サムライ8の化身が鬼殺隊で無双していースか?   作:ルシエド

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冨、岡、義、勇。この世の全てを手に入れた男、海賊王ゴールド・ロジャー!
彼の死に際に放った一言は人々を海へ駆り立てた!

「冨岡義勇を失ったな……」



"幼い頃から互いの最大の理解者で甘酸っぱい距離感のまま告白に踏み切れず「チャラ男先輩とちょっと遊んでくるだけだから。大丈夫だって!」と言ってた巨乳幼馴染"を失ったな……

 勇義王、カードゲーム!

 勇を失ったな(YOU LOSE)……義を失ったならもう散体しろ!

 勇義王カードゲームでは今、遅延妨害パーミッションが大流行。

 「そうとも言えるし、そうでもないとも言える」が遊戯王の征竜やEmを超える『出せば勝ててしまう』害悪カードとして実装されてしまった!

 相手がいかなる台詞を吐こうと、「そうとも言えるし、そうでもないとも言える」で切り返し、ソリティアすれば論争に必ず勝てる!

 

 ―――人は彼を、勇義王と呼んだ。

 

 錆兎達が八八八八邸を訪れた翌日の夕方頃。夜に入る前の時間帯。

 その美人は、心底目の前の男の頭を心配していた。

 

「その髪飾り……間違いない……

 カナエ姫の姉妹剣士にして蟲の呼吸の達人……

 姉に連れられ『蝶の両羽』と呼び称される女剣士……胡蝶(こちょう)しのぶ」

 

「毎回これやんないと話せないんですか? 本当に頭大丈夫なんですか……?」

 

「ええと、とりあえず移動しながらでどうだろうか」

 

「冨岡さんもしっかりしてください。なんで車掌と会話するだけで僅かに動揺してるんですか」

 

「……切符切れたから問題はないと思う。俺に問題はない、うん」

 

 水の呼吸の剣士、冨岡義勇。

 結局彼に同行することを決めた八八八八八八。

 そして、もう一人の同行者……現花柱の妹、胡蝶しのぶ。

 三人は列車の隅の席を取り、対面式座席――いわゆるボックス席――に座り、仲良く……と言っていいのか分からない空気が広がっていた。

 

 冨岡義勇は立ち振る舞いこそ強力な剣士のそれだが、どこか頼りなく、無口無表情でこそないがあまり喋ろうとせず、時折オドオドとしのぶと八八の仲裁をしている。

 顔は端正だが目に弱さが垣間見え、鬼殺隊の標準的な隊服を無難に着こなしていた。

 剣を持って模擬戦をすれば、おそらく彼がこの三人の中で一番強い。

 

 胡蝶しのぶは目も覚めるような美人だが、戦闘の邪魔にならないよう髪を垂れ下がらない形に纏め、隊服を少年のように着こなしているため、口を閉じていれば少し美少年にも見える。

 そして口を開けば、丁寧語とは名ばかりのキツい言葉が飛んで来る。

 三人の中で主導権を握っているのは間違いなく、気の強い美人である彼女だった。

 

 八八はサイボーグらしく、脊柱型メモリーユニット『鍵』の中で、自分が将来的に見る走馬灯を編集していた。

 走馬灯映像の端っこに、無料お試し期間ソフト特有のロゴが入っていることに八八はまるで気付いていない。

 

 この三人は柱ではないが、『柱以外で柱くらい強い人』のアンケートを鬼殺隊内で取れば、まず間違いなく名前が上がる三人である。

 

 陰キャの体現だが、柱クラスの力を持つ義勇。

 ややトラブルを起こしやすいが、準柱クラスの力を持つしのぶ。

 そして、「不死川という名前の癖に全然不死じゃないしよく死んで家族を悲しませてるよな」とまだ言われていない不死川よりもずっと不死という、究極の不死の八八。

 過去の任務実績から、この三人が揃えばその戦力は柱をも凌駕すると推測されている。

 

「弁当を買ってきたが、どれがいい? 好きなのを選んでくれ、胡蝶、八八」

 

