楽しみにしていた方は申し訳ございません。
勢いよく飛び出してきためぐみんを追って、俺達は走っていた。
「んっ、なっなんだ、あの集団は!?」
「見たことのない銀髪美少女にあんまりやる気のなさそうな目をしている奴にピンク髪の女の子に、えっと鎧にあれは対何なんだ!?」
その姿を見た駒王学園の生徒達は驚きを隠せずにいたが、俺達はそれに構っている暇はなかった。
「おい、居場所は分かるのか」
「全然、分かりません!!」
「おい」
どうやら、どこに向かえば良いのか分からないめぐみんはあっさりと返事した。
呆れてしまう中で、ふとクリスは何かを思ったのか手に持ったジュウオウチェンジャーを構えた。
「クリス?」
「いえ、この身体になってから違和感があったけど、もしかして」
そう言ったクリスが手を動かす。
「監視カメラは、うん、これがこうなっていて」
「えっ、クリス、お前、何をしているの」
何を行っているのか分からず、俺達は思わず首を傾げていると
「この周辺の監視カメラをハッキングしているんです。
それで、分かったんですけど、どうやら光が宿舎に当たったようですね。
千翼はその時に起きて、向かったようですね」
「もしかして、この見た目だからこそ、できる事があるのか」
これまでの自分達の能力が使えないので、不利な状況だと思っていた。
だが
「どうやら、戦い方が分かれば、なんとかなるかもな」
そう言いながら、身体を確認する。
他のメンバーも自分が何かできるのか、確認するように手を握り締める。
「場所は分かったし、向かうか」
同時に走り出して、俺達が見えたのは
「千翼」
「皆って、誰」
そこにはジュウオウザワールドがいた。
その前に立っていたのは
「バリバリ、いやぁ、なるほど、これは面白いなぁ」
「バングレイっ」
そこにいたのはバングレイだった。
だが、その姿はこれまで見たことのない姿であり、緑色を基調とした水干を思わせる物に変化し頭部の形状も烏帽子ないしは烏帽子形の兜に近い形状であった。
「バングレイ、その様子、まさか」
「あぁ、こいつの力の実験とついでにな。
それにしても、残念だったなぁ。お前ら、これまでの力が使えないようで」
そう言いながら、バングレイはそのままこちらに扇子を向けて、周りから一斉に何かが襲い掛かってきた。
「Aaaaasaaaa!!!」
だが、それに対して、トリコは近くにあった木の枝で打ち落とした。
それは普通の木の枝とは思えないような威力で全て打ち落としていた。
「あぁ?
どうなっているんだ、これは?」
「トリコ、お前なんか凄いな」
俺は思わず呟いている間にも、バングレイは仕掛けた罠が次々と放っていく。
それに対して、トリコは壊された木の棒や近くにある物で対応する。
「ちっ、面白半分で同じ存在の奴にしてみたが」
そうしている間にも、巨大な光がこちらに来るが
「ソーナンス!!!」
その攻撃に対して、クロウは前に飛び出し、その攻撃を簡単に跳ね返した。
「ちっ」
「あなたには、恨みがありすぎて、もう我慢の限界でしたので」
その言葉と共に、バングレイの身体に纏っているのは氷だった。
そして、めぐみんの手から氷が伸びている為、それがめぐみんが行った事は一目で分かった。
「ちっ、動きを止めたからと言って」
「遅いよ」
「っ!!」
そうして言っている間に、既に俺は手に持っているスーパーライザーでバングレイを切り裂いた。
この身体になってから、身体能力が異常に上がっており、武器の使い方が以前よりも上手くなった。
他の武器との応用ができなくなったのは痛いが、それでも十分すぎる程だ。
「ちっ、どうやら、てめぇらをその姿のままにしていると、厄介のようだなぁ!!」
そう言い、バングレイは地面を叩くと、俺達の身体は光に包まれた。
同時にその姿は俺達は元の姿へと変わり、地面から現れたのは骨だけの恐竜と赤い骸骨の悪魔だった。
「お前らはこいつらで遊んでいろ!」
そう言い、バングレイの姿が消えた。
「ちっ、あいつは、厄介なのを」
「とにかく、さっさと片付ける」
その言葉と共に、俺達はジュウオウチェンジャーで、キューブイーグルを召喚していく。
「あれは」
その中にはこれまで見たことのないジュウオウキューブもいた。
「あれって」
「俺のか?」
どうやら、そこにいた見たことのないジュウオウキューブは千翼が呼び出したようだ。
「ならば、全員、一気に合体です!!」
「なんだか、テンションが凄いな」
「だって、その方が爆裂魔法の威力が凄そうじゃないですか!!」
元の姿に戻っためぐみんは興奮して言う。
「まぁ、確かに疲れているからな。
さっさと片付けたい」
「俺なんて、ずっと人の言葉を話せなかったからな」
「あははは」
「だったら、やるか!!」
俺達はそう言うと共に、ジュウオウチェンジャーを構える。
【1・2・3・4・5・6・7・8・9!ワイルドトウサイキング!】
「ワイルドトウサイキング!?
なんだ、これは」
その言葉と共に、驚きを隠せなかった。
これまでとは比べものにならない程の力が溢れていた。
「ガアアァァ」
驚きで隠せない間にも、恐竜は俺に向かって噛み付いてくるが、軽く腕を振るった。
ワイルドトウサイキングのたったそれだけで恐竜は瞬く間に吹き飛ばされる。
「こいつっとんでもない力だけど」
「ぐっ、力がどんどん座れるっ」
初めての合体もあって、力が溢れ出るが、凄い勢いで疲労が溜まっていく。
だが
「この状況だったら、すぐに決着をつけるには丁度良い!!」
そう言い、腕と一体化している剣で恐竜を突き刺し、同時にもう片方の腕と一体化している銃を悪魔に向ける。
「ふふっ、エクスプロー「ショット」って、クロウ!?」
めぐみんが宣言するが、それを邪魔するようにクロウがすぐに放つ。
爆裂魔法では体力の消耗も激しい事も考えれば、クロウの判断は助かる。
「クロウさん」
「なるほど、この形態だったらできるかもな」
その言葉と共にその銃は変形し、マシンガンへと変形し
「フォーメーション・ショットガン!!」
その言葉と共に悪魔の身体を無数の穴が開き、消滅する。
「なら、トリコ!」
「あぁ!!」
それを見た俺とトリコはそのままワイルドトウサイキングの剣を恐竜の身体に押さえつける。
「リボルビング・ステーク!!」
それと共に剣の形は変形し、トリコの技である釘パンチを放った。
何度も打ち付ける事によって、強固な骨を打ち抜いた。
「がっがぁ」
その攻撃を受けて、恐竜はそのまま砕け散り、消えた。
「はぁはぁ、これは、本当に」
6人全ての力が合わさったこのワイルドトウサイキングはどうやら俺達の技を組み合わせた技が使えるようだ。
「それにしても」
俺達はそのまま合体が解除され、そのまま地面へと俺達は寝転び
「さすがに疲れた」
その言葉しか言えなかった。