ヒーリングっど♥プリキュア 〜医神と地球の戦士〜   作:ゆぐゆぐ

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ボックスイベやってたらいつの間にか前話から一か月経ってた定期。1週間後に投稿しようと努力してたのに…時間の流れはあっという間ですよホント。
さて、今回もこれといった中身はありません!!!おさらいセレクション程度にゆるーく読んでいってくださいませ。


第16節 選択

「ひひひひひなた!プリキュア辞めるってどういう事ニャ!?」

 

 今回はいつもよりも深刻な会議らしい。

 今日は特に何もない日なので、寝室でぼんやりとしていた所にひなたの携帯から電話が掛かり、「今すぐひなたん家来てニャ!!」と慌てた声で連絡してきた。いざ訪ねてみると、部屋は多少どんよりとした空気に包まれていた。

 

「近い近い!てか、辞めるとは言ってないし」

 

「……大分考え込んだだろ、お前」

 

「え……バレた?」

 

 先日の戦いの後、不安に駆られた曇った表情を見せていたのを僕は見逃さなかった。その原因を聞くに、強化されたメガビョーゲンを苦労して浄化出来たというのに、その苦労が水の泡になるかのように新たな強敵が押し寄せてくる。そんな現実に、やがて頑張って戦うことの意味について追及するようになってしまったらしい。勿論、地球をお手当したいのは変わらない。しかし、続けることに価値はあるのだろうかとどうしても考え込んでしまうそうだ。

 

「あ、そのジュースはどう?」

 

 重苦しい空気を和ませようと、ひなたは唐突に話題を変える。皆で集まる時はいつもいただいているミックスジュースだが、何やらソワソワし出している。折角なので召し上がってみる。

 

「うん、美味しいよ」

 

「ええ、いつもの味とは少し違うけど」

 

「なんか独特な味してるな」

 

「ほら!ほらね!お姉の味には届かないんだよ、あたしが作ると!」

 

 自分が望んでいた感想とは違ったことに、足をバタバタさせて落ち込む様子を見せる。というか、これひなたが作ったのか。個性的な味感は満載だけど、別に飲めない程不味いわけではない。寧ろ十分飲めるくらい美味い。

 

「あたし、ちっちゃい頃から水泳も体操もピアノもダンスも他にも色々と、お兄やお姉の真似して頑張っても同じに出来ないの。何してもぜーんぶ駄目。そういうのって、テンション下がるじゃん?だから続かなくなっちゃってさ」

 

「だからプリキュアも辞めちゃうかもってこと?」

 

「うーん、分かんない……」

 

「待て待て!俺はひなたがダメだなんて思った事なんか……」

 

「結果が伴わないと自分のやってる事に迷いが生まれる。そういうのちょっと分かるわ。こういうことは理屈じゃないから」

 

 ひなたの思いに、ちゆはフォローを加える。

 流石は陸上選手だ。精神面において、スポーツの経験を積み上げてきた人からの助言ほど納得出来るものはない。

 

「お手当ても危険な事ペエ。無理に続けさせるのは良くないペエ」

 

「そんニャ!?」

 

「あーごめんごめん!大丈夫、今すぐ辞めるって話じゃ無いし!」

 

 そう言って、無理に表情を明るくする。ここですぐにプリキュアを辞めてしまったら皆に迷惑が掛かってしまう。でもどうすれば良いのか分からない……正に分かれ道で迷っている最中である。

 

「くちゅん!」

 

 突然ラテがくしゃみをする。いつも大事な時に限ってビョーゲンズが現れるな、はた迷惑な奴らだ。

 

 しかし、異変はそれだけではなかった。

 

「ラビリン前髪が!」

 

「どうしたの?」

 

 ヒーリングアニマル達の前髪が何かに引っ張られているように逆立っていた。

 

「ニャトランそのおでこ何それ!?」

 

「やめろ見るニャ!」

 

 ニャトランの額には魚を模したものが描かれていた。生まれつきのものなのか自分で描いたものなのか、はたまた誰かにいたずらされたものなのか。どうしても見られたくないという気恥ずかしさから、自分自身まで隠すようにしていた。

