東方逃亡精   作:鼠日十二

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ねたがきれたんです。
そもそも一話しかあげないつもりでしたからねぇ。
ここまで続くと思わなかったのですよ。


eight・hearts・alien

「……んぅ?ここは……?」

 

 私が目を覚ましたのはベッドの上だった。

 

 ……んんー?私、確か西行妖のせいで死んだんじゃなかったっけ?

 一回休みになったとしてもベッドからスタートするものかね?

 

 そんなマインクラフトみたいなことある?

 

 一人唸っていると、部屋のドアが開いた。

 

「目が覚めたようね」

「あなたは……!」

 

 女性が不思議そうな表情を浮かべた。

 

 

「……知っているの?」

「いえそんなまさかしょたいめんですええ」

 

「? ……とにかく。私は八意 永琳。あなたをここまで連れてきた者」

「連れてきた、とは?」

「実はね……」

 

 

 

 少女説明中……

 

 

 

「──というわけ」

「成る程、道理で体がちっこいわけです……。で、ええと、私はこの後どうなるんですか?」

「まあ、次の満月で肉体が成長する様子を観察できれば満足だわ。それまでは……」

 

 

 そう言いながら永琳さんはとんでもない爆弾を投下したのである。

 

 

「姫様の相手でもしてもらおうかしら?」

 

 

 

▽▽▽▽▽▽▽▽

 

 

 

 

 

 

 

 

「あなたが永琳の言っていた妖精ね? 私は蓬莱山 輝夜」

「ゔ、ヴィーと申します」

「そんなにかしこまらないで頂戴。それより、あなたは何ができるのかしら。暇なのよ。どうにかしてちょうだい」

 

 

 本当に暇そうに畳をぺしぺし叩く輝夜さん。

 

 

「んぇ? うーん……。双六?」

「そのくらい幾らでもやったわ。もっと新しいものを」

 

 

 新しいもの、ねぇ。和風なものより西洋系のがいいかな。

 

 

「うーん、うーん、……トランプとか」

「トランプ?」

「あ、知らないんですね」

「ちょっと腹立つわね」

「すみませんでした」

 

 

 むっとした表情の輝夜さん。

 

 

 

「許すからはやくそのトランプとやらを教えなさい」

「了解です。紙とかあります? 出来るだけ硬めのやつです」

「えーりーん!」

 

 

 輝夜さんが声を張ると、すぐに永琳さんが駆け付けた。まったく息が上がっていないあたり、身体スペックの高さが伺える。

 

 

「なんでしょう姫様」

「硬めの紙ちょうだい」

「あ、なるべく量が欲しいです。後ハサミも」

 

「……わかりました」

 

 

 数分後、永琳さんが紙とハサミを抱えて持ってきた。

 

「これでいいかしら」

「大丈夫です、ありがとうございます」

「姫様をよろしくね」

「任されました!」

 

 輝夜さんがむすっとふくれた。

 

 

「本人の前でする会話とは思えないのだけど」

 

 

 仕切り直し。

 

 

「ではでは。まずはこの紙を同じサイズに切ります」

「どのくらいの大きさ?」

「こんな感じのサイズです。全部同じサイズにしたいので先に線引きましょうか」

 

 

 墨に糸を浸し、それをぴんと伸ばして紙に当てて線を引く。それから鋏を手に取り、厚紙を切り……

 

「……れなぃっ!硬ぁ!?」

「その小さな手じゃ無理ね。私がやるわ」

「すみません……じゃあ私は切った紙に模様書きますんで」

「私にも少し残しなさい」

「了解です」

 

 

 輝夜さんの作業を横目にスペード模様を描く。トランプって咲夜さん持ってそうだよね。

 

 

 

「こう……かしら?」

「そうですそうです。そしたら、その菱形を後9個ここのへんに書いてください」

「この辺?」

「ええ。それを各模様後四枚」

「……こんだけ苦労させて楽しくなかったら許さないわ」

「……善処します」

 

 

 たぶん大丈夫なはずだ。遊びの幅が広いから、一セットあればしばらくは困らないだろう。

 

 最後にジョーカーを書いてもらう。好きな絵をどうぞ、とお願いしたら富士山の水墨画が返ってきた。多彩すぎやしないかこの人?

 

 

 

 枚数を確認したらきっちりまとめる。サイズは揃えてあるのでピッタリだ。

 

 

 

「……はぁ、これで終わったのかしら?」

「ええ、完璧です。では! 遊びましょう! このトランプは1セットで様々な遊びができるんです。人数も一人から五人くらいまで」

「人が多いほうが楽しい?」

「一般的には」

「ちょっと待ってなさい」

 

 

 そう言って輝夜さんは部屋から出て行った。

 

 

 

 

 ……あーーー! 緊張した! 原作キャラに下手に会うもんじゃないね! ドッキドキしっぱなしだもの!

