Muv-Luv Alternative ハッピーエンドと退廃的な生活を目指す 作:白銀の勇者
そういえば、私の階級ってどうなるのかしら?やっぱり少尉くらいかしらね?
ま、行き当たりばったりでも退廃的な生活を送るために頑張るっきゃないわね
「あなたの隊員証と階級。その他諸々よ」
「ありがとうございます」
夕呼の研究部屋。そこでルリはこの横浜基地で必要になる物や戸籍謄本を渡された
「えっと……星河瑠璃。性別は女……歳は十三。合ってますね」
「えぇ」
渡された物はIDカードやドッグタグ。それと辞令と書かれてる紙や制服だった
「IDカードはこの部屋に来るのに必要よ。あと、ドッグタグは認識票にもなるわ」
「あ、制服は着た方がいいですか?」
「そうして頂戴」
ルリはその場で着替え始める
「なんでここで着替えるの?」
「女同士ですし。え?もしかしてロリコンですか?」
「歳上好きよ」
「ならいいじゃないですか」
「まぁ、白銀も来ないだろうし好きにしなさい」
ナデシコの艦長服を畳んで夕呼の机の空いてる部分に置いて基地の制服に着替え始める
その時
「先生、ちょっと報告……に……」
武が入ってきた
ルリが武を睨み、ハイライトの無い目になったかと思うと
「香月博士。拳銃貸して」
「はい、どうぞ」
ルリがニヤニヤしてる夕呼から拳銃を貸してもらい、弾丸が入ってるのを確認して銃口を武に向ける
「死ね!白銀武!!」
「ひぃぃ!!?」
躊躇なく引き金を引く
武がダッシュで後退し、自動ドアを閉める
カンカン!と弾丸が金属製の扉に当たる
「いや~、見てて飽きないわ~」
「白銀武が来るの知ってました?」
ポイっと拳銃を投げ返す
「いえ?知らないわ?」
パシッと受け取ってホルダーに戻す
ルリも急いで制服に着替える
「いいじゃない。下着くらい」
「よくないです」
制服を着終わった
「……えっと、終わった?」
「香月博士。拳銃」
「止めろ止めて止めてくださいお願いします!」
武が45度に頭を下げる
ルリは武に近付き
「ふんっ!」
「ふごっ……!」
武の男の象徴に向けて踵で蹴りを一発
武は股間を抑えて床に撃沈。幾ら体を鍛えようが股間に何か喰らったら男は誰だって撃沈する
女には分からぬこの痛み
「で、何で来たんですか?白銀武」
「ゆ、夕呼先生にほ、報告を……」
「で、何かしら?」
「と、特に前回と変わりは有りませんでした」
「そ」
蹲ってる武の上に乗るルリ。武の顔は土気色に
ルリはブーツの踵で蹴ったため、とんでもない痛みが武を襲っている
どりるみるきぃぱんちとどっちが辛い?と聞いたら瞬間的な痛さはどりるみるきぃぱんち、辛さ的には股間蹴りだと言うだろう
「ほら、男なんでしょ?立ちなさい」
「男だから立てないんです……」
立てないように蹴ったんだから当たり前。と呟きならドッグタグを首にかけて襟の中に入れる
「そういえば、何か世界に影響のある出来事ってなかったの?」
「え、HSSTが落ちてきます……」
「……まぁ、時が来たら来なさい」
「はい……」
芋虫のように動いて去っていく武
ルリは移動し始めた武から降りた
本当に男はにしか分からぬこの痛み。プライスレス
「私の裸見たんですし風穴位は覚悟して欲しかったですね」
「股間蹴られた位で大袈裟ね」
「なんか立てないくらい痛い……と、言うか辛いらしいですよ」
「まぁ、そんな興味はないわ」
ルリは辞令と書かれた紙を見て目を見開いた
見間違いかと思って目を凝らしたが、変わらない
「あの……私の階級……『少佐』になってるんですが……」
「そうよ?あなたは今日から星河瑠璃少佐。所属は今の所A-01特別遊撃部隊撫子って事にしてあるわ。隊員はあなただけ」
ルリの階級は少佐になっていた
夕呼が色々とやって無理矢理少佐にしたのだ
「ほら、襟元に階級証付いてるでしょ?それ、少佐って事を意味してるから」
「は、はぁ……」
まぁ、基地でも見てきたら?と夕呼が言ったので、夕呼の部屋から出て横浜基地を見て回る事にした
なんとなくグラウンドに出ると、現在訓練中の207B訓練部隊
