紅の錬金術師   作:おいしい名古屋コーチン

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第11話 正すべきもの

戌亥「おつかいお疲れ様。にしても、王都内にまで教会の者がいるなんてね…」

リゼ「孤児院ができる寸前でこんな出来事…許せるはずもない!」

カトリーナ「落ち着いて、リゼ。」

リゼ「うん…それにしてもこれは私たち政府の落ち度でもある。もっと早く気付いていれば…」

エクス「過ぎたことは仕方ないです。幸い死傷者も居ないようですし、市場の方々も子供たちの治療に協力を惜しまないと約束してくださいました。僕たちが気に留めるべきはその元凶を正すことです。」

リゼ「彼らの行いは許せる行為ではないことは公然の事です。この話は議会にまで及んで彼らが国際指名手配になるのも時間の問題であるとお父様から聞きました。」

アルマル「まずは情報の整理だね。それを議会に提示してから私達も具体的に行動しようか。」

バーガンディ「それで私が呼ばれたって訳ですね。まぁ、食事でもしながらまとめましょう。」

 

 

アルスさんからもたらされた情報と、今回の事件で判明したことで推理できる情報としては、彼らは彼らなりの正義で動いているということ。エクスさんが聞いた神父と思わしき人物の発言によると、スラム街などで育ったまがい物を排除するのが彼らの目的。それだけを聞けば民衆のための正義だと思えますが、自体を総合的に考えるとそうはいかないようです。

現場で採取された瘴気。

同等のものがヘルエスタ王国のみならず隣国のシフ国などでも発見されているようです。それが引き起こした事態は…非常に残酷で、各地のスラム街で共同生活をしていた子供達やその保護者が次々と遺体で見つかっているようだ。しかし、彼らの目的としているまがい物の排除といった事実はこの件においては見当たらなかった。

 

彼らは…なにかズレているように思える。

 

リゼ「そこで、みんなに1つ伝言があって、明日の朝、お父様がみんなに頼みたいことがあるって。」

カトリーナ「この自体の対処の協力、としか思えないね。」

戌亥「私たちは奇しくも鍵を握ってしまった。もう後戻りは出来ないよね。」

リゼ「あと、アルマルさん、エクスさんも一緒にですって。」

エクス「ヘルエスタ王直々とは…僕に関しては村を襲った件かも…」

リゼ「そこは安心して。あの事件に関してはシェリンさんが纏めた報告書で事情をお父様も理解してるから。」

アルマル「難しい話は明日にしよう。まぁ今日は戌亥ん家の屋根裏に泊まらせていただくかね〜」

戌亥「せっかくだからアンジュはんもリゼはんもうちに泊まっていき。王には私から連絡しておくから。」

リゼ「やったー!」

カトリーナ「ありがと。戌亥。」

アルマル「おお、これは大きなお泊まり会になりそうだ!」

戌亥「あんたらは屋根裏だから関係ないで。」

 

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