パパはクルーガー   作:エドレア

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感想ほしいっすね…(乞食)




Not found 404

 こんにちは、イーニャです。

 研修受けてたら何故か404小隊が出来上がってました。解せぬ。

 

 いや、途中までは普通だったんだよ。軍事用語や人形に関する座学とか模擬戦闘での指示の出し方とか。

 

 実地訓練とか言って町に潜むアウトローとかを対処してたら人形の密売組織にかち合ったんですよね。そこにね、いたんだよ。"ライナー"、UMP9ちゃんが。びっくりしたけどちょうど姉妹銃の子いるしこっちで仲良くしない?みたいな事言ったらあっさり密売組織を裏切ってグリフィンに来てくれました。どうやら"家族"を探すために密売組織に居たらしく「もうあなた達は用済みなの。バイバイ」って笑顔で犯罪者達を撃ち殺してる様子は正直怖かった…。

 

「ほら、しきかん♪あーん」

「い、いいよ…。自分で食べられるし恥ずかしいって…」

「9、指揮官をあまり困らせないの。いくら小さいからって子供じゃないんだから…」

「45姉が言うなら仕方ないな~」

「食べながら寝るなんてどういう芸当なのよG11…。全く、口をこんなに汚して…」

「…zzz」

 

 …さっきからオカンの如くG11の面倒を見ているのはHK416だ。密売組織の崩壊後そこの顧客リストから不正に売られていったテロ組織を特定しそこから救いだした人形である。完璧を自称する彼女はテロに与するのに消極的で、しかしながら手伝わないと己の優秀さを示せない環境に辟易してたらしくこちらも裏切りを提案したらあっさりと乗ってきてくれた。今までの鬱憤を晴らすかの如くテロ組織の拠点へ榴弾を撃ち込みまくるその姿は中々にヒステリックだった。

 G11も不正な取引で買われていった人形の一人である。元々はメイド的な仕事をこなす民生人形でしか無かったはずの彼女だったが私が発見した時は度重なる虐待の影響でスクラップ寸前の状態だった。彼女こんなにしたテロリストを三人を指揮してぬっ殺しつつ助けだしたがこのままでは助からないという事で父さんのツテを頼りI.O.Pでコアを埋め込んで貰ったのだ。どうやらコアを埋め込む前後で性格が違うみたいなんだけど本人が悪く思ってないようなのでヨシ!とする。

 

 意図せずして404の面子が私の元に集まり指揮下にある状況だけど秘密小隊としてではない。研修生に与えられた人形は一つだったはずなのにこの状況はおかしいのではないかと父さんに抗議してみたら問題無しとの事だった。どうせあの人の事だから親バカな面を発揮して、私を守る人形は多ければ多いほど良いとかって考えてるんだろう。

 まずい。これはまずい。

 あくまでも彼女達は助けられた後に私の元へ集まっただけで"404小隊"が結成された訳ではないのだ。このまま私が指揮官見習いを卒業したとして、彼女達は他の人形と同じように正規に私の元へ配属される事になるだろう。つまり、このままだと私一人のバタフライ効果でこの世界では404が生まれない可能性が高い。

 ドルフロの各イベントストーリーは本編と繋がってて(というかほぼ本編そのもの)404小隊が随所で活躍している。これから先の戦いでは鉄血どころか軍まで相手にしなきゃならないのに彼女達が欠けるのはかなり痛い。特にAR-15のmod化には彼女達の協力が必要不可欠である。

 …ここはやはりパパにお願いしてみるか。

 

「45、ちょっといい?」

「なぁに?」

「ちょっと今後の事で社長に提案したい事があってね。その時に一緒についてきてほしいんだ」

「え~45姉だけ~?私も行きたいな~」

「いや、あんまり多くて困るしさ…」

「私ではダメなのかしら、指揮官」

「ほ、ほら、隊長は45だしね…?」

「…zzz」

「G11は聞くまでもなくパスみたいだね…」

 

 本当によく寝るなこの子。元々寝る子だとは知っていたけどオフの時の活動は一日に20時間も眠るナマケモノの生態そのものだ。任務の時は渋々起きている彼女と会話できるけれどそうでない時はごはんの時ぐらいじゃないとろくに起きた顔も見れない。最近じゃ食べながら居眠りする始末だし…。

 9や416も思ったより接しやすい子だった。9はサイコパス風味があったと思ったけど普段は指揮官Loveな良い子だし416は家事をこなすのが上手い。完璧がどうのというのを日常ではあんまり言わないしむしろ甲斐甲斐しくお世話してくれるから第二の母ポジションである。ただAR小隊との確執は知らないのでこれからどうなるやら…。

 不思議なのは45。他人がいる時はまさしく45姉って感じなんだけど私と二人きりになると雰囲気が若干崩れるというか、多分だけど40といたころに戻ってると思う。いつもの張り付いた笑みじゃなく素の表情で接してくるのがその証拠だ。本人は気付いてなさそうなんだけど私って彼女の中じゃどんな扱いなのかな…?

