Muv-Luv Alternative ハッピーエンドと退廃的な生活を目指す 作:白銀の勇者
突発的にナデシコ系の特典頼んじゃったけど……
まぁ、為せば成る。ってな訳で行ってみよ~
「……ん?」
やけに近未来的なブリッジのような場所の中、少女が目覚めた
その少女は先程、転生したあの女性だった
「……何処?ここ」
ちょっとフカフカで座り心地のいい椅子から降りて周りを見渡す
そして、視界の中にふと手紙のような物が見つかった
「手紙?」
それを手にとって封を開けて中の便箋を取り出すと読み始めた
『おはようございます。どうですか?転生した気分は』
そうだ。マブラヴオルタネイティブの世界に転生したんだった。とようやく思い出した
『あなたがいる場所はナデシコCのブリッジです』
もう一度周りを見渡して、そういえばこんな感じだったっけ。と心の中でつぶやく
『そして、ナデシコCが駐在してる場所は地球と月の間辺りの宇宙です』
「えっ!?」
少女は真正面のガラスから外を見る
確かに下の方は青く、上の方は黒かった。黒の中にはいくつか光が見える
初めての宇宙にはしゃぎたいが、まずは手紙を読む事が先決だった
『現在は重力発生装置で無重力状態ではありませんが、あなたの声一つで切り替えが可能です』
それを見てから、試しに重力発生装置、オフ。と言った
すると、いきなり変な浮遊感に見舞われ、銀色の髪の毛が重力に逆らい始めた
「あれ?私の髪の毛……銀色だったっけ?」
転生する前は黒色だったけど……と思いながらも手紙を確認する
『あと、あなたの容姿ですが、機動戦艦ナデシコに出てくるキャラクター、ホシノ・ルリになってます』
「ルリルリ!?」
いきなり衝撃的な事が書いてあり、思わず飛び上がった
体がふわぁと浮き上がり、天井に当たって地面に跳ね返ったりと面白い事になってるが、気にせず手紙を読む
『歳は十三歳です。名前は自分で決めてください』
「なんともまぁ中途半端な……」
『これからどうするかはあなたの自由です。それでは、新たな人生をお楽しみください』
ここで手紙は終わっていた
取り敢えず取っておくことにしたので、個室に行こうとした
その時、目の前にモニターがあらわれた
「きゃっ!?」
『初めまして。おはよう、こんにちは、こんばんは』
そんなことが書かれていた
「えっと……もしかしてオモイカネ?」
今度はモニターに正解。私はオモイカネと表示された
「今は自動運行中?」
『そう。今は地球の周りをゆっくりと移動している』
オモイカネの返事を見ながらブリッジから出る
「あ、そうだった。よろしくね、オモイカネ」
『よろしく』
忘れていたオモイカネへの挨拶をする
「そうだ。地図だせる?」
すぐに目の前に地図が表示される……太陽系の
「いや、この船の地図」
『オモイカネジョーク』
コケっと器用にこけるが、オモイカネは気にせずナデシコCの地図を出す
「えっと……今はここで……ここね」
自分の自室に設定してある部屋を見つけてそこに向かって歩き始める
ナデシコの中は複雑ではなかったのですぐに覚えれそうだった
ナデシコCの全長は240メートルだが、重力発生装置を切ってあるため、壁を蹴ってスイスイと移動する事が出来た
息継ぎができるプールみたいでコツは早目に掴めた
「あ、ここだ……って止まれない!?」
だが、自室の前をそのままスルー
「お、オモイカネ!重力発生装置オン!……ってぴゃっ!?」
彼女の言葉で重力が生まれてドスン。と地面に落ちる。仰向けで
「いたたた……これからは重力発生装置はずっとオンにしておこ……」
顔も打ったのか、顔を手で抑えながら自分の自室に行く
「……開けかた分からない……」
勿論、開け方なんて分かるはずもなく、そのまま立ち往生
どうしたものか。と困っていると目の前にモニターが
