東方逃亡精   作:鼠日十二

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短いよ。


閑話 DOWN DOWN DOLL

 

 

 

紅魔館では現在昼夜反転キャンペーン中である。つまり、昼は起きて夜寝よう、ということ。生活基準を人間に合わせることでイベントに参加しやすくなるということらしい。

 

けれど紅魔館には寝ない人や不定期に寝る人がいる。パチュリー様とか美鈴さんとか。その為……まぁ、実際のところ目に見える変化は咲夜さんがやりやすくなったくらい。

 

 

 

 

で、私もフランさ……ちゃんも寝る方だった。だから私はこう聞いてみた。

 

 

 

「レミリア様と寝たりはしないの?」

「あのね、私寝るときに何かを抱きしめちゃう癖があるらしいんだけど、その時力が入りすぎて……今まではぬいぐるみだったからよかったんだけど」

「なるほど……うん。じゃあ、練習しよっか」

「どうやって?」

「うーん。パチュリー様なら何か魔道具みたいなのを作ってくれるかも」

「そうね……明日聞いてみることにするわ」

 

フランちゃんは私をベッドに引き摺り込んだ。力で勝てない私は諦めて抱き枕になる未来を決意した。

 

 

 

 

 

 

「おはよう……ございます……」

「んー……」

フランちゃんの普段着を用意した私は半分寝ながらフランちゃんを起こした。言えない。結局抱きつかれて体がミシミシ悲鳴をあげたせいで眠れなかったとは。ダメージがフランちゃんだけに反射しなかったのが救いか。

 

 

そのまま意識が半分寝ている二人はのそのそと着替え、どうにか朝食を済ませた。

 

 

働いていたので特に迷うことなく大図書館へとたどり着き、ドアを開けた。こういう時先にドアを開けてフランちゃんを中に入れるのはメイドの時からの癖みたいなものなのでフランちゃんは微妙な顔をしないで欲しい。

 

 

 

 

「あら」

「きたわね」

 

 

 

………うん?まだ私は寝ぼけていたりするのだろうか?

 

 

 

 

「久しぶり。私のこと、覚えているかしら?」

 

 

 

ダメだ。逃げよう。私は踵を返してドアへと突進し、思いっきり前につんのめった。みると、足首のあたりに光るものが見える。糸だ。

 

 

 

「あーっ!勘弁してください!また死にたくないんです!」

「大丈夫よ、優しくするから」

そのままアリジゴクに引き摺り込まれるように私はテーブルのほうに引っ張られていった。フランちゃんはぽかんとしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「貴女がレミリアの妹のフランね?私はアリス・マーガトロイド。パチュリーの友達のようなものよ」

「フランだよ、よろしくねアリス。で、ええと……ヴィーと知り合いなの?」

「そうね、話せば長くなるけれど……聴く?」

「うん!」

 

 

 

二人は私を放置して話を始めた。私は現在糸でぐるぐる巻きになっているので動けない。ただ椅子に座っているだけである。パチュリー様は本を読んでいるのでおそらく周りの声が聞こえていない。

 

 

 

……。

…………。

…………眠い。

 

 

 

 

「ヴィー?聞いてた?」

「はいっ!?」

「聞いてなかったみたいね」

 

 

「ええと、なんでしたっけ」

「貴女の能力、確か物にも付与できるのでしょう?それで私の人形に反射を付与できれば、フランが抱きしめても壊れにくいから練習になるんじゃないかしら」

「あ、なるほど。やってみましょうか」

 

私は前やったみたいに人形に反射を付与しようとした。

 

 

 

「……んーー?あまりできた感じがしないんですけど」

「前はできていたのよね?急にできなくなることなんてあるの?」

「あ。能力、変化したからもしかしたらそれで」

 

 

ここでパチュリー様が会話に参加した。

「ちょっと待ちなさい。能力は個人の起源に関わる物、そう簡単に変わる物ではないわ」

「やっぱり八咫烏とほんの少し混ざったせいですかね」

「「はい?」」

アリスさんとパチュリー様が素っ頓狂な声をあげた。

 

