換えておるのじゃ!」

 

「錬金術の工程は分解と解析、そして!」

 

『まさか・・・!』

 

二人が何をしようとしてるのかキャロルは理解した。

 

『機能を反転し分解した世界を再構築するつもりか!そんな運用にシャトーは耐えられない!そのまま行けばお前たちも飲み込んで!』

 

「爆散する・・・じゃろ」

 

紫苑の言葉にみんなが驚く、だが一番に驚いていたのはキャロル自身だった。

 

『お前達・・・端からそれが狙いで!』

 

「うちらが誰から錬金術を教わり、どれだけしゃとーを見て来たとと思っておるのじゃ!」

 

「そんなリスク、最初から織り込み済みです!」

 

「貴方達・・・」

 

「まあ本当はうちら二人だけのはずじゃったのじゃが・・・まさかお主らも来ていたとはのう」

 

「紫苑さん・・・桃恵さん・・・」

 

すると、切歌と調が吹き飛ばされる。

 

その奥からやって来たのは、先程のナスターシャだった。

 

「マム・・・」

 

外では、キャロルが地面に降り立っていた。

 

「世界の分解は止まらない、些事で止められてなるものか・・・!」

 

「止めてみせる!エルフナインちゃんの思いで!」

 

響がイグナイトを起動させようとすると、翼と奏が止める。

 

「だめだ響!」

 

「イグナイトモジュールの起動は、キャロルに利される恐れがある!」

 

「え?」

 

その瞬間、地面から大量の弦が飛び出し六人を襲った。

 

『うわぁ!!』

 

そしてキャロルは更の背中の翼を広げ、その弦を増やす。

 

「極太の止めを・・・ぶっ刺してやる!」

 

その瞬間、錬金術による大爆発が辺りを飲み込んだ。

 

 

 

「お前がマムであるものか!」

 

マリアがそう言うと、ナスターシャの体が黒く染まり、その姿を変える。

 

その姿は、かつて黒いガングニールを纏ったマリアと同じだった。

 

「っ!?」

 

黒いマリアは槍を構え、その矛先から『HORIZON†SPEAR』をマリアに向かって放ち、マリアは受け止めるが防ぎきれず吹き飛ばされてしまう。

 

「私はフィーネ、そう・・・終わりの名を持つ物だ」

 

黒いマリアが言葉を紡ぐと、マリアは拳を地面に叩きつけ立ち上がる。

 

『使用BGM 「ありがとう」を唄いながら』

 

「そうか・・・お前は私、過ちのまま行きついた、私たちの生れの果て!」

 

「だけど、黒歴史は塗り替えてなんぼのものデス!」

 

「シャトーが爆発する前に・・・この罪を乗り越えて脱出しよう!」

 

「皆さん、行きましょう!」

 

セレナはそう言い、ホルダーのヴァルキリーアガートラームプログライズキーを手に取る。

 

シルバー!

 

オーソライズ!

 

Kamen Rider...Kamen Rider...

 

セレナはショットライザーを手に取り、その引き金を引いた。

 

シンフォニックライズ!

 

ヴァルキリーアガートラーム!

 

Seilien coffin airget-lamh tron.

 

シンフォギアを纏った四人は横に並び、黒いマリアとぶつかり合う。

 

真の正義 背負った今 どれだけあの言葉が…?

 

調が最初に飛び出し、黒いマリアとぶつかり合う中、上から切歌が攻撃を仕掛けるがすんでで避けられてしまう。

 

傷つくから 信ずことを 諦めてたあの日々…

 

二人の攻撃が避けられると同時にマリアとセレナが飛び出し同時に攻撃するが、黒いマリアのマントに防がれてしまい攻めきれない中、エルフナインから通信が入ってくる。

 

書き残した 泣く事さえ 逃げ隠した手紙は…

 

『マリアさん!通信機を紫苑さん達に預けてもらえますか?』

 

「何?」

 

『自分らしく戦います』

 

マリアはその言葉を聞き、紫苑に通信機を投げ渡す。

 

「如月姉妹!」

 

紫苑は投げ渡された通信機を手に取った。

 

『この端末をシャトーに繋いでください!サポートします!』

 

「えるふないん!・・・うむ、頼む!」

 

そう言って紫苑は制御装置に通信機を接続する。

 

S.O.N.Gの方では、接続された瞬間、画面に黄金の球体が映し出されっる。

 

「そうか、フォトスフィアで!」

 

「レイラインのモデルデータを元に処理すれば、ここからでも!」

 

「藤尭!」

 

「ナスターシャ教授の残してくれた力、使われるばかりじゃ釈ですからね!やり返して見せますよ!」

 

藤尭は慣れた手つきで操作する。

 

「演算をこちらで肩代わりして、負荷を抑えます!掌握しているシャトーの機能を再構築に全て当ててください!」

 

紡ぎ合えて 奏合えて 分かち合えて良かった…

 

世界の分解が進む中、みんなは全力で分解を食い止めようとすると、シャトーに電流が走った。

 

足掻ききった この答えに 涙と立って誇ろう…

 

黒いマリアの放つレーザーをバリアで防ぐ。

 

今日この日の 勇気の為 生まれてきた気がする…

 

(私が重ねた罪は、私一人で!)

