ova化おめでとう
でもストーリーがゲーム版の続編なのはちょいと不安。
昔推してたアプリゲーがアニメ化の際にゲームにも実装されてない4部をアニメ化して初見バイバイしたのが記憶に残る故。
未久
私の妹
ちっちゃくて、あったかくて、でも将来の夢は学校の先生で。いつも文字しか書いていないような難しい本をいっぱい読んでいて。
前会った時は、もうすぐ小学6年生の勉強が終わるから、そしたら私より小さい子に勉強教えてあげるんだ! って言ってた。
凄くない?
小学6年生だよ?
お姉ちゃんと学年同じなんだよ?
あはは、まいったな
私、お姉ちゃんなのに勉強で妹に負けちゃうよ
──
未久は本当に凄いんだ。
どこに出しても恥ずかしくない自慢の妹なんだよ。
……
それなのに、どうして未久の病気は治らないんだろう。
私の伸ばした髪を羨ましがるのに、看護婦さんにお風呂に入れてもらう時に邪魔になるからって、未久は髪を伸ばそうとしない。
未久はそんな、人のことを思ってあげられる優しい子なのに。
未久は何も悪くないのに、
お父さんもお母さんも、
もちろん私だって悪いことなんてしたことないのに、
どうして未久は重い病気にかかって、ずっと病院から出られないんだろう。
どうして誰も悪くないのに未久が生きるために、いっぱいお金が必要なんだろう。
理不尽だ。
不公平だ。
幸せと不幸は人生で同じ量なんだ って。
何か……たしかそう、お母さんの持っていた本に書いてあった。
……なら、未久の不幸の分の幸せはどこへ行ってしまったんだろう。
未久の幸せが病気が治った後にやってくると言うのなら、それはいったいどれくらい先送りされているのだろう……。
……
未久
私の家族
大切な妹
勉強なんて算数以外からっきしの、運動神経しか取り柄が無い私が未久のために出来ること。
それが刀使だった。
荒魂と戦うのは確かに危ないし怖い。
でもお給料がいっぱい貰えて、学費も掛からない。
私がお金を稼げば、未久ももっと良い治療を受けられるはずなんだ。
……ならやる
私は未久のためならなんだってできる
なんだってやってみせる
私の命ぐらい未久のためなら惜しくないんだ。
──────
────
──
──髪を結う位置は若干高め。
髪を束ねて、ゴムバンドをくるくる捻りながら髪を通す。引っかからないように気をつけて、きちんと固くなるまで何回も。固くなったら最後にキュッと絞る。
仕上げにチェックのリボンを結んで完成。
制服を着たりなんなりして、身嗜みを整えたら、最後に未久のくれたひよこ柄のハンカチを二の腕にギュッと結ぶ。
あんまり強すぎると取れなくなっちゃうけど、絶対に落としちゃダメだから固めに。
鏡でハンカチとポニーテールの出来を確認。
よし! 完璧!
「それじゃ、今日も一日、頑張りましょー!」
ちょっと夢見が悪かった分、元気に声を張り上げる。
笑う角には福来たる
それを信じて私は今日も笑うのです!
──────
と、そんな感じで意気込んだは良いものの、入った寮の食堂はガラガラでした。
今日は早起きした上に、なんとなく身体を動かしたい気分だったから、ちょっと早めに来たんだけど、予想以上に誰もおりません。
そんなぁ〜、朝の気怠げなお姉様方を見るのが私にとって一番の保養になるのに〜
なんて思いながら食堂のおばちゃんから日替わり定食を受け取ります。
今日の日替わりは鮭の塩焼き
大きなホネを取って油断していると痛い目に会う憎ーいアイツ。
ガラガラとは言うものの、ぽつぽつと早起きな先輩が陣取る食堂内。
ただ、こうして早くに来る先輩は1人が好きな方が多いので不用意に近づくべきではありません。私は学習する人間なんです。
はてさてどこに座りましょうか。
そう思ってあたりを見回すと見知った背中を見つけました。
「飛鷹さん!」
「ん? あぁ、山城か。久しぶり」
「まだ数日しか経ってませんよー」
「お? そうだっけか」
私の方を振り返ったのは、黒髪に頭のてっぺんだけ白い面白い髪色をした男の人。
飛鷹恭侍さん。
私が刀剣類管理局の研究所に行った時に、相楽学長が一緒にしてくれた人でした。
「山城をここで見るのは初めてだな」
「いつもはもっと後で来ますからねぇ」
「あぁ、女子のゴールデンタイムか。流石の俺でもあの中に混ざる勇気は無いな」
「えぇ〜、あんな幸せ空間そうそう無いですよ〜」
いい匂いがするんですよ!と力説する私に飛鷹さんは呆れ顔。
「……山城の感性はちょっと男に似てるな」
「そうですかね?」
「そうじゃないか?」
「うー、まぁ、いいじゃないですか。男の人が女の子の輪に入りたいって思うのは邪念ですが、女の子が女の子の輪に入りたいって思うのは、普通のことですよ」
女の子の特権って奴です。
「そういうものなんだろうか」
「そういうものなのです」
「そうか。あ、山城。唐揚げいるか?」
「え⁉︎くれるんですか‼︎」
「鮭と交換ならな」
カチカチと箸を鳴らして笑う飛鷹さん。
「えぇ〜、飛鷹さんのケチ」
「等価交換と言え。その細い方の端っこでいいから」
「細い端っこは脂がのってて美味しいからダメです。こっちの太い方の切れ端ならいいですよ」
「それでもいいけどさ、ほら唐揚げ」
「わーい!」
