主人公の告白を断ったら更に悪化したなんて・・・・   作:手毬

2 / 8
思ってたより好評みたいなのでぽんっ

あ、皆さまご期待の会は次回になります。
今回は主人公の名前やその他諸々の暴露になります()

あ、今回からキャラがちゃんと喋ります


団欒

あのあとオレは逃げるように帰り現実逃避するように眠った。

 

勿論の事だが眠っても問題が解決するわけもなく・・・・

 

朝になりオレは現実問題に直面していた。

幸運なことに今日は土曜日である。

でも出掛けることも遊ぶこともできそうにない。

今、オレの頭にあるのは一つだけだ。

 

―明日から一夏とどうやって接しようか・・・・―

 

あんな衝撃的な事実を知ってしまったオレは今まで通りに接することが出来そうにない。

 

そうやって朝から悩み続け2~3時間程。

 

ガチャと扉が開く音がする。

思わず音の方向を見るとそこには金髪の少女がいた。

 

空野(そらの)(みゆき)

オレの妹だ。

 

「兄さん起きてる?」

 

「ああ、起きてるぞ」

 

どうやら起こしに来たみたいだ。

 

「姉さんがご飯できたから降りてきてだってさ」

 

訂正しよう。朝ごはんの時間だった。

 

「そういえばそんな時間か・・・・」

 

「伝えたからね!兄さんも早く支度して降りてきてね!」

 

「分かった分かった」

 

朝から元気な妹に苦笑する。

 

家族にはこの悩みを打ち明けてもいいかもしれない。

きっと明朗快活な妹なら笑い飛ばすかもしれない。

ダウナーで悲観的な姉ならもしかしたら同情されるかもしれない。

それでも誰にも話さないで抱え込むよりはいい。

 

どうしようかと考えながら着替える。

 

というかなんでオレあいつに惚れられたんだろ・・・・

 

着替えを終え、降りていく。

キッチンには銀髪の女性がいる。

 

空野(まい)

 

オレが幼少のころに親に不幸が起きてしまってからずっとオレ達の面倒を見てくれた母みたいな姉だ。

 

「ゆうくん起きたのね。おはよう、ゆうくん」

 

「おはよう、姉さん」

 

「今日は遅かったみたいだけど何か悩み事?」

 

相変わらず姉さんは抜けているようで鋭い。

 

「昨日あったことだけどね。でも話すのは食べ終わってからでいい?」

 

「うん、いいよ。ゆうくんが話したいときに話してね」

 

「兄さんの話は私も気になるかな。昨日帰ってからすぐに部屋に籠ってたし」

 

「食べ終わってからな」

 

そして姉さんにお手伝いを申し出る。

 

「みゆきちゃん盛り付け手伝ってくれる?ゆうちゃんはテーブル拭いてくれるかな?」

 

姉の言葉でそれぞれ動き出す。

そしてそれぞれの作業が終わり机の上には姉さん作の料理が並ぶ。

オレも幸も涎を垂らすのを我慢しながら姉からのよしを待つ。

 

「じゃあお手を合わせましょう」

 

姉の言葉で手を合わせるオレ達

 

「いただきます」

 

「「いただきます」」

 

その言葉でオレ達はオオカミになった。

 

 

 

妹とご飯で戦い姉に注意されるといういつもの朝食が終わって数分。

オレは昨日あったことを姉達に話した。

姉はあらあらと笑い、妹はやっぱりか・・・・と苦笑していた。

 

「ゆうくんは可愛いから仕方ないかな・・・・」

 

「兄さんは綺麗だからしかたないよ」

 

オレは可愛くないし綺麗でもありません。

 

「一緒にお出かけするとよく三姉妹に間違えられちゃうのに?」

 

からかうように事実を言わないでくださいへこみます。

そう、実は1つだけ重大なコンプレックスがある。

よく女の子と間違えられるのだ。

初対面だと男の子だと思われない。

というか男装女子とかいう特殊なジャンルにするのだけはやめてください。

昔は背が伸びればそう見られることはないと思った。

でも背が伸びた結果がオレの心を折りに来た。

可愛いものを見る目だったのが憧れを見る目だったのだ。

中学でもそれは変わらない。

いや、むしろひどくなってるかもしれない。

何しろ一部の人はオレの事をお姉さまと呼んでくるのだ。

心が折れても仕方ない。

 

そして一夏との接し方の相談のはずがオレの可愛さの話題になっていた。

オレにとっては拷問のような時間だ。

 

「――だからゆうくんはやっぱりかわいいと思うの」

 

「私は凛々しい兄さんばっかり見てるからかな・・・・」

 

「あ・・・・」

 

ふと姉さんが思い出したように・・・・

 

「今日お客さんくるんだった」

 

「お客さん・・・・?私でも知ってる人かな?」

 

妹が不安がると姉は特大級の爆弾を落としてきた。

 

「うん、みゆきちゃんでも知ってると思うよ。たばねちゃんだし」

 

オレ生きて明日の朝を迎えられるのだろうか・・・・?




今回は「」を使用しての会話方式です。
前の「」無しがいい場合は素直に言っていただけると嬉しいです。








コミケンさん、兎山万歳さん、巡査補 ZMHさん感想ありがとうございます。

スギマルさん、趣味全開太郎さん、ぼるてるさん、ハーフシャフトさん評価ありがとうございます。

次はUA10000もしくはお気に入り100件までお休みします(流石にこの数なら結構休めるでしょ・・・・)

この小説の更新頻度は早い方がいい?

  • むしろ毎日投稿してほしい
  • 記録とか関係なしに決まった期間で!!
  • 想定外の結果で混乱が見たいから記録で
  • 気分のままでいいかと
  • 見たくないからはよ消せ

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。