夕張さんって湾岸のエイジとか黒木さん的な感じっていうイメージが強いんですが改ニになってロボアニメ好きっぽく見えるようになったのは私だけでしょうか?
夕張が勝手に間借りしている倉庫の一角。その中には車が数台や数人分の艦娘の艤装、様々な工具やパイプベッドなど色々置かれており、趣味全開な空間と化していた。
その場所にいるのはガレージの主である夕張がベッドに横になってボーッとしている。
「……暇」
そう呟くのも仕方ない 今日は鎮守府待機で外にも出れない状態だった。しかも鎮守府の中で暇を潰そうにも知り合いは大体出撃していて、1人で過ごすしかないという事態に陥っていた。
「……ベスモでも見るか」
起き上がってDVDを取りに自室に行こうとするがふと思い出す
「あー今非番の子達が私の部屋で映画みてたんだっけか……」
と言って椅子に座り、顔を見上げて天井を見ていると
「うあー……何故私の部屋なんだー」
そう言いながら椅子をゆっくり揺らして時間が過ぎるのを待っていたら扉が開く音がした。
夕張がそっちの方を見ると、どうやら弥生が入ってきたようだ。
「ん? 珍しいね、弥生ちゃんがここくるなんて」
そう夕張が問いかけると弥生は顔を変えないまま話しかける。いや何かしらの変化はあるのだろうが弥生の硬い表情から夕張は感情を読み取れないだけだが
「少し、相談を……したくて……」
「いいよ、どうせ暇だし」
そう言うと夕張はもう一脚椅子を持ってきて弥生を座らせる
「んで? 相談っていうのは?」
「はい……今日の演習で、艤装の音が、おかしく 聞こえたんです……それで明石さんに見てもらったんですけど、異常は無いって言われたんです……でもやっぱり気になって……」
そう言う弥生の表情は夕張でも分かるくらい暗くなっていた これは深刻と見た夕張は暇潰しも兼ねて弥生の相談に乗ることにした。
「OK分かったわ。艤装こっちに持ってきて、軽く回してデータ取るわ」
「ありがとう、ございます」
そう言うと弥生は外に出る。夕張はそれを見送るとケーブルや機械を引っ張り出した。
しばらくすると弥生は艤装を背負って戻ってきた。
「あの……これをどうすれば?」
「そこの台に乗って少し待ってねー」
というと夕張は準備していたケーブルを弥生の艤装に手際良く繋いでいく。全部のケーブルを繋ぎ終えパソコンを少し弄ると
「よし準備完了っと 弥生ちゃん、エンジン掛けてゆっくりと出力を上げていって」
「は、はい」
夕張の言葉に弥生は素直に従い、出力を上げていく。夕張は作業しながら弥生にいくつか質問をぶつけていく
「……今のところはまだ大丈夫かなーっとそういえばどんな時におかしいと思ったの?」
「相手からの攻撃を避けた時に、ほんの少しだけ……です」
「となると出力を一気に上げた時か……弥生達の艦隊ってどんな艦隊だっけ?」
「空母機動部隊、で飛鷹さん旗艦でした……けど何か関連が?」
そう弥生が問いかけると
「今は何も異常が起きてなくてね、もしかすると特定の条件下でそういう不具合が起きる系の奴かなって」
「そう、なんですか」
「ただの勘よ勘。それじゃ演習の時と同じように出力を一気に上げよう 私が合図したら敵の攻撃を避けるような感じで出力を上げて」
その言葉を聞いて弥生は出力を落とし集中しだす。夕張はパソコンを見てタイミングを測り合図を出す。
その合図で弥生は一気に出力を上げると艤装から一際大きい音を出していく。その音には目もくれず夕張はパソコンを凝視したと思ったら納得したかのような表情をする。彼女は弥生に大きい声で指示を出す
「もう大丈夫だよー! 原因がわかったから!」
その一声で弥生は出力を落としていき、最後には完全に艤装の稼働を止める。
夕張は稼働を止めたタイミングで弥生を呼ぶとパソコンの画面を指差す。
「ここの出力を一気に上げた時なんだけど、一瞬で限界まで上がってそこから少し下がってる。普通ならここの点よりも低いところに収まって、どこから穏やかに上がって行くんだ」
「え……でもなんで」
「原因は多分、艤装のギア部分。ギア同士が噛み合いきれず空回りしちゃってて、それが出力に影響出てるんだ。ほんの少しだけだけどね」
その言葉を聞いて弥生は下を向いてしまう
「弥生が、無茶を、したから?」
「弥生ちゃんに原因があるわけじゃ無いよ。ここの部品、使っているうちに摩耗していくものだから仕方ないものだよ」
そう言いながら何かを書いていく夕張。彼女が何を書いてるのかと弥生が首をかしげていると
「はい、これ明石さんに渡しておいて。こっちには原因のパーツが今無いから、そっちにあると思うから」
と言いながらメモを渡す。それを弥生が見ても専門的な用語が書かれていて読めない。辛うじて読めたのは睦月型の文字ぐらいだ。
「これ……は?」
「注文票とかそんな感じの。それ渡せばあっちで直してくれるから」
「ありがとう、ございます」
「いいのいいの。暇だったし、それよりも早く行きな?」
「はい」
その表情は満面の笑みを浮かべていた。お辞儀をして外に出て行く。それを見た夕張は伸びをしてまた椅子に座りにいくのだった。
ここまでご覧くださりありがとうございます!
この話を書いていた時って確か艦これRPGのセッション後のノリで作ったおうな代物だった気がします。
ガレージで寛ぐ夕張さん…その横には国産スポーツカーとかありそう(小並感)
とか思ってます。