解放者よ、再び 作:甘党
みなさんも風邪には気をつけてください。
ここに三日がたち俺たちは洞穴の中で俺が狩った魔物の肉を食べながら過ごしていた。
あれから近くにいた恐らくこの迷宮で一番雑魚の狼を狩り魔物の肉は食べた時リリィとハジメはあれから急激に身体中が激痛に襲われた。
というのも魔物の肉は本来なら毒であり身体中の細胞を壊していくのだ
元々魔力操作ができるようになったリリィの痛みは1時間ほどで治ったもののハジメはおよそ三時間ほど苦しみ回った。
腕や腹を見ると明らかに筋肉が発達している。実は身長も伸びている。以前のハジメの身長は百六十五センチだったのだが、現在は更に十センチ以上高くなっている。リリィも身長や身体的なものは俺も二人に全力で回復魔法をかけていたのと人工神水のせいもあり身長以外には見た目の変化は見られなかった
しかしステータスを見ると一目瞭然だった。
南雲ハジメ 17歳 男 レベル:8
天職:錬成師
筋力:100
体力:300
耐性:100
敏捷:200
魔力:300
魔耐:300
技能:錬成・魔力操作・胃酸強化・纏雷・言語理解
リリアーナ=S=B=ハイリヒ 14歳 女 レベル:12
天職:結界師
筋力:250
体力:250
耐性:250
敏捷:180
魔力:820
魔耐:580
技能:結界術適性[+魔力効率上昇][+発動速度上昇][+遠隔操作][+連続発動]・回復魔法適正[+回復効果上昇]・光属性適性[+障壁適性連動]・魔力操作・胃酸強化・閃光
魔物を食べるとステータスが上昇し技能が増えたのだ。
よくよく考えると人間の筋肉痛に似た原理ということを思い出す。
……そういえば最初のころは痛みがあったなと思っていたんだが。
そして今は何をしているかというとハジメの錬成の修行がてら拠点の拡張をしていた
というのは強化したステータスを慣れさせるのに時間を費やしているからであり。一週間くらいしたらまた攻略に戻るというものであったのだ。
ついでに名前でお互いに健斗、リリィ、ハジメと呼ぶ仲だ。
実はリリィが発言したのだ。俺が飛んでオルクスに向かっていた時にリリィが王女という肩書きのせいで気軽に話せる友達が少なかったらしい。だから名前やあだ名で呼ぶ仲に憧れていたらしい。
だから俺が名前を変え
……そういえばあの変態も同じこと言っていたな。
メルねぇをお姉様。俺のことを年下なのにご主人様と読んでいた変態エルフを思い出す。
あの人もあの人で憎めない性格だったよな。
そして今日も何事もないと思われたその矢先だった
「へ?健斗くん。こ、これ。」
「ん?ってうわっまじか。」
そこには俺が作った人工的な神結晶ではなく、天然物と思われる神結晶の姿があった
「本物は俺も初めてみるな。てか綺麗だな。」
「…うん。グランツ鉱石よりも綺麗かも。」
「俺の簡易型とはやっぱり年季が違うな。まぁ、ハジメが持っておけばいいか?もしかしたら錬成で何かできるかもしれないし。」
「えっ?僕?」
「ん?いや俺とリリィは回復魔法使えるし。回復面で不安なのはハジメくらいだろ?」
「……うんそうだね。」
回復魔法も最上級魔法を使える二人には魔力回復くらいしか使い道がないのである。
「そういやハジメは錬成以外に魔法覚えるつもりはないのか?俺からしたらあれだけ地球で科学について勉強してきたのに魔法が使えないのは少し違和感あるんだけど。」
「えっと、確か無詠唱の魔法は実際のイメージだよね?」
「そうだな。光とか風とかなら簡単に覚えられそうだと思うんだけど。」
エネルギーの発生や気候のことを勉強している俺にとってもはや今まで以上の魔法の開発に成功しているのだが。
「……う〜ん。でも今は錬成を鍛えたいかな?適性がないからそれほど威力のある魔法は使えないし。」
「まぁそうなんだけどさ。水とか神水は残しておきたいだろ?さすがに三人分となると魔物を食べる時くらい以外は回復魔法で頼りたいし。地球に戻っても何かと便利だぞ。」
「…地球で魔法を使っていたんだ。」
「地球で魔法を使うとなんでもちょろくなるんだよなぁ。運動部に入らないのもそれが理由だし。」
少し苦笑してしまう。体がすでに魔法を使うことで慣れてしまっているのだ。
「……僕だけで健斗くんの自重を止められるかな。」
「……失敬な。」
と地下での生活はむしろ王宮にいるクラスメイトよりも普通に生活している三人の姿があった