「まったく、面倒な奴がいたもんだぜ」
そう言いながら黒いコートを身に纏った人物はその光景を見ていた。
「せっかく良い感じに育っていたのによぉ。
これじゃあ、売れないじゃないか、仕方ない」
そう言いながらそのまま歩いていると、一人の若者がいた。
「まぁ丁度良いか」
そう言い、そのまま若者に近づく。
「えっ、なんだよっ!?」
「なぁに心配するなよ。
少しだけ使わせてもらうだけだからよ!!」
その言葉と共に右手で若者を掴む。
「なっぐがぁああ!?」
同時に若者が少し苦しむのと同時に、右手から僅かな光と共に、その場にいなかった新たな一人の人間が出来上がる。
「なるほどな、こいつはバリ使えそうだな。
よし、それじゃあ、バリ試験といきますかついてこい!!」
コートの男に付き従うように、その人間もまた突いていく。
―――
「本当にこんな所にいるんですか?」
「分からないけど、ここまでの事をしたから疑わないと駄目だろ」
そう言いながら、りんね達は先日戦いを行った場所から少し離れた森の中を見回っていた。
最近になって、鋭い刃物で切り裂かれたような痕を残した木々があるという噂を聞いた彼らは転生者の可能性も考えて向かっていた。
「けど、本当に転生者なんですか?
悪魔とか堕天使とかだったらどうするんだ?」
「その時は領主さんに渡して貰うさ。
第一、管理と言っても完璧に犯罪を防ぐ事ができたら、この世に犯罪もないだろ」
「まぁ確かにな。
領主と言っても、絶対じゃないからな。
どんなに頑張ろうと、助けられない命もあるからな」
そう言いながら、はぐれ悪魔や転生者によって出る被害の事を話す。
「まぁ俺達がそれを防いで、ついでに金が貰えれば、それで良いがな」
「結局は金ですか」
「まぁな」
そう言いながら、先程までの話題をしている間に奇妙な気配を感じ、一同はその先を見つめる。
「話している間にどうやら目的の人物が出てきたみたいですよ」
夜という事で、顔が見えにくいが、その体格は男である事だけは分かった。
だが、そんな暗闇の中でりんねだけは驚きで目を見開いた。
「お前はっ!?」
りんねが見つめた先にあったのは何かのアイテムだった。
【ベローサ】
その音声が鳴り響くと同時にりんねはその姿を見ると
「変身」
【フォースライズ! "Break Down." 】
その音声と共に、現れたのは蟷螂を思わせる鎧を身に纏った怪人であり、その存在を見た瞬間、警戒する。
「あれは」
「仮面ライダー斬。
本来ならば、もう存在していない奴であり、もう存在するはずのない奴だ」
「えっ存在しないで」
「存在するはずのない?」
似た言葉を続けて言い、その意味が分からずクリスとめぐみんは思わず聞き返そうとするが
「とにかく、ここで奴を倒す!!」
「えっ、どういう意味なのか」
【イーグル】
「えっちょ?!」
りんねがすぐに展開する事に戸惑いを隠せないクリス達だったが、すぐに合わせるように各々のジュウオウチェンジャーを構える。
【シャーク】【ライオン】【エレファント】【タイガー】
「「「「「本能覚醒!!」」」」」
【アーアーアアアーッ!】
その音声と共に、りんね達は光に包まれ、その姿は変わっていき、そのまま、ジュウオウジャーへと変身する。
「大空の王者ジュウオウイーグル!」
「荒海の王者ジュウオウシャーク!」
「サバンナの王者ジュウオウライオン!」
「森林の王者ジュウオウエレファント!」
「雪原の王者ジュウオウタイガー!」
「動物戦隊ジュウオウジャー!」
同時にその声を合わせると共に、りんねは懐からとある物を取り出す。
「えっりんね、それって!?」
「もしも合っていたらな」
そう言い、ジュウオウイーグルはそのままそれを投げる。
斬もすぐにその腕から巨大な鎌を出すと同時に、ジュウオウジャー達に向けて投げる。
「あれはっまさか森を破壊したのはっ」
同時の今回の目的である森を破壊した犯人が斬である事が判明する。
だが、その動きは一瞬で止まる。
「えっ?」
「影縛り苦無、一本100円だが、こいつには十分だ、めぐみん!!」
「えっ、分かりました!!」
ジュウオウイーグルから来る迫力に思わず戸惑ってしまうが、すぐにジュウオウシャークも反応するようにその手に持ったキューブカジキをジュウオウバスターに構える。
「大海の蒼、勇壮の騎士
今此処に示すは我が貫徹の意思
三千世界に満ちる懊悩、かかる全てに諦観の贄を!