『ポケットにマスターキー』
「え?」
ガサゴソとポケットを漁ると、一枚のカードが
そして、扉の横にはなんともスキャンしてくださいと言わんばかりについている機械
そこにカードをスキャンすると、ウィーンと扉が開いた
「おぉ」
感嘆の言葉を漏らして中に入る
中は洋風でベッドとテレビ、それとコンロ等の調理器具、それに椅子とテーブルがあった
「あれ?調理器具?」
食堂があった筈……と自分の右側にスライドさせてあった地図を見る。もちろん食堂はあった
「あ、小腹が減った時のためか」
地図をもう一度自分の横側にスライドさせておく
「お腹が空いたら食堂でいいかな」
ベッドに座りながら部屋を見渡す
「……さて、これからどうしようかな」
これからのこと。このまま宇宙で退廃的な生活をしてもいい。だけど、この世界の主要キャラは殆どが死んでいる
前の自分みたいに誰とも付き合ったり結婚したりする事なく
「……よし、目標は主要キャラを桜花作戦終了まで生き延びさせる。それにしよう」
簡単じゃないけどね。と呟く
あ、と声を上げる
「ついでに退廃的な生活がしたい!死ぬまで!」
究極の馬鹿がここにいた
そうと決まればこれからナデシコでどう立ち回っていくかが重要だ
宇宙からの支援は流石に無理がある。だからと言ってエステバリスだけで地球に行ったところでかなり無理がある
ナデシコが降りたら目立ちすぎる。そんな事したら追われる身になるだろう
「……あ、オモイカネ。今日は何月何日?」
『10月22日、午後6時』
「10月22日…………もう始まってる!?」
マブラヴオルタネイティブは10月22日、主人公の白銀武がこの世界に来ることで始まる
つまり、もう始まってるのだ
しかも午後6時と言うことは207Bの訓練兵達とは既に顔見知りだろう
「一体どうしたものか……香月博士とコンタクトを取れれば……ん?香月博士?」
暫く考え込んで……
「そうだ!香月博士!」
彼女とコンタクトを取れればナデシコの事も何とかしてくれるだろう
彼女はブリッジに向けて走り出した
「オモイカネ!ハッキングの用意を!」
目の前に合点、了解、分かった、へいへい等々、オモイカネのモニターが現れるが、片っ端から消していく
その際に地図も消してしまったが、後でまた出せば問題ないだろう
ブリッジに入って艦長席に座り、ナデシコに搭載されているハッキング機能をIFSで起動させる。右手にIFSの媒体が浮かび上がる
IFSとは、
だが、ナノマシンの注入が必要不可欠なため、この世界では彼女しかナデシコCは動かせない
「オモイカネ、ハッキング場所は香月博士のパソコン。私はやり方が分からないけど出来る?」
『問題ない。ばっち来い』
オモイカネのそんな返答にクスリと来るけど、オモイカネはそんなの知ったこっちゃないと言わんばかりにハッキングを開始する
『ちなみに、やり方はこんな感じ』
と、オモイカネが説明書のようなものを表示させる
彼女はそれを読み始めた
オモイカネと彼女が作業に集中してる間にナデシコCについて説明しよう
ナデシコCは『一人一戦艦』のコンセプトの元、作られた三機目のナデシコだ
相転移エンジンと呼ばれる真空からエネらルギーを取り出すエンジンを三機も搭載している
そして、その相転移エンジンから得られる莫大なエネルギーを使ったナデシコの武器、グラビティブラスト。別名、重力破砲
空間を湾曲させながら発射する重力破を叩きつけるほぼ一撃必殺の武器だ
そして、ナデシコの周りにはディストーションフィールドと呼ばれるバリアが張られており、これは光学兵器やグラビティブラストを防ぐ事が出来るトンデモバリアだ
しかしミサイル等に効果は薄いようで、被弾こそしないが、ディストーションフィールド越しにかなりの衝撃がナデシコを揺さぶる事になる
