龍はなんのために生きるのか   作:ミクス

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龍と狼

ワイバーン討伐から3日がたったある日。

 

今俺の目の前には数百匹の黒色と白色の狼、それから二回りほど大きい銀の狼がいる。

 

そしてその狼達は俺に平伏していた。

 

アーデルハイトは俺の隣であたふたしている。

 

どうしてこうなった…。

 

ワイバーン討伐の翌日。

 

朝からアーデルハイトとお喋りをしていた。

 

「先日はありがとうございました。おかげでレベルもたくさん上がりました。」

(そういえばどうやってステータスを確認しているんだ?)

「簡易鑑定板というもので確認しています。神龍様も確認してみますか?」

(いや、俺は自分で確認できるんだ。)

「もしかして鑑定スキルですか!?」

(そうだが?)

「凄いですよ!100万人に1人しか持っていないスキルですよ!」

 

鑑定スキルは結構凄いらしい。

 

俺の場合は多分、転生者特典だろう。

 

(それでだ。あの10人で今後狩りは出来そうか?)

「そうですね。もうちょっと連携の訓練を積めば1体の魔物であれば狩れそうです。」

 

それは何よりだ。食糧は自分たちで獲得できた方がいい。俺も龍の体になってからはかなりの量を食べるようになった。いや、正確にいうならいくらでも食べれるようになった。

 

(さて、それじゃあ俺は散歩してくるよ。)

「わかりました。」

 

散歩といっても村の周辺を飛ぶだけだ。

 

空の王を発動し空中へ。

 

空を飛ぶのは本当に気持ちいい。前世では絶対に体験することがないことだ。

 

しばらく飛んでいると突然前方にあった木が倒れた。

 

なんか面白そうなのでいってみるとしよう。

 

倒れた木の下に行ってみるとそこではでかい熊と大量の白と黒の狼が戦っていた。違った。狼が一方的に倒されていた。

 

狼達はまるで何かを守るように戦っている。

 

そして俺は狼達の守っているものを見つけた。

 

熊と狼が戦っている場所から少し離れたところに大怪我をしている銀の狼が倒れていた。周囲には10匹の狼が守るように立っている。

 

恐らく怪我の原因はあの熊だろう。かなり凶暴みたいだったし。

 

さて、どうするか。

 

…。

 

……。

 

………。

 

よし、助けるか。

 

狼達も無駄に死んでるし、銀の狼の怪我は今のままじゃ恐らく死ぬだろう。

 

それにあの熊美味そうだから。

 

そうと決まればすぐに動くとしよう。

 

爪に光力を纏い切れ味をよくする。

 

そして強襲。

 

突然現れた俺に熊は驚き動きが止まってしまった。

 

そんな隙を逃すほど俺もバカではない。そのまま爪で熊を一刀両断する。

 

これで熊は死んだ。後はあの狼の怪我を治すだけだが…。

 

「グルルルル…。」

 

思いっきり警戒されてしまった。

 

それもそうか。自分達がいくら頑張っても倒せなかった強大な敵を、目の前にいるやつが難なく殺したのだ。

 

俺的には警戒されていようが関係ない。

 

そもそも俺が行動を起こした理由はただの自己満足なのだ。行動を起こす前はつらつらと理由を述べたが、熊を殺してから気づいた。

 

俺は熊を半・分・だ・け・アイテムボックスに収納し、銀の狼の元へ飛び立つ。

 

近い場所にいるので直ぐに到着する。

 

周りの狼達が威嚇してくるが無視して、聖魔法を発動して銀の狼の怪我が治ったことを確認して、俺はせっせと村に帰っていった。

 

村に着くとアーデルハイトがやってきた。

 

「神龍様今日は早かったですね。何かありましたか?」

(ちょっと狼を助けたんだが殺気立っていたから帰ってきたんだ。)

「神龍様はお優しいんですね。」

(ただの自己満足さ)

 

2日後、狼達がやってきた。

 

そして現在に至る。

 

(アーデルハイト取り敢えず意思の疎通は可能か?)

「はっ!ちょっと聞いてみます!」

 

アーデルハイトが銀の狼に近づくと周りの狼がピクリと動いた。だがそれだけでアーデルハイトの接近を許している。

 

それからアーデルハイトは銀の狼に話しかけていた。

 

話すこと10分、どうやら話がまとまったようだ。

 

「神龍様、あの銀の狼は助けてくれた恩返しがしたいそうです。それから可能なら神龍様の配下になりたいといっていました。」

(なるほど。)

 

配下になりたいか…。確か龍の王が使えたはずだよな?

