特典で稼ぐ王者   作:ボルメテウスさん

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第19話 洗脳天使

「さて、厄介な奴が出てきたな」

 

先日現れた謎の敵であるバングレイとの戦いから数日。

 

依頼内容から堕天使の監視は続いているが、なんでも悪魔と堕天使の間に何か面倒な事があるらしく、手を出す事ができないようだ。

 

「まぁその気になれば俺達には関係ないけど、それはそれで面倒だからな」

 

そう言いながら、りんねはその日の内に仕事内容を纏めていると

 

「うぇーん、りんねえぇぇ!!!」

 

「五月蠅いなぁ」

 

そうして仕事を終えたりんねの元に勢い良く駆け込んできたのは、りんねの担当神でもあるアクアが押し寄せてきた。

 

「何があったんだ。

まさか、またミスして借金が増えたのか、別にもう気にしないが」

 

「違うわよ、それは少し前に増えたばっかりだけど。

それよりも大変なのよぉ」

 

「何が」

 

そう言いながら、アクアが取り出したのは

 

「なんだこれ?」

 

「あんた達の先輩のゴセイジャーよ」

 

そう言いながらりんねが見せられたのは、こことは違う別の世界で転生者と戦っているゴセイジャーだった。

 

「それで、なんでこのゴセイジャーの映像を見せたんだ」

 

「うん、実は彼らの仲間の一人のゴセイナイトがね、なんか敵に洗脳されて、こっちに来てるみたいなの!!」

 

「本当に緊急事態じゃないかよ、お前!!」

 

その一言にりんねは思わず立ち上がってしまう。

 

「そうなのよ!!

向こうのゴセイジャーは転生者と戦っていて、対応できないし、このままじゃ厄介な事になるし」

 

「あぁ、もう分かったから、とにかくどこに来る予定なんだ!!」

 

「駒王町から少し離れた河!!」

 

それを聞き取ると共に俺はすぐに他のメンバーを収集し、すぐに現場へと向かった。

 

現場に辿り着くと

 

「どうやら、本当のようだな」

 

「なんか、厄介な事になっていますが」

 

そう言いながら、見つめる先に立っていたのはゴセイナイトがこちらを見つめていた。

 

「ジュウオウジャー、排除する」

 

その一言と共に、ゴセイナイトはその手に持っている武器レオンレイザーをりんね達に向けた。

 

【イーグル】【シャーク】【ライオン】【エレファント】【タイガー】

 

「「「「「本能覚醒!!」」」」」

 

【アーアーアアアーッ!】

 

その音声と共に、りんね達は光に包まれ、その姿は変わっていき、そのまま、ジュウオウジャーへと変身する。

 

「大空の王者ジュウオウイーグル!」

 

「荒海の王者ジュウオウシャーク!」

 

「サバンナの王者ジュウオウライオン!」

 

「森林の王者ジュウオウエレファント!」

 

「雪原の王者ジュウオウタイガー!」

 

「動物戦隊ジュウオウジャー!」

 

そう名乗りを終えるのを待っていたゴセイナイトはそのままレオンレイザー の引き金を引いた。

 

「ちっ、さっそく容赦なしか」

 

同時に各々が散開すると共に、ゴセイナイトへと接近する。

 

だが、レオンレイザーを瞬時にレオンレイザーソードへと変形させ、攻撃を受け止める。

 

5人が各々が攻撃を仕掛けていくが、それら全ての攻撃を正確に受け流し、同時に反撃していく。

 

まるで機械を思わせる洗練された動きに追い込まれていく。

 

「さすがに経験とかがあるな、けど」

 

その言葉と共にクロウが何時の間にか取り出したのは巨大なバイクだった。

 

「なっ、何時の間に手に入れたんだ!?」

 

「というよりも、何処から取り出したんだ」

 

「・・・まぁ、そういうのを気にしたら負けだ。

とにかく行くぜ、キャバリエーレ」

 

その一言と共にジュウオウエレファントはゴセイナイトに攻撃を仕掛けていく。

 

「これは少し驚いたが、それだけだ」

 