 

「それより、メガビョーゲンの居場所は?」

 

『上の方でパチパチしたプロペラさんが泣いてるラテ……』

 

「上?」

 

 僕達は外に出て空を見渡すが、特に形跡は見当たらないし周りにも音沙汰はない。プロペラといってたから、恐らくジェット機の姿をしたメガビョーゲンなんだろう。それなら飛行機雲のようなのがあってもおかしくはなさそうだが、そもそも雲一つない。満点の青空である。

 

『パチパチのプロペラさんあっちの上ラテ……』

 

「行ってみましょう!」

 

 

 

 

 

 ────ー

 

 

 

 

 

「ここにもいないラビ」

 

「メガビョーゲンが現れたにしては平和な風景ペエ」

 

 住宅街へと場所を移動しても、これといった変化は何一つない。住民も何事もないといった感じで静かである。

 

「痛っ!?」

 

 偶然通りかかった住民がドアを開けようとしたところで、パチンッという音と共にドアノブに溜まった静電気が放電する。

 

「大丈夫ですか?」

 

「ええ、大丈夫よ。ちょっと静電気がね。でも一度放電したからもう……痛っ!?」

 

 一度放電したものは二度も起こることはないはず、だがその二度目も突然放電し出した。更に、先程まで会話をしていた隣の住民もまた静電気に悩まされていた。この時期も静電気は起こらないことはないが、ピークというか多発する時期は冬頃のはず。それなのにここまで、しかも連続して放電したのは少し妙である。

 

『今此処じゃ無いラテ。あっちの上で泣いてるラテ……』

 

「えっ、また!?」

 

 ラテの言葉に、僕達はまた移動することとなった。

 

 続いてはのどかのお母さんが働いてるという運送業の職場付近。沢山の荷物をトラックに積む機械が静電気によってショートし、故障してしまったらしい。

 

「おいおい、まさか見えないメガビョーゲンなのか~……?」

 

「もう逃げちゃったのかな?」

 

 ここまで探しても謎の現象を目撃するだけで手掛かりが見つからない。負けじと再度ラテに居場所を聞いてみる。

 

『今度はあっちのうえで泣いてるラテ……』

 

「また〜!?」

 

 今度は和菓子屋と喫茶店などが揃う商店街へ。同じく機械が故障して上手く商売が出来ないそうだ。

 

「あの、すみません」

 

 ちゆはトラブルで困っている店員に尋ねてみることにした。

 

「機械が故障する直前、静電気が起こりませんでしたか?」

 

「そうなんだよ、急に一瞬凄いのが来てさ。参ってんだよ……」

 

「やっぱり……ありがとうございました」

 

 やはり何処の場所でも何かしら大きな静電気が飛んできている。ここまでの広範囲で奇妙な現象が続いているという事は……。

 

「ちゆちゃんどうしたの?」

 

「さっきからあちこちで起きてる静電気問題、きっとメガビョーゲンの影響よ」

 

「そういえば、全部ラテが教えてくれた所でバチバチって!」

 

 だったらこれがメガビョーゲンの仕業だということはほぼ確定だ。

 一応証拠を見つける為に、その事実に驚いた拍子に額を隠すものが飛んで行ったことで、慌てて隠そうとするニャトランを押さえつけて額を確認する。

 

「見るニャ~~~!!」

 

「何もしないから動くな……ほら、これそうだろ?」

 

 額の魚模様の上の部分を見てみると、豆粒みたいに小さいがメガビョーゲンが通りかかったという跡が残されていた。早く見つけ出さないと更に範囲は広がるばかりだ。

 

「ラテ、今は何処に居るか分かる?」

 

「聞いても意味なく無い?」

 

「あぁ?」

 

 のどかが再度ラテに居場所を尋ねる為に聴診器を当てた途端、ひなたはそんな小言を吐いた。

 

「行っても見えないし、どうせまた逃げられるし……」

 

「……まだ探し始めたばっかだろうが」

 

「いっぱい探したじゃん!あちこち探しても見つからなかったじゃん。こうしている間にまたメガビョーゲン強くなっているわけでしょ?もっと見つからなくなっちゃうに決まってるじゃん!」