「ここで来たか!」

 

「八八さんは黙っててくださいね。ありがとうございます、冨岡さん」

 

「半分は黙っている……」

 

 八八は黙った。

 

 兄弟子の錆兎の影響なのか、義勇には舎弟気質が染み付いている。

 姉が鬼に殺されるまでの日々か、姉が鬼に殺され鬼殺の剣士となってからの、頼りになる年上の同門との日々か。あるいは両方が、彼の弟気質の根幹である。

 頼んでないのに自然に三人分の弁当を買ってくるあたりに実に性格が出ている。

 

 対し、しのぶは胡蝶姉妹の妹で、現柱の妹だが、姉気質だ。

 胡蝶姉妹が運営する『蝶屋敷』には身寄りの無い少女達が引き取られ、怪我をした隊士の治療にあたっており、この時代最先端の病院と言えるものである。

 身寄りの無い子供達はしのぶを姉と慕い、しのぶも相応に応え続けた。

 妹なのに姉気質なのはそういうことだ。

 

 よって、"説明役"は必然、しのぶが務めることとなった。

 

「八八さんは途中参加なので改めて説明をしておきます」

 

「こんな時に……いつもの分かりにくい説法ですか? しの八」

 

「八八さんの普段の台詞よりは分かりやすいと思いますけど……!?」

 

「よかったな……で……それが何の役に立つ?」

 

「任務の役に立つと思いますけど!?」

 

 八八に説明しようとしていたしのぶだが、そこで義勇がしのぶの肩を叩く。

 

「胡蝶、困った。迷子の子供だ。親とはぐれたらしい。どうしよう」

 

「それくらい自分で考えてやってください! 冨岡さんもいい歳した大人でしょう!」

 

「しの八がどう思おうが義勇が大人かどうかはオレが決めることにするよ」

 

「二人共話に横から入って来ないでください!」

 

 そう、それはさながら、鬼滅幼稚園の園児二人を引率する幼稚園のお姉さんの如し。

 

「八八さん、義勇さん、うろつかないでそこ座っててください。いいですね?

 よーしよし、迷子なんだね? 泣かないで、偉いね。

 お姉さんがお父さんとお母さん見つけてあげるからね。

 よしよし。涙をこらえたね。強い子、強い子……冨岡さんは座っててください」

 

「ああ、そうだ。拙者は"刀"を失っていたな……

 しの八、帰りに刀鍛冶の里寄っていいだろうか。

 鬼舞辻に拙者の刀をボキ…と折られてしまったのだ。

 鬼狩りの任務は急務ゆえ寄り道している時間は無いだろうが、帰りに寄ってほしい」

 

「……はあああああああああ!? ちょっ……それで任務に付いて来たんですか!?」

 

「友の助けにならんとすれば、準備不足でも駆けつける。それが侍の"義"」

 

「ありがとうございますっ……!

 不死身だからって自分の身の安全を適当に考えて無ければなお良かったです!

 ああもうどうしよう、鬼を殺す日輪刀はどこにでも転がってるわけじゃないし……!」

 

「ああ、それなら俺が錆兎から預かってきた日輪刀がある。

 八八の刀が作り直されるまで、当座の代用として使ってほしいそうだ」

 

「えっ」

 

「新しい技術を常に取り入れている里の最新作……と、錆兎は言っていた。

 日輪刀のノウハウを全部ブチ込んでいるから順当に俺の刀を超える作品になっているらしい」

 

「おおおおおっ!!」

 

「……」

 

 しのぶはどっと疲れた。

 迷子の子供を親の下に連れていき、列車から夕焼けの景色を眺めようと歩き回っていた義勇を連れ、代用の刀の握り心地を確かめている八八の下に戻る。

 まだ任務を始めてすらいないのに、途方も無い疲労感があった。

 "ああ私また振り回されるんだな"という、疲労感と共にある確信があった。

 

 ボケが二人でツッコミが一人。悲しみは過労死と共にやって来る。

 