そう言いながら、ゴセイナイトは攻撃を緩む事はなかた。

 

キャバリエ―レのバイクによる攻撃や、そのまま双剣へと変形して、両手に持ってゴセイナイトに攻撃を仕掛ける。

 

それでも、まるで攻撃を受け付けないようだった。

 

「それで勝つつもりか?」

 

「あぁ、ただし倒す為じゃないがな」

 

「なに?」

 

疑問に思うよりも先にその背後にはジュウオウイーグルが回っていた。

 

そして、その手には小さな玉が一つ

 

「おらぁ!!」

 

「ぐっがあぁぁ!!」

 

小さな玉はそのままゴセイナイトの身体へと押し当てると、同時にゴセイナイトの身体から溢れ出る闇が払われる。

 

「っここは」

 

「一応は効果ありだな」

 

そう言いながら、ジュウオウイーグルの手に持っていた勾玉を見せつける。

 

「それは」

 

「魔除けの勾玉。

邪悪な力を払い避ける事ができるアイテムで、大抵の呪いはこれで跳ねのける事ができる」

 

「それって、普段の活動でも使えるんじゃないですか?」

 

「・・・使い捨てで、一個5000円なんだ」

 

その時、ジュウオウイーグルの目から血涙が流れていた。

 

「あははは」

 

その事に思わず変身を解除したクリスは苦笑いしてしまう。

 

「それにしても、なんでこんな事を?」

 

「分からない。

だが、青い奇妙な怪人があれを私の身体に入れた」

 

「青い奇妙な?」

 

その特徴に聞き覚えがあったりんねは気になり、ゴセイナイトの身体から出てきた物を見る。

 

それは何かのメダルだったが、すぐに砕け散ってしまう。

 

「メダルによる洗脳、これは厄介だな」

 

「助けてもらい、感謝する。

だが、私は」

 

「分かっているよ、行ってやれ」

 

「あぁ、せめてこれを」

 

そう言い、ゴセイナイトが取り出したのは何かのカードだが

 

「これは?」

 

「ゴセイジャーの力であるゴセイカードだ。

もしかしたら、何かの役に立つ。

では」

 

その言葉と共にゴセイナイトはそのまま自身の身体を変形させ、空へと飛んでいった。

 

「それにしても、洗脳か。

厄介な事が起きそうだな」

 

「えぇ」

 

同時にこれから敵だけではなく、もしかしたら味方である別の世界にいるスーパー戦隊が襲うかもしれない。

 

「とりあえず、魔除けの勾玉を10個をがはぁ!!」

 

「りんねぇ!!」

 

これからの戦いに備える為に必要だと思われるアイテム、魔除けの勾玉を買うのを考えた瞬間、りんねはその場で吐血してしまう。




今回の転生者は容疑者・山田健二のアイディア
NAME :星を守護する女神の騎士(ゴセイナイト)
詳細
りんねたちとは別部署に所属する後輩。上司である女神からの指令でとある世界に逃げ込んだ転生者を追跡していたが、定時連絡の最中に突如として音信不通となってしまう。
それから一週間後、何の前触れもなく突然帰還した彼は上司である女神と同僚(ゴセイジャー)を襲撃し重傷を負わせたあげく基地を破壊し逃走する。
彼らの証言によると、自分たちを襲撃した時の様子はまるで何者かに操られているかのようだったと言うが……?

死神道具は烈 勇志さんのアイディアです。
名前:魔除けの勾玉
値段:5千円
概要:
邪悪な力を跳ね除ける力が込められた勾玉。作るのに一週間もかかる為、多く作る事ができないのが欠点。

クロウの戦利品のアイディアははっぴーでぃすとぴあさんです。
キャバリエーレ
デビルメイクライシリーズに登場したバイク型の魔具
回転するホイール部分を武器として使用する事で移動手段としては勿論の事近接武器としても使用可能
二分割してさながら双剣のように振るうことも出来るが重量もあってやや振りが遅い
鋭い衝角と乱喰歯のような刃が備わった車輪によって突撃や轢かれた際のダメージは相当のものである

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