────
もぐもぐと朝ご飯を食べていると一足先に食べ終わった飛鷹さんが話しかけてきました。
「山城、お前今週末も泊まりがけで行くのか?」
行くというのは研究所のことでしょう。
「んむ、そうですね。行く予定でふ」
「食べながらしゃべるなって」
「ん、失礼しました。飛鷹さんも行くんですか?」
「当然だろう。俺は君のお目付役だ」
「ご苦労様です」
「ああ、相楽学長に感謝しろよー」
「それはもう十分に」
私のわがままをどうにか通してくれた相楽学長先生には頭が上がりません。
──
私が何度も研究所に行くのには理由がありました。
まだ刀使として未熟な私は、荒魂との戦闘には出れません。
当然、お給料も出ません。お父さんたちだって、今の私にそこまで求めたりはしてないです。
でも、私は未久のために少しでも早く、多く、お金を稼ぎたかった。
そこで私は、相楽学長先生に無理を承知で、三顧の礼も真っ青なぐらい頼みに頼み込んで、最後には折れた相楽学長先生の取り計らいで、綾小路武芸学舎の管轄内で行われている研究のお手伝いを出来るようになったのです。
飛鷹さんは、そんな私が無茶をしないようお目付役として私の側に居るのです。
と言っても、基本的に土日だけで、学校にいる間はそうそう会うことは無いんですけどね。
────
──
曲がり角、ドンとぶつかり謝ります。
「おっ、と、山城か。ぼーっしてたら危ないぞ」
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──
お昼休み
いつもよりぎゅうぎゅう詰めの食堂、空いてる席に座ります。
「うん? なんだ山城、昼にこっち側に来るなんて珍しいな。ははーん。さては俺のカツを狙っているな。よかろうトレードと行こうじゃないか」
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──
午後休み
喉が乾いて飲み物を買いに。
「おう、山城。自販機の前で何悩んでいるんだ? 山城さえよければ何か買ってあげよう」
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────
──
キーンコーンカーンコーン
午後の授業も終わりまして、みんなが各々部活だったり、遊びに行ったり動き出す頃。
絶賛節約生活中の私は当然帰宅部です。
机に突っ伏していると、一つ疑問が湧き上がりました。
あれー?
なんだか飛鷹さんとエンカウント率が高い気がしますよ?
というかそういえば、先週の実験から妙に飛鷹さんと遭遇するような?
うーん、気のせいですかね
「なーに、考えてるのかな?」
「ふぉ!?」
机にうつ伏せていたら耳元で急に囁かれました。
聞こえたのは甘ーいロリータボイス。
なのに背筋に寒風ひゅるり
振り返るとそこには眉を潜めたピンクの髪の女の子
「つ、燕さん!?」
「正解ー」
「えっと……何のよう?」
「別にー? 最近おにーさんがまーた女の子にちょっかい出してるって聞いたから見にきただけー」
「おにーさんって飛鷹さんのことですか?」
「そーに決まってるじゃん。おにーさん以外にお兄さんって呼ぶ人いないでしょ」
いや知らないよ
そんなこと
「……そっかー」
「うーん、ねぇねぇお姉さん」
「何かなー?」
「恭侍おにーさんのこと。どう思ってる?」
「どう思ってるって──」
そんなこと急に言われてもなぁ
私、基本的に、まぁ、未久のことがあるし男の子の事とか考えてる暇無いし、一緒にいるならやっぱり女の子の方がいいし
まぁ、飛鷹さんは良い人だと思うよ? うん
「あー、優しい人かな? いろいろお世話になってるし良い人だと思いますよ?」
ジトー
あぅ、そんな目で見ないでくださいよぅ
当たり障りのないことしか言えなくてごめんなさいー
「──。まぁ、いっか。それじゃあねー」
「え? あの──」
燕さんは教室から出て行ってしまいました。
な、なんだったんだろう今の
──
ピロピロリン
スマホから流れる変更してないメールの着信音
開いてみるとそこには件の博士からのメールが届いていました。
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宛先:山城由依様
先日は実験協力ありがとうございました。
つきましては次回の実験日についてなのですが──
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報酬は前回同様、
全額前払いさせていただきます。
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返事は決まってる。
山城由依
原作開始時点 綾小路武芸学舎中等部2年生
現行 綾小路武芸学舎初等部6年生
人懐っこく明るい性格
好きなモノはおつまみ系と女の子
刀使をしている理由は妹の治療費のためだが、女の子とイチャイチャできると言う理由もある。
いずれは女の子にちょっかいをかけて反応を楽しむ変態に変貌するが、今から矯正すれば真っ当な女の子になれるかもしれない。
メール調は難しい。
スレ風とか自分には無理だと実感。