ダーウィンズゲーム ~無名の王~   作:口十

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ゲーム開始

 シュカとの激戦を終えた翌日。イヌカイに襲われた直後、ゲームの転送が始まった。

「宝探しゲームの前に・・・カナメ。一つだけ約束して」

「や、約束? なんだよ」

「仮面の男に会ったらすぐに逃げて」

「仮面の男? 分かった。気を付ける」

 それを言うが早いか。景色は路地裏から一変、ホテルの一室に変化する。否、景色が変わっただけではなく、実際そこに移動したのだろう。

 途端、スマホの画面にこう現れた。

『シブヤの街に隠された宝を見つけ、一基に大量ポイントをゲットしよう!ゲームの制限時間は24時間!参加プレイヤー300名は、全員バトルロイヤルモードに設定されるから、もちろん攻撃OK! 

 ゲームに出現する[リング]はトパーズ・ペリドット・ラピスラズリ・ルビー・サファイア・エメラルド・ダイヤモンドの7種類。[リング]はゲーム終了後、それぞれ、以下のピントと交換されます。

 もし、ゲームがクリア出来ずに制限時間が過ぎた場合、[リング]の所有数が3個未満のプレイヤーはゲームオーバーです。

 [リング]は、地図と新機能[異次元カメラ]を使って探そう!(イベントエリア内では、プレイヤーサーチは無効化されます。また、イベント期間中にイベントエリア外に出た場合ゲームオーバーです。)

 さあ、みんなで仲良く楽しく見つけよう!』

 とのことだ。

「クッソ・・・!仲良く楽しく宝探し?ホントかよ! 嫌な予感しかしねえよ!」

 カナメは嘆いた。しかし、すぐに冷静さを取り戻し、シュカに連絡を入れようとする。が、圏外。アンテナは立っているにも関わらずだ。

 仕方なく、Dゲームのチャットで連絡を入れる。

『シブヤセントラルタラワーっていうホテルに飛ばされたらしい。そっちは今どこだ?』と。

 途端、画面にこう現れる。

『第一回リング配布時間です。

 リング300個がイベントエリア全域に配置されました!

 地図と異次元カメラを使って探しましょう!』

 と。

 この配布されたリングを3つ集めないとゲームーバーということらしい。しかし、倍率は三倍。まぁ、第一回ということは二回もあると考えることもできるので、これをどう取るかは、個人差があるだろう。

 地図を出すと、丸い表記がある。細かい位置までは分からないが、恐らくこれがリングの位置だろう。

 その細かい位置がわかるのが勝手に追加されていた異次元カメラというアプリだろう。

「なんだこれ・・・?」

 異次元カメラ越しにシブヤの街を見下ろすと、あらゆるところが光っていた。しかし、廃墟になっている。これがゲームの趣旨だろうか?

 ベッドの下にもあったので、それを取ると、鉄の輪っかが落ちていた。異次元カメラ越しに見たら腕輪に見えるようだ。

 リングの種類はルビー。つまり500ポイントと交換。詰まる所一個5000万円ということだ。

 

 

 

 

 カナメがリングを取ったとほぼ同時。あらゆるプレイヤーが動き出していた中、既に三つ集めていたプレイヤーがいる。

「お前が・・・」

「さぁ、どうでしょうねぇ。君と同じ異能(シギル)なんてあるかもしれないじゃないか」

 死体はすぐに芸術のように穴ぼこになって消えた。これがダーウィンズゲームの特徴だ。死んだら部分部分で転送されていき、死に至る。否、もしかしたらどこかに飛ばされているのかもしれない。しかし、それは彼の知るところではない。

 シブヤ駅の影に隠れて顔はうまく見えず、くくくと笑う声しか聞こえない。

「これ、数字が書いてあるなぁ。ユーリ、わかる?」

「・・・モース硬度。それはルビー」

 隣にいた幼い少女が呟く。幼女の髪は薄緑色で、青い目をしている。背丈は小学生と左程大差無いだろう。

「へぇ、じゃぁ他のも探さなきゃね。ね、ユーリ、どこがいいと思う?」

「シブヤセントラルタワー」

 うん、それがいい、と男は返答し、外へ出る。鎖で。




 はい。というわけでありがとうございました。
 私は前まで使っていたPCが壊れてしまったある制作者の後世(?)であります。
 と、自分のことを言っても誰も興味ないと思うので、今回はこれまで。詳しいことは後にプロフィールか何かに書こうと思います。また、連続投稿でこれの続編を書こうと思っております。では、そちらもよろしければお読みください。
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