雛鳥と籠の鷹   作:筆折ルマンド

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たくさんの高評価、お気に入り登録ありがとうございます。
頑張らねば。
何はともあれ、女の子を可愛く書かねば(技量不足)


雛鳥の翼〈衛藤可奈美〉

 刹那、三合。

 

 私と飛鷹さんの竹刀が激突し、火花を散らす。

 

 突きを躱し、返しの逆袈裟斬りを受け流されて、互いに振るった竹刀がぶつかり電気が弾けたような音を立てる。

 

 いつもとは一味違う濃密な剣技の差し合いは、私の心を充足感で満たしてくれていた。

 

 ────

 

 師範の紹介してくれた飛鷹恭侍さんは、私の想像を遥かに超えて強かった。

 その剣は重く鋭く、精密で、判断を見誤れば一瞬で負ける。

 

 その強さは私を持ってして瞬殺続き。

 立ち合って2日目の、3度目の立ち合いでようやく飛鷹さんの太刀筋に身体がついていけるようになったほど。

 

 ────

 

 飛鷹さんの剣を一歩下がって様子を見つつ、切り返すタイミングを見定める。

 素早く流れるような途切れる様子を微塵も見せない連携の数々。

 不用意に打ち合えば、即座に竹刀越しに重い一撃を叩きこまれて動きを封じられてしまう。

 それを起点として展開される剣劇は終始劣勢。反撃の機を伺う間もなく嵐に巻き込まれるように押しつぶされて負けてしまう。

 実体験だから間違いない。

 

 だから、この攻撃に対して私は人の居ないがらんどうの道場の広さを惜しみなく使ってどんどん後ろに下がる。飛鷹さんの連撃と打ち合うのを拒否して機を待つ。

 元来、柳生新陰流は後手が強い流派。だから私もジッと耐え忍ぶ。私は本気で勝ちに行く。

 

 二つ躱して一つを受け流し、一つを受けて、また避けて。

 

 飛鷹さんのペースに乗らないように細心の注意を払う。

 

 こんな挑戦者の気分は久しぶりだった。

 

 数十回の太刀を一息で放った末に飛鷹さんがようやくほぅと息をついた。

 

 その一瞬を私はずっと待っていた! 

 

「ここ!」

 

 飛び込むように距離を詰めて鋭く切り上げる。息をつくため下段に沈めた竹刀でこれを止めるのは至難のはず! 

 

 けど、私の切り上げは飛鷹さんの竹刀の根元にぶつかり、飛鷹さんの竹刀にそって擦り上がる。

 

 竹刀を手元に戻すのが早い! いや、元から私が攻勢に出るのを予期していた!? 

 

 いや、反省は後! 

 

 今はそのまま上段に繋げる! 

 

 振り上げた竹刀。

 袈裟斬り! だけど当然のように受けながされて切り返しが迫る。

 

 逆袈裟……は威力が足りない! ほんの少し遅れるけど斬り払いで! 

 

 私の横なぎの一閃が飛鷹さんの太刀と真っ向から衝突して、ジーンと手に痺れが広がる。

 

 飛鷹さんと目が合った。

 ちょっと驚いた表情。

 でも、その顔は一瞬。すぐにぼおっと遠く見るような顔に戻った。私心を置いた剣士の瞳だ。

 

 飛鷹さん、我が強いのに切り替えが物凄く早い! 先生たち以外でこんな人始めてだよ! 

 

 間合いを取った飛鷹さんの型が変わる。

 今までの飛鷹さんは、天然理心流特有の中段の構えに刀を横に寝かせた平晴眼の構えを多く使っていたけど、今は剣術の基本となる五行の構えのどれとも違う、上段と中段の中間の高さで、八相の構えにしても崩れたような中途半端な構えをしている。

 

 ──なんでそんな

 

 変な構え

 

 なんて思った刹那、私の腕がねじれた。

 

 音もなく私を間合いに収めた飛鷹さんの一太刀が私の竹刀を強く弾き、竹刀が吹っ飛ばされたからだった。腕は曲がる時の車のハンドルのようにねじれ、私はバランスを失った竹馬から降りるように大きくたたらを踏んだ。

 

 飛鷹さんの目に合わせて、私の竹刀を弾いた飛鷹さんの竹刀のもの打ち(刃部分)がギロリと私の方を向く。

 このままだと袈裟斬りで真っ二つだ。

 

 けど私の体勢は完全に崩れている。この勝負、私の負けだ。

 

 ……

 

 でも──

 

 まだ負けたくない!! 

