俺は普通なので逃げたいと思います、生き残ればいいんだよ!   作:椎名叶

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サブタイトル思いつかないため適当。



あ、出て行っていい?え?付いてきて?嫌ァァァ!

胡蝶姉を助けて二日経ちました。

さすがは柱と言ったところでしょうか、暴れています。と言うのは嘘で柱でもさすがに痛い怪我だったらしくベッドで横になってます。

何で知ってるかって?そりゃあ…

 

 

俺が看病してるから、だよ。

 

 

羨ましい?‥俺だって本当なら喜びたい。けどな、でもな俺は鬼殺隊本部に連れていかれそうだから逃げたいです。

 

俺は深く嘆息を吐いてベッドの傍に置かれている椅子に腰かけ話しかける。

 

「調子どうですか?」

「貴方のおかげでほとんど痛みはないわ、ありがとうね。」

「いえいえ、じゃあここから出てっても「駄目ですよ!」そっすか…。」

 

俺の言葉を遮るように後ろから声が飛んだ、その声の主は胡蝶しのぶ、俺を絶対的に逃げさせない張本人。

 

「出て行くのは駄目です、まだ行くところが有るでしょう?」

 

行く、ではなく行かせるの間違いでは?とは思うが言うと鳩尾にパンチが飛んできそうなので言わないでおき、別のことで話題を変える。

 

「‥ところで、俺の羽織ってたやつは?」

「今頃ですか?まぁ良いです、血と土で汚れてたので洗いましたよ。」

 

屋敷が汚れる、とか思ってそうだ。いや、汚れるけど。

礼を言って、俺はふと思う。

 

名前、名乗ってないな。

でも二人は上からの指令だからさすがに名前は知ってるか。

 

そう思っていると話しかけてくる。

 

「あ、そういえば私貴方の名前知らないんですよね。」

 

前言撤回、知らないそうだ。

上の人ら名前ぐらい教えてやれよ‥。

 

「俺は隼だよ。ハヤブサって書いてハヤト。」

「ふぅん…。」

 

聞いておいてその態度は何ぞ!?‥別にいいが。

 

「しのぶ、知らなかったの…?」

「え…?」

「お館様言ってたけど…もしかして聞いてなかったの…?」

 

訂正、聞いてないだけだった。

上の人らごめんな。

 

「と、とにかく、私も名乗っておきます!」

 

逃げるようにそう言って俺に向かって名乗った。

 

「私は胡蝶しのぶ、姉さんに近づいたら命の恩人であろうと斬ります。」

 

怖すぎやて、姉さんに近づいたらって…俺さ看病役やで、確実に斬られるやん。

というかなぜ俺を看病役にしたし…。

 

肩をバシッと叩かれ振り返る、

 

「私は胡蝶カナエ!隼君、これからよろしくね!」

「よろしくお願いしま…あれ?」

 

これからよろしくね?それって末永くよろしくみたいな意味じゃ…、知らんけど。

まさか…ね?そんなことないよね!

 

―――――――

 

は、ははは…。

 

俺は乾いた笑い声を心の中で上げる。

頭大丈夫?とか聞かないでね、()()()()大丈夫だから。今は大丈夫じゃないかもだけど。

普通だと思うよ、俺の反応は。

 

だって、目の前にはお館様がいて、柱に囲まれているんだから。

 

 

なぜこうなったかは数刻前に話は遡る――――。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おー、空がきれい。」

早朝、俺は縁側で一人そう呟く。

何故早朝に一人で縁側にいるか説明してあげよう。

 

ただ普通に早く起きたからである。

それ以上の理由はない。

 

もう一度寝ようと努力はしたが眠気が襲ってこなかったので諦めて布団を出てとぼとぼと廊下を歩いていたら縁側についていた。

この間に逃げればいいのだろうが、その考えは脳内から消えていた。あまりにも空がきれいで見惚れてしまったからだ。

一人でただ空を見上げていた俺は驚かされ、「ひぇ」という間抜けな声を上げる。

意外な反応だったのか驚かした本人は笑って俺の前に出てくる。

 

「ふふっ、ごめんね反応が面白くて…ふふふっ。」

 

ひでぇ…。

 

お腹を抱えて笑うカナエさんに俺は顔を精一杯しかめて気持ちを表現していると俺の横に座ってまた謝ってくる。

 

「ごめんね、もうしないわ。」

 

そう言うカナエさんを横に俺は冷や汗をかいていた。

 

これ、しのぶさんに見られたら斬られるのでは…?