 

 ……そういえば、輝夜さん人呼びに行ったんだよね? それって……

 

 

 

 

「待たせたわね!」

「あ、起きてたんですね」

「私よりチビなやつ初めて見るウサ」

 

 上から順に輝夜さん、鈴仙さん、てゐさんである。無言であるが、三人の後ろに永琳さんもいる。

 

 

 

「ほ、本物だぁ」

 

 

 はえー。本物のウサミミだぁ……触りたいなぁ……。

 

「初めまして。こちらでお世話になっているヴィーと申します」

「鈴仙・優曇華院・イナバです」

「因幡てゐウサ」

 

 

 目線がウサミミに持っていかれる。輝夜さんが威勢よく叫び、ハッと我に帰った。

 

 

「さぁ、遊ぶわよ! ルールを説明なさい!」

「…………あ、はい。じゃまずはババ抜きから」

 

 

 

 少女説明中……

 

 

 

「という遊びです」

「最後に一人残ったのが負けね?」

「そうです。どうせなら罰ゲーム決めちゃいましょう」

「ならアレね。最下位が一位のいうことを一つ聞く」

「姫様!?」

「鈴仙は負けるのが怖いウサか?」

「やってやろうじゃない」

 

 

 大丈夫なのだろうか、この煽り耐性の低さは。

 

 

 

 

 

 最初はぎこちなかった勝負は、各々がルールを理解するにつれて白熱していった。

 

 

 

「はぁ!?あんだけ取られるの抵抗しといてババなの!?」

「騙されるのが悪いウサ。というか自分にババがあるって大声でいうとかアホの極みウサ」

 

 

 

「無表情は勝負の基本です」

「私が勝ったらてゐをあなたの好きにさせてあげるけれど」

「こちら、ハートの4になります」

「そこ! 八百長しない!」

 

 

 

「楽しかったわ」

「姫様強いですね…」

「伊達に長く生きてないもの。さぁ、最下位決定戦ね。まさか、このゲームを紹介した貴女が負けるなんてあり得ないわよねぇ?」

 

 

 

 私はぐぬぬと唸った。

 意外にも鈴仙さんはあっさり上がってしまい、今や戦況はてゐさんとの一騎打ち。私が残り一枚だから、てゐさんが持つカードのどちらかがババ……!

 

 信じろ! 私の幸運値を!

 

 

「こっち!」

 

 

 

 

 

 

 

▽▽▽▽▽▽▽

 

 

 

 よく考えたら私って結構ツイてないほうなんだよね。現在私は輝夜さんの膝の上に座っています。

 

 

 ……ええ。負けましたとも。てゐ相手に勝負って間違ってたんじゃない?

 まぁ時の運ともいうし、仕方ないけど……。見上げると笑顔の輝夜さんがのぞき込んできて、私はあわてて視線を逸らした。

 

 

 ……緊張と恥ずかしさで吐きそうです。

 

 

 

「やっぱり貴女膝に乗せるのにちょうどいいわねー」

 

 そう言って輝夜さんが私の頭を撫でる。あ、思ったより気持ちいい……

 

 

「ひ、姫様。その、私も撫でていいですか」

「あら。鈴仙も気に入ったの? いいわよ、お裾分け」

 

 

 

 ふぁー。きもちいい。

 

 ここが天国ですか……。

 

 

 

 

 

▽▽

 

当然、忘れていた。

次の異変の舞台がここだと。

 

当然、知る由もない。

再会が思いの外近いことを。














ええ。遅れた理由は他にもあります。

FGOのアトランティスやってました。たのしかったー。
やっぱアレですよね。こう……普段情けないキャラが活躍するだけで惚れますよねー。
イアソンがあんなにかっこよく見えるなんて……




タイトルですか?
そのままですが。

あ、私は永琳の由来エイリアン説を支持しています。そういう事です。



あ、あと。
これ感想でわからないって言われてめっちゃ焦って確認した結果書いてないことに気づいて死んだんですが。


能力の説明をば。うぅ、後書きで説明するのちょっとはずかしいですね。



ヴィーの能力は反射先を視認する必要があります。
イメージはレーザーポインター。視線を可視化した感じ。
その直線上に別のものがあるとそっちから反射します。
わざわざ桜の花びらが当たるまでに何回も反射する必要があったのはそのせい。
花びらの間を縫ってうまく視線が刺さるまで時間がかかった、という事です。


あと当然ながら目を瞑ると発動しません。


うう、ほんとは本編で語るべきなんだがなぁ……。



ではまた。
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