 

 偶に登場するネガティブなひなたに苛立ちを覚えてしまったが、確かにひなたの言っていることは一理ある。住宅街やのどかのお母さんの職場、更には商店街まで探し回っても手掛かりすら掴むことが出来ずにいる。不安になるのも無理はないのかもしれない。

 

「チッ……」

 

 気持ちの問題ともなるとここでキレたら逆効果だと感じた。のどか達も何も言葉を交わせない辺り、どのように声を掛ければ良いのか分からず困惑しているのだろう。

 

「あっ、ひなたちゃん!大変なの!!」

 

 一同がその場で立ち止まっていると、ひなたの知り合いだろうか、一人の少女が此方に駆け寄ってくる。

 

「どうしたの?」

 

「ひなたちゃん!大変なの!めいちゃんが閉じ込められちゃった!あっち!」

 

「えっ、お姉が!?」

 

 少女が指差す方向は灯台がある広場だと推測する。偶にそこでジュースを販売しているのを見かけるからな。

 

「ひなたちゃん行こう!!」

 

 少女の後を追いかけながら、僕達はめいさんのいる場所へと向かった。

 

 

 

 

 

 ────ー

 

 

 

 

 

 現場に辿り着くと、ワゴン車の中には閉じ込められているめいさんの姿が。

 

「今助けるし!」

 

「触っちゃ駄目、危ないから!」

 

 ひなたがドアをこじ開けようとしたところに、めいさんはドアノブの静電気の危険を手早く知らせる。

 

「暫くしたら静電気も収まるよ。まあ、駄目ならパパとお兄ちゃんも呼んで皆でワゴンのドアぶっ壊してよ。そしたら出られるでしょ?」

 

 と、僕達を安心させながらワゴン車から離れさせようとする。しかし、ひなたは一刻も早く姉を助けたいことに一心で離れようとはしない。

 

「はいはい、危ないから皆は離れてなさい。ほら行って行って!」

 

「でも!」

 

「……ひなたちゃん」

 

「え、ちょっ、のどかっち!?」

 

 どうにもここから動かないひなたを、のどかは何かを感じたのか強引に離れた場所まで連れ込んだ。

 

「諦めずに、メガビョーゲンを探そう」

 

「え……?」

 

 のどかはそう、ひなたに面と向かって言う。

 

「ひなたちゃんのジュース、美味しかったよ。めいさんのジュースとは違ったかもしれないけど、美味しかった。ひなたちゃんが作ってくれたって聞いて、私嬉しかった!だから、意味なくなんかないよ」

 

「のどかっち……」

 

 ひなたにとってはちっぽけな物だったとしても、のどかにとっては素晴らしい物なんだと激励する。それに続いて、ちゆも励まそうと側に寄ってくる。

 

「助けたいなら、今はとにかく動いてみてもいいんじゃない?」

 

「それに、俺達がいるだろ!?」

 

「ニャトラン……!」

 

 ひなたの手の平の上に乗ると、お互いに笑顔を作って見せた。雰囲気的に僕も何か声を掛けるべきだったのだろうが、もう彼女の表情はいつものように明るくなっているのでもう必要もない。というか、励ましの言葉なんて掛けれる気がしない。

 

「皆、これ見るラビ」

 

「これがビョーゲンズに襲われたんだペエ」

 

 ラビリン達が見つけたのは一機のドローン。ビョーゲンズに襲撃されてしまった禍々しい跡も残っている。

 

「そっか、今回のメガビョーゲンは空を飛べるんだ!」

 

「だから目撃情報も無く、あちこち移動出来たのね!」

 

 ドローンは飛行速度は平均50kmと他の飛行機よりは劣るものの、ヘリコプター並のかなり高い位置にまで飛行することが出来る。そのメガビョーゲンの大きさは知らずともここまで見つからなかったというのも納得がいく。

 

「目撃……もしかして!」

 

 ひなたはポケットからスマホを取り出して、SNSアプリを起動する。リアルタイムの情報でメガビョーゲンの居場所を掴む行動に出たのは考えたな。

 

