オラオラオラ! 魔人ブウ! 俺たちも出てきて……ってあれ!? なんだ、ここ!?
ちっくしょー!! また別の時間に来ちまったのかよ! 今度はどの時代だ!?
「い、いや……これは時間軸がどうのこうのというのではないのでは……こんな化け物、神としての記憶にも無いぞ……」
えっ、そうなの? うぅん……じゃあ、もっともっと未来なのかも……。
待てよ。そんな未来に人間がいるってことは、俺たちがブウに勝ったも決まったようなもんじゃん! いやーん! やっぱり強いってこわーい!
……なんだよ。お前? 知らねぇよ。こっちは魔人ブウを追いかけてきたんだから。
へ? マジンオウ? なんだそれ! 結構カッコいいじゃねぇか……。
ん? あれ。こっちには女の子たち。ははーん……。これは、化け物に襲われてるカワイ子ちゃんを助ける勇者ってところだな。
「襲われている、というよりも……何か大事な戦いの場に俺たちが乱入したような雰囲気だぞ……」
もう! ピッコロさんはそうやってフンイキを壊すようなことを……って、あれ。君。うん、そう、君。君が持ってるのって……。
せ、聖剣!? なんだそれ、かっけぇ!
いいなぁ! 俺も、一度でいいからそういう剣を持って、悪い奴をズバっと……。
なんか勇者! って感じだよなぁ! ……あっ、でも正義の死神ってのもいいなぁ……。
うぅん……。
だぁ、もう! お前はさっきから何なんだよ! マジンオウって名前はカッコいいけどさ。こっちには元大魔王がいるんだぞ! しかも神さまだったんだ! まっ、そんな元大魔王で神さまだったピッコロさんより、俺の方がメチャ凄くて強いけどな!
「……くっ……クソガキどもめ……」
へへん。その顔は信じてねぇな。いいぜ! 魔人ブウの前に、お前でこのウルトラ
喰らえ! ビクトリーキャノン!
……って、あれ? もう終わり? 嘘だろ! メチャ手加減したのに! 女の子の前で、俺様のすっげぇカッコいい戦いを見せてやろうと思ったのに……。
「……お前、その性格だけはどうにかしないと、本当に魔人ブウに足元を掬われかねんぞ……」
うるさいよ、ピッコロさん……。
……そう言えば、五分たってるのにフュージョンが解ける感じしないなぁ。なんでだろう。
「俺が知るわけないだろうが。まぁ、考えられるとすれば……悟空があの世にいた時と同じ原理が働いている……のではないか?」
それって、俺たちも死んじゃった、ってこと?
「そうではない。この世界の時間や空間が、俺たちのいる世界と完全に別物なんだ。だから、フュージョンの時間ルールが通用しないのではないか?」
じゃあ、ウルトラ超サイヤ人になったのに全然へっちゃらなのは?
「そこまでは知らん。ただ……無理やり次元の壁に穴をあけたから、その弊害として、一時的にあの世にいるのと同じ状態になっているのかも……」
なんだ。やっぱり死んでるみたいなもんじゃん。
ま、いいや。要するに、ここにずっといても、俺ってばガキのままってことでしょ。それは嫌だなぁ。それに、魔人ブウだって放って置きっぱなしだし。
よし! また次元に穴をあけて、今度こそ俺たちの世界に帰ろう、っと!
すぅぅぅ……
だあああっっっ!!!!
……さてと。今度こそ元の世界に戻らなきゃな。みんながブウに殺されちゃうかもしれないし。
ほら。ピッコロさんも早くしないと穴が塞がっちゃうよ!
「……い、いや……今、確かに悟空の気を感じたのだが……」
え? お父さんの? そんなわけないじゃん。あの世に帰っちゃったんだから。世の中には三人くらい同じ気を持った奴だっているさ。ほら、早く!
「う、うむ……」
待ってろよ、魔人ブウ! 今すぐこのウルトラ超サイヤ人になったゴテンクス様の恐ろしさを思い知らせてやるぜ!
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