「金もそろそろ貯まったし、そろそろやるとするか」
そう言いながら、これまで貯まった金額を確認したりんねは呟く。
「やるって、一体何をですか?」
そう言いながら、食事を行っている時にクリスは首を傾げる。
「これまで借金、主に駄女神のせいで金が貯まらなかったが、夏休みには行けるからな」
「行けるって、どこに?」
「最強のジュウオウキューブの場所」
その言葉にクリスは傾げてしまう。
「確か、俺達が合流する前のりんねの相棒だったジュウオウキューブでしたね」
「えっ?
んじゃ、今のジュウオウイーグルは?」
その言葉に疑問に思い、質問したが
「ジュウオウジャーで俺が最初に仲間になったアンクのジュウオウキューブだ」
「アンク?」
アンクという名前に、クリスは気になり、詰め寄る。
「アンクはクリスと同じように転生者で、ジュウオウバードだ。
まぁ口が悪くて、厄介な奴だったよ」
そう苦笑しながらも、その語る姿はこれまでのりんねからは想像できない程に楽しそうな姿だった。
「だけど、ある戦いで命を落としてな。
その時に大量の借金をして、せめてアンクの形見であるキューブイーグルだけでもと思ってな」
「そうだったんですか。
それじゃあ、借金もどうにかなって、りんねさんの相棒を取り返せるという事ですね!!」
「あぁ」
その事にクリスは安心した笑みを浮かべる。
「だったら、すぐに取りに行きましょう!」
「いや、それは無理だ」
「なんでですか?」
りんねの相棒という事で気になっためぐみんはすぐにでも出発したがるが、トリコは制止する。
「だって、移動にも金がかかるからな。
それまでは徒歩で行かないといけない」
「えっ徒歩?」
その言葉にクリスは首を傾げるが
「なんだって、本当にぎりぎりだったからな。
だから、お前達は「では小旅行ですね」おい」
りんねはすぐに残って貰おうと思い、提案するが、めぐみんは笑みを浮かべる。
「思えば、このメンバーで旅行など行った事がありません。
野宿、それも冒険みたいで面白そうじゃないですか」
「いやいや、何を言っているんだ」
「いえ、普段から世話になっていますから、私も手伝います」
「クリスまで」
何やら騒ぎ出している二人に対して、りんねはどうすれば良いのか困惑を隠せなかった。
「まぁ今のあいつらはおそらくは止まらないだろう」
「それはまぁ」
そう言いながらも
「りんえもそんなに考えなくて良いよ」
「千翼」
千翼はそう言いながらも、既に準備を終えているようだった。
「はぁ仕方ない。
けどな、まだ夏休みじゃないぞ。
出発は一ヶ月後だぞ」
既に止められないと分かり、観念したようにりんねもまた笑みを浮かべながら、準備を続ける。
ーーー
「へぇ、なるほどね。
あいつは夏休みにそこにね」
そう言いながら、暗闇の中でバングレイは笑みを浮かべながら、ゆっくりとメダルを見つめる。
「巨獣ちゃんもそうだけど、あいつらのも全部頂くとするか。
なぁ、旦那」
そう言いながら、メダルの一枚を取り出し、バングレイは語る。
「あぁ、その通りだ。
まったくの別人だとしても、ここまでの屈辱を与えた奴らと同じ力を持っているならば、殺すだけだ」
「やっぱり、あんたとは気が合うねぇ。
なぁ、ジニスの旦那」