「あった!目撃情報、UFO騒動になってる!駅から北へ行ったっぽい!」

 

「だったら今ここで変身した方が良さそうだな」

 

 僕の提案に三人は賛同すると、サッとヒーリングステッキを手に取って変身の準備へと入る。

 

 

 

 

 

「「重なる二つの花!キュアグレース!!」」

 

 

 

 

 

「「交わる二つの流れ!キュアフォンテーヌ!!」」 

 

 

 

 

 

「「溶け合う二つの光!キュアスパークル!!」」

 

 

 

 

 

「絡み合う二つの毒、キュアラピウス」 

 

 

 

「「「地球をお手当!ヒーリングっど♡プリキュア!」」」

 

「さて、オペを始めようか」

 

 

 

 

 

 ────ー

 

 

 

 

 

「どうだバテテモーダ!少しずつ広範囲を蝕むという、このグアイワル様の繊細かつ高度なテクニックは!」

 

「流石先輩っす!新人の自分には全く思い付かないっす!」

 

「そうかそうか。この俺の子分になりたいか!良いだろう、特別だ!」

 

「……あざっす先輩、光栄っす!」

 

 上空でドローンの姿をしたメガビョーゲンの上で高見の見物をしながらそんな会話を繰り広げていたグアイワルとバテテモーダ。既にプリキュアにバレていることには気づいてはいないようだ。

 

 

 

 

 

「呑気に笑っていられるのも今のうちだぞ?」

 

 

 

 

 

「『輝かしき終点の一矢(トロイア・ヴェロス)』、発射!」

 

 

 

 

 

「「ぬわぁ!?」」

 

 

 

 光の矢がメガビョーゲンの腹部に命中すると、そのままビョーゲンズの二人を振り落として墜落していく。

 

「やっっっっっと見つけたよ!メガビョーゲン!」

 

「おっと、プリキュアじゃないすか!ちーっす!」

 

「ふん、遅かったじゃないか。今からメガビョーゲンを浄化出来るのか?」

 

「するよ、絶対!」

 

「ほう、言うじゃねえか。お手並み拝見と行こう!」

 

「しくじったな……」

 

「どうしたの?」

 

「……避けろ!」

 

 瞬きをする直前で起き上がったメガビョーゲンが光の速さで突進してくる。すぐに指示を出すものの、電光石火の如く突っ込んできたおかげで到底間に合わずに吹っ飛ばされてしまう。

 

「きゃあ!」

 

 その後、最初に飛ばされたグレースをターゲットに追い打ちを掛けに行く。空中での対処は出来るはずもなくそのまま追撃を喰らってしまう。

 

「グレース後ろ!」

 

「ぷにシールド!」

 

 メガビョーゲンは隙を逃さず二発目を狙いに行くが、次はラビリンの反応もあってか間一髪の所でぷにシールドを張って防御する。見つけ出すのが遅かった分、成長していたことにより威力がかなり増していた。

 

「今だ!」

 

「「キュアスキャン!」」

 

 攻撃の反動によって後退した怪物を、今度はこちらが隙を狙おうとキュアスキャンで雷のエレメントさんを見つけ出す。一気に攻め込もうとするが、一度ダメージを負ったところで俊敏な動きは止まろうとしない。まるで僕達を煽っているかのように見せつけていた。

 

「なるほど、雷みたいな動きニャ!」

 

「雷が何?あたしこう見えて、雷が怖かったことが無いんだから!」

 

 スパークルの言ってることは分からずとも、やる気が満ち溢れていることは一応伝わる。

 

「私達も行こう!」

 

 僕達も突っ走る彼女の後について攻撃を仕掛けていく。しかし、今回のメガビョーゲンは雷の能力を兼ね備えた奴だ。どんな攻撃も簡単に避けられ、すぐさまカウンターの如く地面に叩きつけられてしまう。

 

「貴様らがこれ以上頑張っても無意味だ。諦めろ」

 

 瀕死の状態の僕達に諦めを要求するグワイワル。しかし、特にスパークルはどうにか頑張って身体を起こしていた。

 

「意味……ないかもしれない。でも、あいつだけは……!」

 