「八八さんは途中参加なので改めて説明をしておきます」

 

「お前……いつも同じこと言ってる気がするな。なぜだ?」

 

「話の腰を折られたから繰り返してるだけです! ちゃんと聞いてください!」

 

「胡蝶……俺は少し寝ようと思ったんだが、うるさいぞ」

 

「冨岡さん寝てる間に窓から投げ捨ててあげましょうか?」

 

 ようやく話が進みそうな気配があった。

 

「いいですか。

 今回の任務は、送り込んだ隊士が一人も帰って来ない洋館の調査です。

 始まりは『(カクシ)』が得た情報からでした。

 鬼が住処にしている洋館があり、そこの鬼は血鬼術を使う……という話です」

 

「噂通りいい説明だ! ついていこう!」

 

「はい、ついてきてください」

 

 血鬼術。

 鬼舞辻無惨の血によって人喰い鬼に変じた者の一部が発現させる異能である。

 その多くは人智を超え、常識を無視し、魔法のような事象を引き起こす。

 八八達のレベルになれば血鬼術を使えるというだけの鬼など相手にもならないが、血鬼術は人智を超越しているため、事故のように柱が殺されることさえたまにある。

 弱い血鬼術使いは鬼殺隊に殺され、強い血鬼術使いに鬼殺隊は殺され、淘汰の理によって、『強力な血鬼術を持つ強力な鬼』が残っていく。

 つまり。

 

「既に十人送り込んでいますが、誰一人帰って来ていません。

 もしも私達が帰らなければ、次は柱が行くことになるでしょう」

 

 これから彼らが向かう先に、その"淘汰を越えた鬼"が居る可能性が高いということだ。

 

「ワクワクしかしねぇー!!」

 

「!? と、突然耳元で叫ばないでください! あーびっくりした……」

 

「……!?」

 

「あ、寝てた冨岡さんが八八さんの大声で起こされてる……」

 

 八八は突然叫んだが特にワクワクしていたわけではない。

 

「流石に鬼舞辻は居るとは思いませんが、十二鬼月が居る可能性は高いと思いますね」

 

「俺と胡蝶と八八……下弦なら楽かもしれないけれど、上弦以上なら八八の助力が心強いな」

 

「鬼舞辻と戦ったという八八さんが居れば鬼舞辻にどのくらい近い鬼か分かるかもですね」

 

「いい絵を描くんですよ! もう……

 センスがすごくて少年誌っぽいいい絵を描くんです!

 鬼舞八は強くて『負けた!』って思いました(本当は負けを認めていないので死なない)」

 

「絵……?」

「絵……?」

 

 十二鬼月。

 鬼舞辻無惨直属の、最上位の強さを持つ十二体の人喰い鬼。

 下位六体・下弦の鬼ならば義勇やしのぶでも一対一で倒すことはできるが、上位六体・上弦の鬼ならば義勇としのぶ二人がかりでも勝率は低いだろう。

 だが絶対の不死を持つ八八が居れば、勝つ確率も全員生還の確率も非常に高くなる。

 錆兎はそのあたりを計算に入れて頼んでいたのである。

 

 冨岡義勇は真面目な顔で話しているしのぶを見ながら、『俺の水の呼吸と胡蝶の蟲の呼吸が合わされば水虫の呼吸になるな……』と寝起きの頭でぼんやりと考えていた。

 

「いいですか。

 私達は周囲から、柱から一段下の存在に見られています。事実そうですしね」

 

「そうだな。錆兎やカナエさんは凄い、俺ではとても敵わない……」

 

「純粋に剣だけなら冨岡さんの方が少しだけ強いと思いますけどね……

 水柱の選定は実力と人の上に立つ精神面の比較が……いや何でもないです。

 というか前から思っていたんですけど、なんで姉さんが名前で私が胡蝶なんですか?」

 

「落ち着けしの八。嫉妬は"心眼"を曇らせる。カナエ姫の人徳と言えよう」

 

「なんで姉さんがカナエ姫で私はしの八なんですか???」

 