 

龍の王……竜もしくは知能の高い者を眷属にすることが可能。意思の疎通が可能。眷属となった者はどこからでも召喚可能。さらに全ステータスを2ランク上昇させる。更に自分の持つスキルを1つだけ与えることができる。(何度でも取替え可能)

 

(わかった。配下に加えよう。銀の狼が代表なのだろう?こっちにくるように伝えてくれ。)

「わかりました。」

 

アーデルハイトが伝えると銀の狼がこっちにきた。

 

(前脚を出すようにいってくれ。)

「前脚を前に出してください。」

 

龍の王を使うためには、相手に触れていないといけない。だから脚を前に出させた。

 

俺は銀の狼の足に自分の前脚を重ねた。そして龍の王を発動させる。

 

俺と銀の狼を包むように魔法陣が展開されそして消えていった。

 

成功したのか…?

 

(なになに!?何が起こったの!?)

 

ふぁっ!?誰の声だ!?

 

目の前の銀の狼がオロオロしている。

 

まさか……?

 

(……おい、俺の言葉がわかるか?)

(ふぇ!?もしかしてご主人様!?)

 

ご主人様呼びなのね…。

 

(そうだ。お前に龍の王というスキルを使ったんだ。だからこうやって話すことができるんだ。)

(そうだったのねご主人様!改めてお礼を言わせて。怪我を治してくれてありがとう。本当に助かったよ!)

(そうか、よかったな。それでお前には名前あるのか?)

(名前はないよ。ご主人様が付けてくれるの?)

 

名前ないのか。そりゃそうか。魔物だもんな。

 

(あぁ、名前をつけるよ。)

(ほんと!?やったー!)

 

そんなに喜ぶことなのか…?

 

まぁいい。名前だな。直ぐに思いついたのはこれだ。

 

①ギン

②ハク

③ポチ

 

③は無いな。①は安直すぎる。②だな。

 

②も安直だって?……気にするな。

 

(お前の名前はハクだ。)

(ハク…。私の名前…。ありがとうご主人様!気に入ったわ!)

 

お気に召したようで何よりだ。それとハクに名前をつけた時、結構魔力を持っていかれた。大体2万ぐらいだ。俺としては問題ないがな。

 

(ハク、お前のステータスを見てもいいか?)

(すてーたす?うん、いいよ!)

 

ステータスが何かわかってないな。

 

取り敢えず見させてもらう。

 

名前 ハク

種族 フェンリル

Lv 68

筋力 2370

耐久 1320

俊敏 8390

魔力 1640

スキル 韋駄天 空間機動 俊足 嗅覚強化 気配察知 暗視 縮地 統率 連携 強顎 思念 擬人化

 

ステータスを見る限り戦闘型ではないようだ。戦い方はヒットアンドアウェイか、もしくは群れでの数の暴力か。

 

一番最後にある擬人化は俺が与えたスキルだ。

 

(ハクスキルの使い方はわかるか?)

(すきる?すきるって何ご主人様!)

 

そうだった。ステータスがわからないならスキルも当然わからないか。

 

(じゃあアーデルハイトみたいに人の姿はとれるか?)

「神龍様?」

(うーん…。えい!)

 

ハクが力んだ瞬間、ハクの身体が眩い閃光に包まれた。

 

そして閃光が収まった時そこにいたのはケモ耳と尻尾が生えた少女がいた。

 

「え?え?えええええ??」

「ご主人様出来たよー!」

 

本能でスキルの使い方がわかっていたのか。

 

「神龍様どうなっているのですか!?」

(今までの話は理解できているか?)

「ハクさんが神龍様の配下になったのですよね?」

(そうだ。俺の配下になった時にあるスキルを使った。そしてそのスキルの能力で俺のスキルを1つハクに与えたんだ。それが擬人化。人の姿になることができるスキルだ。)

「そんなスキルが…。」

(理解できたようだな。)

 

後は大量の狼達をどうするかだな。

 

(ハクここにいる狼で全員か?)

「そうだよ。」

(アーデルハイト狼との共存はできそうか?)

「できます。戦力上昇にもなりますし、狩りに同行させれば少しは安全になるはずです。」

(わかった。それじゃあここに狼を住まわせよう。アーデルハイトは狼達の住まいを作ってくれ。ハクは狼達に指示を頼む。)

「「はい(うん)!」」

 

それから俺たちは村の規模を増やし、住めるところを増やしていった。




あ、どうもお久しぶりです。
なろう小説で投稿している作品です。広告の意味も込めてこちらでも投稿させていただきます。
それと『深海生活』は一旦置いておいて、新しい艦これの作品を書こうと思っています。
それではまたお会いしましょう。
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