きんいろモザイク アルビノ少年の金色の日常   作:kuropon

2 / 4
Episode1

忍は、駅で自分を待っている陽子と綾と合流するために、駅に向かった。一通のエアメールを持って。

 

 

陽子「そしたらさー。」

 

 

忍「おはようございます!」

 

 

そこに忍が遅れて到着した。

 

 

綾「やっと来た。」

 

陽子「しの遅い。」

 

忍「すみません、手紙を読んでたら。」

 

陽子「手紙?あっ!エアメール!」

 

綾「もしかして、昔イギリスにホームステイした時の?」

 

忍「はい!アリスからです!」

 

陽子「凄え!ふしぎの国か!」

 

綾「…イギリスね。」

 

忍「全部英語で書かれてて、読めなくて困ってるんです。」

 

陽子「読んでたんじゃないのか、ちょっと見せて。」

 

 

陽子は忍から手紙を受けとる。

 

 

陽子「おお!本当に英語だ!Dear Shinobu…。」

 

忍「私は大宮忍ですよ。」

 

陽子「おーい、もう高校生だぞー。」

 

 

すると通り掛かった女性がクスッと笑った。綾は赤面をした。

 

 

綾「2人とも後にして!」

 

 

場所が変わり、忍たちの通うもえぎ高校にたどり着くと、3人は再び手紙を読み始めた。

 

 

陽子「手紙来たの初めてなんだ。」

 

忍「はい。何が書いてあるんでしょう?」

 

綾「仕方無いわね、見せて。」

 

 

忍から手紙を受け取った綾が英語で書かれた手紙を読みだした。

 

 

綾「えっと、日本に来るって書いてあるわ。(多分…。)」

 

忍「凄ーい!綾ちゃん英語読めるんですか!?何時来られるって書いてありますか!?」

 

陽子「しのの期待を裏切るな?」

 

綾「う、うるさい陽子!!」

 

 

上履きに履き替えた3人は手紙を読みながら歩き出す。

 

 

綾「あなたの学校…嬉しい…ユニフォーム…。」

 

陽子「嬉しいユニフォーム?」

 

綾「…ってしの靴!」

 

忍「ん?」

 

 

忍は自分の靴を見ると、上履きではなく下履きのままだった。

 

 

忍「あっ!すみません、ちょっと待ってて下さーい。」

 

 

急いで下駄箱へ靴を直しに向かった。

 

 

?「あのー…、そこの方。」

 

 

陽子&綾「ん?」

 

 

声をかけられたので目の前を見る陽子と綾。するとそこには、目が青色でウェーブが掛かったような金髪ツインテールの少女がいた。よく見るとツインテールの左側には黄色い箸と茶色い箸2本を挿していた。

 

 

陽子「おぉ!金髪少女!」

 

?「シノブと言う女の子を知りませんか?」

 

陽子「え?しの?」

 

?「最近の写真が無くて申し訳無いのですが、この人形にそっくりな子です!」

 

 

そういって少女がカバンから取り出したのは、こけしだった。

 

 

陽子「失礼だなおい!」

 

 

そこに、教員の烏丸さくら先生と一人の少年が少女を見つけた。

 

 

烏丸「あ!居た居た。カータレットさんこっちですよー!」

 

少年「俺たちはまず職員室にいかなきゃ…。」

 

 

カータレット「はい!失礼しました。」

 

 

カータレットと名乗る少女は、烏丸先生に付いて行った。

 

 

綾「カスタネット?」

 

陽子「何か楽しそうな名前だな!」

 

 

丁度そこに上履きに履き変えた忍が戻って来た。

 

 

忍「お待たせしました。」

 

 

その後1-Bのクラスに入った3人。陽子と綾は窓際の席で、忍は教卓の目の前の席に座った。

 

綾「気になる。」

 

陽子「うん。」

 

綾「さっきの子、うちの制服を着てた。」

 

陽子「いや、そんな事よりしのがこけしにしか見えないのだけど…。」

 

綾「そっち!?…それに…。」

 

陽子「ん?どうした?」

 

綾「さっき烏丸先生といた男の子、どこかで会ったような気がするの。」

 

陽子「ん?…ああ!あのときからすちゃんといた!私も思ってたんだよな。」

 

陽子&綾「う~ん…。」

 

 

陽子と綾が考えていると、烏丸先生が教室に入ってきた。

 

 

烏丸「おはようございます。」

 

