きんいろモザイク アルビノ少年の金色の日常   作:kuropon

4 / 4
Episode3

アリス「はあ…。」

 

 

ある雨の日の教室。アリスはなにかを見ていてため息をついていた。

 

 

忍「どうしたんですかアリス?何か元気無いですね。あ!それってイギリスの写真ですか?」

 

アリス「昨日マムと電話で話したら、懐かしくなって…。」

 

忍「マム!?何だか美味しそうな響き!」

 

綾「お母さんの事でしょ?」

 

陽子「ホームシックって奴だな。」

 

忍「そうだったのですかアリス?…あっ!分かりました!今日から私がお母さんの代わりですよ。」

 

綾「え!?」

 

忍「アリス〜。」

 

アリス「ポピーは元気にしてるかな?」

 

陽子「誰?」

 

綾「犬の名前ね。多分。」

 

忍「ワ、ワンワンワン!」

 

玲一「真似しなくていいから…。」

 

アリス「ごめんね心配掛けて。でも、もう大丈夫。元気出たよ。日本には皆が居るし、毎日楽しいよ。」

 

忍「アリス、なんていい子…。」

 

 

アリスの言葉を聞いた忍は泣いてる。

 

 

陽子「アルバム見ていい?」

 

アリス「いいよ。」

 

陽子「この人アリスのお母さん!?」

 

アリス「そうだよ。」

 

陽子「凄えぇ綺麗ー!」

 

 

アリスの母を見てビックリした陽子。すると陽子はアリスの母の胸を見た。

 

 

陽子「アリスは父ちゃん似かな?」

 

アリス「え?そんな事初めて言われたよー。」

 

玲一「えい…。」ビシッ

 

陽子「ぐは…!なんで…!?」

 

 

玲一は陽子に軽くチョップをした。どうやら玲一は陽子が言ったことの意味を理解したようだ。

 

 

綾「これは陽子が悪いわ…。」

 

忍「ん?この子は誰ですか?」

 

 

アルバムの中に幼少期時代のアリスともう一人の女の子が写っていた。

 

 

アリス「イギリスに居る友達だよ。」

 

忍「友達?アリスの?」

 

アリス「そうだよ。」

 

忍「フレンド!?」

 

アリス「イ、イエス。」

 

 

突然忍が落ち込んだ。

 

 

忍「アリスにイギリスの友達が居たなんて、何かちょっと切ないです…。」

 

アリス「何で!?」

 

陽子「どんな子なの?」

 

アリス「名前はカレンって言って、パパは日本人で私のもう一人の日本語の先生なんだよ。レイと一緒に教えてくれたの。」

 

陽子「へぇ〜。」

 

アリス「もし会ったらシノも仲良くなれると思うよ。」

 

忍「…!アリスの友達の金髪少女…。」

 

アリス「ん?」

 

忍「私も友達になれたら…。両手に花じゃないですか!」

 

陽子「あ〜、何時ものしのだ。」

 

 

陽子はアルバムをアリスに返す。

 

 

綾「見せてくれてありがとう。楽しかったわ。」

 

アリス「今度、皆のアルバムも見せてね。」

 

綾「嫌よ!」

 

 

突然綾が叫んだことで忍とアリスが怯えてしまった。

 

 

陽子「ちょ、お前どんだけ…。」

 

綾「あ!ご、ごめんなさい、でもだって…裸が写ってるんだもの!」

 

陽子「赤ちゃんの時だろ!!」

 

玲一「赤ちゃんの裸の写真はだれにでもあると思う…。」

 

綾「それでも恥ずかしいの!!特に玲は絶対に見たらだめなんだからね!!」

 

玲一「見ないよ…。」

 

 

 

アリスのアルバムを見た数日後、電車から降りた忍達四人は駅を出た。玲一は部活の為、先に学校に行っている。

 

 

綾「最近よく外国人を見掛ける気がするわ。」

 

忍「アリスが来てから、意識するようになったかもですね。」

 

陽子「そういや、この間もこの辺りで金髪少女に会ったよ。」

 

忍「え!?その話詳しく聞かせて下さい!」

 

陽子「う〜ん、背はそんな高くはなかったな。ユニオンジャックのパーカーを着てて、サラサラの金髪ヘアー、灰色の瞳、そうそう、丁度こんな感じで…。」

 