「胡蝶は胡蝶だ」

「その説明をする前に今の銀河の状況を理解する必要がある。少し長くなるぞ」

 

「んんんんんッ」

 

 話の腰が折られ、明後日の方向に話が流れて行こうとするが、しのぶはなんとか踏ん張り、キレるのをこらえ、二人の発言をほどほどに無視して本題の話を進めんとする。

 

 蟲の呼吸―――否、無視の呼吸。

 

「……話を続けますね。

 私達は柱のおまけみたいに見られてますが、次代の柱候補でもあります。

 姉さんほどの実力がない私。

 実力は錆兎さんに比肩する冨岡さん。

 多分今の十倍強くなっても問題児極め過ぎてて柱に選ばれなさそうな八八さん」

 

「この世のどこにも完璧なものなどない。拙者も然り」

 

「八八さんは完全無欠の問題児ですよ。というか、話を続けますが……」

 

「錆兎はかなり完璧な柱だと俺は思う」

 

「この世のどこにも完璧なものなどない。拙者も然り」

 

「やめてください私が発言スルーすると二人だけで会話のループ成立させようとするの」

 

 無視の呼吸が破られた……?

 

「とにかく。

 任務の達成も大事ですが、お二方には頑張ってほしいんです。

 私も頑張ります。死亡にしろ、負傷にしろ、柱の席が入れ替わる時のために」

 

「入れ替わり……?」

 

「私が見てる限りではその……

 お二人は全然名誉欲とか無いように見えます。

 新しい柱が選ばれる時、私は信用できる人間が代わりに入ってほしいと思ってます。

 鬼殺隊を支える『柱』ですからね。姉さんと並び立つ人が嫌いな人だとイラっとします」

 

「姉を思う気持ちは俺にも分かる。うん。頑張れ」

「私が造り名付けたプログラムであり、『姉妹愛』の概念だ」

 

「……これは私が高度に煽られてる? いやうーん……この二人……」

 

 八八と義勇が互いに対してはストレスを与えていないことに、しのぶは地味にイラっとした。

 はぁ、と溜め息を吐く。

 

「あまり知らない人間より、多少は信頼できる友人が柱になってくれた方が私は安心できます」

 

 どこか姉が弟を諭すような声色で、しのぶは二人に言う。

 

「友人か。うん。いいものだ」

 

 どこか弟気質を滲ませ、二人を見つつ義勇は呟く。

 

「間に合ったな」

 

「「 何が? 」」

 

「怖がらなくてもいい」

 

「私すごく無視したくなってきました」

「……?」

 

 八八は突然意味のわからないことを言い出した。

 

「お前達二人が死にそうだ。あと五分も無いと見た」

 

「「 えっ 」」

 

「拙者の心眼である。宇宙は無限、未来は不定、されどこれはいかんな」

 

 八八は列車の窓に足をかける。

 後世の時代に安全対策や自殺防止のため大きく開けなくなる列車の窓も、この時代ならばまだ容易に外に飛び出せるものが多くある。

 八八は列車外に飛び出し、義勇としのぶに頼み事を残していく。

 

「拙者の代わりに乗客全員に警告を頼む。列車が縦に揺れるぞ、何かに掴まれ、と」

 

 一も二もなく義勇が応じる。

 

「分からんが分かった」

 

 二人は普段からクソ回りくどく迂遠で分かり辛い説明をするくせに、有事には説明が足りない八八の言葉を信じ、動き出した。

 

「冨岡さんはこういう時こうなんだから……八八さん、無理はしないでくださいね」

 

 飛び出した八八は、空を蹴って列車よりも速く空を駆ける。

 

――金剛夜叉流 肆ノ型 犬掻き――

 

 周囲の物質の電子などに干渉し、電磁場を作って自分や金属を弾き飛ばす、金剛夜叉流の免許皆伝技である。

 サイボーグである侍が自分に使えば飛翔や高速移動が可能で、敵が同様に侍であれば敵を弾き飛ばすこともできる。

 これを使い、八八は汽車に先行した。

 この時代の機関車は荷物がない状態での最高速度でも時速60km台。

 彼にとって、追い越すことは難しくない。

 