忍「先生!おはようございます!!」

 

烏丸「大宮さん。今日も元気ね。」

 

忍「はい!!」

 

烏丸先生「いらっしゃい。」

 

 

すると教室に2人の生徒が入って来た。すると周りが驚いた。

 

 

陽子「あ!」

 

綾「さっきの!?それにあの男の子もいる!」

 

忍「アリス…?それに玲くん…?」

 

 

入って来た生徒は、先程陽子たちが会った金髪の少女と烏丸先生といた少年だった。すると少女が忍を見て喜んで抱き付いた。

 

 

アリス「…!シノブ!シノブ!」

 

忍「お久し振りです!本当に来てたんですね!」

 

アリス「うん!シノブに会いに来たよ!」

 

忍「アリス、日本語!?」

 

アリス「勉強したよー。」

 

忍「凄いです!でもどうしてここへ?」

 

烏丸「カータレットさん。まず自己紹介からね。」

 

アリス「あ、ごめんなさい。」

 

 

 

 

 

アリス「はじめまして。アリス・カータレットと申します。イギリスから編入して来ました。」 

 

忍「……えーーーー!?」

 

綾「気付くの遅!」

 

アリス「手紙に書いたよ?」

 

忍「英語だったので…。」

 

アリス「そう思って、2枚目はローマ字で書いたよ。」

 

綾「ええ!?」

 

陽子「綾…。」

 

アリス「皆さん!宜しくお願いします!」

 

少年「相変わらずだね…。忍姉たちは…。」クスッ

 

綾「えっ!?」

 

陽子「しのことそんな風に呼ぶのは1人しかいない!」

 

少年「初めての人ははじめまして…。知ってる人は久し振り…。大宮忍の双子の弟、大宮玲一です…。イギリスにサッカー留学していました…。」

 

 

陽子&綾「玲!!」

 

 

 

 

 

その後自己紹介を終えたアリスと玲一は、忍のクラスメイト達と話した。

 

 

陽子「高校入学早々、外国の子が編入して来るなんてなぁ。」

 

綾「髪も瞳もお人形さんみたい。」

 

忍「分かります!ドレスを着せてショウケースに入れて1日中眺めたいですよね!なーんて。」

 

 

忍が言ったことを真に受けてしまい、アリスはドン引きしながら怯えてしまった。

 

 

忍「あれ?ジョークですので笑って下さい!」

 

陽子「本気だと思ってた…。」

 

忍「え?」

 

陽子「はい。書いたよ。」

 

アリス「あ、ありがとう。」

 

 

陽子はアリスから渡された自己紹介のメモを渡した。

 

 

アリス「コミチ…アヤ。」

 

綾「宜しくね。」

 

アリス「イノクマ…ヨーコ。」

 

陽子「猪と熊で猪熊!ちょっと強そうで格好良いでしょ!…あれ?」

 

 

突然アリスが怯えた。

 

 

アリス「ワ、ワタシ…タベテモ、オイシクナイノデ…。」

 

陽子「片言!?」

 

玲一「本当に相変わらずだね…。みんな…。」

 

陽子「玲、帰ってきたならなんで連絡くれなかったんだよ。」

 

玲一「驚かせようと思って…サプライズ大成功…。」

(・_・)v

 

陽子「真顔でピースするなよ。相変わらず無表情だな。」

 

綾「まあ、玲らしいけどね…。」

 

忍「玲くん、お母さんには帰ってくることは伝えてるんですよね?」

 

玲一「うん…。」

 

忍「お姉ちゃんには伝えてるんですか?」

 

玲一「伝えてない…。サプライズだから…。」

 

忍「えっ!?ダメですよ!お姉ちゃんには伝えないと!じゃないと卒倒しますよ!お姉ちゃんが!」

 

陽子「いやいや、さすがの勇姉(いさねえ)もそこまで…。」

 

忍「いえ!あり得ます!玲くんが留学に行くって話をしただけで号泣してましたから!」

 

 

陽子「ヤバイな…。勇姉…。」

 

 

夕方になり、下校する6人。

 

 

陽子「その簪可愛いなあ!」

 

アリス「これは、ホームステイの時忍がくれた物なの。」

 

忍「は!あの時の物を今も大事に!でも私、簪って刺す物だと思ってました。人を。」

 

陽子「怖えぇ…。」

 

綾「仕事人…?」

 

陽子「日本に居る間は何処に住むの?」

 

