試しに書いたんですよ。そしたらね、
①思ったより筆が進んだ
②弾幕勝負まで行かずに大体目標にしてる文字数まで行った
ので。先に上げちゃいます。
午前午後と、早苗さんと一緒に弾幕勝負の研究をした。
早苗さんは秀才タイプで、回を重ねるごとにどんどん上手くなってゆく。対して私はちょびっとした弾幕しか出せない。
やっぱり妖精なんだな、などと思ったり。
そんな私に何ができるだろうと考えて、夕食後、私は諏訪子様のもとを訪れていた。
「諏訪子様」
「どしたのさ、真面目な顔して」
「私のスペルカードを作るのを手伝ってもらえませんか」
諏訪子様が「えーっと」と腕を組んだ。
「スペルカードって確か自分の能力を反映させるんだよね。だから何回も自分で作り出すことができる」
「ええ」
「つまり、私が手伝うとそのスペルカードはヴィー1人では作れないものになる。ひょっとして、この私に何枚も作らせようとしてる?」
「いいえ、一枚だけでいいんです」
そういうと諏訪子様はにんまりと笑い、
「神奈子ー! 早苗ー! ちょっと来てー!」
「ちょ、何を」
「ふふ……その願い、叶えてあげるよ。その代わり聞かせて?
──
それで報酬としよう。目的が面白くなかったら許さないけど」
「え"」
廊下から足音が聞こえてきた。
くぅっ……諏訪子様私の天敵では……?
心の準備をする間もなく、襖が開いて早苗さんが顔を出した。
「どうしました、諏訪子様?」
「いや何、ヴィーが面白い話があるって………ね?」
「あ、ハイ、ソウデス」
あ、でも、紫さんに言われたことは守りますよ。そこまでアホじゃないです。
少女説明中……
伏せておくべきところは伏せながら、私がここに来るまでの経緯を話す。
反応は様々だった。三者三様とはこのことを言うのだろう。
早苗さんはわくわくしながら聴いていたようだ。
まぁ外じゃこんなことないからね……。私もこうなると思わなかったし。
でも、逆に言えばこのくらいなら幻想郷ではわりと起こるのかもよ。
常識に囚われてはいけないのですよ。
諏訪子様は笑いを堪えていたみたい。
というか話してる途中に笑われると恥ずかしくなるからやめて欲しい。
「そんな事あるぅ?」って……あったんですよあってもいいじゃないですか。
神奈子様は………神奈子様?
「なぁヴィー」
「はい」
背筋をピンと伸ばす。
「どうするつもりだ?」
「……紫さんの言葉が本当なら、レミリア様とフラン様が来ます。そこで……弾幕勝負を仕掛けようと思ってます。……けれど。私の目的は勝つことではないのです」
「先程の話でヴィーは意図的にフランという少女について言及を避けていたね。それは、私達にも話せないことかい?」
「……はい」
フラン様は……おそらく不安定になっている。今のまま他の誰かに会わせるのは危険すぎる。
あの能力が万が一、早苗さんやにとりさんに使われたら?
……考えたくもない。
だから、きっと今が1番良いタイミングなのだ。
フラン様もレミリア様も、恐らく私にしか目を向けないだろうから。
すると、神奈子様は。
「………はぁ」
とため息を一つ零し、私の頭に手を乗せてわしわしと撫でた。
「もう少し頼ることを覚えた方がいいね。……しょうがない、うちの巫女のためだ。私もスペルカードを作るのを手伝ってやる」
「あ、私も手伝いますよ!」
「……んふふ。話は面白かったからね」
「……どうして」
大事なことは全然話せなかったのに。
「そりゃ決まってるさ。神様ってのは、必死な人間の願いを叶えたくなるものなんだよ………………だから、ほら、泣かないの」
▽▽
「………ご迷惑おかけしました」
とても顔が熱い。あう、恥ずかしい。
神奈子様はまだ私の頭に手をのせたままだ。
「いいさ、それより。いつ来るのかわからないのかい?」
「うー、紫さんは数日としか言ってくれなかったので……」
そこへ早苗さんが話に入ってきた。
「あの、その二人って吸血鬼なんですよね?じゃあほら、満月の夜とかに来るんじゃないですかね」
「そうなのかい?」
「はい、神奈子様。向こうでそういう話をいくつも読んだことがあります」
「で、満月の夜って………」
私は外に出て月を見上げた。僅かに影を残した月が、開かれる寸前の目のような形に輝いている。
「……………もしかして明日とか?」
▽▽▽▽▽▽▽▽▽