 そして見えた。

 破壊された鉄道のレールを。

 あまりにも徹底的に破壊された鉄の残骸を。

 未来と比べれば速くないとはいえ、これだけ大質量の列車が転倒すれば大惨事だ。

 乗客のほぼ全てが負傷し、多くが死亡する。

 "全集中の呼吸"も肉体の耐久力を上げられない以上、もしも気付いていなければ、義勇やしのぶもここで死んでいた可能性が高かった。

 

 だがそれももう、もしもの話。

 

「『犬掻き』」

 

 八八が力を込め、強く狭い磁場を作る。

 鋼の塊である列車は強力な磁力干渉により、磁場と反発する磁力を与えられ―――破壊されたレールより少しばかり高い位置に作られた『磁場のレール』の上を、通過していった。

 100t前後の重量に相応の出力が求められ、八八の鍵ライフがゴリゴリと削れていく。

 

「っ」

 

 歯を食いしばり、八八は列車が通過を終えるまで、磁力のレールを維持し続けた。

 通過を確認し、犬掻きで飛翔、列車最後尾の扉から列車内に戻る。

 優れた洞察力で既に何が起こったのか理解していたらしく、最後尾の車両にて待っていた義勇としのぶが、ひと仕事終えた八八を出迎えてくれた。

 列車内が平然としているところを見るに、八八が列車を少し浮かばせたことによって生まれた振動は、それで怪我人を出すことも無かったらしい。二人はよくやってくれたようだ。

 

「拙者めちゃくちゃカッケェ……」

 

「自分にそんなこと言う人初めて見ましたよ私」

 

「よくやってくれた。あのレール……生殺与奪の権をいつの間にか敵に握られていたんだな」

 

「私は通り過ぎた後に見ましたけど、あまりにも徹底的な破壊でした。

 前の列車が通りすぎてから、この列車が通るまでの短い時間で破壊した、となると。

 考えられるのは二つ。

 軍隊規模の人数と装備で破壊工作が行われたか。

 強力な血鬼術で破壊されたか。

 どちらかだと思います。

 今通過したところは背の高い木々の森が広くレールの左右にあって、薄暗いですし」

 

「この時間帯なら、木々の合間は夜のように暗い、か……

 俺は前者は非現実的だと思う。後者、鬼の血鬼術だろう。打撃と斬撃の破壊痕が見えた」

 

「もうあそこは元のレールには戻らねェ。オレの右目の傷と同じだ」

 

「八八さんすぐ治るから体に傷なんて無いでしょう」

 

 戦いが近くなると、義勇としのぶの雰囲気は少し変わる。

 

 義勇は"錆兎のように"なろうとする。

 厳格で冷静な錆兎を真似ようとすると、義勇は段々無口で無表情で無感情になっていく。

 それが彼の思考を、より最適なものへと近付けていく。

 彼の中で『最も素晴らしい人間』と認識されている剣士に、彼は近付いていく。

 

 しのぶは"姉のように"なろうとする。

 少年らしさが減り、女性らしさが増し、気の強い女性から思慮深い女性に寄っていく。

 それが彼女の思考を、より最適なものへと近付けていく。

 彼女の中で『最も素晴らしい人間』と認識されている剣士に、彼女は近付いていく。

 

 憧れと尊敬が、彼と彼女に模倣という名の強化をもたらしていく。

 

 八八は今の自分が最高に好きなので特にそういうことはない。

 

「もし今のが、私達を狙ったものであるなら……

 私達は列車等は使わない方がいいかもしれませんね。

 一般人を巻き込んだ戦いになりかねません。

 次の駅で降りれば目的地も近いですし、そこからは歩いて移動しましょう」

 

「しの八がどう思おうが列車を使うかはオレが決めることにするよ」

 

「使うなって言ってるんですよ! おかしいのは耳か頭かどっちですか!?」

 

 しのぶはキレた。

 

 

 


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