 

ベンチに座ってる金髪少女を見せる。

 

 

綾「て言うかその子、本人じゃないの!?」

 

忍「うわ〜!金髪の美少女です!」

 

アリス「え!?カレン!?」

 

カレン?「ん?アリス!アリスアリス!!」

 

 

するとカレンと名乗る少女はアリスに抱き付いた。

 

 

アリス「カレン!?」

 

 

忍がなぜかアリスだけでなく少女も抱いている。

 

 

カレン?「誰?」

 

陽子「しのは関係無いだろ!」

 

 

少女はアリスから離れ、忍たちに自己紹介する。

 

 

カレン「九条カレンと申すデス!」

 

綾「あー!写真に写ってたアリスのお友達!」

 

陽子「おー!ハーフって言ってたな!」

 

アリス「カレン、何で日本に来たの?」

 

カレン「ブーン、ブーン!」

 

 

カレンは飛行機の真似をして走り回る。

 

 

アリス「乗って来た乗り物じゃなくて!」

 

カレン「話せば長い話デス。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アリスが日本に行った数日後、カレンが旅行から帰ってきてアリスの家に行ったがアリスは居なかった。

 

 

 

カレン『Isn't Alice here?《え、アリス居ないデスか?》』

 

 

 

アリスの母『Well… Alice has gone to Japan to study.《ごめんね。アリスは日本に留学に行ってるの。》』

 

 

 

カレン『…Japan?《日本?》』

 

 

その後、日本の本を見て父親に質問した。

 

 

カレン『パパ、日本ってどんな所?』

 

カレンの父『アハハ、日本は良いぞ。パパの故郷だからな。よし、しばらく皆で日本に住んでみるか。』

 

 

そして九条家一家は日本へ引っ越しした。

 

 

カレン「と言う訳デス。」

 

綾「そんな簡単に!?」

 

忍「金、髪…!」

 

 

カレンに見惚れてしまった忍を見てアリスは落ち込んだ。

 

 

アリス「シノ、そろそろ学校へ行かなきゃ。」

 

忍「そうですね〜。」

 

カレン「私も今日からご学友デース!」

 

アリス「あ!制服!」

 

綾「よく見たら私達と同じ学校の制服!」

 

カレン「その通りデス!編入して来ましたデース!」

 

 

こうしてカレンと一緒に登校する。忍はカレンのを見て完全に心奪われてしまってる。

 

 

アリス「(シ、シノが…!)」

 

 

 

学校に着いた一同は靴を履き替えて教室に向かっていると、玲一と出会った。

 

 

陽子「おはよー!玲!」

 

玲一「おはよう…。ん…?」

 

 

玲一は四人と一緒にいたカレンを見た。

 

 

綾「玲、紹介するわ。この子は…。」

 

玲一「カレン…?」

 

綾「え?」

 

 

綾がカレンを紹介しようとしたら、玲一が知らないはずのカレンの名前を呼んだ。

 

 

カレン「…!レイ!会いたかったデース!!」ギュー

 

 

カレンは玲一を抱き締めた。

 

 

4人「えーーーーーーーーーーー!!?」

 

アリス「カレン!?な、なにを…!?」

 

玲一「……。」

 

カレン「(やっと会えマシタ…!My Prince《私の王子様…。》…///)」

 

忍「…はっ!?玲くん!なんて羨ま…いやなんでカレンに抱きついてるんですか!離れてください!!」

 

陽子「しの、隠しきれてないぞ。」

 

玲一「俺が抱きついてる訳じゃないんだけど…。」

 

 

 

時間が進んで、忍たちは教室でカレンの事について話をしてる。

 

 

陽子「カレンは隣のクラスで残念だったな。」

 

綾「後で会いに行きましょ。」

 

忍「お昼休みが楽しみです。」

 

 

だがアリスは落ち込んでた。

 

 

忍「あれ?アリス何だか元気無いですね。」

 

 

アリス「そ、そんな事無いよ!?」

 

 

忍「ん?」

 

玲一「(アリス…妬いてる…。)」

 

 

疑問に思う忍。玲一はアリスがカレンに妬いているのに気づいていた。するとそこに聞き覚えのある声が響く。

 

 

カレン「アリ〜ス!」

 

忍「あ!」

 

