戦姫転生ゼロフォギア   作:真紅林檎

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GX編第二十七話、前回のあらすじは?
「キャロルの元に十人が集まった」
「そしてキャロルの歌で世界の分解が始まってしまう」
「そんな中チフォージュシャトー内に潜入したセレナさん達と私たち」
「その中でうちらは協力ししゃとーを停止させようとするぞ」
「そして停止できましたが代わりに私たちが生死不明です」
はいOK、それじゃあGX編第二十七話、どうぞ!


最後の奇跡

世界が分解される中、分解が止まりその光が消えてなくなっていく。

 

「分解領域の修復を観測!」

 

世界御分解は止まった・・・だが。

 

「ですが・・・マリアさん達が・・・」

 

『・・・っ』

 

「くっ・・・俺たちは、対価なしに明日を繋ぎ留められないのか・・・!」

 

その代償は大きかった・・・大きすぎた。

 

 

 

真達の目の前で落ちるチフォージュシャトー。

 

その現状をキャロルは見ているだけだった。

 

「あ・・・ああ・・・シャトーが・・・託された命題が・・・!」

 

そして同じく見ていた真達、だがシャトーを落とした対価はあまりにも大きすぎた。

 

「皆・・・!」

 

「そんな・・・!」

 

「くそっ!何でだ!くそったれ!!」

 

「嘘だろ・・・おい・・・!」

 

「マリア・・・切歌・・・調・・・セレナ・・・!」

 

「・・・ぅうぁあぁぁぁぁあぁあぁあ!!」

 

翼は涙を流しながら、自身の剣を地面に突き刺した。

 

「っ・・・投降の勧告だ!貴様が描いた未来は、もう瓦礫と果てて崩れ落ちた!!」

 

翼はそうキャロルに叫ぶと、キャロルは翼の言葉に反応する。

 

「・・・未来?」

 

『もう・・・止めよう』

 

すると、エルフナインがキャロルと通信する。

 

「お願い・・・キャロル、こんなこと、僕たちのパパはきっと望んでない・・・!」

 

「・・・・・・」

 

エルフナインの問いかけにキャロルは答えない。

 

「・・・火炙りにされながら、世界を知れと言ったのは、僕たちにこんなことをさせる為じゃない・・・!」

 

「そんなの分かっている!!」

 

エルフナインの言葉にキャロルは叫んだ。

 

「だけど、殺されたパパの無念はどう晴らせばいい!パパを殺された私たちの悲しみは、どう晴らせばいいんだ!!パパは命題を出しただけで、この答えは教えてくれなかったじゃないか!」

 

「・・・っ、それは・・・!」

 

キャロルの叫びに言葉を詰まらせるエルフナインに、洸が声をかける。

 

「・・・君たちのお父さんは、何か大事なことを伝えたかったんじゃないか?」

 

「っ!?」

 

洸の声は、エルフナインを通してキャロルにも伝わる。

 

「命懸けの瞬間に出るのは、一番伝えたい言葉だと思うんだが」

 

「・・・錬金術師であるパパが、一番伝えたかった事・・・」

 

その瞬間、エルフナインの体から白く輝くキャロルが飛び出す。

 

『ならば真理以外にあり得ない』

 

「錬金術の到達点は・・・万象を知ることで通じ、世界と調和する事・・・」

 

『っ・・・調和だと?パパを拒絶した世界を受け入れろというのか!言ってない!パパがそんなこと言うものか!』

 

「・・・だったら代わりに回答する」

 

『っ!?』

 

エルフナインは血を流しながらも、キャロルに向かって回答した。

 

「・・・命題の答えは、許し」

 

エルフナインの答えにキャロルは驚いた。

 

「世界の仕打ちを許せと、パパは僕たちに伝えてたんだ・・・!」

 

『・・・っ!』

 

「・・・っ!ゴフッ!!」

 

すると突然、エルフナインの口から大量の血が流れる。

 

「君!!」

 

エルフナインの吐血に周りの人達が慌てて駆けつける。

 

キャロルは崩れたチフォージュシャトーを見つめていた。

 

