艦これ短編集   作:ジャック・アヴェンダドール

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タイトルの通りです。(以前にpixivに投稿した物です)
胸糞悪い展開があるのでそういうのが見たくない方は戻るボタンを押して下さい。



望月って意外とアウトドアな気がする
吹雪は…普通に出るとこには出てそうな気がします


望月と吹雪、商店街に行く

 ある日、望月と吹雪は鎮守府の外の商店街に来ている。2人は今日は非番の日で正面玄関でバッタリ出会った2人はそのまま一緒に行く事になった。

「しかし意外だね、望月ちゃんが外出るなんて」

「いやあたしの事なんだと思ってるんだ?」

「初雪ちゃんの同類」

「否定はせんけどさぁ……割と外出るよ? あたしは」

 吹雪は驚いた顔をする。自分の妹である初雪に似た雰囲気を持った望月の(本人にとって)意外な一面に驚愕したのだ。

「なにさその顔は? 昼全部奢らせようか?」

「ごめんごめん。じゃあ行こ!」

「うーっす」

 そうして2人は商店街の中を進んでいく事にした。

 ふと吹雪が思い出したかのように望月に聞いてみる。

「そういえば、望月ちゃんってどうして外出てるの?」

「んぁー実は三日月から頼まれごとをされてな、その買い物。そういう吹雪は?」

「え、私はーそのー……」

 恥ずかしそうにモジモジする吹雪。それを察した望月は

「あーなんとなく回りたかったのか」

「うん……やっぱ変かな?」

「いんやぁ? あたしらみたいなモノグサじゃなけりゃ偶には外に出たくなるでしょ」

 という望月は吹雪を見て、困った笑顔を見せながらある店に入った

「そうかな? っとここは?」

「文房具店。さっき言ってた頼まれごとでね……そうだ吹雪にも選んで貰うか」

 ちょっと意地悪なニヤケ顔をする望月に吹雪はキョトンとした表情を浮かべ

「へ? 何を?」

 と聞くしか無かった。

「三日月の奴、最近執務補佐とか色々やってるだろ? それでボールペンとかが足りなくなってるようでな。どうせなら可愛い奴買ってやろうかとね」

「そっかぁそういう事なら喜んでやるよ!」

「よし! じゃあ吹雪はボールペンを頼んだよ。あたしはメモ帳見てくるよ」

「うん! 任せて!」

 と言い、2人は一旦分かれる。

 

 

 しばらくした後、2人が合流し持ってきた物を確認する。

「何持ってきたー?」

「これとかどうかな?」

 吹雪が出したのは卵の殻に半分入った無気力な黄色いキャラが頭に乗っかったボールペンとエッフェル塔形をしたボールペンと数本のシンプルなボールペンだった。

「こっちはまぁいいとして、なぜエッフェル塔……」

「なんか見つけちゃって……面白そうだったから」

「いやまぁいいけどさぁ」

 そういう望月の表情は微妙な顔をしていた。吹雪には見えなかったが。

「そういう望月ちゃんは何を選んだの?」

「あーこんなのだよ」

 と言いながら、見せたのは三日月模様の入ったメモ帳だった。

「三日月の名前に合わせたんだが……安直過ぎたかな?」

「いや全然オシャレだよ! 私のなんて……」

 手に取ってるエッフェル塔を見ながら恥ずかしそうにする吹雪。

「いいんじゃないの? 中々ないだろうし」

「そうかなぁ……」

 落ち込む吹雪を慰めながら会計を済ます2人。次に向かう場所を何処にするか決めようとしたその時、望月の腹の虫が鳴った

「……お昼、食べに行こっか?」

「……はははは。うん行こっか」

 2人は昼食を探しに歩き出した。

 

 

