東方逃亡精   作:鼠日十二

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今回はつなぎ。次で全力コンボだドン


閑話 Together we fly up in the air

 

 

 

チルノちゃん……心の中ではこう呼ぶことにしよう。

ともかくチルノちゃんは大きめな石の上に立ってこう宣言したのだった。

 

 

 

「三角正義だ!」

 

 

 

 

隣の大ちゃんが耳元で言うことには「多分作戦会議のことです」

 

 

 

 

「まず参謀!なんかいい案ある?」

「え、えっと……でも、美鈴さんにいっつも止められてるし、やめた方がいいんじゃないのかな……」

「ふふん、あたいは一人でも行くよ。あの屋敷の謎を解かなくっちゃね!」

「謎、ですか?」

 

「実はあの館が現れてからすぐ、この辺りに住んでいた妖精の姿が見えなくなったんです。それでチルノちゃんは」

「きっとあの屋敷の吸血鬼が悪いやつなんだ!」

 

 

なるほどですね、と私は呟いてよく考えた。

 

 

………どう考えてもそれは妖精メイドになったからだし、なんなら私がその周りをうろついてて捕まった妖精のうちの一人である。

 

よし。ここは一つ手を打とう。私は太陽を見上げて言った。

 

「私に作戦があります」

「えっ」

「おお、でかした!」

 

 

 

 

 

▽▽▽

 

 

 

 

 

 

チルノちゃんの「冷気を操る程度の能力」。それに大ちゃんはそよ風くらいなら起こせるということを考慮して作戦を立てた。

 

 

私の手には凍らせた後砕いて粉々になった「微睡酒」がある。それを離れたところでばら撒いて、風で美鈴さんのところまで運んでもらう。この時チルノちゃんの能力を解除することで微睡酒は霧状になる。これは少しの量で実験済み。

 

 

あとはうまーく寝てくれると助かるんだけど……。

風で纏まって飛ばされていく微睡酒を確認すると、

 

 

 

「私たちは裏口から入ります」

「裏口なんてあったの?」

「流石あたいの子分!よし、行くぞっ!」

 

 

 

裏口に行けるなら何も美鈴さんを眠らせようとする必要は無い……訳ではない。今の時間ならきっと……!

 

 

 

 

▽▽▽▽

 

 

 

 

 

 

時刻は昼過ぎ。咲夜は懐中時計で時間を見て、用意していた二人分のサンドイッチが入った籠を手に取った。

 

 

 

紅魔館を出て、門を開けて昨夜が目にしたのは、塀に寄りかかってぐっすりと眠りこける門番の姿だった。思わず昨日の光景がフラッシュバックする。

 

 

 

「あ、ありがとうございます。うーん、咲夜さんのサンドイッチは私の好きな具が多くて嬉しいです。これで一緒に食べてくれる人がいたらなぁー」

「はいはい。明日は二人分持ってくるから今日は我慢して頂戴」

「やった!楽しみに待ってますね!」

 

 

 

咲夜はシンプルに蹴りたいと思った。だが暴力に訴えたところで解決しないものもある。それにできればその後にぎこちなさを残さないようにもしたかった。………その後?もしかして私は今日以外にも美鈴と二人で昼食を取ることを期待していた?

 

 

いやいや。まさか。そうこれは日頃一人で頑張る門番を労ってあげようという仕事仲間の優しさだ。そう、労い。蹴りたくなったのも今日を楽しみにしていた訳ではないのだ。絶対。

 

 

咲夜は「もしかして美鈴は結構疲れているのかしら」と思った。うちには美鈴の代わりになるような人材がいない。それこそ日頃から紅魔館にまとわりついてくる青い妖精を程よく遊び程度に追い返せるような。

 

 

……うん。たまにはゆっくりさせてあげてもいいかもしれない。

咲夜はしかたなーく膝枕をすることにした。

普段気づくことのない──髪が思ったよりさらさらしているとか──ことに気がついて少しドギマギした。

 

 

 

 

▽▽▽▽▽

 

 

 

 

今頃美鈴さんは咲夜さんに説教されていることだろう。こうすれば咲夜さんも足止めできるはず。何故なら今は昼で咲夜さんが食事を持ってくるからだ。ごめんなさい美鈴さん、こっちは生活がかかってるんです。

