特典で稼ぐ王者   作:ボルメテウスさん

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第16話 幽霊と怪物と食欲

「あの、本当にこんな所にいるの」

 

「まぁ目撃情報から間違いないだろうな」

 

そう言いながらクリスは周りを怯えながら見渡す。

 

そこは薄暗い洞窟の中に5人は向かっていた。

 

それは階段話や都市伝説、さらにはホラー映画などでも出てくる幽霊がいつ出ても可笑しくないホラースポットだった。

 

その中でクリスはりんねの後ろに隠れながら言う。

 

「なんで皆は怖くないんですか」

 

「いや、私達がこれまで戦ってきた奴ら全員幽霊みたいな奴らですよ」

 

「それはそうですけど」

 

「第一、俺自身も似たような感じだからな」

 

「あぁ」

 

「なんで、この仕事をしているのに、そういうのは苦手なんだ?」

 

「怖いのは怖いんですよ!!」

 

そう言いながら、クリスは叫ぶと共に

 

―――ピトッ

 

「ひぃ!!」

 

突然聞こえた音にクリスは眼を向けると

 

ブヨブヨした白い身体、目が退化し消失していた存在が立っていた。

 

「でっ出たあぁぁぁ!!!」

 

その姿を見た瞬間、クリスは涙目になりながら、叫んだ。

 

「あぁ、ターゲットのギギネブラだな」

 

クリスが叫んでいる間にもギギネブラはこちらに向けて巨大な咆哮が襲う。

 

その大きさは記録されているギギネブラよりも大きく、洞窟の奥が見えない程に巨大な存在になっていた。

 

そして壁際には一人の青年が座り込んでいた。

 

「これは一体」

 

「ちっまったく厄介な事になったな」

 

そう言いながらりんね達は構えた。

 

「この状況は一体」

 

「転生特典の暴走。

クリス、お前にも身に覚えはあるだろう」

 

「身に覚えって、もしかして」

 

「あぁ」

 

その言葉と共にクリスの脳裏にはりんねと初めて出会った時に戦った相手であるインフェルノモンの事を思い出す。

 

「それって」

 

「特典の暴走だよ。

モンスター系統の特典は本人の戦闘技術とは関係なく、その能力を十全に使いこなす存在だからな」

 

「だが、反対にそいつと良好な関係を築けなかったり、あのようなモンスターだと、こういう事も起きるからな」

 

そう言いながら、りんね達はそのままジュウオウチェンジャーを構える。

 

【イーグル】【チーター!】【スナッパ―!】【エレファント】【タイガー】

 

「「「「「本能覚醒!!」」」」」

 

【アーアーアアアーッ!】

 

その言葉と共にジュウオウジャーへと変身すると同時に構える。

 

「大空の王者ジュウオウイーグル!」

 

「電速の王者!ジュウオウチーター!」

 

「沼地の王者!ジュウオウスナッパー!」

 

「森林の王者ジュウオウエレファント!」

 

「雪原の王者ジュウオウタイガー!」

 

各々の名乗りを終えると共に全員が合わせるように叫ぶ。

 

「「「「「動物戦隊ジュウオウジャー」」」」」

 

その言葉と共に目の前にいるギギネブラはその身体を徐々にだが巨大になっていく。

 

「たっく、あの転生者を頼む」

 

同時にジュウオウチーターは走り出し、倒れている転生者を拾い、ジュウオウスナッパーと共にその場を離れた。

 

「任せておけ」

 

同時に二人はそこから離れ、洞窟から溢れ出したギギネブラは洞窟を崩しながら、地上へと溢れ出した。

 

同時にジュウオウスナッパーが作り上げた壁で取り出す隙ができると共に、ジュウオウイーグルとジュウオウタイガーとジュウオウエレファントの3人は手に持ったジュウオウキューブを手に取る。

 

【キューブイ~グル】【キューブタイガ~】【キューブバッ~タ】

 

「それは」

 

普段から聞きなれたはずのジュウオウキューブだったが、ジュウオウエレファントが取り出したのは色だけが同じだが、その形はまるで見覚えのない飛蝗の形をしたキューブだった。

 

「なぁに、俺も色々な所で仕事を請け負ったからな。

その時に手に入れたんだよ」

 

「そうだった、クロウに関してはあまり考えないようにしていたんだった」

 

