Fate/Sprits Team   作:ふぇるみん

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英霊召喚までは行きたいなぁ


第6節 セフィロトとソロモン

「いやはや、ここまで生き残るとは思っても見なかったよ。」

 

何者かの声が聞こえた。一同は各々の武器を構えその声のする大聖杯に顔を向ける。その人物を見てオルガマリーの顔が一瞬崩れたのをクロエは見た。

 

「ああっ!...レフ、レフじゃない!どこにもいなくて心配したのよ!」

 

「ふん、生き残っていたか......

 

 

 

 

 

 

 

     このゴミ虫共めが。」

 

 

「「「!?」」」

 

「みんな!天使出力最大!この人からやばい気配がする!」

 

クロエの号令を受けて狂三達は天使を再度出すと自分達の持てる最大出力の武装を展開していく。そしてクロエ自身も道中で拾ったスナイパーライフルを向ける。

 

 

「あなたはレフとやらでは無いね!?」

 

「ああ、そうさ。レフは仮初の姿。そして、貴様らはここで消える。我ら魔神柱の手に寄ってな。」

 

「はん、仮初の姿ね?そんな汚い格好して。それに魔神柱なんて結局は柱。焼けば問題ないわ。」

 

「果たしてどうかな?ソロモン72柱のうちの大使である私がここにいるのだ。貴様等は返すことなく殺させてもらうよ!」

 

「へぇ.....仮初の姿でソロモン...ですか。」

 

「魔神柱も案外大したことなさそうだな。」

 

「我らセフィロトにかかればソロモンなんて足元にも及ばぬわ。」

 

「それに、仮初の姿ならそれ専門のプロが居るしね!」

 

クロエがそう言うと、全員がはてなマークを頭に掲げた。唯一レフはいち早く復帰すると持っていた聖杯を空に掲げた。

 

「ここまで来たご褒美にオルガマリーには今のカルデアスを見せて差し上げよう。」

 

「!?」

 

聖杯により空間が濁ったそれは全員の空に映し出された。だが、その空間はすぐに閉じられた。

 

「!?」

 

「ふん、たかがその程度の魔力濃度の魔術行使ですか。笑止!!これくらいなら私の手にかかれば解除可能です!」

 

「それにだ、仮初の姿やらなんやら言ってくれたが私は一人で7つの形態を持っている兎だぞ。少数程度蹴散らす謎訳もない。」

 

「君の遠吠えはどうしたのかな!?もっと!聞こえないよ!」

 

「エジソンちゃん!キャロルん!クーロンちゃん!」

 

空間を閉じた主はクロエたちの仲間であるキャロル・クーロン・エジソン三人衆だった。

 

「ふふっ、これでチェックメイトですね!クロエさん!」

 

「オッケー!立香くん!全員をマシュの後ろに!」

 

「あ、はい!!」

 

クロエの指示で全員がマシュの大きなシールドの裏に隠れる。そして、

 

「一か八か!!使えるなら!!」

 

クロエはなにかつぶやくと自身の両手に何かを発生させた。それを見た狂三達は何故かレフに哀れみの目を向けていた。

 

「あっ....。」

 

「えっ?ちょっと琴里、これどういうことよ?」

 

「クロエちゃんの奥の手が今そこに顕現してるのよ.....。対範囲宝具とでも言うべきかしら。私達が生まれる16年前、更にそれより前に開発され今もなお改修が続けられているクロエちゃんだけの兵装、【対神霊・精霊用ハイパー・メガ・ビーム・ランチャー】。魔神柱って言うくらいだから神霊特攻が刺さるかもしれないけども、それ以前に純粋な素の威力で潰れるかもね。」

 

「そんなの!....。」

 

「言いたいことはわかるわ。でも今この状況を脱するにはこれしかないのよ。」

 

琴里はクロエがメガビーをチャージする姿をみつめながらそう告げた。その数瞬の後、クロエのメガビーから奔流が溢れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結論から言うと、レフは粉々に消滅した。3人に気を取られていたレフは魔力反応ではないメガビーに気付くことができなかったのだ。レフが消滅したことにより聖杯も回収され特異点の崩壊が始まった。そしてカルデアへの帰還が始まったが.....。

 

「え?....帰れないの?」

 

『ああ、所長の肉体はすでに爆発により粉々に消失している。帰還したらすぐに君は消えてなくなるだろう。』

 

「そんな!....まだ誰にも認められてないのに.....!!」

 

ロマニからの報告を聞き茫然自失としているオルガマリーを見ていた精霊+四人は、

 

