艦これ短編集   作:ジャック・アヴェンダドール

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これを書いていた当時、うなぎパイのハイエースが横切ってるのを毎日みていたら思いついた物です。
そんなこと書いているのにうなぎパイを食べた事が記憶上無いというのは公然の秘密という事で
これを書いていた時、アイデアを貰ってそのまま採用してたりしてました。


ウォースパイト、お土産を貰う

※『』内は英語で話しています

 ある日の昼、鎮守府の中を歩いているウォースパイトは綾波に出会う。

「あ、ウォースパイトさん! こんにちわ」

「あ、アヤナミ。Good afternoon」

「この前、静岡の方に行ってきてお土産買ってきたんです。それでこれを差し上げようと」

 そう言いながら出したのは大きく[う]と書かれた箱。文字の中にはうなぎパイと書かれていた。

「um-hum. ……ウナギ、パイ?」

「そうです! 静岡の名物の一つなんですよー」

「Thanks.あとでいただくわね?」

「はい!」

 ウォースパイトはその箱を持ったまま自分の部屋に戻った。

 

 部屋に戻った彼女はその箱を開けてみると、中に入っていたのはサクッとしていそうな見た目だった。しかし彼女の想像とは違ったようで

『え? これがうなぎパイ?』

 と困惑した。それもそのはず。彼女が想像していたのはスターゲイザーパイと呼ばれるニシン数匹を丸ごとぶち込んだパイのような何かだった。

 ウォースパイトが困っているとドアを叩く音と声が聞こえる。

『レディ 入るがいいか?』

『ネルソン? 大丈夫よ』

 そう言って入ってきたネルソンはウォースパイトが見つめている箱を見て一言

『うなぎ……パイ?』

『静岡のお土産らしいわ。アヤナミから貰ったの』

『それにしては形が全然違うようだが』

 ネルソンもウォースパイトと一緒の考えに至ったようだ。暫く考えるそぶりを見せた後、彼女は

『ならば私が本物を見せてやろう!』

 と言いながら部屋の外に出る。それを見たウォースパイトは首を傾げながら

『え?』

 と反応するしかなかった。

 

 その日の夜、ウォースパイトはネルソンに呼ばれた。なんでも夕飯を作ったというので行ってみると、そこにはお土産をくれた綾波と何故か金剛と比叡がいた。

『コンゴウ? なんでいるの?』

『ネルソンに呼ばれたんデース。ウォースパイトも?』

『そうよ。でも珍しいわね……』

 金剛も余り知らされてないらしく、不思議そうにしていた。その横にいた比叡と綾波も同様で何が出てくるか話していた。

 少しするとネルソンが現れる。その手にはクロッシュを被せた皿を持っていた。

「待たせたな! 今日のメインディッシュだ!」

 と言いながらクロッシュを開けると、そこにはウナギの頭と尻尾が出ているパイのような何かだった。

 

 それを見た反応は金剛は『なんで⁉︎今日まだ12月23日じゃないでしょ⁉︎』と錯乱し

 

 ウォースパイトは「Oh,Stargazy pie?」と少しだけ驚いた様子で

 

 比叡は(うわぁ……イギリスでも特に不味い代物だぁ)と絶望して

 

 綾波は「わー、これがイギリス料理ですかー」と言いながらワクワクした様子だった

 

 阿鼻叫喚の状況を無視したのか気づいてないのかはいざ知らず、満面のドヤ顔をしているのを見たテレビっ子でどう民な比叡は(あ、これピストル大◯のパターンだ)

 と全てを諦めた様子だったとか。

 綾波はネルソンに聞いてみた。

「そういえばどうしてこれを作ったんですか?」

「ウォースパイトが貰っていた奴があっただろう? アレを見て、静岡の土産とかいうが本場はUnited Kingdomだと証明してやろうと思ってな」

「もしかして……あのうなぎパイの事ですか⁉︎」

 驚く綾波 自分があげたお土産がこんな事にまてるとは思ってなかった。そしてこの料理の事を全く知らなかったのでより嬉しく思った。

 