カレン「アリスキター!」

 

 

廊下の方を見るとカレンが手を振ってた。教室に入って皆と会話する。

 

 

アリス「カレン日本語上達したね。」

 

カレン「毎日勉強頑張ったデスよー。」

 

綾「カレンはイギリスで育ったの?ハーフにしては片言だけど。」

 

カレン「うん。普段はパパも英語で喋ってたから、アリスみたいに日本語ペラペラになりたいデス。」

 

忍「片言が良いんですよ!可愛いじゃないですか!」

 

アリス「ワタシモ、マダマダデス。ニホンゴムズカシイデス。」

 

玲一「アリス…。わざとらしい…。」

 

アリス「うっ…。」

 

陽子「そう言えばさ、ハーフの子って日本名でも外国名でも通じる名前の子が多いよね。リサとかナオミとか。」

 

カレン「パパが名付けてくれマシタ。漢字では、『可憐な花』のカレンと書くデス。」

 

 

ノートに可憐の漢字を書く綾。

 

 

綾「綺麗な名前。」

 

忍「きっと可憐な女の子に育つようにって願いを込めて付けたのですよ。」

 

アリス「シノ!私は!?」

 

忍「アリスは、リスのように小さく可愛らしくと言う意味ですね。」

 

アリス「リスかぁ〜。そっか〜!」

 

綾「あ、リス!じゃないわよ。」

 

 

するとカレンは、忍達を指差した。

 

 

カレン「ヨーコ、シノブに、えっと…。」

 

綾「綾よ。」

 

カレン「アヤヤ?」

 

綾「一文字多いわよ。綾よ。」

 

カレン「…アヤヤー!アヤヤー!」

 

陽子「アヤヤー!!」

 

カレン&陽子「アヤヤ!アヤヤ!アヤヤ!アヤヤ!アヤヤー!」

 

綾「や、やめて…。」

 

玲一「てい…。」ビシッ

 

陽子「ぎゃ!」

 

カレン「Ouch!」

 

 

陽子とカレンの頭に軽くチョップする玲一。

 

 

陽子「た、叩かれた内側が…!」

 

カレン「ナ、ナゼ内側が痛いデスか…!?」

 

忍「カレン、私の事はシノと呼んで下さい。仲良しのあだ名です。」

 

アリス「あ…。」

 

 

急にアリスが落ち込んだ。

 

 

カレン「シノはニンジャ?壁歩ける?」

 

陽子「あー、(しのび)な。」

 

忍「それはちょっと…。」

 

カレン「えー?出来ないデスか?」

 

アリス「そんな事無いよ!シノは凄いから何でも出来るよ!」

 

忍・陽子・綾「え!?」

 

アリス「さぁシノ!壁を歩いて!」

 

忍「無茶振り!?」

 

綾「どうしたのアリス?様子が変よ?」

 

アリス「え?変ってどんな風に?」

 

陽子「アリスはカレンに妬いてるんだよなー。」

 

アリス「あ!」

 

忍「そうなんですか?確かにカレンは身長が平均的ですし、アリスより喋り方が外国人らしくて魅力的です。でも、アリスにはアリスの良い所がいっぱいありますよ!自身持って下さい!」

 

 

忍はアリスをフォローしようとしたが、忍はアリスの良い所を一言も言ってない為、アリスは落ち込んだ。

 

 

玲一「お姉、全くフォローになって無い…。アリスは日本が好きで、日本語が流暢に話せる…。そこがアリスの良い所…。」

 

アリス「レイ…。」ウルウル

 

陽子「そういえばカレン。なんでさっき玲に抱きついたんだ?それに玲はカレンのこと知ってるみたいだし。」

 

忍「そ、そうでした!玲くんに抱きついた理由はなんですか!?私だって金髪少女に抱きつかれたいです!!」

 

アリス「シノ!?」

 

綾「それ、私も気になってたの。」

 

カレン「そうデスネー…。あれは、私とアリスの家族とレイが一緒に海水浴に行った時デス。」

 

 

 

 

~1年前 イギリスのとある海岸~

 

 

カレン『アリース!こっちデスヨー!』

 

アリス『まってー!カレンー!』

 

 

アリスとカレンは浅瀬で追いかけっこをして遊んでいた。

 

 

玲一『……。』

 