 

 

さて。裏口から入った私たちがまず向かったのはメイドの控え室的なところだ。まずやらなければならないことはメイド服の調達。これを着ているだけでメイド妖精にはバレないはずだ。

 

 

「ここを……こう。で、こうやってリボンを結べば」

「こうか?」

「そう、そうです」

「ち、チルノちゃんとお揃い……!」

 

 

こうして偽メイドが三人誕生した。

 

 

 

「さて。ここからは別行動です」

私は紙にさらさらとペンで地図を書いて大ちゃんに渡した。チルノちゃんに渡さなかった理由は言わずともわかるだろう。

 

 

「ヴィーさんは?」

「あ、えっと、私は……そう!他に倒さなければならない敵がいるのでそっちを相手します。やっぱりチルノさんにはボスと戦ってもらわないと」

「任せとけ!こてんぱんにしてやる!」

 

 

 

 

ちなみに地図はものすごい遠回りをしている。レミリア様に最短ルートで出会ってしまっては私がワインを盗む時間がなくなってしまうからだ。

 

 

 

「じゃあ、そう言うことで」

「おう!がんばれよ!」

 

 

 

部屋を出てチルノちゃんたちは左、私は右へと進んでいった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▽▽

 

 

 

大妖精は今更になってヴィーと名乗る妖精のことを怪しく思い始めた。よく考えてみれば何故メイド服の場所がわかるのか、屋敷の主人の場所を知っているのか……説明がつかない。あんなピンポイントで使えるお酒を持ってたのも不思議だ。

 

 

それに、この地図。何故わざわざ階段を何回も経由するんだろう?

もしかしたら………チルノちゃんが危ないかもしれない。

 

大妖精は密かに決意を固めた。

 

 

 

 

▽▽

 

 

 

 

 

地下である。薄暗く湿ってひんやりとした地下。前回の反省を生かし、私はふよふよと飛んで移動していた。

 

 

ワインセラーは地下の奥にある。相当な広さだ。上質なワインはレミリア様に取って同じ重さの金ほどの価値がある。咲夜さんの能力によって熟成を早めたりすることは可能らしいが、元から所蔵していたものについては葡萄の品種にもよるものがあるらしく、実際もう作れない可能性が高いものも多い。故に扱いは厳重で、ワインセラーは床に取り付けられたドアを開いた先にあるのだ。

 

 

流石にそんなものを盗んだらバレてしまう。だから盗むのは数が多くて紅魔館が対外的に売ったり或いは贈答品として渡すことのあるもの。

こっそり辺りを窺いつつ私はその中の一つを手に取った。そう、例えばこんな───

 

 

 

 

「つかまえたっ」









どうも。みずねです。

めーさくは世界の名作、間違いない(確信)
でもレミ咲もいい。というか紅魔館そのものがもう好き。

タイトルは『I’m the wind』という曲の一節から。おてんば恋娘のですがわけわかんないくらいかっこいいんですよね。発熱巫女っていいよねって話を誰かとしたいのですが生憎私の周りに東方勢自体少なく発熱巫女巫女を知っている人はいないんですよ。残念。



東方ってこう……めちゃめちゃサークルの数多いじゃないですか。だからやっぱり全部を抑えるのは難しい訳で、そうすると私は必然的に好きなサークルが厳選されてくるんですよ。個性にあったサークルがあるのっていいですよね……。


そういえば東方って外国語の歌詞のアレンジも多いですよね。ドイツ語とか中国語とか。あれって実際その言語学ぶ時に役に立ったりしませんかね……?そうだったらアホほど聞いて歌えるようになりたかったりしますね。

ドイツ語なら『Morgen geht die Sonne auf』が好きですねぇ。ミスティアのやつ。あれ歌えるようになりたいなぁ……。



ではまた。



追記。無事13:41に投稿できてウレシイ……

大変申し訳ございません。次の話が何処まで攻めていいか分からないので許せる最高レベルのものに投票いただけないでしょうか

  • ノーマル。フラン様と普通に遊ぶ。
  • レベル1。首輪がつく。
  • レベル2。さらに手足の自由がなくなる。
  • レベル3。もはやお人形。
  • レベル4。それ以上をよこせ
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