主人公の告白を断ったら更に悪化したなんて・・・・   作:手毬

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気がついたらお気に入りが100件超えてました。
ありがとうございます。

そして待望の方お待たせしました。
ついにTS回です(本人睡眠中)。




天災

朝食後の団欒が終わり部屋に戻る。戻ったらまた悩みを解決しようと頭を働かせる。

 

ああでもない・・・・・こうでもない・・・・・と考えを巡らせているうちに時は過ぎ夕方になった。

 

夕日が部屋を照らす中、ふと影が差し込む。

ん?影・・・・・?窓を見る。

そこには窓を外側からどうにかして開けようとしている天災の姿があった。

 

それを見たオレは黒い瓶を片手に窓に近づく。それも相手からは見えないように持ってだ。

気がついた天災は頬を緩ませる。気づかれないように瓶の蓋を取る。天災が窓の隙間に工具を差し込む。

そして カチャッ という音。

 

―カウントダウン3秒前の合図―

 

天災が窓に手をかける。

 

―2秒前―

 

そして一気に開く。

 

―1秒前―

 

足場にしているものを蹴り飛び込む姿勢を取る。

 

―さあ、今だ―

 

飛び込もうと力を入れた瞬間に黒い瓶の中身を天災に目掛けて大量にばら撒く。

 

天災を囲む粉により視界が途切れ相手の手が離れた瞬間に窓を一気に閉める。

 

窓の向こうの天災を見る。小さく口を開いた。次第に大きくなる。

ちなみにだがこれは10回以上繰り返している。しかも毎回同じ結果で終わるのだ。つまりは・・・・・

 

ブェクションッッッッ

 

という大きな音と共に庭に落ちていった。

 

余談ではあるがあの黒い瓶は天災撃退用に日々改良を積み重ねているものだったりする。

 

姉に天災の回収を頼んだ後に来客用の服に着替える。

というかこの服を着ないと天災が力業に出てくるのだ。

酷いときにはもう一人の姉の友人まで登場する。

 

自分に暗示をかけながら着る。

 

私は女の子。私は女の子。私は女の子。

 

文化祭のときとか含めてこういう格好をさせたがる人が多すぎる。

文化祭でのミスコン飛び入り参加とか・・・・・優勝だったが。

 

友人からの言葉もある。

親友D曰く。お前産まれる性別間違えてるよな・・・・・初対面ときとか男装してるって思ってたし。

女の親友Rからは。多分だけど一夏の朴念仁で唐変木なところってあんたのせいなんじゃないの?主にその容姿。

最後に引っ越した幼馴染は。容姿も能力も完璧で性格も文句言いつつやってくれるところがあるからな・・・・・はっきり言えば女子としては一切かなわないと思う。男だけど。

 

似合ってしまっているのが分かるから辛いのだ。

しかも手馴れてしまった自分に落ち込むのもある。

 

鏡でおかしいところが無いかチェックする。

シャツにスカートとニーハイ、そしてネクタイが曲がってないかを確認し最後に髪のチェック。よしっ。

 

降りたとたんに天災こと束さんと姉にめちゃくちゃ可愛がられた。

束さんは撫でるだけで飽き足らず。舐めたいとも言ってきたときにはドン引きした。

妹も参加して収拾がつかなくなったころに姉が晩御飯を作り終えたみたいで次々と並べていく。

あれ・・・・・束さんも食べてくのかな?

 

「あ、伝え忘れてたけど。今日たばねちゃんお泊りだからね」

 

再び姉が爆弾を投下した。

自分の貞操を守る戦いも始まるのだった。なんか束さんの笑顔が怖いくらいになってるけど今日を乗り越えたらまた来週も頑張れる気がする。

 

いただきますと声を揃え一斉に食べ始める。

ちらちらと束さんからの視線が・・・・・あの・・・・・そんなにみられると食べづらいのですが・・・・・

それでもパクパクと食べていく。そして最後にお味噌汁。汁椀を持った途端に束さんの目が輝いた。

あ、これ束さんが作ったんですね。

まずは一口飲む。うん、美味しい。そして具を食べる。

パクパクパクゴクゴクゴクと全て食べ終えた頃には睡魔が襲い掛かってきていた。

 

妹と声を合わせてご馳走様でした。姉と束さんからお粗末様でした。

姉に眠たくなってきたから先に寝ると伝える。

そして部屋に戻る。戻った後は寝間着に着替えて電気を消しベッドに一直線。

今日はおやすみなさい。

 

 

 

 

 

そして彼が寝静まったころに3つの影が。

 

「うん、ぐっすりと寝てるよお姉ちゃん」

 

「じゃあ計画の第二段階始まりね」

 

「第二段階というか最終段階だね。とりあえずまーちゃんにはこれを」

 

「ん・・・・・これって注射器でいいのかな?」

 

「そうだね。針がないから痛みはないよ」

 

「じゃあ安心かな」

 

「みーちゃんにはこれね。私がやった後にやってね」

 

「うん」

 

「じゃあまーちゃんからいくよ」

 

 

プスッ

 

「次は私」

 

プスッ

 

「最後にみーちゃん」

 

プスッ

 

「そしてちょちょいのちょいっと」

 

3人で優に薬液を注入した後に束が端末を取り出す。

ピピピっと開始キーらしきものを入力した瞬間に優の姿が変わった。

 

「んー・・・・・やっぱり顔とか身長は一切変わってないね。でも・・・・・」

 

束が布団に手を置く。そしてそっと上からはだけさせて優の胸の部分に手を置き。

 

「ふへへ・・・・・置いただけで沈み込むとはなんという成長・・・・・」

「・・・・・んっ」

 

優が反応したことによりビクッと震える三人。そのまま優は寝返りをうつ。

 

「びっくりしたぁ・・・・・でもこれで計画終了だよ。明日のゆーちゃんの反応が楽しみだね」

 

布団を元に戻し三人は音を出さないように去っていった。

 

「それにしてもゆーちゃんもしかして男の子の時からああいう感じの寝方だったのかな・・・・・だとしたらなんかえっちすぎない?反応したときとか思わず襲いたくなったし」

 

優は貞操は奪われなかったがそれ以上に大事なものを寝てる間に失ったのであった。

彼のいや、彼女の本当の苦労はここから始まる。




蘭丹さん、兎山万歳さん感想ありがとうございます。

ゴリおさん評価ありがとうございます。








休めたの1週間だったのでぶっちゃけこれもう週投降でもいいような気もしてきました。
まぁ気分なので長くなったり短くもなったりしますがそこは大目に見てね()

ちょっとしたアンケートをやってみようかと思います。
内容ではないのでもしよろしければご参加をどうぞ。

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