カレン父『玲一くん、二人と遊ばないのかい?』

 

玲一『日に焼けるとまずいですから…。』

 

カレン父『そうだったね。ごめんよ。』

 

玲一『いえ…。』

 

 

カレン『アリス!どっちが速く泳げるか競争シマショウ!』

 

アリス『いいよ!』

 

 

アリスとカレンは海で競争を始めた。するとカレンが大きな波に呑まれてしまい、バランスを崩してしまいひっくり返ってしまった。

 

 

アリス『カレン!』

 

 

カレン父『カレン!!今いく…!えっ…!?』

 

 

カレン『(は、早く上がらないと…!…っ!!)』

 

 

カレンは足に痛みを感じた。どうやら足をつってしまったようだ。

 

 

カレン『(あ、足が…!苦しい…!)』

 

ザバーン

 

カレン『…?』

 

 

カレンは意識が朦朧とする中、自分を助けようと必死に捕まえようとする白髪の男の子の姿をはっきりとしないが見えていた。

 

 

カレン『(レイ…?)』

 

 

そこでカレンの意識は完全に途絶えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

カレン『ウ…ウーン…。』

 

カレン父『カレン!!』

 

アリス『カレン!大丈夫!?』

 

カレン『パパ…。アリス…。…ハッ!レイは!?レイはどこデスカ!?』

 

アリス『落ち着いてカレン!レイならあそこで日焼け止めを塗り直してるよ。』

 

 

アリスが指を指す方を見ると、ビーチパラソルの下で日焼け止めを塗り直してるレイがいた。

 

 

カレン父『玲一くん、本当にありがとう!君はカレンの命の恩人だよ!』

 

カレン『レイ、ありがとう…!』グスッ

 

玲一『当然のことしただけだから…。///』

 

 

 

 

~現代~

 

 

カレン「…っという訳デス。」

 

陽子「そんなことがあったのか。」

 

忍「玲くんはホームステイの時カレンとも知り合ってたんですね。」

 

陽子「玲は昔から正義感強かったもんなー。困ってる人を見過ごせないタイプなんだよ。」

 

綾「そうね。そこが玲の良いところよ。」

 

玲一「……。///」プイッ

 

陽子「あれー?玲、照れてるのかー?」

 

玲一「…照れてない。///」

 

陽子「顔真っ赤だぞ~。」ニヤニヤ

 

玲一「うるさい…。///」

 

 

時間が進んで下校時間になり、学校の玄関前で玲一部活の為は忍たちと別れた。

 

 

忍「じゃあ玲くん、先に帰りますね。」

 

陽子「またなー!」

 

玲一「うん…。じゃあね…。」

 

カレン「また明日!」チュッ

 

玲一「…!?」

 

 

カレンは玲一の頬に軽くキスをした。それを見ていた忍たちが驚愕した。

 

 

綾「な、なっ!?///」

 

陽子「外国人!外国人だ!!」

 

アリス「カレン!日本人の挨拶は軽く手を振って『さようなら』だよ!もう!!」

 

カレン「Oh、分かりマシタ。」

 

陽子「あははは…。」

 

玲一「じ、じゃあ…。///」

 

陽子「おう、また明日なー。…って!しの!?」

 

 

さっきから忍が一言も喋らないことを不審に思った陽子が振り向くと、白目を向きながらフリーズした忍がいた。

 

 

玲一「……。///」

 

?「大宮!」

 

玲一「佐久間さん…。源田さん…。」

 

 

玲一に話しかけてきたのは、2年の先輩でサッカー部のメンバーの、『佐久間(さくま)次郎(じろう)』と『源田(げんだ)幸次郎(こうじろう)』だった。

 

 

佐久間「顔が赤いが、風邪か?」

 

玲一「いえ、大丈夫です…。気にしないでください…。」

 

源田「そうか。あまり無理はするなよ。」

 

 

そういうと佐久間と源田は先に更衣室に向かった。

 

 

玲一「(キス…された……。///)」




はい。3話でした。
一ヶ月以上空いてしまってすみませんでした。言い訳臭いですが、リアルで忙しかったりモチベーションが上がらなかったりしたので…。そしてやっとクロスオーバーのキャラを入れられました。誰かはわかりますよね?
また次回も読んでください。ありがとうございました。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。