綾「1人で来たのよね?」

 

アリス「うん。えっとシノブの家に…。」

 

忍「アリス!!」

 

3人「ん?」

 

忍「そんな…。たった1人で住む所無く…。私の所に来ても良いんですよ!!何も無い家ですが!」

 

アリス「あ、あのそのつもりで…。」

 

陽子「あはは面白いコンビだな!」

 

綾「はあ…。」

 

玲一「…忍姉、アリスは家でホームステイするよ。」

 

忍「えっ!?そうなのですか!?」

 

アリス「う、うん…。」

 

 

 

 

 

 

その後、アリスは大宮家でホームステイする事となった。

 

 

アリス「アリスと申します。お世話になります。」

 

 

座布団に座り、お辞儀をする。

 

 

忍「お母さん、アリスと玲くんが来る事を知って内緒にしてたんですよ。」

 

母「驚かせようと思って黙ってたの。ごめんなさい。それにしても日本語上手ねー。」

 

忍「正座も上手です。」

 

アリス「日本の事、沢山勉強したよ。それに1度だけ着物を着た事があるよ。正座も苦しいけど、着物は重くて暑くて辛かった…。十二単の重さは、凡そ10キロにもなると言う…。これに耐えたら、大和撫子になれると信じて…。」プルプル

 

玲一「苦しいんなら我慢しなくて良いよアリス…。」

 

 

プルプル震えてるアリス。既に足が痺れている。

 

 

忍「どうぞ、くつろいで下さい。遠慮は無用ですよ。」

 

アリス「あの、お土産ですが。」

 

忍「まあご丁寧に。」

 

 

イギリスのお土産を内心期待していた忍だったが、アリスの取り出したのはなぜかどら焼きだった。

 

 

アリス「空港で買ったどら焼きです。」

 

忍「日本産!?」

 

母「それと、おかえり玲一。で、どうだった?海外留学は。」

 

玲一「とても充実した毎日だったよ…!」

 

母「そう。よかったわね。アリスちゃん、玲が迷惑かけなかったかしら?」

 

アリス「い、いえ!そんなことないです!むしろこっちが迷惑かけてないか心配なくらいでした!」

 

 

玲一は中学のころの忍同様、カータレット家にホームステイしていた。忍の弟と聞いたときは少し警戒していたが、忍と全く正反対だったので警戒はすぐに解けた。

 

 

アリス「レイは私の日本語の先生になってくれて、そのおかげでここまで日本語が上達したんだよ。」

 

玲一「そ、それはアリスの努力が実った結果…。俺はただ教えてただけ…。///」テレテレ

 

アリス「ううん。レイがいなかったらここまで上手にはならなかったと思う。ありがとう!///」

 

玲一「…!///」

 

 

お礼を言われた玲一は顔を赤くし、なにも答えずに荷物を持って自室に行ってしまった。

 

 

アリス「あ、あれ…?レイ!?どこいくの!?私なにか変なこと言ったかな…?」

 

忍「大丈夫ですよアリス。あれはただ照れてるだけですから。」

 

アリス「そうなの?」

 

母「あの子、あまりお礼を言われ慣れてないからどう返せばいいかわからないのよ。」

 

 

時間が進んで夜になった。

 

 

勇「ただいまー。」

 

 

忍の姉の勇が帰ってきた。

 

 

忍「おかえりなさい。」

 

アリス「おかえりなさい。アリス・カータレットです。今日からお世話になります。」

 

勇「ああ、あなたが。大宮勇よ。よろしくね。それと、ホームステイの子ってもう一人いるの?靴がひとつ多かったけ…ど……。」

 

 

勇は靴の多さでホームステイがアリスとは別にいるのかと聞こうとすると、ソファーに座っている玲一を見つけて黙りこんだ。

 

 

玲一「ただいま…。勇姉…。」

 

勇「……。」バタン

 

アリス「イサミ!?」

 

忍「…ね?私が言った通りになったでしょう…?」

 

玲一「……。」(--;)

 

 

勇は学校で忍が言ってたように、玲一を見た瞬間卒倒した。しかしその表情はとてもいい笑顔だった。

こうして、少年少女たちの金色に輝く日常が始まった。




はい。というわけで1話でした。前日投稿しようとしていたら寝落ちしてました…。
書いてて思ったのが、勇のキャラ崩壊がすごいことになってますね。
感想、評価よろしくお願いします。

また次回お会いしましょう。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。