 

 その想いが私を動かした。

 構えを完全に解いて、しゃがんで飛鷹さんの横を走り抜けて危機を脱する。

 

 みっともなく逃げた私。

 それを見て、飛鷹さんが笑った。

「良い判断だ! そう、斬られなきゃ負けじゃない!」

 

 え? 褒められた? 怒られると思ってたのに。

 

 こともないように飛鷹さんが下段に構える。

「そんな不思議そうな顔すんなって。ここは格好つける試合の場じゃないんだぜ? 俺だって師匠とやる時は、マズくなったらそうやって仕切り直してたからな」

 

「そうなんですか?」

 

「おうとも、三十六計逃げるに如かずってな。それに、逃げるほど負けず嫌いの相手に逃げられるってのは気分が良いもんだ」

 

 飛鷹が晴眼に構え直す。

 

 その視線はまた、あの遠くを見る目に変わる。

 

「けど、次は無い」

 人が変わったように底冷えするドスの効いた声が道場に響き渡る。

 それなのに私の胸はギューって熱くなった。

 

 飛鷹さん本気だ。今の一太刀を避けられてちょっと怒ってる。

 きっと、いや、必ず次はもっと凄い剣が来る! 

 もしかしたら、次の剣で私はボッコボコにされちゃうかもしれない。

 

 でも、それが。

 こんなに強い人の本気を見れるのが、私は嬉しくてたまらない! 

 

「窮鼠猫を噛む。もしかしたら私が勝つかもしれませんよ!」

 

「やってみろ」

 ゴオッと飛鷹さんの闘気が膨れ上がる。

 

 アハッ! 火に油注いじゃった! 

 凄い! 

 怖いぐらいの気迫! 

 

 それなのに、私は次の一太刀が楽しみで楽しみで仕方がなくて、ニヤニヤが止まらない!! どうしよう!? 

 

 あぁ、飛鷹さん怒ってるかな? こんな顔してごめんなさい。でも、本当に楽しみなんです!! 

 

 一歩一歩踏み込む度に飛鷹さんの構えが変わる。

 型を無闇に変えるのは咄嗟の判断に迷いが出るから止めておけって昔師範に言われたことがある。けど、飛鷹さんはきっと迷わない。だから一歩ごとに私に斬りかかる上で最速の型を常に構え直しているんだ。

 その場その場の一度限りの型を瞬時に使いこなせると断じれるだけの実力と、それに裏打ちされた自信から来る圧力は、普通の人なら判断力を鈍らせて、ただでさえ大きい実力差を更に広げてしまうだろう。

 

 だけど、私には逆効果。飛鷹さんが型を変えるたび、一歩踏み込むたびに頭が透き通るように冴えていく。

 

 こんなにわくわくするの初めてだよ! 

 

 

 一足一刀の間合いまで

 

 三

 

 二

 

 い

 

 バァン!! 

 

 痛ぁ──

 

 肩が軋んだ。

 

 間合いに入る瞬間、飛鷹さんの重厚な一歩が突然消えるように加速した。

 咄嗟に構えた竹刀が飛鷹さんの一太刀を受けて私の肩に食い込む。

 

 でも飛鷹さんの太刀を受けたわけじゃないから負けじゃない!! 

 

 飛鷹さんの間髪入れない二撃目。

 私は全身のバネを使って刀を大上段から振るい、なんとかその一撃を五分に持ち込み受け止めた。

 鍔迫り合う私と飛鷹さん。でもすぐに飛鷹さんが体当たりをするように距離を詰めてきて、そのまま突き飛ばすように押し切られてしまう。

 

 吹っ飛ばされて、のけぞる身体。

 でも同じ手は食わない! 