「ヴィー、なんの話ししてるの?」

「私が紅魔館を飛び出してからの話」

 

 

「ちょうどいいわ。今、此処で、全部話しなさい」

「急ねパチュリー」

「アリスの気持ちがわかったわ。七曜のうち日と月が混ざるなんて……是非とも研究したいところね」

 

 

 

 

 

「………腑分けしたい」

「わかるわ」

「だ、だめよ!ヴィーは私の友達なんだから!」

「フランはヴィーのこともっと知りたくないの?」

「アリスさん!?」

 

「え?うーん……」

「悩まないで!?」

 

 

 

「で結局付与はできなかった、と」

「だめでしたね……あ、アリスさん。そろそろこれほどいてくれてもいいのでは?」

「嫌よ、貴女には聞きたいことが沢山あるもの」

「私も参加するわ」

「パチュリー様まで!?」

 

 

 

 

この後すっごいお話聞いた。

 

 

 

 

 

▽▽▽▽▽▽▽▽

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八雲紫は幻想郷の管理者である。

もっと詳しくいうならば、博麗大結界の管理者である。幻想郷では八雲紫と博麗の巫女が代々その役目を引き継いできたが、今代の巫女はそれをしようとしなかったため代わりに紫の式神に管理をやらせている。

 

 

その式神はこう報告した。

 

「結界の強度が低下しております」

 

考えられる理由としてはいくつかあるが、最も有力なのは「外の世界と深い縁を結んだ」こと。それも一人二人ではない、信仰レベルの人数で幻想郷、ひいてはその住人を認識しなければあり得ないことではある。

 

だが、博麗大結界を通り抜けることができるのは神や大妖怪のみ。意思はともかくできない道理はないとも言える。

 

紫は考えた。その縁を結んだ住人を消すのと外の世界で集団的神隠しを起こすのと、どちらが早く解決できるか。

 

 

紫は前者を選んだ。多人数に干渉すればするほど認識へのリスクは上がる。幻想郷と外の世界を繋ぐ()は私一人でいい。

 

紫は考えられる有力者とコンタクトを取り始めた。






どうも。ネタ切れのみずねです。

さて、今回は私にしては珍しく後書きを雑談とも呼べない何かに使うのではなく告知的な方にしようかなって。


で。まず初めになんですが、この小説見切り発車で此処まできた訳です。なので正直星蓮船が私の中で無理ゲーになりました。地霊殿でもキツかったんですよね。また閑話もあのテンションを維持するのが難しくなって。どちらかといえば私は少し殺伐目な原作準拠の方が書きやすかったんです。


ですので、数話前に話したラストのストーリー、次からスタートさせようかなって。後日譚はあるかどうかもわかりませんが、この小説はひとまずそこで区切りたいと考えております。

で。このストーリー、細部まで作り込みが終わっていないのでそれにも時間がかかるのは申し訳ないのですが、その上オリジナルなのでうっかりミスがないようにしたい、さらにこのストーリーのテーマとして東方の中でも極めて情報量の少ない彼女達を登場させる必要がありました。

なので、まずその情報収集から始めなければならず、さらに私は原作を全部持っている訳ではないのでそもそも知識量が足りず、さらに独自解釈を入れなければストーリーとして成り立たないような感じです。


お陰様で全然筆が進まねぇ。もうちょっと彼女達の会話ないと口調もブレそうだよ……。私iTunesで曲買ったからブックレットとか持ってないんですよね。
でもまぁそこが二次創作が捗る理由なのでしょう。
独自解釈こそ二次創作の華だと考えてどうにかストーリーをこねこねします。お許しください。



………ほんとはやり残したことあるんですけどね。閑話のモチベが上がらないので。そこは後日譚があれば書きます。それも許して。


此処まで書けばあとはお分かりでしょう、彼女達が誰なのか。だれなのかー。

ヒント?「Sci-fi ROMANCE TRAVELER」で検索すれば一発ですよ。私あの曲大好き。


最後にクソどうでもいい話ですがどなたか夕焼けコンテナ。の「rainbow drop」の歌詞を知ってらっしゃる方いませんか?探しても出てこねぇんですよ。
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