 

「調!切歌!セレナ!ここは私に任せてみんなの加勢を・・・!」

 

黒いマリアの槍がマリア目掛けて放たれると、それを切歌と調が防ぐ。

 

「この罪を乗り越えるのは・・・!」

 

「三人一緒じゃなきゃいけないのデス!」

 

そして黒いマリアにセレナが攻撃を仕掛ける。

 

「私も一緒です、その罪は私達F.I.S.が乗り越えるべきものです」

 

マリアはその言葉を聞いて、涙を流した。

 

「・・・ありがとう、三人共」

 

マリアは涙をぬぐい、紫苑と桃恵の方に振り返る。

 

「如月姉妹!私たちの命にかけても守って見せる!だから、貴方達は世界を!」

 

「「わかった!」」

 

するとシャトーの歯車が回りだし、シャトーが起動する、それに伴いシャトーを走る電流も強くなる。

 

「止めろ・・・俺の邪魔をするのはやめろ・・・!」

 

そう言ってキャロルがシャトーに向かって飛び立とうとすると、銀の剣がキャロルを襲い、キャロルはとっさに防ぐ。

 

「行かせるものか・・・!」

 

そこには真がプログライズホッパーブレードを構えていた。

 

「邪魔をするなぁぁぁぁぁぁ!!」

 

妨害に怒りを覚えたキャロルは真に向けて炎を放つが、真は飛電メタルで防ぐ。

 

シャトー内では、マリアと黒いマリアがぶつかっていながら、響達と通信していた。

 

「翼と立つステージ、楽しかった。次があるなら、朝まで貴方と、奏と一緒に歌い明かしてみたいわね」

 

「マリア・・・何を!?」

 

「おい!何言ってやがるんだ!」

 

「命懸けで戦った相手とも仲良くできるクリス先輩と未来先輩は凄いなって憧れてたデスよ!」

 

「お前にだってできる!出来てる!」

 

「そうだよ!切歌ちゃん!」

 

「ごめんなさい、あの日、何も知らずに偽善と言った事を、本当は直接謝らなきゃいけないのに!」

 

「そんなの気にしてない・・・だから!」

 

「真お姉ちゃん、あの時私を、私の夢を守ってくれてありがとうございます。悲しんでた私に優しくしてくれて、マリア姉さんたちを助けてくれて、そんな優しい真お姉ちゃんが大好きでした!」

 

「セレナ・・・何する気なんだ!?」

 

シャトーから今にも爆発しそうな勢いで光が漏れ出す。

 

「お願い、やめて!私とパパの邪魔をしないで!」

 

「違います!こんなことキャロルちゃんのお父さんが望んでるわけありません!」

 

「うちらは、きゃろるの笑顔を取り戻したいんじゃ!うちらに優しく微笑んでくれたあの頃の笑顔を思い出してほしいんじゃ!」

 

夢が最後にできた 世界を守り切る事

 

S.O.N.Gでは、エルフナインは血を流しながらも必死で頑張っていた。

 

「僕は・・・僕の錬金術で世界を守る!キャロルに世界を壊させない!」

 

笑顔の涙がいい

 

「マリア姉さん!」

 

セレナがマリアの横に立ち、共に短剣を握り締める。

 

切に

 

調べ

 

独奏(つらぬ)いて

 

切歌と調の同時攻撃で黒いマリアの槍を弾き飛ばす。

 

さぁ…!暁月(あかつき)への前夜(イヴ)

 

マリアは左腕のギアに短剣を取り付け刀身を伸ばし、セレナは右手に短剣を握り締め同時に飛び出す。

 

その瞬間、黒いマリアの姿がナスターシャ教授に変わるが、二人の眼に迷いはなかった。

 

読み歌え!SERENADE!

 

「「はあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」

 

二人の叫びと共に、二人の剣が偽物のナスターシャを切り裂いた。

 

SERE†NADE

 

その瞬間、シャトーが光に包まれる。

 

「やめろぉぉぉぉぉぉ!!」

 

キャロルの叫びと共に巨大なレーザーが放たれチフォージュシャトーを貫き、チフォージュシャトーは爆発する。




さて後書きの時間だが、とりあえずセレナと紫苑と桃恵はこれ着けとけ。
「なんですかこれ?」
三角巾。
「でた、とりあえず死亡したかもしれない人に着ける不幸アイテム」
「確かそれって一期でクリスと翼も身に着けてたよな?」
ああ、まあ二人とも生きてたから意味なかったけどな、とりあえずつけといて。
「うむ、承知したぞ」
「さて・・・ウェルがやるところをお前らがやったのか」
「うむ、あの場面で操作できるのはうちらだけじゃろ」
「私達もキャロルちゃんの笑顔を取り戻したかったんです、でもそのせいでセレナさん達も巻き添えに・・・」
「大丈夫です、たとえ再び瓦礫に潰されようとも再び甦りますよ」
例えが物騒だな、それはともかくセレナ、土壇場で真に告白したな。
「あっ!それはその・・・」
「あれだろ、親愛的な奴だろ、一応セレナのもう一人の姉的存在だからな」
「・・・はい、それでいいです」
哀れ。
「真・・・」
「真さん・・・」
「お主は・・・」
「えっ?何でそんな目で見るの?」
まっともかくそろそろ〆るか。

「「「「「「それでは次回もお楽しみに!」」」」」」

*現在作者が使っているJASRAC楽曲が使えない状況にあります、元に戻り次第楽曲コードを入れますので心配しないでください。
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