 私はそこからステップを踏むように大きく下がって、足が止まらないように気をつけて体勢を整え──

 

 キュっと道場の床が鳴って、飛鷹と私の距離がキュっと詰まる。

 

 走馬灯のように時間がゆっくり流れて飛鷹さんの姿がよく見える。

 

 大きく踏み込んだ足。右腰に据えられた竹刀。紐で繋がっているかのようにピッタリと私に向けられ続ける竹刀の切っ先。

 深く沈んだ足腰に小さく折り曲げられた肘。

 

 既に射抜かれたと見紛うような鋭くも穏やかな眼光。

 

 完成された突きの構え。

 

 飛鷹さんがバネのように折り畳んだ全身にエネルギーを溜めているのが分かった。そして、そこから目にも留まらぬ突きが繰り出されるのが今から分かる。

 

 踏み込んだ足が更に床を踏みしめ、再びキュっと音を立てた。

 

 来るッ! 

 

 飛鷹さんの竹刀が動き出す刹那、

 私は両手で持っていた竹刀から左手を離して左足を大きく一歩下げ、半身になって目一杯胸をそらした。

 

 ゾン

 と風圧で袴が乱れる。

 さっきまで心臓があった場所に飛鷹さんの竹刀が走る。

 

 避けれた! 

 

 そう思うと同時に右手に握った竹刀が動き出す。

 半身になってギリギリで突きを交わしたことで、私の右手、そして竹刀は飛鷹さんの背中側を取っていた。

 このまま腕を振り上げれば飛鷹さんの背中に竹刀が当たる。

 

 後は飛鷹さんの横なぎの斬り払いが速いか、私の片手打ちが速いか。

 

 正直、実戦じゃこんな体勢の崩れた苦し紛れの一振りなんてマトモに喰らったってせいぜい打撲程度。飛鷹さんの突きから繋げた斬り払いとは技としての完成度は比べるまでもない。

 私の剣は飛鷹さんの身体に届かず、私は飛鷹さんの剣に真っ二つにされるだろう。

 

 それでも立ち合いなら! 一太刀になる! 

 

 勝てる! 

 

 動き出した私の竹刀。対する飛鷹さんの竹刀はまだ動き出していない! 

 

 取った!? 

 

 ぬか喜び。

 

 私の竹刀は動いた直後に、グッとつっかえ棒をされたみたいに止まってしまった。

 

 ガッチリと掴まれた感触に驚いて竹刀を見ると、私の竹刀の根本、柄に私以外の手がかかっていた。言うまでもなく飛鷹さんの手だ。

 飛鷹さんの左手が私の竹刀の動きを押さえ込んでいた。

 

 これって無刀取り!? 

 

 柳生新陰流にもある超近接距離で相手の刀の機先を素手で制する技だ。

 

 驚いている間にヒタリと私の首元に冷たい感触が。

 

 飛鷹さんと目が合った。

 剣士の目から人の目に戻った飛鷹さんがニカっと笑った。

 

「俺の勝ちだな」

 

「……ッ! はい!」

 

 飛鷹さんが私から離れる。

 

 凄い。ほとんど背中だったのに私の手が見えていたんだ。

 負けたのは悔しかったけど、それ以上に感動した。

 違う流派、違う術理の剣のはずなのに、恐ろしいほど噛み合う互いの剣に私は恍惚を覚えた。

 

 もっとやりたい! もっと知りたい! 

 私の胸に欲望が募る。

 

「飛鷹さん! もう一度お願いします!」

 間髪入れず、再び立ち合いを申し込む。

 

「ああ、いいぞ」

 

 快く私のお願いを受け入れてくれた飛鷹さんがスッと袋竹刀を構える。

「始め!」

 

「え!? ちょっと早──」

 4回目の立ち合いは10秒で終わった。最短記録更新。

 決着が着いてから5度目の立ち合いまで8秒。

 これも最短記録だった。

 

 

 ◇◇◇

 

 