 意味はなくとも、目の前のあいつだけは絶対に倒さないと……。スパークルはそう確信した途端、ステッキを掲げながら一目散にメガビョーゲンへ駆け抜ける。同時にグレースも諦めずに共に怪物を叩き落そうと試みるが、結局は同じ目に遭ってしまう。

 

「とにかく、あの動きを封じないと……!」

 

「それなら手貸してくれ。良い考えがある」

 

 僕はクロスボウを両手に、フォンテーヌにある提案をする。

 要するに、フォンテーヌが所持している氷のエレメントの能力を此方の矢に取り込み、その矢をメガビョーゲン目掛けて発射し、凍結させるという簡単な連携技だ。これであれば、通常の光線よりも加速度や威力が増す技となるだろう。

 

「まあ、これは僕の推測に過ぎないけど……どうする?」

 

「ええ、やってみましょう!」

 

 その提案をすぐに了承したフォンテーヌは、氷のエレメントをヒーリングステッキに装着し、クロスボウ内の矢へ光線を浴びせる。当然、冷え冷えでカチコチの矢となった訳だが、どうにか上手く行ってくれないものか。

 

「さて、二度目はタダでは済ませないぞ……!」

 

 

 

 

 

「『輝かしき終点の一矢(トロイア・ヴェロス)』、発射!」

 

 

 

 

 

 氷の矢は光の速さでメガビョーゲンに直撃していく。やがて全身をカッチカチに凍り、身動きを完全に封じ込めることに成功した。

 

「「はあぁぁぁ!!!」」

 

 メガビョーゲンへの俊敏な攻撃が収まり、隙を与えるチャンスが到来したグレースとスパークルは高い上空からかかと落としを浴びせ、先程の仕返しのように地面へ叩き落していく。

 

「あとちょっとニャ!」

 

「行くよ、皆!」

 

 スパークルの言葉により、三人はミラクルヒーリングボトルを取り出し合体技へと移る。

 

 

 

「「「トリプルハートチャージ!」」」

 

 

 

「「「届け!癒しの!パワー!」」」

 

 

 

「「「プリキュア !ヒーリングオアシス!」」」

 

 

 

 

 

「ヒーリングッバ〜イ」

 

 

 

「「「お大事に」」」

 

 確実に今回はかなり手強い敵であったが、皆の諦めない心が味方となったおかげで、無事メガビョーゲンを浄化し雷のエレメントさんを救い出すことが出来た。

 

 

 

 

 ────ー

 

 

 

 

 

 エレメントさんから雷のエレメントボトルを授かり、ラテの調子もすっかり良くなった事で、僕達は次に先程の広場へと足を運ぶ。メガビョーゲンによって広範囲に渡って悪影響を及ぼされた静電気問題の解決の安否の為、ワゴン車の中に閉じ込められていためいさんが無事に外へ出れたか確認しに向かった。

 

「お姉!良かったちゃんと出れたんだ!」 

 

「言ったでしょ、時間経てば直るって。でも心配してくれてありがとうね、皆も」

 

 そう僕達に例を言うと、めいさんはジュースを御馳走するべく再びワゴン車の中へ入っていく。一方、ひなたは此方に面と向かって立つと一呼吸した後、口を開いた。

 

「あたしもありがとね。これからもお手当て大変になるかもだけど、それでも今あたしが頑張れば皆を助けられるんだもんね!意味無くなんか無いんだよね!」

 

 そう言って、作り物ではないいつもの満面の笑顔で感謝の言葉を述べる。のどか達の支え、そして今回の戦いでひなたを苦しめていた悩みが消えたことだろう。

 

「ったく、無駄な心配かけさせた癖にすっかり機嫌よくなりやがって」

 

 ……まあ、そういうのもひなたらしいから良いけど。

 

 




如何でしたでしょうか?
話めっちゃ変わりますが、最新話の終盤面白い展開になってきましたねえ。のどかはいずれ病気が…とは思っていましたけど、いやはや。
さて、次回はオリジナル多めに触れていきたいと思うのであります。すこフェス回ですけど、なるべくシリアスな展開にさせようかなと思ってます。

それではまた次回
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