「チフォージュシャトーは大破し、仲間も共に散り、万象黙示録の完成という未来は潰えた・・・」

 

そう呟くキャロルを真達は見ていた。

 

「・・・ならば!過去を捨て、今を蹂躙してくれる!」

 

すると、キャロルに大量のエネルギーが蓄積されていく。

 

『っ!!』

 

その様子を見て、エルフナインが叫んだ。

 

「駄目だよ!そんなことをしたらパパとの思い出も燃え尽きてしまう!」

 

「ありったけの思い出を焼却し・・・!」

 

『戦う力に練成しようとしてるというの・・・!?』

 

「おおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

 

キャロルは自身の持つ思い出を大量に焼却し、自身の力へと錬成する。

 

「キャロルちゃん何を!?」

 

「復讐だ!」

 

キャロルはそう叫び、大量の弦を放ち六人を吹き飛ばす。

 

『うわぁぁぁぁ!!!』

 

吹き飛ばされた六人はそのまま壁に叩きつけられる。

 

「もはや復讐しかありえない・・・」

 

「復讐の炎を・・・すべての思い出を燃やすまで、消えないのか!?」

 

「くっ・・・エルフナインは、復讐なんて望んじゃいねえ・・・!」

 

「うん、エルフナインちゃんの望みは・・・!」

 

響はそのままペンダントを握り締める。

 

「イグナイト・・・!正気か響!」

 

奏がそう言うが、響の決意は変わらない

 

「・・・響さん」

 

響は自分の考えをみんなに伝える。

 

「・・・随分と分の悪い賭けじゃねえか」

 

「だが嫌ではない、この状況ではなおのこと!」

 

「うん、やってみよう!」

 

「だったらあたしも協力する、装者は多い方がいいだろ」

 

「だったら俺がサポートする、頼んだぞみんな」

 

そう言って六人はキャロルに視線を向けた。

 

「この力は、エルフナインちゃんがくれた力だ、だから疑うものか!」

 

響はエルフナインを信じ、そしてペンダントを握り締めた。

 

「イグナイトモジュール!」

 

『ダブル抜剣!』

 

そして装者四人はペンダントを二回押し込んだ。

 

ダインダインスレイフ

 

『使用BGM 限界突破 G-Beat(IGNITED arrangement)』

 

そしてペンダントが宙を浮かび、四人の胸を貫き、呪いを力へと変えた。

 

奏も響達に助力するため、スマッシュガングニールプログライズキーを手にする。

 

ブレイク!

 

オーソライズ!

 

Kamen Rider...Kamen Rider...

 

シンフォニックライズ!

 

スマッシュガングニール!

 

Croitzal ronzell Gungnir zizzl.

 

奏もガングニールを身に纏い、真もプログライズホッパーブレードとアタッシュカリバーを手に持ち、響達と共に飛び出した。

 

掴んだこの力の意味の

 

響と真が攻撃を仕掛けるが、キャロルの防壁に阻まれてしまう。

 

重さ、使命、運命(さだめ)に負けない

 

二人の攻撃が防がれると同時にクリスと未来がガトリングとレーザーで攻撃をするが、防壁と弦で全て防がれてしまい、キャロルが防御してる隙をついて翼と奏も左右から攻撃するが、キャロルは余裕の笑みで二人の攻撃を防ぎ吹き飛ばしてしまう。

 

辛さからもう眼を背けやしない

 

S.O.N.Gの方でも、六人の戦いを見ていた。

 

「イグナイトモジュールの三つあるセーフティの内、二つを連続して解除!」

 

「フェイズニグレドから、アルベドへとシフト!」

 

イグナイトモジュールのセーフティをさらに外したことで、活動限界までのタイムリミットが速まる。

 

「出力に伴って跳ね上がるリスク」

 

そんなリスクを背負いながらも、六人は絶えまなく攻撃を仕掛ける。

 

「ふっ・・・力押し、実にらしいし可愛らしい・・・が!!」

 

キャロルは六人を簡単に吹き飛ばしてしまう。

 