どうやら、戦闘訓練をしているようで、武と冥夜が模擬ナイフ片手に戦っていた
ルリはそっち方面はお手挙げ状態なので、そこら辺の段差に座る事にした
時々武が動きを止めて冥夜と何か話してるが聞こえなかった
「やっぱり軍人……体力が凄いこと」
本当に日常で困らない程度の体力しかないルリからしたら二人の訓練は普通に凄いと思えた
「……あら?」
まりもがこちらに気付いたのか、歩み寄ってくる
「君、何処から入ったの?」
子供がこんな所に居るなんて普通は考えられないため、こう聞くのが普通だろう。もっと怖い軍人ならまりものように優しく語りかけてはくれなかっただろうが
「あ、私は今日からこの基地に配属された星河瑠璃少佐です」
「え……?あっ!し、失礼しました!私は神宮寺まりも軍曹です!」
襟元の階級証に気付いたのか、まりもが敬礼する
「私のことはお気になさらず。訓練を続けてください」
「はっ!」
まりもが歩いて戻っていく
暫くして、時間になったのか武と冥夜がナイフをしまう
ルリは武の元に歩いていく
「さっきぶりです。武さん」
「え?って、ルリちゃん!?」
「あ、私の階級ですが……」
「白銀!少佐殿を名前で呼び、さらにちゃん付けとはいい度胸だな?」
「え!?少佐!?」
「はい。本日付けで配属になった星河瑠璃少佐です。以後よろしく」
「敬礼!」
千鶴の号令に訓練部隊が従い、ルリに敬礼する
「あ、堅苦しい事は別にいいので」
敬礼を解かせるルリ
どうも敬礼はされるのは苦手らしい
「では、訓練頑張ってください。軍曹、訓練の邪魔をしてすみませんでした」
「いえ!とんでもありません!」
手をヒラヒラとさせて基地の中に戻っていくルリ
そういえばもうすぐ昼食だっけ。と思い、トイレに入ってボソンジャンプでナデシコCに帰ったのだった
その日の夕方
「そういえば、あの少佐……白銀とどんな関係なの?」
「やけに親しそうだったけど」
「あ~……知り合いかな?」
「でもちっちゃくて可愛かったよね~」
「確か十三歳だったか?」
『十三歳!?』
壬姫の言葉にツッコミを入れたくなった武だったが、スルーする
ルリの歳を聞いた冥夜、千鶴、壬姫が思わず声を上げる。慧も目を見開いてる
「その歳で少佐とは……」
「それよりも軍属なのが意外ね……」
「(今日から)軍に入ってたのは知ってたけど少佐ってのは知らなかったんだよ」
「そりゃ言ってないですし。知らなくて当然です」
「そりゃそうだ……あれ?」
一人、声が多い
武が横を向くとそこにはルリが
「うぉっ!?」
「やっはろ~。訓練お疲れ様です」
「け、敬れ……」
「しなくていいです」
ルリは一人で黙々と豚の生姜焼き定食(合成食材)を食べていた
味があまりなく、お世辞にも美味しいとは言えない食材なのは分かってたが、調理法だけでそれなりに美味しくなるのは意外だった。PXで食事を作ってる人達は凄いと思ったルリだった
だが、何時も食べてる食材よりも美味しくないのは確かだった
「私に会ったときは最低限の挨拶だけで構いませんよ。榊千鶴訓練兵」
「え?私、自己紹介……」
「調べました。御剣冥夜訓練兵、珠瀬壬姫訓練兵、彩峰慧訓練兵。後は入院中の鎧衣美琴訓練兵。おまけの変態武」
「ちょっと待て!俺が変態みたいじゃねぇか!」
自分の扱いに抗議する武
「変態でしょう?私の着替えを覗いたくせに。後変態だけは敬語使いなさい」
「見たくて見たわけじゃね……ないです!」
今にもゼロ距離で拳銃を発泡しそうなルリだったが、その前に他が動いた
「武?どういう事だ?」
「ちょっとあっちでお話しましょうか?」
「早く行くよ?時間なくなるから」
「強制連行……」
「え、ちょっ、なんか皆キャラがちが……助けてくれぇぇぇ!!」
武は四人に連行されていった
ルリは満足した顔で最後に残った味噌汁を飲み干し、呟いた
「ば~か」
ルリは食器を片付け終わった後、夕呼の部屋に出向いていた
一つ、貰いたいものがあるのだ
「戦術機のシミュレーターのデータが欲しい?」
「はい。出来たらヴォールク・データ等の仮想訓練用のを」