 暫くすると2人は洋食店を見つけ、そこに入る。中はそこそこ広く、お昼時を過ぎた辺りではあったがまばらに人がいる状態だった。

 店員に案内された席に座り、食べる物を考える2人

「何にしよっかな〜?」

「んーむ……どうするか……」

「あ、このナポリタン美味しそう これにしよ!」

「あたしは……まぁいいや、吹雪のと同じので」

「じゃあ店員さん呼ぶね?」

 店員を呼び出し注文をする2人。出てくる料理を静かに待ってる時に、近くの席に男女3人が座る。少しすると話し声がする。

「なぁ、あれって艦娘じゃね?」

「だよなぁ……怖いわぁ」

「なんでバケモノを放ったらかしにしてんだよ……バケモノらしく閉じ込めておけよ」

 男のその言葉に吹雪達は怒りを覚えた。それも当然だ、自分達が守っている人達にそんな事を言われる筋合いは無いからだ。

 吹雪は席を立ち上がろうとしたが望月はそれを止める。

「待て吹雪」

「望月ちゃん! 悔しくないの⁉︎」

「悔しいさ、でもここで言ったって何もならないんだから。抑えて」

 そういって吹雪を宥めようとする望月。しかし

「ふん、人間の真似事なんてやってんじゃねぇよ」

 という言葉が男から出た時、望月も立ち上がった。

「……あんたら、さっきから何言ってんだ」

「事実だろ? お前達は人を殺せる武器を持ってる。そんなのが街をウロついてるんだからよぉ」

「だからって! あんな言い草は無いんじゃないですか⁉︎」

「バケモノにバケモノって言って悪いかよ」

 悪びれもせずに言い放つ男。望月はそれに対して反論する

「あたしらは確かにあんたらから見たらバケモンみたいな力を持ってる。だけどな、あたしから見たらお前達のがよっぽど化け物に見えるよ」

「あんだとチビの癖によぉ!」

「あなたはその化け物に守られてるんですよ! 私達が必死になって、戦って! それがなんで分からないんですか!」

 

 

 そう力説する吹雪、しかし男はそれを聞いて反省する所か逆上して

「なんだよ! ずっと海の上に居ればいいだろぉがよ! 船は船らしくずっと浮かんでろ!」

 男は大声を上げながら反論する。その様子は少々狂ったかのような感じだった。

「あぁ? お生憎様あたしらは船であって生物でもあるんだ。しかも人と同じ知能を持ったな。少しぐらい娯楽を楽しんだって罰はあたらんだろ」

 望月が呆れたかのように言う。男はそんな望月の様子についに切れて

「ふざけてんじゃねぇ! ぶっ殺してやる!」

 そう言いながら男は望月に襲いかかる。それを望月は合気道の要領で組み伏せる。

「いててててて、おい離せ!」

「はぁ……あたしら一応軍人だよ? こうなる事分からなかったか?」

「おい離せって言ってるんだよ! バケモノ!」

「ん? なんか言った?」

 と言いながら望月はさらに締める力を強める

「あがぁぁぁぁぁ!」

「暴行未遂でしょっぴくからな」

 そう言いながら騒ぎを聞きつけた警官に、男を突き出す。連れてかれる間際男は

「ぶっ殺す! ゼッテェ許さねぇ!」

 と言い、そのまま連行された。残りの2人はいつのまにか何処かに去っていた。

 

 

 望月達が席に戻ろうとしたがあれ程の騒ぎのせいか客全員が2人に視線を送っていた。

 望月はばつが悪そうにしていると

「……お騒がせして本当にごめんなさい!」

 吹雪が頭を下げる。暫くの沈黙の後、何事も無かったかのように視線を元に戻し、話し声がし始める。その中には「怖かったぁ」と安堵する声や「艦娘スゲー!」と言う声が上がってた。

 望月はその様子にホッとして店員に話しかける

「騒がせてしまってすみませんでした。壊してしまった分は弁償しますんで……」

「いえ、壊れた物は一切無かったんで大丈夫ですけど……次はご遠慮下さい」

「はい、本当にごめんなさい……」

 望月達は謝罪を済ませると席に戻る。既に料理が出されていたが、さっきの出来事のせいか居心地が悪いようで落ち着かない様子だった。

「あんなことあったのにいていいのかな?」

「でもせっかくの料理食べないとそれはそれでダメな気がするけどなぁ」

「うぅやっぱり気まずいよ……」

「まぁコイツ食ってから考えようか」

「……そうだね」

 2人はナポリタンを素早く食べ、会計を済ませて外に出る。

 

 

「望月ちゃん! 本当にごめん!」

「いやいいさ。あの発言はあたしも頭に来たから」

 近くにあった公園で吹雪は改めて望月に謝罪する。望月は気にしてないようだった。

「でもせっかくの休みなのに……」

「これはこれでいい休日になってるよ。それより吹雪、これからどうする?」

 望月は吹雪に問いかける

「何にも考えてなかったけど……今日は疲れちゃったから帰ろっか?」

「そうだねぇ、こいつを早いとこ三日月に届けたいしそうしますかね」

 吹雪は鎮守府に向かって歩き出そうとした時、望月が小さい声で

「……吹雪は凄いよなぁ」と呟いた。

「ん? 望月ちゃん、なんか言った?」

「いや、何でもないさ。それよりもさっさと帰るぞー」

「え、待ってよー望月ちゃん!」

 望月は独り言を隠すように早歩きで歩いていく。それを追いかける吹雪の様子はいつも通りに戻っているようだった。




こんな胸糞悪いものを見てくださってありがとうございます
これ書いてた当時の俺どうしてこういう展開にした…って言いたくなりますけどまぁいいや

一般人の艦娘に対する反応って極端そうな感じです。
フレンドリーな感じのはとことんフレンドリーで逆に忌み嫌う人達は袈裟まで憎そう
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