「これで4件目」
そう言いながら、机の上で倒れているりんねは血涙を流しながら呟く。
この世界になぜか迫っている洗脳された戦士達が襲われる事件は既に4件も起きていた。
さらには偽物の転生者など、彼らの収入源は減り、借金を返せない日々が続いていた。
「あっあの、りんねさん」
その事もあって、血の涙が既に頬を染めており、クリスはどうすれば良いのか分からずに困惑していた。
「おーい、りんねいるかぁ」
その言葉と共に入ってきたのはりんねが通っている死神専門店で住んでいる少年であるジンタだった。
「なんだぁ?」
「店長から試作品だってよ。
なんだか分からないけど、お前が喜ぶ奴だって」
「試作品か」
その言葉を聞き、いつもならば喜んでいるはずのりんねだったが、その表情は晴れなかった。
それ程に彼は疲れていた。
「大丈夫ですか」
「なに心配ない。
この恨みは黒幕を見つけた時に始末する」
「ひぃ」
その余りにも黒すぎる笑みに思わずクリスは後ろに下がってしまう。
「んっ?」
その中の一つを見つけると、りんねはすぐに説明を見つめる。
「おい、これは本当か?」
「えっおっおぉ。
まだ効果は分からないけど、多分大丈夫だと思うぞ」
「えっえっ!?」
どのようなアイテムなのか気になったクリスだったが、同時になり始めたジュウオウチェンジャーを手に取ると
「あの、また現れたそうです」
ゆっくいと、りんねに話しかけると同時に
「丁度良い、行くぞ」
「えっはい」
その話をすれば、すぐに暗くなるはずだったりんねは今日に限って嬉しそうに笑みを浮かべながら、歩き始めた。
その事に驚きながらも現場へと向かうと
「来たか」
そこに立っていたのは紫色の狼を思わせる鎧を身に纏っている戦士、魔導騎士ウルザード
が立っていた。
「ふっふふふっ」
「あっあわわわ」
そのウルザードを見つめながら、りんねはそのまま黒い笑みを浮かべていた。
クリスは思わず、口を押えながら、りんねを見つめる。
そこに立っていたりんねの身体からは目で見える程の闇が見えており、その原因とも言えるウルザードを睨み詰める。
「なっなんだ、この闇はっ」
【イーグル】
「さぁ、上手くいけるかどうか、実験だな。
本能覚醒」
【アーアーアアアーッ!】
その一言と共に瞬く間にりんねはジュウオウイーグルへと変身する。
「野生開放!!」
同時に手に持ったイーグルライザーとジュウオウバスターを両手に手に持つと同時にウルザードに向かって、襲い掛かる。
「ぐっ」
ウルザードはすぐに楯を前に出して、その攻撃を受け止める。
「はぁ!!」
だが、怒涛の攻めを辞めないように、次々と攻撃を放っていく。
ウルザードはそれに対して楯を使いながら、その攻撃を受け止めながら、一瞬で剣で反撃を行う。
「はぁ!!」
だが、ジュウオウイーグルはすぐにその場で翼を広げながら、宙を舞いながら、その攻撃を避ける。
「ふんっ」
だが、ウルザードはすぐに楯から眼が現れると、そこから無数の魔弾が現れ、ジュウオウイーグルに向かって襲い掛かる。
「まだまだぁ!!」
その魔弾に対して、イーグルライザーを鞭のように伸ばし、全ての攻撃を斬り落としていく。
「クリスっ!!」
「っ!!」
その声を聞くと共にウルザードはすぐに楯を構えた。
だがそこにいたジュウオウタイガーの手に装着されていたのは巨大なパイルバンカーだった。
「しまっ」
その攻撃の意味を知り、ウルザードだが、既にパイルバンカーから杭が放たれ、瞬く間に楯を砕く。
「ジュウオウバースト!!」
その一言と共にジュウオウイーグルはそのまま両手に持った剣をそのままウルザードに向けて同時に振り下ろした。
二つの光を放ちながら、切り裂かれ、ウルザードは変身を解除される。
「ぐっ」
変身者であった練紅炎はすぐに構えようとしたが
「これでも飲んでろ!!」
「んぐっ?!」
その一言と共に口の中に押し込まれたのは飲み物だった。
何が起きているのか分からず、戸惑いながら、飲み物は無理矢理口の中に飲み込まれていく。
飲み込まれた飲み物からジュワという音が響いて、そして、口をどかすと
「げぷぅ」
口から出てきたのはメダルだった。
同時に
「んっ?
ここはどこだ?」
「よし、成功だな」
その言葉と共にジュウオウイーグルは先程まで放っていた闇が消え去った。
ジュウオウイーグルが取り出したそれは洗脳された戦士達の洗脳を解く為に使う新たな道具だった。
その名も
「洗脳解サイダー!!」
りんねはそのまま涙を流しながら、瓶を空にかざした。
浦原に洗脳された時の対応の一つとして、原点である戦隊の一つであるカーレンジャーが行った方法を参考に作られたアイテム。
その効果は確実に洗脳を解く事ができるが、口の中に直接入れなければならないという欠点があった。
だが、それ以上に値段が安い事もあって、洗脳が解けなかった場合、りんねは血涙を流してしまう。
「なっなんだ」
「きっ気にしないでください」
状況が未だに掴めていない状況だったが
「しかし、悪かったな。
とりあえず、これがお詫びになるかどうか分からないが、受け取ってくれ」
「あっはい」
その言葉と共に練紅炎から渡されたのは彼の力の一部が入っているマージフォンだった。
同時に彼自身を迎えに来たように魔法陣が展開され、そのまま消えていく。
「それにしても、何が目的なんでしょう、敵は」
「さぁな、ついでにこれらもどうするかだな」
そう言いながら、受け取った力の一部であるマージフォンを含めて、現在りんねの家には複数のスーパー戦隊の力が宿ったアイテムがある。
「まぁ、とりあえずは帰るか」
「はい」
だが、それ以上に今は安上がりで解決できる洗脳解サイダーを求めて、りんねはスキップしながら向かい始めた。
今回は龍神アンサーさんの所から来たマジレンジャー。
そして烈 勇志さんのイチイバルのアイディアを頂きました。
そして、次回はオリジナル形態登場予定ですので、お楽しみに。