私は前回の後書きでいくつか重大な嘘をつきました。
一つ目。
遅くても4、5日以内と言いましたね。
4、5日ではありませんでした。
正しくは4、5時間です。
二つ目。
これは最終回ではありません。
正確に言うなら最終回の前半といったところです。
タイトルで勘違いさせてしまったら本当に申し訳ない。
三つ目。
弾幕の構想が大まかに固まりました。ので、後半も書き次第出します。
流石に今日中ではないでしょう‥…と言いたいところですが。
4、5時間を4、5日と見誤った私ですので確約はしません。
……本当に、誰も居ない。
レミリアは辺りを見ながら頂上へと向かっていたが、動くものは自分とフラン以外に見えなかった。
レミリアに限らず吸血鬼は夜目がきく。暗いから見えなかった、なんてことはないはずだが………。
「お姉様、そろそろじゃない?」
「ん?あぁ、もうそんなところまで昇ったのか」
フランの言う通り、すでに山の頂上付近にきている。フランが木を組んで作られた赤い建造物、つまり鳥居を指差した。
「お姉様、あれなに?」
「あれは……まぁ神社の入り口みたいなものだ。うちにも大きな門があるだろう?それと同じさ」
「じゃあ、その下にいるのは?」
満月の光を受けて、その姿は輝いた。
月の妖精。
7割を反射する、鏡のような妖精。
「見つけた」
レミリアはそう呟き、弾丸のように突っ込んでいった。
満月の夜を選んだのは、吸血鬼にとって最も相性が良く力が引き出せるから。
レミリアは腕を伸ばし、ヴィーの首を掴もうとして───
バチィッ!!
しかしその手は何かに弾かれた。
見れば鳥居を境界にうっすらと膜のようなものが張られているのがわかる。
「神域結界ッ……! 忌々しい真似を!」
「お姉様、そこどいて! 私が壊す!」
フランが手に力を込めて、結界の目を握りつぶそうとした時、
「それには及びませんよ、フラン様」
呟き、ヴィーが鳥居の外へと足を踏み出した。レミリアは注意深くその仕草を観察する。
「………なにを考えている?」
「お久しぶりです、レミリア様。フラン様も。今日は貴女達に弾幕勝負を申し込もうと思いまして」
「弾幕?」
「ええ。この幻想郷において、勝負事は弾幕で決めるのが約束事でしょう。私が負けたら好きにしていただいて構いません。私が勝ったら一つ言うことを聞いてもらいましょう。
──まあ……私と同じ土俵では負けてしまうというのであれば、断っていただいても構いませんよ」
レミリアは考える。
神が畏れを糧とするように、
妖怪は恐れを糧とする。
つまり、『下に見られる』ことは妖怪にとって何よりも避けるべきもの。
妖怪はプライドの生き物なのだ。
「……妖精風情が。いいだろう、相手になってやる」
ヴィーはくすりと笑い、態とらしく驚いたように言った。
「あぁ、伝え忘れてました。フラン様も一緒にどうぞ」
「何を──」
「いいの!?私もやりたい!」
レミリアが何か言う前にフランが食いついた。
紅魔異変以来弾幕を使うことがなく、新天地に来たのに疎外感を感じていたフランにとって「弾幕勝負に誘われる」というのは「幻想郷に自分がいる」ことを実感させる何よりのものだった。
「では、場所を移しましょう」
ヴィーが上へと昇るのを見て、レミリアは思考を巡らせた。
──あの自信。何か勝つ方法でもある気でいるのか?
▽▽▽▽▽▽▽
今や神社は遥か下に見える。
月明かりが照らす夜空で、妖精と吸血鬼は向かい合った。懐から3枚のスペルカードを取り出し、ヴィーが説明する。
「私のスペルカードは全部で三枚あります。この全てを避け切ったら貴女方の勝ちです。二人合わせて3回被弾したら貴女方の負けです」
「フン、ずいぶんと舐められたものだ。それとも、そんなにそのスペルに自信があるのか?」
ヴィーは眉を下げて笑った。
「……ええ。私だけではどうにかならなかった。だからこそ、このスペルは私の誇りです。最後に。‥…フラン様」
「えっ、私?」
「私のスペルは、貴女の能力を使わなければ勝てないと思いますよ」
「それは、どういう───」
問いには答えず、ヴィーはスペルカードの一枚目を掲げた。
「鬼を足止めする3枚のお札、その一枚目。 ──星雨『ムーンライト銀河』」
スペルカードが光に溶ける。星あかりが質量を得る。
レミリアとフランを中心に、星型の動かない弾幕が360度全方位に配置された。
ヴィーの頭上には月を模したような大きな光の玉が現れる。ヴィーが手を振ると、そこからレーザーが数本撃ち出された。
レーザーは配置された星型の弾幕に当たり、その軌道を変え、また星型の弾幕に当たり──乱反射するかのような軌道でレミリア達を襲う。
しかし、
「この程度か」
本来予測不可能な軌道を描く事で隙をつく筈のレーザーは、あり得ない程の動体視力により目視してから避けられることとなる。
フランは当たりそうなレーザーを破壊することで被弾を避けた。なんと言うことはない、低難易度のスペカだ。
「まだ終わりませんよ」
ヴィーが手をさらに振ると、動かなかったはずの星形弾幕がレミリア達を中心に天球のように円軌道を描き始めた。