「....クロエちゃん、なんとかできる方法はないの?」

 

「....ある、といえばあるけど....保証が無いっていうか...。」

 

「望みがあるならやるべきだぞクロエ。」

 

「そうですわ。やってみてだめならそれまで、ですわ。」

 

 

「....はァァァァ....。」

 

クロエは勘弁したかのように両手を上げると懐から大きな結晶を取り出した。精霊達はそれが何かを一瞬で察した。  

 

「オルガマリー所長。もし本当に生きたいのであれば、悪魔と契約します?」

 

「悪魔?何よそれ。」

 

オルガマリーがそう返すのに合わせてマシュと立香もこてんと首を傾げていた。クロエは悪い笑顔で淡々とそう告げた。

 

「これは体内組織を蘇生させると共に内部構造から変える代物。通称【霊結晶】。」

 

「霊結晶って....!?」

 

「そう、私達の力の根源であり私達の核となる...言わば心臓のようなものですわ。」

 

「これを使えば所長は蘇生してカルデアへ帰還することができる。けど、その代わり身体組織が諸々変わって今までの自分では居られなくなる....それでも使う?」

 

クロエが冷たく言うとオルガマリーは考える間もなく口を開いた。

 

「答えは決まってるわ。【Yes】よ。人理修復という大きな目標があるのに、こんなところで一人では死ねないわ。それに、二人のサポートを残った人員だけではどうせ手が回らないでしょうし。」

 

「ふふっ、それでこそ所長たるもの。」

 

そう言いクロエはオルガマリーの胸部に霊結晶を押し込んだ。程なくして光が迸り同時に特異点の崩壊が限界に達する。

 

「...じゃあ、カルデアの英霊召喚で待ってますよ!!」

 

「ええ!....え?」

 

 

「「「は?」」」

 

そんなクロエの断末魔で特異点Fは終焉を迎えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「むう!.....そうだ!ここって...。」

 

「英霊の座だ。お前が英霊になるとは....何をしでかしたんだ?」

 

「あの精霊やらいっぱい連れてる彼女に蘇生してもらったのよ....。そうしたら...。」

 

 

「ほう...【あの子が霊結晶を使った蘇生をするなんて、あなたよっぽど気に入られたのね?】....お前か。」

 

「!?!?」

 

オルガマリーは声の主を探すべくきょろきょろする。まあ実際には上下左右の感覚なんてないわけだが。

 

「ああ、お前には見えていないんだな。」

 

「何なのこの声!?」

 

「この声の主はあのクロエとやらとその周囲にいた少女達にその霊結晶とやらを渡したやつだよ。」

 

【もう、そんな丁寧に説明しなくてもいいのに。】

 

くすんだ、そんな声があたりに響き渡る。しかしオルガマリーは未だにその声の中心を探そうと躍起になっていた。

 

【まあ、私はまだ皆の前には明かせない身だから。今は、ね?】

 

「......いつかは、その姿を見せてくれるのね?」

 

【来たるべき時が来たなら、ね?】

 

「なら、こちらから模索することは無いわ。どうやらあいつ等が呼んでいるみたいだし。」

 

そう言いオルガマリーは向こうの方に指を向けた。そこには一筋の光がこちらを呼び寄せるかのように輝いている。

 

【なら、一旦ここでお別れだね。】

 

「アイツらのこと、良く思ってるならなるべく早く会ってあげなさいよ?」

 

そう言ってオルガマリーは光の方へ足をすすめる。この手に平穏を取り戻すために。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、この時が来てしまったか。立香君が目を冷ましてからはや数時間。特異点Fを修復した私達は戦力増強のため英霊召喚システムの置いてある部屋に来ていた。もちろん私は必要ないけどあの三人を正式に呼び出さないといけないし、ということで自ら足を運んだ。

 

「クロエちゃんのおかげで魔力リソースには余裕がある。10騎までなら今のカルデアでもなんとかなるだろう。」

 

10騎、か。3騎は私達の仲間でうまることを想定して、立香君はオルガマリー確定召喚のために最低2枠。半分は運ゲー、か。

 

「よし!システム作動!」

 

既に魔力を取り込んであるシステムを戸惑いもなくダヴィンチちゃんが始動させた。大きく光の輪が飛び出しあたり一面を覆う。そしてその先には....。

 

 

「クラス、キャスター!」

 

「....ようやく、帰ってこれたわね。」

 

「.....所長!!」

 

そこには、クロエによって蘇生し精霊となったオルガマリーの姿があった。

 

To Be Continued......




無駄に頑張った感   


次回は完全にガチャ回?
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