ルリの持つエステバリスとナデシコCにはハイヴ内のデータ等は入っていないのだ
その為、夕呼から貰ってナデシコの中で訓練をしようとしたのだ。ナデシコCの中にはエステバリスのシミュレーターもある
「いいけど……何に使うの?」
「エステバリスの訓練です。調整はこちらでします」
「そう……分かったわ。はい」
夕呼はUSBメモリをルリに手渡した
「早いですね……」
「バックアップはそれなりにあるのよ。あ、ヴォールク・データを使ったのならリプレイでも何でもいいからこちらに寄越しなさい」
「分かりました。では」
夕呼の部屋から出てボソンジャンプは使わず昼頃に使ったトイレに入ってボソンジャンプでナデシコのブリッジに移動する
時間差はルリがボソンジャンプをする二秒前。この瞬間、先程のトイレに行くとボソンジャンプ前のルリに会えるのだが、そうするとルリはこの先の時間軸から消失する
言うならば手の込んだ自殺だ
『お帰りんごジャム』
「ただいマンゴープリン……じゃなくてオモイカネ、これのデータをエステバリスで使えるようにして」
『了解』
あ、USB使えたっけ……と思ってるとウィーンとUSBメモリの差し込み口が出てきたのでそこに差しておいた
『ジョーカー!』
「仮面ラ○ダージョーカーにはならなくていいから」
『いいえ、Wです』
「じゃあサイクロンは何処なのよ……」
艦長席の側を漁ってコントローラーを取り出し、格闘ゲームを起動
キャラは何故か右、左の漢字と、ゲキガンガー3しかなかった
ゲキガンガー3とは、機動戦艦ナデシコの世界で人気だったアニメである
ルリはゲキガンガーを選択。コンピューターは左にさせておいた
ガチャガチャとコントローラーを動かして遊んでると、ゲームが強制的に中断。目の前に完了。とモニターが現れた
「ありがと、オモイカネ」
コントローラーをしまってIFS認証装置に手を置く
「シミュレーター起動。使用機体、ナデシコC、エステバリス各機。フレーム選択、エステバリス01から03は陸戦フレーム、04から05は空戦フレーム」
ルリをモニターが覆う。その状態のまま、艦長席が稼働、段々と伸びていき、もたれる事が出来るようになっていた席は座ること位しか出来ないようになった
モニターの中はナデシコCのブリッジ、そして各エステバリスのモニターの様子が写し出された
ルリの全身にIFSの媒体が現れる
「ヴォールク・データ起動」
エステバリスのモニターにはハイヴと呼ばれるBETAの本拠地のような物の内部が写し出された
ナデシコは外で待機となっている
「状況開始。エステバリス、遠隔操作モード起動」
五機のエステバリスが手に持ったラピッドライフルを構え、ディストーションフィールドを展開する
神が色々とやったお陰で、エステバリスの燃料……ではなくバッテリーは常にMAX。突撃級の突進によるGでパイロットが気絶、そのままディストーションフィールドが解除されない限り、エステバリスがやられる事はない
とは言っても、無人エステバリスも衝撃で何処かの回路がやられれば、その時点でただのかかしだ
エステバリス各機のモニターに様々なBETAが写し出される
戦術機から見ると、要撃級が同じくらいの大きさなのだが、エステバリスの全長はたった五メートル。戦車級よりも小さく、兵士級や闘士級の二倍程度の大きさしかないのだ
「目標、反応路の破壊」
エステバリスがBETAに向けて突進する
エステバリスとBETAの戦いは最早蹂躙とも言えた
闘士級や兵士級が群がればディストーションフィールドを展開しながら少し動くだけで挽き肉に。戦車級はその口で食らおうとすればディストーションフィールドのせいで顎を閉じきれず、蜂の巣に
突撃級はディストーションフィールドにより、突っ込んできたら逆に大穴を空けられるという始末。だが、それはエステバリスが踏ん張ってたらの話で、死角からの攻撃はエステバリスが吹っ飛ぶ。ある意味一番厄介だ
要塞級の自慢の衝角の溶解液もディストーションフィールドを貫く事は勿論適わず、ライフルで蜂の巣に