 飛鷹恭侍さんは、折神家直属の特別な学生さん。

 学校は半ば通信教育のように自主学習が主で、専ら様々な任務で日本各地を飛び回ってるそう。その事を旅行みたいで楽しそうって言ったら、そのうちベッドで寝る夢を見るようになるぞって脅かされちゃった。旅鴉も楽じゃないみたい。

 現在は各地方の流派の近況の調査。

 簡単に言えば、有望な刀使候補のリストを作るためにあっちこっちの道場を見て回っているって話なんだけど──

 

 今は上手くいっていない様子。

 

 なんでも飛鷹さん単体だと、本当に折神家縁の人間なのか信憑性に欠けるらしくて、道場破りか何かだと勘違いされちゃうみたい。

 今回、中部地方の道場巡りに際して、結構大きいウチの道場に最初に来たのは、師範に紹介状を一筆してもらおうってことだったらしい。

 

 それで私は師範が紹介状をしたためている間、飛鷹さんに剣の鍛錬に付き合ってもらえることになったのだ。

 

 ────

 

 四度目の立ち合いを終えて休憩時間。

 道場に来るといつも師範が用意してくれるお菓子の「すあま」を恭侍さんと食べた。

 今日は道場の練習日じゃないから、奥で筆を滑らせる師範を除くと、道場内は私と飛鷹さんの2人っきりだ。いつもはすあまを貰って帰るんだけど、今日は飛鷹さんと言う特別な練習相手が居てくれるので、長居することにした。

 明日には道場を出ちゃうみたいで、もう少し立ち合ってみたかったっていうのもある。

 すあまはスポーツドリンクを飲んだ後に食べると甘くなくなる。とかそんな些細な話だけど、休憩時間の話もよく弾んだ。

 似た味のモノを食べ続けると味がしなくなるのを舌覚疲労って言うんだって。

 

 ────

 

「そういえば、俺の呼び方は恭侍でいい。君より小さい子にも名前で呼ばれてるからな。苗字はどうもくすぐったい」

 

「そう? なら恭侍さんって呼ぶね! 恭侍さんも、私のこと可奈美でいいよ!」

 

 恭侍さんがキョトンとする。そんな珍しい事言ったかな? 

 フッと咳をするように手を口に添えて恭侍さんが笑った。

 

「私、何かおかしい事言ったかな?」

 

「あ、いや、ごめんな。そう言うのじゃないんだ。うん、よろしくな。可奈美」

 

 ──アレ? 

 

 胸がまたギューって熱くなった? 

 

「しっかし、男友達より女友達の方が多いのはなんだか健全ではないような気がして……。うん? どうした可奈美? そんな胸押さえて……まさか痛むのか!?」

 

 なんだか熱い胸に手を添えていると恭侍さんが血相を変えてズイっと近寄ってくる。

 顔が近くて、私は慌てて待ったをかけた。

 

「だ、大丈夫! 大丈夫だから!」

 

「……本当か?」

 凄い心配そうな顔をする飛鷹さん。

 

「本当本当! ぜーんぜん衛藤可奈美は元気です!」

 

 バンザイして元気なのをアピール。

 恭侍さんが顎に手を当てくいっと傾げる。そんなまじまじと見ないで欲しい。このポーズ結構恥ずかしいんだよ? 

「ならいいけどよ」

 

 うー、なんだか顔が熱いよ。

 

「そ、それよりそろそろ次の立ち合いしようよ!」

 

 なんだか無性に動きたくなって、脇に置いた袋竹刀を掴んで立ち上がる。

 恭侍さんはしばらく私をジッと見つめた後ぽんぽんと私の頭を撫でて袋竹刀を担いだ。

「──ああ、いいぜ。でも、キツくなったらすぐに言うんだぞ。我慢しすぎて手遅れになったら大変だからな」

 その一言は小さな子供に言い聞かせるように真剣な面持ち。

 

 心配性だなぁ

「うん! 分かってる! さっ、恭侍さんも構えて!」

 

 すらりと刀を抜くようにして私が袋竹刀を構える。

 

「ああ!」

 恭侍さんは背中から引き抜くように上段をブンと振って構える。

 

 審判なんて居ないから、私が「始め!」と叫んで走る。

 

 次は私が攻める番だと、目標を決めて恭侍さんに突撃する。

 当然、拙い攻めを見せる未熟な剣士は、たちどころに討ち取られてしまうのだけれど、それでも私は構わなかった。

 未熟なら、熟すまでやればいいのだから。

 

 

 ◇◇◇

 

 

 宴もたけなわ……、え? 違うの? 