「エーット……じゃあいただきマス」

 金剛が一口食べる、それと同時に比叡と綾波も食べる。少しして金剛と比叡は苦悶の表情に変わり、綾波は机に突っ伏しながらなにも喋れなくなった。

「ネルソン! これうなぎを3枚におろしてないネ!」

「骨が……ほぼ残って……」

「そりゃあうなぎパイだからな!」

 自信満々に豪語するネルソンに首を横に振りながら肩を掴む金剛と比叡。ウォースパイトはうなぎパイのようなものを食べつつ、その様子を不思議そうに見ながら言う。

「コンゴウ? どうしたの?」

「ウォースパイト、ネルソン……うなぎパイは全然違う物デス。綾波があげたものであってマース……というかなんでウォースパイトは平気ナノ?」

 金剛は聞く。何故彼女は平然としてあの物体を食べられるのか不思議に思ったからだ

「私は年に一回食べていたから慣れてるの」

「あぁー……」

 遠い目をするウォースパイトを比叡はこれまた遠い目をしながら彼女を見つめる。

「それにイギリスでは子供には人気なのよ?」

 言いながらウォースパイトはドアの方に顔を向けるとドアが開き、ジャービスが入ってくる。

『ハイ! いい匂いがしてたから来たよ! それはスターゲイザーパイ⁉︎私にも頂戴!』

『じゃあ私の分あげマス……』

『わーい! ありがとうコンゴウ!』

 食べ出すジャービス、美味しそうに食べている様子を見て比叡は思った事を言う

「イギリスの子供には人気なんですね」

「そうね、子供達には人気ね」

 言っている間にもウォースパイトとジャービスが食べ続ける。比叡は食べずに綾波を医務室へ運んでいった。その間綾波はずっと気絶していた。

 阿鼻叫喚となった夕飯。残ってしまったうなぎパイはウォースパイトとジャービスらによってなんとか食べられた。

 綾波は翌日、一日中寝込んでいた。

 

 数日後、改めてうなぎパイ(静岡の方)をティータイムに食べる事になった。

 金剛が大きな皿にうなぎパイを大量に置く

「さぁうなぎパイを召し上がれ!」

 そう言いながら自分の分を取る金剛。綾波は盛られたうなぎパイを見て

「あれ? 金剛さん達も静岡に行ったんですか?」

「いえ、この前の事を霧島に話したら通販で取り寄せてくれて……それでみんなにも食べさせてあげようと金剛お姉様が」

 比叡は説明しながらうなぎパイを放ばる。目を細めながら美味しそうに食べていた。

 その様子にウォースパイトとネルソンは困惑しながら一口齧る。2人が咀嚼していると次第に目を見開いていき、残りを齧り出す。

「美味しいわ! 紅茶にも合うわね!」

「うむ! なかなか美味であるぞ!」

 その様子を金剛はウンウンと頷きながら言う

「これはこれで良い物デショ? イギリスのパイもいいけど、ああいうのは……ネ?」

「流石にアレはダメだったか……今度は普通のパイをもてなそう」

 ネルソンが言うと綾波が怯え出す。何事かと比叡が様子を伺うと

「あれを……また……?」

 すっかりトラウマを植え付けられてしまった綾波。ウォースパイトはその様子を見て宥めるように

「Ah……アヤナミ。UKのパイはアレよりももっと美味しい物がいっぱいあるわ」

「いや、そういう話しじゃないと思いマース。綾波、深呼吸をするネ」

「はい……すぅ……はぁ……ありがとうございます」

 金剛のお陰でようやく落ち着く綾波。ホッとした金剛は手を叩いて

「サァ! ティータイムはまだ続くヨ!」

 と言って紅茶を継ぎ足す。その後はゆったりとした時間が流れていき、和やかな雰囲気で進んでいくのであった。

 

 その後、綾波が間宮の力を借りてイギリス式パイを克服したりするがそれは別の話……




ここまでご覧くださりありがとうございます!
イギリスの魚料理はヤバいというのは偏見だけではない…ですよね?
この話での一番の被害者は綾波だと思って、彼女主体の話を作ろうとしても未だにネタが出てこないです。
いつか書きたいなとは思うけどそれはいつになるのやら…
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