和服が似合う強面任侠系。
以前万屋に行ったとき洋服でそとを歩いたら、その色気にやられた審神者に群がられ、和服を着るようになった。
和服だと色気はあるが、どことなく近づけないオーラを発しているそうな。
でもじつはかわいい物好き。甘いものも好き。
よくパフェとかケーキとか食べてます。
男に興味がないので、刀剣は少数精鋭でいいと考えているのに、ポンポンとレア太刀とか集まってきて、そろそろむさ苦しいと眉間にシワを寄せている。
短刀は癒し。現在見習い審神者の姪(14)と一緒に審神者活動を行っている。
その日、ある本丸に緊急の入電が入った。
どうやらまたやらかした本丸があるようで、元凶の審神者捕獲と、捕らえられている刀剣の救出が今回の依頼だそうだ。
それを読んでいた40代の男性はたばこの煙をため息とともに吐き出しながら、常によっている眉間に、深々とシワを刻んだ。
「…ちっ、またか」
所謂ブラックと表現される本丸への救出依頼は初めてではない。この本丸は、複数人の新たな審神者を育成し、強靭な刀剣を育て上げ、高実績を保ち続けているため、こういった要請へも対応を行っている。
さて、緊急性を匂わす入電の様子に、この本丸の審神者である彼、シキ(42)はたばこを灰皿に押し付けてから重たい腰をあげ、連れていく第一部隊へと指示を出しに行くのだった。
そこは、異常な場所だった。
審神者の力が満ちてはいるので、見た目は綺麗な状態。ただし、暗闇で虫の音も風にふかれて聞こえるだろう葉のささやきもない。無音。異常なまでの無の空間だ。
本丸への入り口は閉ざされており、なにやら封をするかのように札がはられていた。
それを審神者の力で強引に突破すれば、広がる景色はこれまでのブラック本丸とは様子が違う。
とにかく、本丸は広い。さっさと仕事を終わらせるために早々に、もちろん警戒しながら前へと進んで行く。
庭を横切り、何事もなく建物に到着する。
本丸の造りは大体どこも同じなので、迷うことなくそれはもうあっさりと縁側の広がる広い木造の建物へたどり着いてしまった。
「変、ですね…」
邪魔もなく、すんなりと進んで来れたことに、他のブラック本丸への殴り込みを経験していた堀川国広が呟く。
その澄んだ蒼い瞳を周囲の暗闇へ向けつつ、横にいる相棒である和泉守兼定も眉を潜める。
静寂が広がる異様な空間に、ああ、と相槌を打つのは布の下から鋭い眼差しでアタリを警戒する山姥切国広だ。
「主、今回は救出も含まれていたといってたな」
「そうだ、ここの審神者捕縛と一緒にな」
「だったら、ここの本丸の刀剣達はどこにいったんでしょう」
シキを守りながら散開している他の刀剣も眉を潜めた。
「皆さん、ひとまず中に進んでみませんか?」
唯一の短刀である平野藤四郎が主であるシキに寄り添いながら提案をした。それに頷き、無造作に庭から木造の廊下へと足を踏み入れたときだった。
「…っ!」
「主、後ろへ!!」
すぐさま反応したのは、平野だ。
天井裏から突如現れた敵に主を庇うため、相手の刀を受け止めギリギリと鍔迫り合いを行う。
堀川は主の前へ、そして、背後を警戒した山姥切や和泉守は迫ってくる打刀と戦闘を開始する。
「主!庭はお任せください!」
先ほどまでなにもいなかった庭からも検非違使が近づく。それにいち早く反応したのはへし切長谷部だ。
「骨喰は主の守りを!」
「わかった」
骨喰藤四郎は刀を構えつつ、堀川と共に主の護衛に回った。
「くっ…そこ!」
キンッと刀を弾いた平野は、相手の懐にするりとはいり一閃、さらに止めとばかりに背後に回り首へ一閃放つ。
「なぜ検非違使が!」
「さっきまでは気配すら感じさせなかったのに…」
平野が左上から飛来した脇差しを倒すと同じく、右から迫っていた打刀を山姥切と和泉守が一閃してあっという間に黙らせ、さらには庭から着ていた打刀と短刀を長谷部の速い太刀が凪いで倒した。
倒しきると、また静寂が戻ってくる。
だが、何か先ほどと様子が変わった。
「……あ、風が吹いてる?」
堀川が先ほどまでとの違いに気づくと、ふと、平野が何かに反応した。
「どうした?」
「えと、なにか不思議な気配があちらから…」
気のせいでしょうか、と首を捻る平野は様子を見てきますとシキに伺いをたてた。シキが頷くと平野は足音を絶ちつつ廊下の先へと走っていった。
「あの方向だと、鍛刀部屋がある方向だね」
「…気になるなら行ってみるか?国広」
「うーん、行っていいですか、主さん」
「構わん、和泉守も行ってみてくれ」
「おう」
堀川と和泉守も、平野の後を追うように駆け出した。
「虫の音も聞こえるようになったな」
「ここは、いつもの本丸とは、なにか違う」
「そうだな…刀剣が見当たらないのもそうだが、検非違使が現れるとは…」
この後はどうするかとシキを中心に三振りは意見を交わす。
通常であれば、審神者の執務室や刀剣がいそうな場所を探すのだが…。
そんな話をしながら前田達を待っていると、三振りが行った先から和泉守が走ってきた。
「主!来てくれ、鍛刀部屋が封じられている!」
「封?……山姥切、長谷部、骨喰もついてきてくれ」
シキの言葉に頷き、4人は和泉守の後を追った。
本作はリハビリも兼ねているため、誤字脱字に文法駄文と盛りだくさんとなります。
敵の人数とかふわってしてても気にしないでね。