ナデシコの武装はこのグラビティブラストと少しのミサイルだけ
そして、一人一戦艦だが、ナデシコCは彼女一人だけで運行させる事が可能なのだ
IFSにより、一人で戦艦を動かすなんていう夢物語と思われた事も可能になったのだ。しかし、スーパーコンピュータであるオモイカネの補助が必要不可欠だが
『終わり』
おっと、ハッキングが終了したようだ
「ありがと、オモイカネ」
『どういたしまして』
丁度電源がついてたらしく、メッセージを打ち込むことにした
キーボードなんてものはないため、IFSで文をイメージしたらメッセージは送信できる
だが、どうせならリアルタイムで会話をしたいのでチャット形式で会話することにした。IFS様々である
「こちら、ナデシコC艦長……あ、名前決めてないや」
勿論、これは送信されなかった
う~んと唸っていると、あちらから先にメッセージを送信してきた
『あなた、何者?』
今日は色々と起こる日だと私、香月 夕呼は思う
シロガネタケル。戸籍を見れば既に死んでいる筈の男がこの基地にいきなりやってきて、自分は違う世界から来た後、未来から来たと言い出した
普通なら独房にぶち込む所だけど死んでいる人間がここにいるのなら少しは信用ができる
だから、あいつが言う、前の私がやったように207B訓練部隊に所属させた。明日には戸籍諸々、用意し終わる
それでパソコンを一度切ったすぐ後。またパソコンが一人でについた
もう一度消そうとしたけどマウスのカーソルが出ない。それどころか画面は真っ黒
暫く経っても何もないからキーボードで適当に文字を入力してみた
そうしたら画面に文字が映った
考えられる手段は数個ある。もしも、これがハッキングで、あちらから何か言ってくる予定だとしたら
ならばこっちから仕掛けてやろう。と考えた
結果
「あなた、何者?」
見る限り私のパソコンにしかハッキングしてないから私の事は知っているだろう。だから敢えてこんな風に聞いた
そして、暫くして一人でに文字が映し出された
『私はナデシコC艦長、ホシカワ・ルリです』
……ナデシコCって何よ
「と、言うわけで私の名前はホシカワ・ルリで決定で~す。ぱちぱち」
半分棒読みでそんな事を誰もいない空間で言ったが、虚しいだけだった
ちなみに、漢字表記では『星河 瑠璃』だ
「我ながら安直な名前……」
ただ、機動戦艦ナデシコに出てくるキャラの名前をくっつけただけだったりする
「えっと……私は今、大気圏外……衛星軌道上にいます」
IFSに慣れてないため声に出てしまうが、しっかりとチャットは出来ている
『なにが目的?私のパソコンにハッキングなんかして』
「地球に降りてもいいですか?あ、場所は横浜基地です」
香月博士なら上手いことやってくれる筈だと思ってこうやって頼んでいる
『勝手に降りればいいじゃない』
「アメリカや中国に見付かって鹵獲しようと追われるのは嫌なんです」
暫くの沈黙
『なんで追われると分かってるの?』
「こちらにはあなた方の技術では考えられない物を積んでいます。と、言うかこの艦を見れば分かります」
ブースター噴かずに浮いてる戦艦なんて誰が予想できようか
『で、目的は?』
「BETAの殲滅」
『そちらになんの得があるの?』
「見返りなんていりません。ただ、殲滅し終わった後の退廃的な生活を約束していただければそれだけでいいです」
『l5img6hc43'k'ie3#s03ano』
何事!?と叫びそうになった
『ごめんなさい。ずっこけたわ』
どういうこっちゃ。と声に出したくなった
『退廃的な生活……って』
「ぶっちゃければニートです」
『ニート?』
「無職です。無職ながら安定した生活がしたいです」
夕呼が苦笑いを浮かべてる姿が簡単に思い浮かべれた