エクスプロージョン!」
その声と共に放たれた水色の槍はそのまま斬に向かって飛んでいき、そのまま貫通し、同時に貫通された斬はそのまま膝から倒れると共に、その場で強烈な爆発を起こす。
「めぐみんっ!!」
「ふぅ、やはりこれは良いですね。
次はどれにしましょうか」
「・・・あれ?」
そうしていると、変身を既に解除されているクロウは何やら顔を青くさせながら見つめていた。
「どうしたんですか?」
「あいつの賞金が出ないぞ」
「えっ」
その一言を聞いて、めぐみんとクリスはすぐに先程爆発した場所を見つめる。
森の中で森林の多くが燃えてなくなっており、貫通して倒した転生者の姿も見えない。
「めっめぐみんっ!?」
「いえいえっ!?
ジュウオウバスターを通して放ったら、転生者は死なないように調整されるはずですよ!?」
そう言いながら、何が起きているのか分からず、二人は慌てていた。
「・・・・トリコ、少し頼めるか」
「お前は?」
「少し確かめたい事がる」
その言葉と共に未だに変身を解除していないジュウオウイーグルはそのまま空を飛び、飛び去った。
「えっりんねっどこに行くんですか!?」
そう言い、飛んで、どこかへ行くりんねに向かってめぐみんは叫ぶ。
そんな声を無視し、そのままとある人物を探していたりんねは見つけると共に、変身を解除し、見つめる。
「やっぱり」
そう言いながら、りんねはそれを見つめて、疑問が大きくなった。
そこにいたのは、先程まで戦っていた仮面ライダー斬に変身していた人物よりも僅かに歳を取っている青年であり、仕事に疲れている様子のサラリーマンだった。
「彼はやはり真面目に働いている。
あの様子からしても間違いない」
そこにはかつて仮面ライダー斬の特典を持っていた人物であり、りんね達の言葉によって特典を確かに手放した元転生者の姿があった。
彼は現在は普通のサラリーマンとして生きており、特に問題ない生活を送っていた。
「やはり、あの時に見たあいつは」
同時に思い出すのは斬が現れた時僅かに見えた素顔は斬の特典を持っていた当時高校生の彼の姿で間違いなかった。
既に失われたはずの力を持つ過去の敵。
それがなぜ現れたのか、未だに謎が残っておりなによりも
「記憶通りすぎる。
あの時、あの状態は」
りんねはその、奇妙な敵の寒気をしていた。
今回の転生者は烈 勇志はさんから
NEME:『仮面ライダー斬(ざん)』
TYPE:ウェポン
賞金:50万円
概要:
【仮面ライダーゼロワン】に登場する『滅亡迅雷フォースライザー』と『ベローサ・ゼツメライズキー』を使って変身する黄緑色の仮面ライダー。
絶滅した昆虫『クジベローサ・テルユキイ』の力と能力を持っている事から、外見的にはカマキリがベースとなっている。その為両腕には鎌のようなパーツが装着されており、それを使っての接近戦をメインで戦うが、鎌状のエネルギー刃を遠距離にいる敵に向かって放つ事が出来る。
はっぴーでぃすとぴあさんのめぐみんの爆裂魔法
ジュウオウバスターにキューブカジキを装填して放つ爆裂魔法。
水色をしたランス状のエネルギーが発生しそれを発射、対象や防御を貫通し爆裂する。