「くっ・・・!イグナイトの二段階励起だぞ!」

 

「それだけ、キャロルの力の方が上って事だろ・・・!」

 

「その通りだ、次はこちらで歌うぞ!」

 

そして響から変わるようにキャロルが歌い始める。

 

『使用BGM 殲琴・ダウルダブラ』

 

嗚呼、終焉への追走曲(カノン)が薫る 殺戮の福音に血反吐と散れ

 

キャロルの歌に呼応するようにキャロル自身の力が高まっていく。

 

「さらに出力を!?」

 

「一体、どれだけのフォニックゲインなんだよ・・・!」

 

「だけど、この瞬間が好機だ!響!!」

 

「はい!待っていたのはこの瞬間!」

 

そう叫ぶ四人は再びペンダントを握り締める。

 

「抜剣!オールセーフティー!」

 

『リリース!!』

 

そして響達は最後のセーフティーを外す。

 

ダインスレイフ

 

瞬間、響達からも大量のフォニックゲインが溢れキャロルのフォニックゲインと拮抗する。

 

それに合わせるように、イグナイトモジュールのカウントダウンにノイズが走る。

 

「最終フェイズ、ルベドへとシフト!」

 

「くっ・・・!」

 

響達はイグナイトのセーフティーを限界まで解除し、キャロルの大量のフォニックゲインとぶつかり合う。

 

「イグナイトの出力でねじ伏せて・・・!!」

 

「吹き荒れるこのフォニックゲインを束ねて、撃ち放つ!」

 

「『S2CA・クインテットバースト!』」

 

響、翼、クリス、未来、奏の五人の装者がキャロルのフォニックゲインを受け止め、真は飛電メタルで五人が吹き飛ばないように支える。

 

だが、それでも押されていくのは響達の方だった。

 

「くっ!!このままじゃ・・・!」

 

押されていく響達に向かってキャロルが叫ぶ。

 

「イグナイトの最大出力は知っている!だからこそそのまま捨ておいたのと分かってなかったのか!」

 

更に響達は押されていく。

 

「俺の歌は、ただの一人で七十億の絶唱を凌駕する、フォニックゲインだ!!」

 

そしてキャロルの莫大なまでのフォニックゲインに、六人は吹き飛ばされてしまう。

 

「フフッ・・・他愛のない」

 

キャロルの莫大なまでのフォニックゲインに吹き飛ばされた六人はその場に倒れていた。

 

「くっ・・・たとえ万策尽きたとしても・・・一万と一つ目の手立てはきっと・・・!」

 

響はマリアが言った言葉を口にした瞬間、どこかから歌が聞こえた。

 

Gatrandis babel ziggurat edenal...

 

「っ!この歌は・・・!」

 

皆が歌の聞こえる方向を向くと、そこに立っていたのはイグナイトを起動させたマリア、切歌、調、そしてアガートラームを纏ったセレナの四人だった。

 

Emustolronzen fine el baral zizzl...

 

「マリアさん・・・!」

 

「皆・・・無事だったんだな・・・!」

 

響達が喜ぶ中、マリアは崩れたチフォージュシャトーに視線を向けた。

 

 

 

シャトーが崩れた時、マリア達は死を覚悟していた。

 

だが目を覚ますと、紫苑が錬金術による氷の防壁で四人を守り、桃恵が風で瓦礫を吹き飛ばしみんなを守っていた。

 

「如月紫苑!如月桃恵!」

 

「大丈夫・・・うちらは平気じゃ」

 

「はい・・・でももう体力が残っていません」

 

二人はそう言うと、その場に座り込んだ。

 

「シャトーが此処まで崩落するのは予想外でしたけど・・・何とか皆さんを守れてよかったです」

 

「・・・どうして私達を?」

 

「今のきゃろるにうちらの声は届かん・・・じゃが、お主らの手なら、きっと届くと思ってのう」

 

そう言うと紫苑と桃恵はあの時真から奪ったプログライズキーを全て取り出し差し出した。

 

「だから、お主に託す・・・どうかきゃろるを・・・うちらの家族を救ってくれ」

 

「お願いします・・・どうか、キャロルちゃんを助けてください」

 

そう言った紫苑と桃恵の眼を見て、マリア達は静かに頷きプログライズキーを受け取った。

 

「・・・頼むぞ、歌姫達よ」

 

「ええ・・・任されたわ」

 

二人の思いを胸に、四人は真達の元へと向かった。

 

 

 

そして響達もマリア達と共に九人が歌を・・・絶唱を歌う。

 

Gatrandis babel ziggurat edenal...