 

焦ってどうするか考えていると肩に手が乗せられる。

 

「そんなに焦らなくても大丈夫よ、しのぶはそんな子じゃないから…多分。」

「そうですよね…って最後なんか言いましたよね?」

「言ってないわよ。」

「多分って聴こえましたよ。」

 

「うっ」と声を出してバレたか‥みたいな顔をしてすぐに花が咲くような笑顔を見せる。

 

「そうだ、私の怪我が完治したのは知ってるわよね?」

「知ってますけど、どうしたんですか?」

 

もしかして、出て行っていいとかですか?と静かに期待しているが空しくも打ち砕かれる。

 

「付いて来てもらうわよ。」

 

やっぱりですかー。

では、せーの嫌ァァァ!‥ふぅ。

 

どこに行くかはある程度分かっているが一応聞いておく。

 

「どこへ?」

「勿論、鬼殺隊の本部によ」

 

予想はしていた返答、行くのはまだいいんだけど何の話をされるかなんだよなぁ。

あれかな?入隊しろとかかな?でもそんな話はないだろうな…。

俺には…わかんない★

 

考えるのを諦め俺がまた空を見ているとカナエさんが言葉を続けたので耳を傾ける。

 

「今からね。」

「――は!?」

 

少し遅れて驚き、カナエさんの方に向くと悪戯っ子のような笑顔を俺に見せた。

 

あ、この笑顔はやばいやつ―――

 

その瞬間、頸に衝撃が走るとともに意識が飛んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな事があって現在に至るわけだ。

目を覚ました瞬間の俺の顔はすごかったと思う、色んな意味で。

周りの視線が俺に刺さる中、お館様が口を開く。

 

「今日は来てくれてありがとうね、隼。」

 

その声に引き込まれそうになる自我を押しとどめて俺は平然(尚、心中では焦っている模様)とした顔で返す。

 

「大丈夫っす、お館様。」

 

少し生意気な感じだったかも、と言った後に後悔する。

 

見ないでもわかる、怒ってるやつやん。じゃなくてやばいやばいやばい!

特に風柱さんからの威圧がっ!

 

背中がなんかピリピリするとか思いながらお館様の言葉を待っていると後ろで正座していた風柱さんが先に口を開いた。

 

「お館様、この男は誰でしょうか?ご説明をいただいても…?」

「混乱させてしまったようですまないね。この隼は少し前に来た兄弟と関係があるんだ。」

「兄弟…?」

 

俺とお館様を除いた全員が首を傾げる。

俺は焦る、めっちゃ焦る。冷や汗が体中から噴き出る。

 

「もしや、時透兄弟のことでしょうか?」

「うん、そうだよ。彼は、()()()()()姿()()()()()()()()だよ。」

 

柱たちの視線が俺に集中するのがわかる。

俺は叫ぶ、大声で、心の中で。

 

 

 

 

 

 

 

なんでぇぇぇ、お館様知ってんのぉぉぉぉ!?

怖いんですけどぉぉぉ!?

 

 

 

 

 

 

 




テストがそろそろあるんで一週間程度時間が空くかもです。
でも二話ぐらいは投稿するつもり。

追記
タイトル少し変更致しました。ご迷惑おかけしますが今後ともよろしくです。

ヒロインは候補はいくつかあるんだけど…みんなは誰が良い?

  • 胡蝶しのぶ
  • 胡蝶カナエ
  • 真菰
  • 無一郎&有一郎
  • 『全員』だよなぁ!
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