要塞級もその大きさ故、ただの的。ディストーションアタックと呼ばれるディストーションフィールドを纏った体当たりで体内に侵入、ぐちゃぐちゃに掻き回して絶命させる。中から出てくる残りの小型BETAもライフルで蜂の巣に
「はぁ……はぁ……」
その五機のエステバリスを操作するルリだが、初めてのマルチタスクの全力の行使に額から大粒の汗を流し、息が切れる
マルチタスクとは、思考を分割し、物事を何個も同時に考えるという技術だ
ルリは思考を六つに分割。一つをナデシコの制御、残りの五つをエステバリスの操作に当てている
六つの思考で全く別のイメージを思い浮かべているのだ。その集中力は生半可な物ではない
「全く減らない……BETAの物量、ナメてた……!」
周囲のBETAを
しかも、時々ハイヴの上からも降ってくる。ハイヴは壁時々BETAだ
そして、とうとう各エステバリスのラピッドライフルの弾数がゼロになる
「こうなったらディストーションアタックで強行突破して反応路を破壊して帰還する……!」
エステバリス空戦フレームを前線に、各機がMの字に陣形を作る
「ディストーションアタック!!」
エステバリスがディストーションフィールドを纏いながら反応路に向けて突撃していく
道中のBETAは全て潰されるか挽き肉になり、突撃級の突進もエステバリスを止めることは適わず、風穴が増える
作戦時間は既に二時間を越している。ルリの集中力も限界だった
「見えた!反応路!」
そして、反応路を見つけた
「このまま壊す!!」
ルリがIFS認証装置をさらに強く握る
そして、反応路はエステバリス五機のディストーションアタックにより、五つの風穴が空き、活動を停止した
「後は帰るだけ……」
空戦フレームのエステバリスが陸戦フレームのエステバリスを持ち上げ、運んでいく
そして、ハイヴから脱出。光線級のレーザーをディストーションフィールドで弾きながらナデシコCに着艦。シミュレーターが終了し、モニターが全て閉じて艦長席が元に戻った
「はぁ……はぁ……疲れた……」
椅子と背もたれに全体重を預けて脱力する
着替えてなかったからずっと着ていた、夕呼から貰った制服は汗で冷たかった
「……シャワー浴びて洗濯して寝よ」
だが、立っても足がガクガクだったので、暫くは座っておく事にした
「問題は私の集中力かな」
シャワーを浴びながら自分の問題点を口に出す
「ハイヴ戦は長期戦になる……二時間程度じゃ駄目」
通常の戦闘なら特に問題はないだろうが、ハイヴ戦は違う。補給無し、休憩無しの戦闘
しかも自分はやられそうな戦術機を守りながら戦うことになると思われる。どうしようにも最低三時間は休憩無しで戦えるようにしたい
「毎日ヴォールク・データでのハイヴ戦を重ねて五機をなるべく長く動かせるようにならないと」
目的である主要キャラの全員生存
それを達成するので最重要な部分は桜花作戦でのオリジナルハイヴ戦
そこで207B訓練部隊の武を除く五人全員が死亡。00ユニットの機能停止と武の帰還は何をしても免れない。と、言うかこの二つは一セットなのである
この二つは諦める事にした。00ユニット……鑑純夏が機能停止しなければ武は彼女の再構成する世界に帰ることが出来ない
悔しいが、諦めるしかない。彼は帰らなければならない
この二人を除いて助けなければならない人物は何としてでも助ける。ナデシコCを沈めてしまっても。エステバリスを壊しても
それが、自分が作り出せる自分勝手なハッピーエンド
「そう。何としてでも」
シャワーを止めて髪の毛をタオルで拭く
体も拭いて下着を身につけ、寝間着を着る
「もうくったくた……」
『お客さんが待ってます』
いきなりオモイカネがモニターを出してきた
モニターにはナデシコCの前でウロウロしてる武の姿が
「……入れてあげて。ブリッジに誘導してね」
モニターが一人でに消える
疲労で歩くのもダルイ体を引きずってブリッジまで行く
時間は九時頃。消灯が何時かはしらないが、取り敢えず話だけは聞いてやろう。と思いながらブリッジに向かった
