特典で稼ぐ王者   作:ボルメテウスさん

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投票結果、『見た目は高校生、中身は5歳児』が選ばれました。
これからも応援、よろしくお願いします。


第25話 怯える獣

「バングレイが、何か事件を狙っている」

 

「あぁ間違いないだろ」

 

トリコからの知らせを聞いたりんね達はこれからの行動についてを話し合っていた。

 

「事件って、何をだ?」

 

「さぁな、そこまでは」

 

「だよな」

 

あれから得られた僅かな情報では分からない以上、彼らにできるのは情報収集しかなかった。

 

だが

 

「っ!!」

 

りんねは悪寒を感じた。

 

それが何を意味をするのか分からないが、こちらを睨みつけるような、覚えのある殺気にりんねは立ち上がる。

 

「りんね」

 

「あいつ、誘っていやがる」

 

「まさか」

 

「あぁ、情報を手に入れるのは丁度良かったな」

 

それが罠だと分かっているが、今は行動をする為にも情報が必要だったりんね達はそのまま飛び出す。

 

飛び出した先は、誰もいない無人のビルだった。

 

ビルの中に入ると、りんねに向けていた殺気はより強くなっていく。

 

「ようやく来たな」

 

そして、りんね達の到着を見たバングレイは笑みを浮かべながら、出迎える。

 

「バングレイ、お前の目的はなんだ」

 

そう言いながら、りんね達はすぐにでも戦闘ができるように構えると

 

「おいおい、そんなに慌てるなよ。

今日はお前らにぴったりな相手を連れてきたんだからよ」

 

その言葉と共にバングレイの言葉と共に暗闇の奥から現れたのは一人の少年だった。

 

見た目は18歳ぐらいの少年だと思われるが、何かに怯えるように周りを見つめていた。

 

「試運転だ、動けよ、獣野郎!」

 

その言葉と共にバングレイは少年を蹴り上げると同時に少年の腰から一つのベルトが現れ、同時に少年は構える。

 

「はぁはぁ」

 

そのまま少年は怯えた表情のまま、腰に巻かれているベルトを操作する。

 

【NEO】

 

「はぁはぁアマゾン!!」

 

その言葉と共に、身体から溢れ出る赤い炎に包まれ、その姿は徐々に変わっていく。

 

その姿はまるで青い獣を思わせる姿へと変わっていき、黄色の瞳がこちらを睨みつけていた。

 

「アマゾンネオ」

 

その言葉と共に表示されたのは特典の内容だった。

 

だが、同時に特典の持ち主の名前も書かれていた。

 

「千翼、特典の本来の持ち主」

 

それが意味をしているのは、本人がこの世界に来ている訳だ。

 

「その通りだぜ。

なかなかに苦労したんだぜ。

なんだって、こいつの力は下手したら世界を破壊するからな」

 

「どういう事なんですか」

 

その言葉に疑問に思ったクリスは尋ねると

 

「スーパー戦隊の力も、仮面ライダーとかは影響力があまりにも強すぎるからこそ、神も特典としては選ばれにくいんだ」

 

「それをこうして目の前で、しかも本物と戦うとはな」

 

だがそうして、対峙している間にもアマゾンネオは怯えた表情のままで周りを睨んでいた。

 

「さっさと行けぇ!!」

 

「っがああぁぁ!!」

 

バングレイの叫び声と共に、アマゾンネオは走り出し、りんね達へと飛び掛かる。

 

【イーグル】【シャーク】【ライオン】【エレファント】【タイガー】

 

「「「「「本能覚醒!!」」」」」

 

【アーアーアアアーッ!】

 

同時に対峙するように5人の姿はジュウオウジャーへと変わり、迫りくるアマゾンネオに対抗するように各々が武器を取る。

 

ジュウオウジャーは瞬時にジュウオウバスターで攻撃を仕掛けていくが、アマゾンネオは迫りくる全ての攻撃を瞬時に避けていく。

 

ジュウオウジャー以上にまるで獣を思わせる動きで避け、その腕から生えている爪で攻撃していく。

 

「ぐっ、まだまだっ野生開放!!」

その言葉と共にジュウオウイーグルはジュウオウゴリラへと変身するが、その圧倒的なパワーでそのまま地面へと叩きつける。

 

だが、その攻撃に対して、アマゾンネオは瞬時に後ろへと下がると同時にベルトへと手を伸ばす

 

【ブレードローディング】

 

「がああぁぁ!!」

 

「ぐっ」

 

腕から生えてきた剣をそのまま構えたアマゾンネオはそのままジュウオウゴリラに向けて振り下ろす。

 

「ぐっ」

 

ゴリラのように膨れ上がった腕で防御を行うも、アマゾンネオの剣の切れ味は鋭く、切り裂かれた部分からどんどん出血していく。

 

「がっがぁああああぁ!!」

 

そのまま追撃するようにアマゾンネオはさらにジュウオウゴリラに向けて攻めていく。

 

「っ!!」

 

「あっあぁ!!」

 

一方的に攻められているはずのジュウオウゴリラ、だがアマゾンネオはまるで苦しみから逃げるように剣を振るっていた。

 

「ぐっがぁあ!?」

 

同時にアマゾンネオの身体からヒビができ始める。

 

「時間切れか。

暴走させても良いか、もう少し遊びたいからなぁ!!」

 

そう言うとバングレイは懐から取り出したスイッチを押す。

 

「がっあああぁぁぁ!?」

 

「っ!!」

 

すぐにアマゾンネオの全身がまるで電気を浴びたような衝撃と共に、アマゾンネオは苦しみ、変身は解かれてしまう。

 

「てめぇっ!?」

 

「どうだい、なかなかに良いだろ、こいつは。

まぁてめぇらでもまた、実験してやるよ」

 

その言葉と共にバングレイとアマゾンネオの姿は完全に消える。

 

同時に完全な敗北をしたジュウオウジャーはそのまま倒れ込む。

 

「っりんねさんっその腕」

 

「あぁ、少しやられてな

 

そう言いながら、りんねの腕は先程までの戦闘の影響でボロボロになっている腕があった。

 

「あのアマゾンネオ、そうとうな強敵ですね。

なにか対策を立てないといけませんがね」

 

「そうですね、でも特典を取れば「それは難しい」えっ?」

 

クリスの言葉に対して、クロウはそのまま否定するように言う。

 

「特典というのは本来の持ち主とは違う奴らに備わっているからこそ、俺達は容易に特典を取る事ができる。

だが、本来の持ち主に特典が入った場合、それは魂と一体化している。

身体と一体化しているのならば、尚更」

 

「それじゃあっ!!」

 

そこから出た結論は余りにも残酷すぎる。

 

「特典を奪う事も、放っておけば多くの犠牲者がでる。

つまりは」

 

「・・・・」

 

その言葉にクリスは青覚めた顔でそのままへたり込む。

 

「・・・少し出かける」

 

「りんね」

 

その場から離れるりんねを呼び止めようとするが

 

「皆、もしもアマゾンネオが来た時には、時間稼ぎを頼めるか」

 

「えっ」

 

「なんとかしてみせる」

 

その一言を聞いて、全員が驚きを隠せなかった。

 

「無茶です!

相手はもう助ける方法がないんです、ならば、せめて」

 

そこから声を出す事ができないめぐみん。

 

だが

 

「このまま終わらせれるかよ。

それに、正面から戦ったからこそ、分かる。

あいつは助けを求めていた」

 

「助けを」

 

「そんな奴を放っておけないだろ」

 

その言葉と共に、りんねはその場を立ち去った。

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