その言葉に疑問に思いながら、ジュウオウエレファントはそのままジュウオウバッタへと乗り込んでいた。

 

「あの、クロウは一体」

 

「あいつは色々な所へと向かっているから気にするな。

この仕事以外でも金にならないやばい奴を手に入れているからな。

あれもその一つだろう」

 

その言葉と共に特に気にした様子なくジュウオウイーグルもまた乗り込み、それに合わせてジュウオウタイガーも乗り込む。

 

 

「「「動物合体!」」」

 

【タカ!トラ!バッタ! タートーバ!タ・ト・バ タ・ト・バ!】

 

その音声と共に、これまで聞いた事のない音声と共にジュウオウキングが誕生するはずだったが、3つのジュウオウキューブが合わさると共に、普段は見られない姿へと変わる。

 

胸には鷹と虎と飛蝗が合わさった紋章が埋め込まれ、その顔は緑色の瞳と赤い鳥を思わせる仮面をした戦士へと変わる。

 

「完成!ジュウオウキング・オーズ!」

 

その音声と共に新たな姿へと変わったジュウオウキング・オーズはその手に機械的な剣を構える。

 

「さっきの歌は?」

 

「歌は気にするな。

ジュウオウキューブの組み合わせで幾らでも変わるからな」

 

その言葉と共に蛇を思わせる動きでジュウオウキング・オーズの身体を締め付けようとする。

 

だが、キューブバッタの部分が光り輝くと同時に飛び上がり、剣の持っていない腕から爪が展開され、ギギネブラの身体を貫く。

 

「キシャアアァ!!」

 

その痛みに身体を振るえるが、そのまま爪から離れると共に蹴り上げる。

 

同時にジュウオウキング・オーズはその手に持っている剣を構えると、3つのジュウオウキューブの光が集まっていく。

 

「ジュウオウ・オーズバッシュ!」

 

その一言と共に、その光はそのままギギネブラの身体を真っ二つに切り裂き、そのままギギネブラは爆散する。

 

「・・・爆散した!!」

 

「えっ倒したのですから、良いんじゃないのですか」

 

「喰いたかった」

 

「・・・・」

 

二人の一言に驚きを隠せないクリスだったが、ふと別の場所を見つめるとそこにはトリコとめぐみんもまた落ち込んでいた。

 

「この人達だったら、人間以外だったら、なんでも食べるんじゃないのかしら」

 

その言葉と共に当初の恐怖心は無くなったが、怪物でも食べる勢いの4人の方がとんでもない存在だと改めて思った。




今回出てきた転生得点ははっぴーでぃすとぴあさんのアイディアです。
NEME:ギギネブラ
TYPE:モンスター
賞金:250万円
概要
【モンスターハンター】シリーズに登場した毒怪竜と呼ばれる猛毒を操る飛竜種のG級個体、大きさは金冠(キング)相当。
竜とはあるが四足歩行でブヨブヨとした白い体に赤い腹、目はなく闇に光る紫の毒腺が頭部と頭部に酷似した尻尾にも存在しているとお世辞にも竜らしくない外見をしている。
猛毒を操り口から毒液の塊を打ち出す他に尻尾から背中に毒の塊を乗せて一定時間後に広範囲に爆散させたり天井からその口を大きく開けて対象を捕らえると体液を啜り倒した後に動けない相手に直接猛毒をぶちまけたりとあの手この手で毒に侵そうとしてくる。
腹部の赤い微細な繊毛のお陰で壁や天井を移動可能な他に単位生殖の上に尋常ではない繁殖能力の持ち主で背中に産み付けた卵塊から幼体のギィギを無尽蔵に産み出し周囲をギィギまみれにする。
このギィギは体こそ小さいが自分より大きな人間に対しても躊躇なく襲い掛かり吸血行為を行い、その後は一回り成長して口から毒液を吐き出すようになる。
熱を直接感知しているので暗闇等の視界が効かない場所でも問題なく活動可能な他に咆哮【大】は強烈で常人であれば一時的に動けなくなる程である。普段は頭部の肉質が柔らかく尻尾が硬いが怒り状態となり体表の粘液に毒が混じり黒くなると肉質が逆転する。
粘液に保護された体表は電撃には耐性があるが高熱には脆弱なようである。

また今回のようにジュウオウキング・オーズのような感じのアイディアも募集しています。
皆様の応募、お待ちしています。
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