「こんな時間に何の用ですか?くだらなかったらエステバリスで挽き肉にしますよ」
「いや、それだけは勘弁してください」
ルリは寝間着のまま艦長席に座っている
「その……朝の事を謝ろうと思って……」
「……わざわざ股間蹴られに来たんですか?」
「ちげぇよ!なんで自分の息子蹴られに来なきゃいけないんだよ!」
「お望みならエステバリスのキャタピラでガリガリと」
「息子だけじゃなくて本体も死ぬわ!」
エステバリスのキャタピラなら武の息子を挽き肉にする事は容易い。勿論本体もおまけで挽き肉になるが
「その……ごめん!」
「あーもういいです。風穴空けさせてくれれば」
「死ぬって!」
45度に頭を下げた武だが、ルリのボケでツッコミに早変わり
「まぁいいです。散々仕返しはしましたから」
「やっぱあれは仕返しだったのね……」
「お望みとあらばロリコンって基地内に伝えますよ?」
「鬼畜か!?」
「鬼畜です」
「なん……だと?」
ボケとツッコミがしばらく続いた
「で、それだけですか?」
「いや、それだけじゃない」
「手短に」
「焼きそばパンを一つ作ってくれないか?」
「焼きそばパン……?何でいきなり?」
焼きそばパンと聞いてルリはあぁ、彩峰の事か。と理解した
EXTRA編だと焼きそばパン好きだったのを覚えている
「まぁいいですけど。自分でやってくださいよ?訓練で時間がないんです」
「いいけど……訓練?」
「ヴォールク・データの攻略を」
「ヴォールク・データ……確かハイヴ戦のシミュレーターだった筈だが」
「そうです。既に一回クリアしました」
「マジで!?」
「マジです。映像は記録してあるので見せてもいいですけど……二時間近くありますから見きれませんよ」
「二時間もやってたのか……?」
「BETAの物量を甘く見てたので。サーチアンドデストロイしてたらかなり時間がかかりました」
と、言うかちんたらやってたらそうなっただけとも言えますね。と追加する
「見ます?」
「見たいけど時間がなぁ……訓練のない休日に見せてくれないか?」
「分かりました」
武の返事に一言で返して席を立つ
「もう終わりですよね?」
「いや、もう一つ……」
「……疲れてるんで手短に」
立ったまま話を聞くことにした
「いや……俺もエステバリスを動かしたいからIFSってのを使えるようにして欲しい……って事なんだが」
イメージで動くロボット。戦術機のように自分で操縦桿を動かすのも良かったが、やはりそんなロマン溢れた機体は一度でも乗って動かしてみたいと思うのは仕方が無いだろう
「……別にいいですけど……」
「本当か!?」
肩を掴みかかりそうな勢いでルリに近づく
「ただ、辛いですよ?」
「え?」
「ナノマシン注入は不快感が凄いですしナノマシン処理中は精神が不安定になりやすくなります。場合によっては幻覚、幻聴を引き起こすトンデモマシンですけど」
「……マジ?」
「大マジです」
「……止めようかな」
「止めた方がいいと思いますよ。あ、ナノマシンは注射器でプスリと注入するので注射苦手だったらもっとオススメはしません」
「……ごめん、止める」
「その方がいいです」
あくびをしながら歩き、ブリッジから廊下に通じるドアを開ける
「あ、ナデシコの見学してても構いませんよ。ただ、私の私室に入って性的に襲ったりでもしたらオリジナルハイヴの中に生身で投入しますからね」
「やらねぇよ!ってか発想が怖すぎんだろ!」
ではおやすみなさ~い。と背を向けたままブリッジから去ったルリはそのまま自室に向かって熟睡した
武は興味本位でナデシコの中を見て回ってたら消灯時間がとっくに過ぎ、真っ暗な中、コソコソと自室に戻ったそうな
武ちゃんに発砲してsonを潰したのはやりすぎだと流石に思った。多分もうやらない
そしてルリも少佐はやりすぎだと思った。こっちは取り返しが付かないけど
ルリが途中から叫んでたのはナノマシンの闘争本能を高める作用のせいと言うことにしておいてください
次回もこんな感じでボケとシリアス(?)を混ぜていきます