さて、さて、さて。誰も彼もが待ち望んだ満月の夜がやってきた。
妖怪の山の麓には、年端も行かぬ三人の少女の姿。しかして裡に秘める思いは灼けるほどに強く、一つの目的のために動く。
「お嬢様」
「お前は単独で行動しろ。お前の能力であればこの山の下の方は事足りる。……私達は上へと向かう」
「わかりました、そのように」
咲夜はそのまま山の低いあたりから探す。
レミリアとフランは山中を通り抜け、頂点から探す。
……とは言うものの、レミリアが咲夜を連れて行かなかったのは咲夜の安全のためだ。
どう考えても、足りない。
最悪神に刃向かうことになる、それはいい。別に負けるとも思っていない。
だが咲夜は人間だ。脆く壊れやすい人間だ。フランが手を握ればそれだけで終わる、儚い命。
その上、神への影響を良くも悪くも最も受ける立場にいる。
(……これ以上うちのメイドを減らすわけには行かないからな)
ふと目を横にやる。
見慣れない景色に楽しそうなフランを見て、レミリアは少しだけ張り詰めた気が楽になった。
(やはりもう少し外に出すべきだったな……)
だが、もうすぐ終わるはずだ。この雁字搦めに纏わり付く運命を解く時が訪れたのだ。
「お姉様」
「どうした、フラン」
「私ね、妖怪の山っていうくらいだからもっといっぱい妖怪がいると思ってたの……もしかして、みんな寝てるのかな?」
「…………まさか」
妖怪が? 動きが活発になるであろう夜に出回ることをしない?
……あり得ない。何が起きている?
「そうだな。先ずは誰か起きているやつを探してみようか、フラン」
「うん!」
▽▽
一方。
妖怪の山の麓辺りを索敵していた咲夜は、寂れた神社を見つけた。
「………こんな所に神社とは。誰が信仰するの?」
「失礼ねぇ、こんなでも人々に祀られてる神様なのよ?」
「ッ!」
振り向くと、いつの間にか後ろに赤い服を着た少女が立っていた。
「こんな夜中に人間が出歩くなんて、危ないわよ?」
「……貴女は」
「私? 私は秋静葉。紅葉を司る神様ね……って、そんなことは関係ないの。兎に角、今日は早く帰ることをお勧めするわ」
「何故?」
静葉は肩をすくめる。
「さぁ? なんだか良くないことが起こるから、今日の夜は出歩かないように……って、天狗の新聞で書いてたのよ。神様の直筆で」
「……この山には他にも神様がいるのね」
「ええ。けれど……正直なところ、神格っていうの? そういうのが比べ物にならないくらい高いのよ、相手の方が。だからその警告には、実質的な命令みたいなところがあった訳」
「その神様は何処に?」
これだから人間は、と静葉は呆れたように再度忠告する。
「………貴女、話聞いてた? 危ないのよ今日は。わざわざ知り合いの妖精が伝えにきてくれたんだもの、相当だと思うわ」
「……妖精?」
「そう! なかなか話のわかる妖精でね、紅葉の美しさが───」
「その妖精の名前は!?」
「───最後まで語らせなさいよ、全く……。名前? ええ、ようやく聞けたから覚えてるわよ。『ヴィー』って言ってたわ」
どうも。みずねです。
タイトル?もちろん曲名ですよ。
しつこいようですが殆ど発熱巫女〜ずの曲から取っています。
その中でも今回選んだ曲はお気に入りの一つです。
Rendezvous は「ランデブー」と読みます。
一応言っておくとsatellite は衛星。
つまり(私の勝手な妄想ですが)月と地球がずっと同じ方を向いて踊るダンスのようなイメージが有ります。
…………神奈子様ってなんかこう頼りになる大人の女性みたいなイメージを持っています。
諏訪子様?諏訪子様は神様みたいな性格です。そのままの意味です。人っぽくないというか、ちょっと人間からズレたものの見方をすることがあるというか。楽しければいいかなー、的な。
というか暇すぎて弾幕の構想なんとなく浮かんできたんですが。
これは……次いつかわからないなぁ……
あ、次回のタイトルは決めてます。
その名も『Girls in the mirror』恐らく、恐らくですが風神録最終回を期しています。
これも発熱巫女の曲タイトルからお借りしています。
この小説は何から何まで作者の東方趣味によって埋め尽くされているので。
では。長くても4、5日のうちにまた会いましょう。
追記:割とすんなりいけました。今書いてます