「それさえ確立してくれればオリジナルハイヴだろうが落としてあげますよ」
垂直にグラビティブラスト撃ちまくっとけばその内あ号標的消せるだろうし。と内心でぶっちゃける
『取り敢えず、今日の夜の内に降りてこれるかしら?話がしたいわ』
よし!と内心でガッツポーズをする
「そうですね。じゃあステルス機能で……あ」
ここで一つ思い出した
ボソンジャンプしたらいいじゃん。と
「えっと、じゃあ今から横浜基地横の海の中に行きます」
『待ちなさい。今から?』
「はい。会談は明日にしましょう。ナデシコの位置はそちらのパソコンに送っておきます」
『……まぁ、他国に見つかるんじゃないわよ?』
そこでチャットを切った
まぁ、見つけようにも見つけることができないやり方で移動するからいいのだが
「オモイカネ。ボソンジャンプ出来る?」
『大丈夫だ、問題ない』
「ここでネタって……まぁいいや」
ボソンジャンプに必要なのはイメージ
イメージは海底。場所は横浜基地の真横の海
ルリの体にナノマシンの媒体のような物が全身に浮き出る
それと同時にナデシコCも揺れ始める
『ジャンプフィールド固定。ジャンプ可能』
オモイカネが報告する
「ジャンプ」
その一言と同時にナデシコCは宇宙空間から消えた
横浜基地横の海底。そこにナデシコCはいた
ボソンジャンプにより、五分後の横浜基地横の海底に出現したのだ
ボソンジャンプとは『瞬間』移動ではない。ボソンジャンプの前後には必ず時間差が生じるのだ
それは何分後か何分前か……はては数秒前後か週を跨ぐか……
ボソンジャンプとは便利そうで実はそうでもない移動法なのである
「えっと……五分後?」
『はい』
「……成功か……疲れた……」
オモイカネが艦内のチェックをする。問題は何処にもなかった
ボソンジャンプは生身、もしくは何かしらの機体に乗って使えば疲労は最低限に抑えれるのだが、ナデシコのような戦艦でのボソンジャンプとなればそうはいかない
それはかなりの疲労を伴う
勿論、ルリとて例外ではない
「オモイカネ、水圧で装甲が歪んでたりは?」
『大丈夫だ、問題ない』
「うん……一応何があってもいいようにディストーションフィールド展開。朝までこの海域に滞在しておいて。あと、香月博士にナデシコの位置を送っておいて」
ふわぁ……とあくびをしてブリッジから去る
明日、夕呼との会談が待っている。疲れきった顔で行ったら失礼だろう
「そういえば、今の服……ナデシコクルーの制服だ……」
しかもオレンジ色の
お腹がすいたなんて事はなかったからそのまま自室に一直線。中にあったクローゼットを開ける
中には寝間着や私服等々。服は大体揃っていた。艦長服まであった
明日は艦長服を着よう。そう思って服を脱ぎ、寝間着を着た
そのままモゾモゾとベッドの中に入る
疲れていたからか、すぐに夢の中に入った
「……五分やそこらで横浜基地の横の海に来てるなんて……信じられないわ」
見張り兵に聞いたけど、空中から何かが降りてきたり音がしたりはしなかったらしい
音速を超えてきたらソニックブームが来るから……ワープした……なんていうのは物理法則とかに喧嘩売ってるし
相手はもしかしたら現行で最新機の不知火や近衛の武御雷よりも高性能な戦術機よりもより一層、性能がいい何かを持っているかもしれない
……取り敢えず、ナデシコとやらを見たいし明日はあっちに出向くとしましょう
……あ、白銀も連れていきましょう。もしかしたら白銀と同じ異世界から来た人間かもしれないし
そんな訳で10月22日からスタートです。ナデシコとかの説明で違ってるところとかあったら教えてくれるとありがたいです
次回はキャラ設定を投稿します
オモイカネは思兼とも書きますが、この小説ではカタカナでオモイカネに統一します
それと、オモイカネはギャグ要因でもあります