龍はなんのために生きるのか   作:ミクス

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世界と災厄&閑話③

世界は選択を迫られる。

 

破滅か生存か…。

 

ここダバード王国とアイルラーゼン帝国の国境沿いにあるミハイル要塞では2つの軍が睨み合いをしていた。

 

帝国軍がダバード王国への侵攻を開始したのである。だが、ダバード王国も帝国が侵略してくるという情報を入手しており、こうしてミハイル要塞で迎え撃つことができたのである。

 

しかしダバード王国軍が迎え撃つ準備が整っても、帝国が侵攻を開始することはなかったのである。

更にもう1つダバード王国を悩ませるものがあった。それはこの要塞を落とすための攻・城・兵・器・が・見・当・た・ら・な・い・の・で・あ・る・

このような事情があり今もなおにらみ合いが続いているのだった。

 

しかしそんな平和な時間も不意に去ってしまうのであった。

 

「おい、なんだあれ…。」

「で、でかい…。」

 

遠くの方からこちらに向かってくるそ・れ・は見たことがないものであった。

帝国がよく使っていた魔導航空機とは比べ物にならない大きさを誇るそ・れ・は、しかし着実にミハイル要塞へと向かっていた。

 

2つの翼を持ち前方には大きな砲がある。さらには右翼と左翼に大量に取り付けられている魔銃と、魔導航空機を発着艦することができるように設計されていた。そ・れ・を帝国はこう呼んでいた。

 

空中戦艦ヘイムダルと。

 

こういうファンタジー世界にはあるまじき、科学と魔法の両方が組み合わさった集大成であった。この空中戦艦ヘイムダルを動かすには莫大な魔力が必要となるが、その魔力はあるもので補っていた。

 

ハ・イ・エ・ル・フ・の・魔・石・である。

 

まずは魔石について説明しよう。

魔石とは読んで字のごとく、魔力が込められた石のことである。

この魔石はダンジョンの最下層に近い階層の魔物や、森や海などに生息する普通よりも強力な魔物が極稀に落とすものである。

この魔石で作った道具はアーティファクトと呼ばれ国宝級のマジックアイテムとなる。

 

ではハイエルフの魔石とはなんなのか。

これにはハイエルフ特有のスキル【不老】が関係している。

通常のエルフは寿命が1000年ほどで迎えるが、ハイエルフには寿命がない。なんらかの理由で死なない限り生き続けることができるのだ。

しかし、脳が記憶をすることができる容量には限界がある。そこで魔石が登場するのだ。この魔石に今までの記憶を魔・力・の・塊・として保存することができるのだ。数千、数億年の記憶が魔石に保存され、ハイエルフの魔石は莫大な魔力を秘めているのである。

これによりハイエルフはなんらかの理由で死なない限り、死ぬことがないのだ。

 

さて、空中戦艦ヘイムダルの話に戻ろう。

 

この空中戦艦ヘイムダルの機関部はハイエルフの魔石が使われている。つまり帝国がエルフの集落を襲撃した理由は、この魔石を手に入れるためだった。

 

空中戦艦ヘイムダルは進むのをやめ停・滞・した。ミハイル要塞にいる王国軍は何もできずただ見ていることしかできなかった。

 

すると空中ヘイムダルは前方下部に付いている超長距離魔導砲に魔力を集中し始めた。魔力が溜まるのは数秒で終了、その後発射した。

 

この攻撃によりミハイル要塞は全体の4分の1が消滅、後には瓦礫すら残っていなかった。

更にこの攻撃を合図に待機していた帝国兵が一斉に前進を始めた。

そして両軍がぶつかろうとした瞬間

 

空・が・割・れ・た・。

 

中から出てきたのは黒いローブを着た者だった。顔はフードで覆われておりわからない。

 

「ここが、人間の世界か。」

 

一言喋っただけ。だがその一言でこの場にいた全ての人が恐怖した。足が震え、立っていられない。中には失神しているものもいる。

 

「ククク…。そう怯えるな。今日は挨拶しに来ただけだ。我は破滅の魔王ヴォイドである。人間諸君、破滅の時間だ…。」

 

そう言ってヴォイドは眼下に見える人間を見やった。

すると空中戦艦ヘイムダルから魔導航空機が発艦した。魔導航空機はヴォイドへ向けて機銃を放つが、ヴォイドに当たる前に空間が歪み当たることがなかった。

 

「ふんっ…。この程度か…。」

 

ヴォイドが手を手刀の形にして、横に一閃すると周りにいた魔導航空機はたちまち墜落していく。

 

「精々残りの時間を楽しむがいい…。」

 

そう言って空の割れ目に入り姿を消した。

 

この出来事はすぐに各国へと知れ渡った。

 

数百年に一度出現する魔王。

 

世界は選択を迫られた。

 

破滅か生存か…。

 

破滅の魔王ヴォイドが魔族の領域にある魔王城へと戻ると、7人の魔人が出迎えた。

 

「「「「「「「おかえりなさいませ、魔王様」」」」」」」

「うむ。」

 

7人の魔人は巨下のポーズをとり続く言葉を待った。

 

「ふぅむ…。強欲の魔人アヴァツィア、汝に任務を与えよう。」

「はっ!」

「先程、帝国領より強大な気配を感じた。故に、その者をここへ連れてこい。」

「かしこまりました。」

 

アヴァツィアと呼ばれた魔人は立ち上がり消えていった。

 

「あぁ…。楽しみであるな…。」

 

未来のお話

 

ある王国の王城に住む少女は先日7歳へとなった。今日は少女は1人で本を読んでいた。その本は小さい頃から何度も読み返している本である。

 

世界は龍と、災厄の戦いが始まりました。

 

龍の日常は破壊され龍の怒りが落ちました。

 

この戦いに人間が入り込む余地もなく、戦いの余波でたくさんの人間が亡くなりました。

 

龍は自由に生きています。

 

龍は誰にも邪魔される事はありません。

 

龍は世界の希望です。

 

龍は世界を見守っています。

 




閑話が1話として投稿できなかったので統合します。
読みにくくてすみません
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