さらにヴィーの上空に輝く大きな光球から、倍以上のレーザーが降り注ぐ。それらは星間で反射を繰り返し、圧倒的な密度となった。
咄嗟にレミリアはカウンターとして弾幕をばら撒いた。圧倒的な濃度の紅弾が、レーザーと対消滅する。
「……面倒だな。フラン、光球を狙え」
「でも……」
「フランはあれを全て避け切れるのか?」
レミリアはヴィーを指差す。
既に次のレーザーの射出準備が整っている。
「私の槍では、おそらくあの光球に届く前に反射されるだろう。だがフランなら直接光球を狙える」
ヴィーが手を振り下ろし、もはや濁流のようにレーザーが射出された。
「……うん、わかった。やってみる」
フランは目を見張り、光球の目を探り当て、握り潰そうとした……しかし。
レーザーがフランにたどり着く方が早かった。
フランの視界に光が焼きつく。
「あ、駄目──」
フランは思わず目を瞑った。しかし、思っていたような熱や衝撃はこない。
「フラン。もう一度だ」
その言葉に導かれるように目を開けると、視界に姉の顔が映る。
その服は──腕のあたりが焼け焦げていた。
「お、お姉様」
「気にするな、それより早くあれを壊せ。……頼むぞ」
「……………あ、」
フランの胸に去来したのは喜びだった。
私が誇りに思っているお姉様に。
初めて、頼られた。
だから。
「───任せて、お姉様」
嬉しい。楽しい。一度捉えた目だ、二度も遅れは取らない。
躊躇なく、光球の目を握りつぶす。
「壊れろッ!!」
瞬間、光球が弾け、夜空に巨大な華を咲かせた。
「……お見事」
「当たり前だ、私の妹だぞ」
「流石です、レミリア様、フラン様。では続けましょう」
焦る様子もなくヴィーは二枚目のスペルカードを掲げ、その名を宣言した。
「奇像『ミス・パラレルワールド』」
ヴィーを隔てて、レミリアとフランの前に一枚の鏡が現れた。
「見て! 私たちが映ってる!」
「……吸血鬼は鏡に映らないはずだが。お前の能力か?」
思わずレミリアはヴィーを見た。
「ふふふ。幻想郷では常識に囚われてはいけないのです。吸血鬼が鏡に映る奇跡だって有ります……あ、わたしの能力ではないです。私のはあくまで『七割まで反射する程度の能力』ですから」
「………ふむ」
レミリアは鏡を見た。なんの変哲もない──訳がない。
鏡の中の自分と目を合わせる。すると鏡に映るレミリアの像がにやりと笑った。
そして、鏡の世界からこちら側へと抜け出した。
半透明の像は、まるでオリジナルに取って代わってやるとでも言うように悪辣な笑みを浮かべる。
「悪趣味だな」
「お姉様ってあんな悪い顔もするのね」
「待てフラン、誤解だ。それに」
姉に続くように、鏡の中のフランも半透明の姿となって2人の前に立ち塞がった。くすくすけらけらと笑いながら、歪な形の剣をくるくる回している。
「私、あんな感じなのね」
「違うぞ。……ああ、フランは自分の姿を見たことがないのか」
「お姉様はあるの?」
「まあ……な。それより」
レミリアはヴィーを睨む。
「まさかこれだけじゃないだろう?」
「もちろん。ここからです」
言うが速いか。
半透明の虚像の抜き手が、レミリアの首元に迫った。
はぁ……。
なんでこんなに更新が早いのか疑問に思った方。
コロナです。コロナのせいなんです。
家から出れない。私はあまりゲーム機を用意してやるゲームに親しくないので必然的にスマホに目が行きます。
動画を見ます。
ソシャゲをログインします。
……………やることが無くなりました。
ほんとここ数日小説書いてる時が一番気が楽というか没入できると言うか。
とにかく他にやることが少ないのです。
ですのでアホみたいに書きます。
そうでした。最近たくさんの方に見ていただけているようで、気づいたら評価バーが赤いんですよ。感動してます。家で。小躍りしながら。
さらにアクセスもめっちゃ増えました。ちょっと怖いレベル。
感想も割といただけるようになったんですよ。後書きが楽しみと言ってくれる方とかいてもう……ねぇ?超楽しい
次のタイトル何にしようかな……。
今のところ発熱巫女のアルバム「Girls in the mirror」の中から、「Girls in the mirror」と「satellite rendezvous」の名前をもらっていますから……今回も同じアルバムから名前を頂きましょうか。
そうですねぇ……
「My mirror world」か「Embrace」辺りにしましょうかね。
そうだ。二話くらい前のタイトルが変わったのは見ましたかね。
豚乙女の「儚きもの人間」からもらっています。
かっこいいですよね……イントロからサビまで。
また話はクソほど変わりますが。
皆さんは百合、好きですか?好きですね?そうですか、私もです。
そんな貴女にお勧めしたいのがきりう氏の東方手書き作品。
あれは相当な上質品ですよ。「孤独と土蜘蛛」とか涙なしには見れません。
休み続きでで時間が空いているそこの貴方。「きりう 百合カプ 東方」で検索です。短いのもあるので是非どうぞ。
私はこれからまた続きを書いたり書かなかったりします。
はっきりしたこと言わんようにします。遅くなるならまだしも早くなることで告知をミスるとは………
では。