 

Emustolronzen fine el zizzl...

 

「俺を止められるなどと・・・自惚れるな!!」

 

キャロルが再び膨大なフォニックゲインを放ち、そして歌いきった響達はそのフォニックゲインを再び受け止める。

 

『うぉぉおぉぉぉぉぉぉおお!!!』

 

九人が受け止め、真が九人を支える。

 

「『S2CA・ノネットコンバージョン!』」

 

響の叫びと共に、響のガングニールとマリアのアガートラームが共鳴する。

 

「今度こそ、ガングニールで束ね!」

 

「アガートラームで制御!再配置する!」

 

ガングニールとアガートラームの形が変わり、それによって束ねられたフォニックゲインが仲間たちにも送られる。

 

イグナイトのカウントダウンも急速に早まり、残りあと数秒しかない。

 

そんな中、エルフナインは手を伸ばし、呟いた。

 

「最後の・・・奇跡を・・・!」

 

そしてキャロルもその様子を見て驚いていた。

 

「まさか・・・俺のぶっ放したフォニックゲインを使って・・・!?」

 

同じく、チフォージュシャトーの残骸から出て来た紫苑と桃恵もその光景を見ていた。

 

「綺麗・・・!」

 

「うむ・・・まるで、虹の様じゃ」

 

そして限界以上までフォニックゲインが蓄えられる。

 

『うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!』

 

「ジェネレイトォォォォ!!」

 

「エクス・・・ドラァァァァァァイブ!!!」

 

そして上空へと放たれた虹色の竜巻は空を覆っていた雲を吹き飛ばす。

 

「そ・・・そんな・・・!!」

 

雲が吹き飛ばされ、その隙間から差し込まれる光と共に十の輝きが降り立つ。

 

九人の装者は大量のフォニックゲインによって奇跡の姿、シンフォギア最終決戦形態『XD』へと姿を変える。

 

真も飛電メタルを翼の形に形成し、響達と共に空に羽ばたく。

 

その光景にキャロルは言葉を失っていた。

 

自身が忌み嫌う奇跡が、目の前で、それも自身の力を使って起きてしまったのだ。

 

その光景はS.O.N.Gの面々も、そしてエルフナインも見ていた。

 

「これが・・・奇跡の形・・・!」

 

奇跡を纏い、希望を胸に・・・戦いはついに、最後の時を迎える。





さて後書きの時間だ。
「何とか生きていられました、ありがとうございます紫苑さん、桃恵さん」
「礼などいらん、お主らにはきゃろるを止めてほしいからの」
「はい、私たちはもう戦えませんが応援してます」
「ああ、任せときな!」
「それにしてもついに装者九人同時XDか、アプリでしかありえない状況ができるとはな」
「これも作者の頑張りだな」
褒めてくれてありがとうな、お礼に俺からさらに盛り上がる情報をくれてやろう。
「なんだ作者?」
此処まで続いたGX編、ついに次回で最終回だ。
『っ!』
此処まで続いた魔法少女達との激闘、ついに次回で完結する。
「そうか、とうとうこの戦いも最終回か」
「だったら悔いのない戦いをしましょう!」
「ああ、というか絶対に負けられないからな!」
「うむ・・・その時うちらはどうなるじゃろうな?」
「お姉ちゃん、どんな結末でも受け入れないと」
「・・・そうじゃな、たとえ最後だとしても全力を尽くそう!」
よしよし、それじゃあ最終回に向けて頑張るからこの辺りで〆るぞ。

「「「「「「それでは次回もお楽しみに!」」」」」」
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