 

 日暮れが迫り、そろそろ帰らないとなーと私が思い始めた頃。

 

 師範が奥の部屋から封筒を持って現れた。

 

「大変お待たせしました」

 

「いえ、大丈夫です。可奈美が付き合ってくれたお陰でいい鍛錬ができました」

 

「まあ、そうですか」

 

「え、いや、その、私の方こそ恭侍さんのお陰で楽しい立ち合いができて、凄い楽しかったです!」

 

「それは良かった。彼に頼んだ甲斐がありました」

 

「ええ、2日だけですが、可奈美にもいい経験になったと思います」

 

 にこにこ笑う師範の笑みが一層深くなる。

 

 ……

 

 アレ? 

 

「いえいえ、これからもよろしくお願いします。飛鷹さん」

 

「え、ええ、まぁ、また来た時は「それでは衛藤さん、これを」

 

 私にたぶん紹介状が入っているであろう封筒がポンと渡される。

 

 ……? 

 

「それでは飛鷹さん、衛藤さんをよろしくお願いします」

 

 ……

 

「え「え!? 師範! それってどう言う事ですか!?」

 

「実はこちらの飛鷹さんが、しばらくの間、貴女を道場巡りに同行させてくださるのです」

 さらりと師範が爆弾発言。

 いや、もし連れてってくれたらいいな〜とか思ったりはしたけど、本当にそうなるなんて!! 

 

「それ! そうなんですか!?」

 

 ……なんだか恭侍さんの顔色がすごい事になってる。

 

「お゛お、お……」

 

 朗らかに笑っていた師範の目が薄く開かれギーンと恭侍さんを睨め付ける。

「衛藤さんの才能を評価して、特別に同行を許してくださったのです。ですよね、飛鷹さん?」

 

 キョロキョロと師範と恭侍さんを交互に見る。振り返るたびにどんどん深く頭を抱える恭侍さんの姿。

「お、おおのれバ

 

 ギーン

 

 ……

 

「あの、ご迷惑になるのなら私は別に──いいんですよ?」

 

 私の言葉を聞いて恭侍さんの動きがガチーンと止まる。

 悪い事を言ってしまった気がして恭侍さんの顔を覗こうとすると恭侍さんがすっくと立ち上がった。

 そして私の頭を撫でる。

 

「大丈夫、一緒に行こう。この経験は可奈美の更なる成長の糧になるはずだ」

 

 恭侍さんはキメ顔でそう言った。

 なんだか師範に言わされてる気しかしなかったけど、それでも恭侍さんといろんな道場に行けるのはちょっと嬉しい……かな。

 

「よろしくお願いします! 恭侍さん!!」

 

「──おう! この俺にドーンと任せておけ!」

 

 師範はひたすらにこにこと笑っていた。

 

 

 ────

 

 

「それでは衛藤さんのお家への連絡もよろしくお願いします」

 

「ええ!? 師範、それは流石に……」

 

「……OK。まぁたぶん大丈夫だろ、ご両親も可奈美の事は理解しているはずだし」

 

「いや、そういう意味じゃないんだけど……」

 

 衛藤家。

 父、兄、可奈美の3人家族。

 

 この家で大乱闘スマッシュブラザーズが開幕される事になるとは、この時、飛鷹恭侍を除く全員が予感していた。




同じような戦闘描写で文の9割が終わりそう(実際、今回もそう)なので、道場巡りはカットします。

心理描写、場面の区切り方に違和感が残る…。
人の心は難しい…。

[本日のあらすじ]
飛鷹恭侍はかなり強い(今のところ)

どういった章構成が良いか

  • 話はキチンと、ヒロイン視点同量
  • 話はさっくり、ヒロイン視点中心
  • 気まぐれでも良い。
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