主人公の告白を断ったら更に悪化したなんて・・・・   作:手毬

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序章 ~追憶~
告白


オレには思い出したくない程の過去がある。

トラウマと言ってもいいだろう。

それがあってからオレは親友を避け始めた。

 

思い出したくもないが今起きている事はあの日から始まったに等しいのである。

 

それは中学校終わりまで半ばを過ぎた頃のある一日の出来事である。

 

 

 

 

 

 

いつも通りの日常、親友(一夏)はクラスメイト(特に女子)に人気がある。

今日も朴念仁な親友そしてそんな親友に好意を持っている女友達と話していた。

 

今日はそんな日常でもいつもとは違うことがあった。

 

登校時に下駄箱で1枚の手紙を見つけたのだ。

親友の下駄箱と間違えたのかな?と疑問に思ったりしたがそれにはちゃんと名前が書いてあった。

親友の名前じゃなくて喜んでしまったのは余談だが・・・・

 

その手紙に書いてあったことはオレみたいな思春期の男子には期待せざる負えない言葉。

 

― 伝えたいことがあります。放課後、屋上に来てください ―

 

その日はどことなくずっと浮かれていた。

それも仕方ない事だろう。

 

あの朴念仁のフラグメイカーとずっといるに等しいのにその中で親友ではなくオレにそういう手紙があったという事だから。

何よりそういうことは初めてだったのだ。

 

それに常日頃こうも思っていた。

 

親友がモテモテなのにオレが一切モテないのはおかしい!

 

まぁ所詮モテない男子の僻みであるのは理解していたが・・・・

男友達とは親友意外とは意見が合っているので間違いではないだろう。

 

そして待ちに待った放課後。

 

親友たちに用事があるから遅れる、なんなら先に帰っててもいいぞと一言残し屋上に急いだ。

どきどきしながら一歩一歩進んでいく。

どことなく高揚していた。

そして心臓が張り裂けそうになりながら屋上の扉に手をかけ決め台詞。

 

すまない、待たせてしまったか?

 

尚、そこには誰もいなかった。

恥ずかしくなり思わず屋上から去りたくなる。

でも手紙の存在がそれを許さない。

 

数分時間が経ち屋上の扉が音を立てる。

 

手紙の女の子がついに来たか!と唯一屋上に出れる場所を見ればそこには親友の姿があった。

 

心配して来たのだろう。

 

親友に誰か来なかったかを聞く。

 

親友からは誰も来なかったぞとの返答。

 

遅くなるかもだから先に帰ってもいいのにとつぶやく。

 

俺も用事があるからなと返される。

 

用事?またいつもみたいに告白されたのか?と質問。

 

いつもみたいにってあれ荷物持ちが欲しいんじゃないのか?親友の一言に思わずため息。

 

それに今日は俺、告白しようと思ってるんだよ。

 

初めて見る親友のそんな姿。

 

じゃあ告白がんばれよ、一夏だからうまくいくよと励ます。

 

その一言を聞き親友は覚悟を決めた顔で爆弾を投下した。

 

俺、お前のことが好きだ。付き合ってくれ

 

その言葉を耳にした瞬間オレの頭は真っ白になった。

 

それから数分後のオレの様子は正しくこう言い表すしかなかった。

 

おれはしょうきにもどった

 

そう、未だに混乱状態であった。

でもなんとか返答した。

 

そもそもおれ達は男同士だろ。

 

性別なんて関係ない!お前だから好きになったんだ!

 

その一言を聞き思わずおれは逃げてしまった。

その時に残してしまった言葉がまさかあんなことになるなんて思いもしなかった。

 

お前はおれが女だったら惚れそうな行動してるけどおれは男だしそれに・・・・同性愛はおれには無理だ!!

 

それを聞いたあいつが不敵な笑みを浮かべてるのも知らずにおれは逃げ出した。




好評だったら続きがぽんっと置いてあるかも・・・・・?

この小説の更新頻度は早い方がいい?

  • むしろ毎日投稿してほしい
  • 記録とか関係なしに決まった期間で!!
  • 想定外の結果で混乱が見たいから記録で
  • 気分のままでいいかと
  • 見たくないからはよ消せ

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