 

「さて、と。今日の研修は…まーた実地訓練かい…」

「というか、指揮官ならもう研修なんていらないよねー。私達だけで鉄血の奴らを倒せるよ!」

「調子に乗らないの。まだまだ指揮官はやることあるんだから」

「…また訓練なの。眠いよ、面倒臭いよ…」

「別に来なくてもいいのよG11。寝ているあなたをゴミ袋に詰めて、そのまま廃棄するだけだから」

「それは…やだ…」

「ならさっさと起きる事ね。ほら、テキパキ動く」

 

 原作とは若干違う彼女達の未来に思いを馳せつつ、ここ数ヶ月は続いている実地訓練に辟易する今日の私なのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ…」

 

 ────娘がひどく優秀過ぎる。

 

 この悩みが最近の私の思考を埋め尽くしている。

 本来、彼女を指揮官として起用するつもりは無かった。研修などとは言ったが素人では無理であろう難題を突きつけて無理矢理離そうとしたのだ。そうでもしないと納得しなそうであったから。誤算だったのが彼女が私の予想を遥かに上回るレベルで頭の出来が良かった事だ。座学を最初の1ヶ月で修め人形を使った模擬戦闘でも好成績を出してきた。かなり難易度を引き上げたはずの実地訓練では犯罪者達を一網打尽にするどころか配下の人形を増やしてくる始末である。更にそこを起点としてテロリスト組織の撲滅にそれに伴う人形の救出。彼女を守る人形が増えるのは良い事なのだが…。

 誰がどう考えてもただの研修生で通じる技量ではなくなっていた。グリフィン内では既に彼女を指揮官として前線に派遣すべきだという意見が持ち上がっている。

 最初の頃は良かったが徐々に鉄血が戦線を広げてきているのだ。腐ってもI.O.Pとシェア争いをしてきたあの鉄血である。相対して、こちらの戦力が足りなくなっていた。

 比較的安全な地区に任せようかと思ったが既に彼女の実力が内外に知られている以上無理な話だ。大多数の者達は新進気鋭の有望株に活躍してもらいたがっているのだから。

 

「やむを得ないのか…」

 

 独り、社長室でそう呟く私の元へ一通のメールが届く。

 差出人はイーニャ。今まさに君の事で悩んでいるというのに一体何を話したいというのか…。

 実地訓練とは名ばかりの実戦を軽々とこなす彼女の来訪を待った。

 

 

 

 

「お久しぶりです、社長」

「…挨拶も手短にしておこう。それで、今日はどうしたんだ?」

「社長にお願いがありまして」

「お願い、か…」

「あら?なんか身構えられてる気がしますけど別に変な事言うつもりはありませんよ?」

「イーニャの言うそれは説得力が無いわよ」

「45は変な茶々入れないの。あなた達四人にも関係ある話なんだから」

「ふーん」

「また…何が望みなんだ?」

「つかぬことをお聞きしますけど公に出来ない問題って抱えてます?出来れば人知れず解決してもらいたいような」

「あるにはある…が、そんな事を知ってどうするんだ?」

「そういう問題の処理を私達にお任せしてくれないでしょうか?」

「…また何を言い出すんだ君は」

「ぶっちゃけると、汚れ仕事を専門的に請け負う秘密部隊として動きたいんですよね」

「名誉や実績が欲しかったんじゃなかったのか?秘密ではそれに繋がらないと思うが」

「それとはもちろん別口です。今のグリフィンって地区間の連携があまり密接ではないと思うんですよね。グリフィンが国から独立した自治区を任されているんだから当然かと思いますが、もしそこに配属された指揮官が良からぬ事を考えていたらどうでしょうか?本部から監査は当然入るかと思いますがその人手って足りてます?」

「確かに良からぬ噂を持つ者や人形達の間であまり評判の良くない指揮官はいる。戦線をどうにかするばかりで、監査の人手と質も足りてないのが現状だ」

「なるほどね、そういうのを"不慮の事故"とかで処理しちゃうのが私達ってこと?」

「45の持つ圧倒的な電子戦能力を考えたら前線に出張るよりこっちの方が能力を活かせると思ったんだよ。9も45ほどじゃないにしろ電子戦ができる人形だし。残念なのが傘ウィルスのせいで鉄血のネットワークに使えないことなんだよね。だったら身内の膿を炙り出すのに使った方が有能じゃん?」

「君が鉄血の通信設備に気を付けろと言ったあれか。今はI.O.Pのペルシカリア主導の元、急ピッチで対策が進められている。まさか実地訓練で鉄血に遭遇しておいてなんなく撃破した挙げ句、残骸からそういった情報を持ち帰ってくるだけでも君が求めた実績には十分だと思うが…」

「ハイエンドモデルがいない鉄血なんてカモがネギを背負ってきたようなもんですよ。雑兵はさっさとスクラップにして資源に代えるに限る」

「わーお、私の指揮官様は蛮族な考え方するのね。嫌いじゃないわ」

「秘密部隊か…君はそれを設立したとして何を望むんだ」

「ちょっと、調べたい事がありまして」

「何を、と聞くのは野暮なんだろう。…はぁ、君はいつも予想を裏切ってくれるな」

「それは良い意味ですか?悪い意味ですか?」

「どちらも、だ。全くそういうとこばかりエリーナに似てしまって…」

「あー、そういう話はもっと違うところでどうぞ」

「…ともかく君の要望は理解した。必要があればこちらからその連絡をしよう」

「はーい。それでは失礼しました~」

 

 …まるで嵐が襲ってきたかのような怒涛の時間だった。

 人形の特性を理解しそれを活かそうとする精神は褒められた物だがそういう才能はもっと平和な方向へ向けてほしい。私の胃か生え際が辛い。

 とりあえず、彼女達の獲物に相応しそうなリストを組んでおくことにしよう…。




原作との相違点として傘への対策がドルフロ本編よりもずっと早いです
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