Fate/Sprits Team   作:ふぇるみん

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いよいよ始まりますよオルレアン




第10節 開幕、オルレアン

あの自己紹介から数日が経ち、クロエたちはオルガマリーに呼び出され中央管制室に来ていた。

 

「さて、呼び出したのは他でもない。つい先程、第一特異点の安定化が完了した。場所はフランスのオルレアン、時代としてはあのジャンヌ・ダルクがいた時代だ。」

 

ロマニはタブレットから資料を取り出すとスクリーンに映し出す。

 

「見てのとおり、どのような状況になっているかは私達でも把握できないわ。だからこそあなた達で足を運んでもらい、原因となっている聖杯を回収してもらうわ。」

 

「オッケー!メンバーは決まってる?」

 

「ええ、立香君の方にはアルトリアオルタ、マシュ、そしてエミヤについて行ってもらうわ。」

 

「クロエちゃんには、取り敢えずどうなるかわからないから狂三ちゃんに天香ちゃん、そして反転折紙ちゃんに行ってもらうことにするよ。万が一戦力が足りなくなっても、マシュのシールドで呼び出せるはずだから。」

 

「分かったー。」

 

クロエが呑気に返事を返し準備をするため立香を連れて行こうとすると、それをオルガマリーが静止した。

 

 

「良い?これから行う人理修復は果てしない道のりになるわ。それでもいいのね?」

 

「はい!」

 

「ええ、もう私達は止まることは許されない。前に進むしかないんですから。」

 

「そう.....これより、カルデアは人理修復を行います。2017年より観測されない未来を取り戻すために、ここに、グランドオーダーの開始を発令します!!各員の健闘に期待します!!」

 

オルガマリーの宣言により今度こそ沸き立つ管制室。クロエもいい顔をしてコフィンへと向かっていくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方打って変わってシステム制御室。そこでは新規建造された発電所の管理をすべく開発に関わった【エジソン】【フェルミ】【クーロン】ことエレクトリカル三姉妹が携わっていた。キャロルやアリスたちは職員のサポートに回っているため不在である。

 

「さて、ようやく稼働できたわけですが......。」

 

「......

 

 

 

      なんでラヴィちゃん達居ないの?」

 

早速問題だらけであった。保護されていたディザスターたちが全員いなくなっているのだから無理もない。現在向こう側にいるシールドセヴンの面子に捜索を依頼したエジソンだったが、ある不安を抱えていた。

 

(これ、どちらにしろ特異点にディザスター達が迷い込んだ可能性は否定できないよね.....はぁ....。)

 

そう感じたエジソンは二人に相談し、通信を繋げた。

 

「こちらエジソン、琴里さん応答してください!」

 

幾度かのコールの後、画面が灯る。

 

『どうしたのよ、リソースに異常でも起きた?』

 

「こっちのディザスターが特異点に迷い込んだ可能性が出てきたの。」

 

『なんですって!?......あなたが言いたいことは大体察せたわ。』

 

「ええ、アリスちゃんを特異点に同行させてください。彼女なら多少なりとも対抗は可能です。」

 

『分かったわ。報告ありがとう。引き続き情報は集めてちょうだい。』

 

「それはもちろん。」

 

 

通信が切れた後、二人は机に突っ伏した。

 

「あーもう!厄介事ばっかりですね!!」

 

「落ち着いてよふたりとも〜焦ったらミスっちゃうよ?」

 

「まあそれもそうですが...!!」

 

言い合いは長く続くことになるが、後にこれが奇跡を生むことになるのは別の話。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、旅は始まる。

 

「これより、第一特異点の修復を開始する!目的地はフランス、オルレアン!!」

 

ロマニが短く言うだけで周囲の全員が全員目を合わせる。

 

「レイシフト、スタート!!」

 

その瞬間、クロエたちの目に映ったのは円のようなものだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーー目を開けば、そこは大自然だった。

 

 

           大空の滑空中でなければ。

 

 

「また座標間違ってるぅぅ!!!!」

 

「間に合わない...!!」

 

狂三も直ぐには霊装を展開できず、天香や折紙に関しては姿すら見えない。あわや開幕終了となりかけたとき、そのクロエの手を誰かが掴んだ。

 

「もう全く、世話を焼かせるわね...。」

 

「あ、アリスちゃん!?」

 

手を掴んだのは管制室でサポートをしているはずのアリスだった。ゆっくりと速度が落ちて5人は地上に着地する。

 

「た、助かった....。でもなんでアリスちゃんが?」

 

「エジちゃんからディザスターが特異点に紛れ込んでいる可能性があると連絡が来てね、回線を通じて今強引に現界している状態なの。表立ったサポートはできないけどこれくらいはね。」

 

「まーたディザスターちゃん脱走したの....。」

 

「せっかく苦労して捕まえたというのに全員逃げたんですか!?」

 

「....救えんな....。」

 

「....それで、立香たちは?」

 

「どうやら私が介入したときにバラバラになっちゃったみたいね....。」

 

アリスが行ったとおり、管制室では強引にアリスを通した為立香達とクロエたちと座標が寸断され、それぞれ別々の場所へとレイシフトしていた。

 

「.....どうするかなぁ....。」

 

仲間とはぐれたクロエたちの前途多難な人理修復はここから始まったのであった。

 

To be Continued...

 

 

 





マージで遅れてごめんね、イベントやら何やらしてたらめちゃくちゃストーリー忘れてて回復に時間かけてた

クラフィとFateコラボしてるから次もだいぶ遅くなりそう

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